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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7)
B61409-07
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A プロセス・スター・スキーマ・ビューを使用したビジネス・インテリジェンスとの統合

この付録では、プロセス・スター・スキーマ・ビューを使用してOracle BPMをビジネス・インテリジェンスと統合する方法について説明します。また、標準ビューおよびプロセス固有のビューの参照資料も含まれています。

項目は次のとおりです。

A.1 Oracle BPMプロセス・スター・スキーマとビジネス・インテリジェンス(BI)の統合について

Oracle BPMには、プロセス・スター・スキーマ・ビューが用意されています。これらは、BPMプロセス・キューブ・データへのアクセスを可能にし、外部BIツールによって分析やレポート作成に使用されます。

キューブが有効になっている場合は、BPMNサービス・エンジンがプロジェクト内のプロセスを実行すると、BPMプロセス・キューブにデータが移入されます。これらのプロセス・スター・スキーマに格納されたデータを表示するには、Oracle Business Process Managementワークスペースによって提供されるダッシュボードを使用します。

プロセス・メトリックの生成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』を参照してください。

プロセス・メトリックがプロセス・ワークスペースにどのように表示されるかについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド』を参照してください。


注意:

プロセス・スター・スキーマのデータは、永続的ではありません。プロセスのアンデプロイメントによって削除されることがあります。これは、Enterprise Managerのデータの有効期限構成によって生じることがあります。また、システム・レベルで大量のインスタンスを削除するパージ・スクリプトの実行によって生じることもあります。

履歴分析またはレポート作成のニーズに応じて、プロセス・スター・スキーマ・データを個別のデータ・ウェアハウスから定期的な間隔で取得することをお薦めします。

また、パフォーマンス向上のため、プロセス・スター・スキーマ・ビューでデータを直接分析しないことをお薦めします。


A.2 標準ビュー

Oracle BPMのインストール中、標準ファクト・ビューとディメンション・ビューがプロセス・スター・スキーマの上に作成されます。

この項の内容は次のとおりです。

A.2.1 ディメンション・ビュー

インストール中に、次のディメンション・ビューが作成されます。

  • プロセス定義ビュー

  • アクティビティ定義ビュー

  • ロール定義ビュー

A.2.2 標準ファクト・ビュー

標準ビューには、標準メトリックに関する情報(プロセス、アクティビティ、参加者といった標準ディメンションのインスタンスのサイクル時間および数など)が含まれています。これらのビューには、すべての使用可能なプロセスに関するプロセス・データとアクティビティ・データが含まれています。標準ファクト・ビューは、インストール時に作成されます。

標準ビューの構成は次のとおりです。

A.2.2.1 ファクト表を表すビュー

表A-1は、標準ファクト・ビューとそれらに対応する表を一覧表示し、説明しています。

表A-1 標準ファクト・ビュー表

ビュー 説明

タスク・パフォーマンス

実行中および完了したプロセスの両方の、完了したアクティビティ、完了した間隔、測定マークおよび測定カウンタの標準メトリックに関する情報を示します。

BPM_ACTIVITY_PERFORMANCE_V


プロセス・パフォーマンス

完了したプロセスの標準メトリックに関する情報を示します。

BPM_PROCESS_PERFORMANCE_V

アクティブなアクティビティ・インスタンス

実行中のアクティビティおよび間隔インスタンスの標準メトリックに関する情報を示します。この情報は、ビューを問い合せるスナップショット時間のみに関連しています。プロセスが進行すると、このビューの情報は変わり、新しい状態が反映されます。

BPM_ACTIVITY_INSTANCE_V


アクティブなプロセス・インスタンス

実行中のプロセス・インスタンスの標準メトリックに関する情報を示します。この情報は、ビューを問い合せるスナップショット時間のみに関連しています。プロセスが進行すると、このビューの情報は変わり、新しい状態が反映されます。

BPM_PROCESS_INSTANCE_V



A.2.2.2 標準ディメンション表を表すビュー

表A-2に、標準ディメンション・ビューとそれに対応する表を一覧表示します。

表A-2 標準ディメンション・ビューおよび表

ビュー

プロセス

BPM_PROCESS_DEFINITION_V


アクティビティ

BPM_ACTIVITY_DEFINITION_V


ロール

BPM_ROLE_DEFINITION_V



図A-1 標準ビューのプロセス・スター・スキーマ

標準ビューのプロセス・スター・スキーマが表示されます。

A.2.2.3 BPM_ACTIVITY_PERFORMANCE_V

BPM_ACTIVITY_PERFORMANCE_Vは、標準のタスク・パフォーマンス・ビューです。

A.2.2.3.1 データの粒度

このビューには、実行中および完了したプロセスの次のそれぞれに対応するレコードが含まれます。

  • 完了したプロセス・アクティビティ

  • 失敗したプロセス・アクティビティ

  • 完了した間隔

  • 測定マーク

  • 測定カウンタ

A.2.2.3.2 一意キー

次の列は、このビューの一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • ACTIVITY_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.2.2.3.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • ACTIVITY_START_TIME

