Oracle® Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B55904-06 |
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この章では、Repository Creation Utility(RCU)のコマンドライン・インタフェース(CLI)の使用方法について説明します。CLIは、アプリケーションのデプロイ時に、Oracle Fusion MiddlewareインストーラおよびEnterprise Managerとの統合を行うために必要です。また、Xサーバーが構成されていない場合や、適切な表示機能を持たないtelnet端末を使用している場合にも、CLIを使用できます。
この章は、次の項で構成されています。
RCUのコマンドライン・インタフェースの構文は、次のとおりです。
rcu [-silent | -interactive] [-createRepository | -dropRepository] {parameters}
表4-1は、CLIコマンドとその説明を示しています。
表4-1 RCU CLIコマンドと説明
コマンド | 説明 |
---|---|
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コマンドラインから最小限のやり取りで、またはやり取りなしでRCUを実行します。 詳細は、第4.2項「-silentコマンドの使用」を参照してください。 |
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RCUグラフィカル・インタフェースを実行します。 (指定されているかどうかに関係なく)このコマンドにより、コマンドラインで指定されたとおりに、特定の画面に情報をあらかじめ設定することができます。あらかじめ情報を設定できるのは、「リポジトリの作成」および「データベース接続の詳細」です。 詳細は、第4.3項「-interactiveコマンドの使用」を参照してください。 |
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詳細は、第4.4項「コマンドラインからのリポジトリの作成」を参照してください。 |
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詳細は、第4.5項「コマンドラインからのリポジトリの削除」を参照してください。 |
表4-2は、各種パラメータとその説明を示しています。
表4-2 RCU CLIパラメータと説明
パラメータ | 必須 | 作成/削除のいずれに有効か | 説明 |
---|---|---|---|
|
いいえ |
両方 |
|
|
いいえ |
両方 |
|
|
いいえ |
両方 |
接続するデータベースのタイプ。有効なオプションは、 |
|
はい |
両方 |
データベースに接続するための資格証明。
|
|
いいえ |
両方 |
エディション名。これは、 |
|
はい |
両方 |
データベース・ユーザー名(たとえば、Oracleデータベースのデフォルトのユーザー名は |
|
いいえ |
両方 |
データベース・ユーザー・ロール(たとえば、Oracleデータベースの |
|
いいえ |
両方 |
エンコーディングをサポートするスキーマをデータベースが生成するかどうか。有効な値は |
|
いいえ |
作成 |
スキーマの作成に失敗した場合に、スキーマのクリーンアップをスキップするかどうか。有効な値は |
|
いいえ |
作成 |
すべてのスキーマに同じパスワードを使用するかどうか。有効な値は、 |
|
いいえ |
作成 |
ご使用のコンポーネントの依存スキーマが、RCUによって自動的に選択されるかどうか。有効な値は、 |
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いいえ |
両方 |
variablename |
|
いいえ |
両方 |
スキーマの接頭辞。スキーマの接頭辞の詳細は、第1.2.1項「カスタム・スキーマおよび表領域の作成」および第A.5項「コンポーネントの選択(作成操作用)」を参照してください。 |
|
はい |
両方 |
追加または削除するコンポーネントのID。1つのコンポーネントを指定するには、次の形式を使用します。
-component component_ID
複数のコンポーネントを指定するには、次の形式を使用します。 -component component_ID -component component_ID 有効なコンポーネント(スキーマ)IDのリストについては、付録B「Repository Creation Utilityのスキーマ、IDおよび表領域」を参照してください。依存コンポーネントが原因で複数のコンポーネントが必要な場合があります。たとえば、Portlet Producers( -component PORTAL -component PORTLET スキーマとその依存スキーマの詳細は、付録B「Repository Creation Utilityのスキーマ、IDおよび表領域」を参照してください。 |
|
はい |
作成 |
コンポーネントの表領域名。このオプションを使用する場合は、この表領域がデータベースに存在している必要があります。 |
|
はい |
作成 |
コンポーネントの一時表領域名。このオプションを使用する場合は、この表領域がデータベースに存在している必要があります。 |
コマンドを入力した後、最小限のやり取りでRCUを実行するには、-silent
を指定します。このコマンドでは、必須のコマンドライン・パラメータをすべて指定する必要があります。例:
rcu -silent -createRepository -connectString database_connect_string -dbUser -database_user -component component
このシナリオでは、データベースおよびコンポーネント・スキーマのパスワードをコマンドラインで指定するように求められます。複数のコンポーネントを指定する場合は、コンポーネントの指定順にパスワードを入力するように求められます。
コマンドラインとのやり取りをまったく行わないようにする場合は、必要なパスワードをすべて含むテキスト・ファイル(1行に1個のパスワード)を作成し、-f
オプションを使用してこのパスワード・ファイルをRCUに渡すことができます。たとえば、passwordfile.txt
というファイルを作成する場合は、次のコマンドを使用できます。
rcu -silent -createRepository -connectString database_connect_string -dbUser -database_user -component component1_name -component component2_name -f < passwordfile.txt
passwordfile.txt
ファイルの行は、次の順になります。
database_password component1_schema_password component2_schema_password
ファイルのパスワードを、コマンドラインのコンポーネントと同じ順序で指定することが重要です。
インストールが完了したら、パスワード・ファイルを削除する必要があります。パスワードはクリアテキスト形式で保持されるため、インストール後もパスワード・ファイルが残っていると、セキュリティ上の危険があります。
ODIリポジトリを作成する場合、RCUでは追加画面、「カスタム変数」が表示されます。この画面に必要な値は、次のようにパスワード・ファイルに指定することもできます。
