ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Event Processing Visualizerユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61655-06
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

19 Oracle Event Processingサーバー・ログの管理

この章では、Oracle Event Processing Visualizerを使用してOracle Event Processingサーバーのロギング・サービスおよびコンポーネント・ロガーを表示および構成する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

詳細は、9.11項「ログの管理」を参照してください。

19.1 ログの構成

この項では次の内容について説明します。

19.1.1 Oracle Event Processingサーバーのロギング・サービスを構成する方法

Oracle Event Processing Visualizerを使用すると、選択したOracle Event Processingサーバーのロギング・システムを構成できます。デフォルトでは、このロギング構成がすべてのコンポーネントに適用されます。

コンポーネント固有のロギング・オプションを構成するには、19.1.2項「コンポーネント・ロガーを構成する方法」を参照してください。

Oracle Event Processingサーバーのロギング・サービスを構成するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle Event Processingドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 右ペインで「ロギング」タブをクリックします。

  3. 「ロギング・サービス」タブをクリックします。

    図19-1で示すように「ロギング・サービス」タブが表示されます。

    図19-1 「ロギング・サービス」タブ

    図19-1の説明が続きます
    「図19-1「ロギング・サービス」タブ」の説明

  4. 「編集」をクリックします。

  5. 表19-1で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表19-1 「ロギング・サービス」のオプション

    属性 説明

    「ロギング・サービス名」

    Oracle Event Processingサーバーのconfig.xmlファイルで指定されたロギング・サービスの名前を指定します。

    「ログの重大度」

    Oracle Event Processingサーバーがメッセージをロギングする際に使用するデフォルトのログ重大度を指定します。

    「ファイル数による制限」

    古いログ・ファイルを無期限に保持するかどうかを指定します。

    • 「True」: 最後の7つのログ・ファイルのみを保持します。

    • 「False」: すべてのログ・ファイルを保持します。

    「ローテーションのタイプ」

    Oracle Event Processingサーバーが既存のログ・ファイルを閉じて新しいログ・ファイルを開くタイミングを指定します。

    • 「サイズ」: Oracle Event Processingサーバーは、「ローテーション・サイズ」フィールドに入力されたサイズ(KB)に達した時点で既存のログ・ファイルを閉じます。

    • 「時間」: Oracle Event Processingサーバーは、「ローテーションのタイプ」プルダウン・メニューの下の数値エントリ・フィールドにk:mm形式(kは24時間表記で指定された時間、mmは分)で入力された時刻に、既存のログ・ファイルを閉じます。デフォルト値は00:00です。

    • 「なし」: Oracle Event Processingサーバーは、既存のログ・ファイルを決して閉じず、ログ・ファイルのサイズがどこまでも増大できるようにします。

    「ローテーション・サイズ」

    「ローテーションのタイプ」サイズを指定した場合に、ログ・ファイルの最大サイズをKBで入力します。

    「ベース・ログ・ファイル名」

    ベース・ログ・ファイルの名前。

    デフォルト: server.log

    「起動時のログ・ローテーション」

    Oracle Event Processingサーバーを起動するたびに、既存のログ・ファイルを閉じて新しいログ・ファイルを作成するかどうかを指定します。

    • true: Oracle Event Processingサーバーを起動するたびに、既存のログ・ファイルを閉じて新しいログ・ファイルを作成します。

    • false: Oracle Event Processingサーバーを起動するたびに、既存のログ・ファイルを閉じません。

    「ログ・ファイルの重大度」

    ログ・ファイルのデフォルトの重大度を指定します。Oracle Event Processingサーバー(およびデフォルトではすべてのコンポーネント)は、この重大度でメッセージをロギングします。

    • 「緊急」

    • 「アラート」

    • 「クリティカル」

    • 「エラー」

    • 「警告」

    • 「注意」

    • 「情報」

    • 「デバッグ」

    • 「トレース」


  6. 「保存」ボタンをクリックして変更内容をコミットします。

19.1.2 コンポーネント・ロガーを構成する方法

Oracle Event Processing Visualizerを使用すると、選択されたコンポーネントのロギング・プロパティを構成できます。表19-2は、デフォルトで「注意」ログ・レベルでロギングするように構成されたコンポーネントのリストです。

この項では、次のことを行う方法について説明します。

すべてのコンポーネントに適用するロギング・プロパティを構成するには、19.1.1項「Oracle Event Processingサーバー・ロギング・サービスを構成する方法」を参照してください。