  • ACTIVITY_END_TIME

  • ACTIVITY_RUNNING_TIME_IN_MSEC

表A-3 BPM_ACTIVITY_PERFORMANCE_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

ACTIVITY_ID

NUMBER

アクティビティID。BPM_ACTIVITY_DEFINTION_V.ACTIVITYIDを参照します。

ACTIVITY_LABEL

VARCHAR2

アクティビティ・ラベル。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

ACTIVITY_DISCRIMINATOR

VARCHAR2

このレコードが失敗したアクティビティに対応するかどうかを判断するために使用されます。失敗したタスク・パフォーマンスのレコードでは、この列の値はINSTANCE_FAULTに設定されます。

ACTIVITY_ROLE_ID

NUMBER

ロールID。BPM_ROLE_DEFINTION_V.ROLEIDを参照します。

ACTIVITY_ROLE_NAME

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連するロール名。

ACTIVITY_START_TIME

TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスが実行を開始した時間。

ACTIVITY_END_TIME

TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスが実行を終了した時間。

ACTIVITY_RUNNING_TIME_IN_MSEC

NUMBER

アクティビティ・インスタンスが実行した期間(ミリ秒)。

ACTIVITY_PARTICIPANT

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連する参加者ユーザー。

ACTIVITY_PRIORITY

NUMBER

アクティビティ・インスタンスの優先度(PS2では利用できません)。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。


A.2.2.4 BPM_PROCESS_PERFORMANCE_V

BPM_PROCESS_PERFORMANCE_Vは、標準のプロセス・パフォーマンス・ビューです。

A.2.2.4.1 データの粒度

このビューには、次のレコードが含まれます。

  • 完了したプロセス

  • 中断したプロセス

  • 失敗したプロセス

A.2.2.4.2 一意キー

次の列が一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.2.2.4.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • PROCESS_START_TIME

  • PROCESS_END_TIME

  • PROCESS_RUNNING_TIME_IN_MSEC

表A-4 BPM_PROCESS_PERFORMANCE_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_DISCRIMINATOR

VARCHAR2

このレコードが失敗したプロセスに対応するかどうかを判断するために使用されます。失敗したプロセス・パフォーマンスのレコードでは、この列の値はINSTANCE_SYSTEM_FAULTに設定されます。

PROCESS_START_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を開始した時間。

PROCESS_END_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を終了した時間。

PROCESS_RUNNING_TIME_IN_MSEC

NUMBER

プロセス・インスタンスが実行した期間(ミリ秒)。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。


A.2.2.5 BPM_ACTIVITY_INSTANCE_V

BPM_ACTIVITY_INSTANCE_Vビューには、すべてのプロセスで実行中の各アクティビティ・インスタンスに関する情報が表示されます。

A.2.2.5.1 データの粒度

このビューには、実行中の各アクティビティ・インスタンスに対応するレコードが含まれます。

A.2.2.5.2 一意キー

次の列は、このビューの一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • ACTIVITY_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.2.2.5.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • ACTIVITY_START_TIME

  • PROCESS_START_TIME

表A-5 BPM_ACTIVITY_INSTANCE_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

ACTIVITY_ID

NUMBER

アクティビティID。BPM_ACTIVITY_DEFINTION_V.ACTIVITYIDを参照します。

ACTIVITY_LABEL

VARCHAR2

アクティビティ・ラベル。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_THREAD_ID

NUMBER

アクティビティを実行中のプロセス・スレッドのスレッドID。

ACTIVITY_ROLE_NAME

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連するロール名。

ACTIVITY_PARTICIPANT

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連する参加者ユーザー。

ACTIVITY_PRIORITY

NUMBER

アクティビティ・インスタンスの優先度。

ACTIVITY_START_TIME

TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスが実行を開始した時間。

PROCESS_START_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を開始した時間。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。