database_user_password master_repository_password master_repository_ID supervisor_password work_repository_type work_repository_ID work_repository_name work_repository_password
次に例を示します。
welcome1 welcome1 001 welcome1 D 001 WORKREP welcome1
-interactive
を指定してRCUグラフィカル・インタフェースを実行します。-silent
と-interactive
のどちらも指定されていない場合は、これがデフォルトです。
RCU操作を効率よく進めるために、コマンドラインで情報を指定してグラフィカル・インタフェースに追加できます。たとえば、RCUを次のコマンドで実行するとします。
rcu
「データベース接続の詳細」ページには、次のように空白のフィールドが表示されます。
一方、コマンドラインでいくつかのパラメータを指定してRCUを実行するとします。
rcu -interactive -createRepository -connectString example_db.example.com:1521:example_sid -dbUser SYS -component MDS
「データベース接続の詳細」ページには、コマンドラインで指定された情報が反映されます。
リポジトリを作成するためのRCUコマンドライン・インタフェースの完全な構文は、次のとおりです。
rcu [-silent | -interactive] -createRepository [-compInfoXMLLocation omponentInfo.xml_file_location] [-storageXMLLocation Storage.xml_file_location] [-databaseType [ORACLE|SQLSERVER|IBMDB2|EBR|MYSQL]] -connectString database_connect_string [-edition edition_name] -dbUser database_username [-dbRole database_user_role] [-unicodeSupport [Yes|No]] [-skipCleanupOnFailure [Yes|No] [-useSamePasswordForAllSchemaUsers [true|false]] [-selectDependentsForComponents [true|false]] [-variables variablename=value] [-schemaPrefix schema_prefix] -component component_ID -tablespace component_tablespace_name -tempTablespace component_temp_tablespace_name ]
正常に動作させるには、パラメータがリストされた同じ順序で指定されていることを確認してください。たとえば、-compInfoXMLLocation
パラメータは-component
パラメータの前には指定しないでください。
-component
を指定する場合は、正しいコンポーネントIDを使用する必要があります。コンポーネントIDは、付録B「Repository Creation Utilityのスキーマ、IDおよび表領域」に一覧表示されています。
スキーマを作成する前に、ロードするコンポーネントのすべての依存性を認識し、指定する必要があります。たとえば、SOAINFRA
スキーマはMDS
スキーマとORASDPM
スキーマに依存します。MDS
スキーマとORASDPM
スキーマの両方を指定せずにSOAINFRA
スキーマをロードしようとした場合、またはMDS
スキーマとORASDPM
スキーマがデータベースにまだ存在していない場合は、ロードが実行される前にRCUが停止します。
UNIXオペレーティング・システムでSOAインフラストラクチャのスキーマを作成するためのサンプル・コマンドを次に示します。
./rcu -silent -createRepository -databaseType ORACLE -connectString examplehost.exampledomain.com:1521:exampleSID -dbUser sys -dbRole sysdba -schemaPrefix TEST -component SOAINFRA -component MDS -component ORASDPM
リポジトリを削除するためのRCUコマンドライン・インタフェースの完全な構文は、次のとおりです。
rcu [-silent | -interactive] -dropRepository [-compInfoXMLLocation ComponentInfo.xml_file_location] [-storageXMLLocation Storage.xml_file_location] [-databaseType [ORACLE|SQLSERVER|DB2|EBR|MYSQL]] -connectString database_connect_string [-edition edition_name] -dbUser database_username [-dbRole database_user_role] [-unicodeSupport [Yes|No]] [-variables variablename=value] [-schemaPrefix schema prefix] -component component_ID
正常に動作させるには、パラメータがリストされた同じ順序で指定されていることを確認してください。たとえば、-compInfoXMLLocation
パラメータは-component
パラメータの前には指定しないでください。
スキーマを削除する場合は、スキーマの依存性を認識する必要があります(付録B「Repository Creation Utilityのスキーマ、IDおよび表領域」を参照)。たとえば、一部のスキーマにはMDS
スキーマが必要であり、MDS
スキーマを削除すると、MDS
スキーマを必要とするすべてのスキーマが機能しなくなります。
UNIXオペレーティング・システムでWebCenter Spacesのスキーマを削除するためのサンプル・コマンドを次に示します。
./rcu -silent -dropRepository -databaseType ORACLE -connectString host1.oracle.com:1521:orcl -dbUser sys -dbRole sysdba -schemaPrefix TEST -component WEBCENTER
表4-3は、RCUが環境から取得する変数を示しています。その環境変数が設定されていない場合は、デフォルト値が使用されます。
表4-3 RCU環境変数
変数 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
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RCUログ・ファイルの場所。 |
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RCUログ・ファイル用に この変数を |
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RCUログ・ファイルの名前。 |
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RCUログ・レベルを決定します。 この変数を |