Oracle® Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 11g へのアップグレード11gリリース1(11.1.1) B61379-01 |
|
戻る |
次へ |
この章では、FormsアプリケーションでJava関連のコンポーネントを使用している場合のアップグレード手順について説明します。
プラッガブルJavaコンポーネント(PJC)およびJavaBeansでは、oracle.ewtフレームワークの一部であるクラスが使用されます。Swingクラスまたはoracle.ewtクラスを使用するために、Oracleが提供するサンプルのPJCとJavaBeansが再コーディングされます。Oracle Formsにアップグレードするときは、同等の機能を確保するために実行する必要がある手順があります。
Oracle Forms Jarファイル(frmall.jarおよびfrmall_jinit.jar)には、Forms Javaクライアントに必要なEWTクラスのみが含まれています。したがって、Forms 6iで使用されていたPJCは、Oracle Formsでの実行時に動作しない可能性があります。これは、Forms 6iで使用できたクラスを見つけることができないためです。見つからないoracle.ewtクラスは、Oracle JDeveloperで提供されるewt.jarで使用可能になっています。
Java 1.3以降(Oracle Forms 11gではJava 1.6を使用)では、セキュリティ上の制約があるため、各自の証明書を使用してすべてのクラス(Formsクラスを含む)に再署名する必要があります。Java 1.3では、同じパッケージのクラスにはすべて同じ証明書を使用して署名することが求められます。したがって、frmall.jarとの組合せでewt.jarの他のクラスを使用するには、独自の証明書を使用してすべてのクラスに再署名する必要があります。
FormsアプリケーションをJDK 1.1からJDK 1.3以降にアップグレードする場合、フォントの高さが変更されることがあります。これは、フォントをレンダリングするコードがJDK 1.1からJDK 1.3への移行で大幅に変更されているためです。これらの変更の結果、同じサイズの論理フォントの高さがJDK 1.3では大きくなっています。たとえば、サイズが12ポイントのダイアログ・フォントの高さは、JDK 1.1では15ポイントですが、JDK 1.3では17ポイントになります。
Formsアプリケーションでは、フォント・サイズの変更がラベルに影響して、テキスト・フィールドでオーバーラップする可能性があります。対応策の1つとして、次のアプレット・パラメータを"yes"に設定する方法があります。
<PARAM NAME = "mapFonts" VALUE = "yes" >
この変更を行った後で、フォント・サイズの表示をチェックして、適切であるかどうかを確認します。この対応策で適切なフォント・サイズにならなかった場合は、フォームを修正します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』を参照してください。
別の対応策として、フォントが指定されていない場合に、Registry.datのデフォルトのフォント名とサイズを使用する方法があります。registry.datのデフォルトのフォントは、サイズが900のDialogです。このフォントのサイズは、registry.datファイルでさらに小さい値に修正できます。フォントが指定されていない場合は、フォームを修正せずに問題に対処できます。ただし、この方法を使用するとアプリケーション全体のフォント・サイズが変更されるため、注意が必要です。