A.2.2.6 BPM_PROCESS_INSTANCE_V

BPM_PROCESS_INSTANCE_Vビューには、すべてのプロセスで実行中の各プロセス・インスタンスに関する情報が表示されます。

A.2.2.6.1 データの粒度

このビューには、実行中の各プロセス・インスタンスに対応するレコードが含まれます。

A.2.2.6.2 一意キー

次の列は、このビューの一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.2.2.6.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • PROCESS_START_TIME

表A-6 BPM_PROCESS_INSTANCE_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_START_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を開始した時間。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。


A.2.2.7 BPM_PROCESS_DEFINITION_V

BPM_PROCESS_DEFINITION_Vビューには、BPMNプロセスに関する情報が表示されます。

表A-7 BPM_PROCESS_DEFINITION_V

列名 データ型 説明

PROCESSID

NUMBER

プロセスID。

PROCESSNAME

VARCHAR2

プロセス名。

DOMAINNAME

VARCHAR2

ドメイン名。

COMPOSITENAME

VARCHAR2

コンポジット名。

REVISION

VARCHAR2

コンポジット・リビジョン。

SCALABEL

VARCHAR2

コンポジットSCAラベル。

COMPOSITEDN

VARCHAR2

コンポジットDN。

LABEL

VARCHAR2

プロセス・ラベル(BPMN名)。

PROCESSTYPE

VARCHAR2

プロセスのタイプ(BPMNなど)。

STATUS

SMALLINT

プロセスのデプロイメント・ステータス。1はデプロイ済、-1はアンデプロイ済。

UNDEPLOYDATE

TIMESTAMP

プロセスのアンデプロイメント日。


A.2.2.8 BPM_ACTIVITY_DEFINITION_V

BPM_ACTIVITY_DEFINITION_Vビューには、使用可能なすべてのBPMNプロセスに対応するアクティビティに関する情報が表示されます。

表A-8 BPM_ACTIVITY_DEFINITION_V

列名 データ型 説明

ACTIVITYID

NUMBER

アクティビティID。

PROCESSID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

ACTIVITYNAME

VARCHAR2

アクティビティの名前(BPMN ID)。

ACTIVITYTYPE

VARCHAR2

アクティビティのタイプ(ユーザー・タスク、ゲートウェイ、イベント、測定間隔など)。

LABEL

VARCHAR2

アクティビティ・ラベル(BPMN名)。


A.2.2.9 BPM_ROLE_DEFINITION_V

BPM_ROLE_DEFINITION_Vビューには、使用可能なすべてのBPMNプロセスに対応するロールに関する情報が表示されます。

表A-9 BPM_ROLE_V

列名 データ型 説明

ROLEID

NUMBER

ロールID。

PROCESSID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

ROLENAME

VARCHAR2

ロール名。

APPROLENAME

VARCHAR2

アプリケーション・ロール名。

LABEL

VARCHAR2

ロール・ラベル。

ISPROCESSOWNER

VARCHAR2

プロセス所有者(Y/N)。


A.3 プロセス固有のビュー

特定のOracle BPMプロジェクトに指定されたビジネス・ディメンションおよびメジャーを取得するには、各プロセスに固有のビューを作成する必要があります。

プロセス固有のビューを使用すると、対応するすべてのプロセス・バージョンのデータにアクセスできます。このビューには、すべてのプロセス・バージョンのビジネス・インジケータの列が表示されます。

特定のプロセスでは、Oracle Business Process Managementが、すべてのプロセス・バージョンの対応するフレックス列に対して、すべてのビジネス・インジケータを解決します。その後、すべてのプロセス固有のビューが作成されます。

BPMNプロセスがデプロイされると、対応するプロセス固有のビューが作成されます。

BPMNプロセスがアンデプロイされると、対応するプロセス固有のビューは次のいずれかになります。

これらのビューには、次のネーミング規則が使用されます。

表A-10

ビュー

タスク・パフォーマンス

BPM_ACTV_PERF_<IDENTIFIER>_V


プロセス・パフォーマンス

BPM_PRCS_PERF_< IDENTIFIER >_V


アクティブなアクティビティ・インスタンス

BPM_ACTV_INST_<IDENTIFIER>_V


アクティブなプロセス・インスタンス

BPM_PRCS_INST_<IDENTIFIER>_V




注意:

  • IDENTIFIERは、設計時にBPMNプロセス用に定義される分析ビュー識別子です。最大長は10です。プロセスに分析ビュー識別子が定義されていない場合、そのプロセスにプロセス固有のビューは作成されません。