コンポーネント・ロガーを追加するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle Event Processingドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 右ペインで「ロギング」タブをクリックします。

  3. 「コンポーネント・ログ設定」タブをクリックします。

    図19-2で示すように「コンポーネント・ログ設定」タブが表示されます。

    図19-2 「コンポーネント・ログ設定」タブ

    図19-2の説明が続きます
    「図19-2「コンポーネント・ログ設定」タブ」の説明

  4. 「追加」をクリックします。

  5. 「名前」フィールドにコンポーネントの名前を入力します。

    次のいずれかを選択できます。

    • コンポーネント名: 表19-2のリストとまったく同一のコンポーネント名定数。

      表19-2 ロギング・コンポーネント名の定数

      コンポーネント名 説明

      アダプタ

      Oracle Event Processingサーバーで実行中のアダプタ・インスタンスからのログ・メッセージに適用されます。

      キャッシュ

      Oracle Event Processingサーバーで実行中のキャッシュ・システムおよびキャッシュ・インスタンスからのログ・メッセージに適用されます。

      チャネル

      Oracle Event Processingサーバーで実行中のチャネルからのログ・メッセージに適用されます。

      CQLProcessor

      Oracle Event Processingサーバーで実行中のOracle CQLプロセッサからのログ・メッセージに適用されます。

      CQLServer

      各CQLProcessorの中核にあるCQLEngineからのログ・メッセージに適用されます。

      CQLServerTrace

      各CQLProcessorの中核にあるCQLEngineからのログ・メッセージに適用されます。

      EplProcessor

      Oracle Event Processingサーバーで実行中のEPLプロセッサからのログ・メッセージに適用されます。

      Ede

      Oracle Event Processingサーバー・イベント・ディスパッチ・インフラストラクチャのイベント駆動環境からのログ・メッセージに適用されます。

      EventTrace

      InfoまたはDebugに設定すると、すべてのアプリケーションのEPN内で動向中のイベントをトレースできます。このログ・キーの重大度は、Oracle Event Processing Visualizerを使用して動的に変更できます。

      Info重大度では、次のようなログ・メッセージが表示されます(1行で表示される可能性があります)。

      <May 26, 2009 5:53:49 PM PDT> <Info> <EventTrace> <BEA-000000> 
          <Application [helloworld], Stage [helloworldOutputChannel] 
          received insert event>
      

      Debug重大度では、ログ・メッセージには次のイベントの詳細が含まれています。

      <May 26, 2009 6:02:34 PM PDT> <Debug> <EventTrace> <BEA-000000> 
          <Application [helloworld], Stage [helloworldOutputChannel] 
          received insert event [HelloWorldEvent: HelloWorld - the 
          current time is: 6:02:34 PM]>
      

      Lifecycle

      Oracle Event Processingサーバーおよびアプリケーションのライフサイクル操作からのログ・メッセージに適用されます。

      Management

      Oracle Event Processingサーバーの一般的なJMX関連管理のAPI操作からのログ・メッセージに適用されます。

      Monitor

      Oracle Event Processingサーバーの監視サービスからのログ・メッセージに適用されます。

      Recplay

      Oracle Event Processingサーバーのイベント記録および再生操作からのログ・メッセージに適用されます。

      Spring

      Springコンテナ操作からのログ・メッセージに適用されます。

      Stream

      Oracle Event Processingサーバーで実行中のストリーム・インスタンスからのログ・メッセージに適用されます。


    • アプリケーション名: 任意のOracle Event Processingサーバー・アプリケーションまたはユーザー定義アプリケーションのモジュール名。例: sample.HelloWorld

    • パッケージ名: Oracle Event Processingサーバーまたはユーザー提供の任意のJavaパッケージの名前。例: com.bea.wlevs.ede

      Oracle Event Processingサーバー・パッケージの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Event Processing Java APIリファレンス』を参照してください。

    • クラス名: 任意のOracle Event Processingサーバー・クラスまたはユーザー定義クラスの完全修飾名。例: com.bea.wlevs.cep.core.EPRuntimeImpl

      Oracle Event Processingサーバー・クラスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Event Processing Java APIリファレンス』を参照してください。

  6. 「レベル」ドロップダウン・メニューから重大度レベルを選択します。

    • 「緊急」

    • 「アラート」

    • 「クリティカル」

    • 「エラー」

    • 「警告」

    • 「注意」

    • 「情報」

    • 「デバッグ」

    • 「トレース」

  7. 「保存」をクリックします。

    コンポーネントと重大度レベルが表内に表示されます。

コンポーネントのロギング・レベルを変更するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle Event Processingドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 右ペインで「ロギング」タブをクリックします。