    Oracle BPM StudioでBPMNプロセスの分析ビュー識別子を定義できます。

  • Oracle BPM Studioでは、長さが28文字を超えるビジネス・インジケータ名は使用できません。


図A-2 プロセス固有のビューのプロセス・スター・スキーマ

プロセス固有のビューのプロセス・スター・スキーマが表示されます。

A.3.1 BPM_ACTV_PERF_<IDENTIFIER>_V

BPM_ACTV_PERF_<IDENTIFIER>_Vは、プロセス固有のタスク・パフォーマンス・ビューです。

A.3.1.1 データの粒度

このビューには、実行中および完了したプロセスの次のそれぞれに対応するレコードが含まれます。

  • 完了したアクティビティ

  • 失敗したアクティビティ

  • 完了した間隔

  • 測定マーク

  • 測定カウンタ

A.3.1.2 一意キー

次の列は、このビューの一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • ACTIVITY_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.3.1.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • ACTIVITY_START_TIME

  • ACTIVITY_END_TIME

  • ACTIVITY_RUNNING_TIME_IN_MSEC

  • アクティビティ終了時点のすべてのビジネス・インジケータ値

表A-11 BPM_ACTV_PERF_<IDENTIFIER>_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

ACTIVITY_ID

NUMBER

アクティビティID。BPM_ACTIVITY_DEFINTION_V.ACTIVITYIDを参照します。

ACTIVITY_LABEL

VARCHAR2

アクティビティ・ラベル。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_THREAD_ID

VARCHAR2

アクティビティを実行しているスレッドのID。プロセス内のパラレルなアクティビティは、異なるスレッドで実行されるため、異なるスレッドIDを持ちます。

ACTIVITY_DISCRIMINATOR

VARCHAR2

このレコードが失敗したアクティビティに対応するかどうかを判断するために使用されます。失敗したタスク・パフォーマンスのレコードでは、この列の値はINSTANCE_FAULTに設定されます。カウンタ・レコードでは、この列の値はMEASUREMENT_COUNTERに設定されます。

ACTIVITY_ROLE_ID

NUMBER

ロールID。BPM_ROLE_DEFINTION_V.ROLEIDを参照します。

ACTIVITY_ROLE_NAME

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連するロール名。

ACTIVITY_START_TIME

TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスが実行を開始した時間。

ACTIVITY_END_TIME

TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスが実行を終了した時間。

ACTIVITY_RUNNING_TIME_IN_MSEC

NUMBER

アクティビティ・インスタンスが実行した期間(ミリ秒)。

ACTIVITY_PARTICIPANT

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連する参加者ユーザー。

ACTIVITY_PRIORITY

NUMBER

アクティビティ・インスタンスの優先度。

ECID

VARHCAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。

D_<dimension1…n>

VARCHAR2 / NUMBER / TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスに関連するディメンション・ビジネス・インジケータ。これらは、いくつかの関数表を間接的に参照することがあります。

R_<dimension1…n>

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連する数値/日付タイプ・ディメンションのビジネス・インジケータに対応する範囲情報。

M_<measure1…n>

NUMBER

アクティビティ・インスタンスに関連するメジャー・ビジネス・インジケータ。

C_<counter1…n>

NUMBER

アクティビティ・インスタンスに関連するカウンタ・ビジネス・インジケータ。


A.3.2 BPM_PRCS_PERF_< IDENTIFIER >_V

BPM_PRCS_PERF_< IDENTIFIER >_Vは、プロセス固有のプロセス・パフォーマンス・ビューです。

A.3.2.1 データの粒度

このビューには、次のレコードが含まれます。

  • 完了したプロセス

  • 中断したプロセス

  • 失敗したプロセス

A.3.2.2 一意キー

次の列が一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.3.2.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • PROCESS_START_TIME

  • PROCESS_END_TIME

  • PROCESS_RUNNING_TIME_IN_MSEC

  • プロセス終了時点のすべてのビジネス・インジケータ値

表A-12 BPM_PRCS_PERF_< IDENTIFIER >_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_DISCRIMINATOR

VARCHAR2

このレコードが失敗したプロセスに対応するかどうかを判断するために使用されます。失敗したプロセス・パフォーマンスのレコードでは、この列の値はINSTANCE_SYSTEM_FAULTに設定されます。

PROCESS_START_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を開始した時間。

PROCESS_END_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を終了した時間。

PROCESS_RUNNING_TIME_IN_MSEC

NUMBER

プロセス・インスタンスが実行した期間(ミリ秒)。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。

D_<dimension1…n>

VARCHAR2 / NUMBER / TIMESTAMP

プロセス・インスタンスに関連するディメンション・ビジネス・インジケータ。これらは、いくつかの関数表を間接的に参照することがあります。

R_<dimension1…n>

VARCHAR2

プロセス・インスタンスに関連する数値/日付タイプ・ディメンションのビジネス・インジケータに対応する範囲情報。

M_<measure1…n>

NUMBER

インスタンスに関連するメジャー・ビジネス・インジケータ。


A.3.3 BPM_ACTV_INST_<IDENTIFIER>_V

BPM_ACTV_INST_<IDENTIFIER>_Vビューには、特定プロセスに対応する実行中の各アクティビティ・インスタンスに関する情報が表示されます。

A.3.3.1 データの粒度

このビューには、実行中の各アクティビティおよび間隔インスタンスに対応するレコードが含まれます。

A.3.3.2 一意キー

次の列は、このビューの一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • ACTIVITY_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.3.3.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • ACTIVITY_START_TIME

  • PROCESS_START_TIME

  • アクティビティ開始時点のビジネス・インジケータ値

表A-13 BPM_ACTV_INST_<IDENTIFIER>_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

ACTIVITY_ID

NUMBER

アクティビティID。BPM_ACTIVITY_DEFINTION_V.ACTIVITYIDを参照します。

ACTIVITY_LABEL

VARCHAR2

アクティビティ・ラベル。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_THREAD_ID

NUMBER

アクティビティを実行中のプロセス・スレッドのスレッドID。

ACTIVITY_ROLE_NAME

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連するロール名。

ACTIVITY_PARTICIPANT

VARCHAR2

アクティビティ・インスタンスに関連する参加者ユーザー。

ACTIVITY_PRIORITY

NUMBER

アクティビティ・インスタンスの優先度。

ACTIVITY_START_TIME

TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスが実行を開始した時間。

PROCESS_START_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を開始した時間。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。

D_<dimension1…n>

VARCHAR2 / NUMBER / TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスに関連するディメンション・ビジネス・インジケータ。これらは、いくつかの関数表を間接的に参照することがあります。

R_<dimension1…n>

VARCHAR2

数値/日付タイプ・ディメンションの範囲情報。

M_<measure1…n>

NUMBER

アクティビティ・インスタンスに関連するメジャー・ビジネス。


A.3.4 BPM_PRCS_INST_<IDENTIFIER>_V

BPM_PRCS_INST_<IDENTIFIER>_Vビューには、特定プロセスに対応する実行中の各プロセス・インスタンスに関する情報が表示されます。

A.3.4.1 データの粒度

このビューには、実行中の各プロセス・インスタンスに対応するレコードが含まれます。

A.3.4.2 一意キー

次の列は、このビューの一意キーを形成します。

  • SEQUENCE_ID

  • PROCESS_ID

  • PROCESS_INSTANCE_ID

A.3.4.3 メトリック情報

次のメトリック情報を、このビューの一部として使用できます。

  • PROCESS_START_TIME

  • プロセス開始時点のビジネス・インジケータ値

表A-14 BPM_PRCS_INST_<IDENTIFIER>_V

列名 データ型 説明

SEQUENCE_ID

NUMBER

数値の順序。

PROCESS_ID

NUMBER

プロセスID。BPM_PROCESS_DEFINTION_V.PROCESSIDを参照します。

PROCESS_NAME

VARCHAR2

プロセス名。

REVISION

VARCHAR2

プロセスのリビジョン。

PROCESS_INSTANCE_ID

VARCHAR2

BPMNプロセス・インスタンスのインスタンスID。CUBE_INSTANCE.CIKEYを参照します。

COMPOSITE_INSTANCE_ID

VARCHAR2

SCAコンポジット・インスタンスのインスタンスID。COMPOSITE_INSTANCE.IDを参照します。

PROCESS_START_TIME

TIMESTAMP

プロセス・インスタンスが実行を開始した時間。

ECID

VARCHAR2

ECIDを使用すると、単一のビジネス・フローに含まれる様々なコンポジットのすべてのプロセスを関連付けて、エンドツーエンドのトラッキングを実現できます。

D_<dimension1…n>

VARCHAR2 / NUMBER / TIMESTAMP

アクティビティ・インスタンスに関連するディメンション・ビジネス・インジケータ。これらは、いくつかの関数表を間接的に参照することがあります。

R_<dimension1…n>

VARCHAR2

数値/日付タイプ・ディメンションの範囲情報。

M_<measure1…n>

NUMBER

アクティビティ・インスタンスに関連するメジャー・ビジネス・インジケータ。