  3. 「コンポーネント・ログ設定」タブをクリックします。

    図19-3で示すように「コンポーネント・ログ設定」タブが表示されます。

    図19-3 「コンポーネント・ログ設定」タブ

    図19-3の説明が続きます
    「図19-3「コンポーネント・ログ設定」タブ」の説明

  4. 表内のコンポーネント・エントリを選択します。

  5. 「編集」をクリックします。

  6. 「レベル」ドロップダウン・メニューから重大度レベルを選択します。

    • 「緊急」

    • 「アラート」

    • 「クリティカル」

    • 「エラー」

    • 「警告」

    • 「注意」

    • 「情報」

    • 「デバッグ」

    • 「トレース」

  7. 「保存」をクリックします。

    新しい重大度レベルが表内に表示されます。

コンポーネント・ロガーを削除するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle Event Processingドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 右ペインで「ロギング」タブをクリックします。

  3. 「コンポーネント・ログ設定」タブをクリックします。

    図19-4で示すように「コンポーネント・ログ設定」タブが表示されます。

    図19-4 「コンポーネント・ログ設定」タブ

    図19-4の説明が続きます
    「図19-4「コンポーネント・ログ設定」タブ」の説明

  4. 表内のコンポーネント・エントリを選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

    図19-5で示すように、確認ダイアログが表示されます。

    図19-5 コンポーネント・ログ構成の削除「確認」

    図19-5の説明が続きます
    「図19-5 コンポーネント・ログ構成の削除「確認」」の説明

  6. 「はい」をクリックします。

    コンポーネント・ロガーが表から削除されます。

19.2 ログの表示

この項では次の内容について説明します。

19.2.1 ログを問い合せる方法

Oracle Event Processing Visualizerを使用すると、選択したOracle Event Processingサーバーのログに対して問合せを実行できます。ログ問合せ機能を使用すると、選択されたログ・ファイル内の情報を表示できます。

ログを問い合せるには、次の手順を実行します。

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle Event Processingドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 「サービス」をクリックした後、ログの問合せをクリックします。

    図19-6で示すようにログの問合せ画面が表示されます。

    図19-6 ログの問合せ画面

    図19-6の説明が続きます
    「図19-6 ログの問合せ画面」の説明

  3. ログの問合せ画面で次のオプションを選択します。

    • LogFile: 問合せを行うログ・ファイルをドロップダウンから選択します。

    • 「重大度」:LogFileドロップダウンで選択されたログ・ファイルの重大度を選択します。

    • 最大数: 選択されたログ・ファイルで表示する最大ログ行数を入力します。

    • 開始時間: 問合せの実行を開始する時刻を選択します。

    • 終了時間: 問合せを停止する時刻を選択します。

  4. 「問合せの開始」をクリックします。

    選択したOracle Event Processingサーバーの選択したログ・ファイルの問合せ条件に一致するすべてのログ・メッセージは、図19-7で示すように「ログ」ペインに表示されます。

    図19-7 ログの問合せ画面 - ログが表示された状態

    図19-7の説明が続きます
    「図19-7 ログの問合せ画面 - ログが表示された状態」の説明

  5. 「ログ」ペインに表示可能な件数を超えるメッセージが返された場合には、「前へ」ボタンと「次へ」ボタンが有効になります。「前へ」ボタンと「次へ」ボタンをクリックして各ページのメッセージを参照します。

19.2.2 コンソール出力を表示する方法

Oracle Event Processing Visualizerを使用すると、選択したOracle Event Processingサーバーのコンソール出力を表示できます。

コンソール出力を表示するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle Event Processingドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 「サービス」をクリックした後、「コンソール出力」をクリックします。

    図19-8で示すように「コンソール出力」画面が表示されます。

    図19-8 HelloWorldアプリケーションのサンプル・コンソール出力

    図19-8の説明が続きます
    「図19-8 HelloWorldアプリケーションのサンプル「コンソール出力」」の説明

  3. 「コンソール出力」ウィンドウ内のテキストをクリアするには、「テキストのクリア」ボタンをクリックします。

  4. コンソール・メッセージの出力を一時停止するには、「休止」ボタンをクリックします。

  5. コンソール・メッセージの出力を再開するには、「再開」ボタンをクリックします。