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Oracle® WebCenter Contentインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B65039-03
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6 Imagingの構成の完了

この章では、Oracle WebLogic Serverドメインで、Oracle WebCenter Content: Imagingの初期構成を完了する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

6.1 Imagingの初期構成の完了

Imagingの構成を完了する前に、システムでOracle WebCenter Contentをインストールし、構成しておく必要があります。ImagingはWebCenter Contentをリポジトリとして使用します。

Imagingのリポジトリとしては、WebCenter Content 11gとOracle Universal Content Management (Oracle UCM) 10gR3のいずれかを使用できます。WebCenter Content 11gの構成の詳細は、第3章「Oracle WebCenter Contentアプリケーションの構成」第4章「WebCenter Contentの構成の完了」、および第6.1.1.1項「Imagingと併用するWebCenter Content 11gの構成」を参照してください。リポジトリとしてOracle UCM 10gR3を使用する方法の詳細は、第6.1.1.2項「Imagingと併用するOracle UCM 10gR3のインストールと構成」を参照してください。


注意:

本番システムでは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションは、デフォルト構成の一部であるOracle WebLogic Server組込みのLDAPサーバーではなく、外部Lightweight Directory Application Protocol (LDAP)認証プロバイダを使用する必要があります。Imagingのアイデンティティ・ストアを外部LDAP認証プロバイダと再関連付けする場合は、まずこの再関連付けを実施し、その後Imaging管理対象サーバーの構成を完了して、それをWebCenter Content 11gまたはOracle UCM 10gR3リポジトリに接続する方が簡単です。詳細は、第3.9項「アイデンティティ・ストアと外部LDAP認証プロバイダの再関連付け」を参照してください。


Imaging管理対象サーバーに最初にログインしたユーザーが、サーバー全体のセキュリティとともにプロビジョニングされます。このユーザーが初めてログインすると、Imagingにより、リポジトリおよびワークフロー・サーバー(オプション)への接続も含めた構成を完了するためのユーザー・インタフェースが表示されます。

Imagingセキュリティを初期化する前にDefaultSecurityGroup MBeanに値が指定されている場合、最初のユーザーがログインすると、ログインしたこのユーザーとともに、指定したグループにも完全な管理権限を割り当てられます。

Imaging構成を完了するには、システムに適用される次のタスクをすべて実行する必要があります。

  1. Imaging用のWebCenter Contentリポジトリの構成

  2. 第9章「Oracle WebCenter Contentの構成の検証」の説明に従って、管理サーバーとWebCenter Content管理対象サーバーを起動

  3. Imaging管理対象サーバーの起動およびWebクライアントへのアクセス

  4. WebCenter Contentリポジトリへの接続

  5. ワークフロー・サーバーへの接続

  6. UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成

  7. Solaris 11gのUNIX Exalogic環境で、Imagingビューアに対するDISPLAYを設定

  8. 定義のインポート

6.1.1 Imaging用のWebCenter Contentリポジトリの構成

WebCenter Content 11g Oracle UCM (Oracle Content Server) 10g R3のいずれかを、Imagingのリポジトリとして構成できます。


注意:

リポジトリ接続を作成しないと、Imagingシステムにコンテンツをインポートまたはアップロードできません。


6.1.1.1 Imagingと併用するWebCenter Content 11gの構成

WebCenter Content 11gは、Oracle WebCenter Contentとともにインストールされます。WebCenter Content管理対象サーバーとImaging管理対象サーバーが同じホスト・マシン上のOracle WebLogic Serverドメインに構成されている場合、Imagingと併用するためのWebCenter Content 11gの構成が自動的に行われます。

WebCenter Contentが、Imagingによって後から拡張されたドメインにインストールされている場合、WebCenter Content管理対象サーバーを次に再起動するまで、WebCenter ContentはImagingと併用するように再構成されません。この場合は、まず第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従ってWebCenter Contentを起動してから、第6.1.3項「WebCenter Contentリポジトリへの接続」の説明に従ってImaging WebクライアントからOracle WebCenter Content Serverに接続します。

WebCenter ContentとImagingの管理対象サーバーが異なるマシン上で実行されるように構成されている場合は、Imagingを構成してもWebCenter Contentはそれと併用されるように構成されません。この場合、手動構成手順に従って、WebCenter Contentを構成する必要があります。

Imagingと併用するWebCenter Content 11gを手動で構成するには、次の手順を実行します。

  1. 第9.2項「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。

  2. 第4.3.1項「コンテンツ・サーバーの起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーにアクセスします。

  3. IpmRepositoryコンポーネントを有効にします。

    1. 「管理」トレイまたはメニューから、「管理サーバー」を選択します。

    2. コンテンツ管理サーバーのコンポーネント・マネージャ・ページで、「統合」を選択します。

    3. IpmRepositoryを選択し、「更新」ボタンをクリックします。

      Fusion Middleware構成ウィザードを使用してOracle WebLogic Serverドメインを構成した場合には、このオプションはデフォルトで選択されています。このオプションがすでに選択されている場合は、「更新」をクリックしたり、コンテンツ・サーバーを再起動しなくても、コンポーネント・マネージャを閉じることができます。

    4. 「OK」ボタンをクリックして、この機能を有効にします。

    5. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

      IpmRepositoryがすでに選択されていた場合は、サーバーを再起動する必要はありません。

6.1.1.2 Imagingと併用するOracle UCM 10gR3のインストールと構成

Oracle UCM 10gR3リポジトリの場合、ImagingにはOracle Content Server 10gR3とも呼ばれるOracle Universal Content Management 10gR3 (10.1.3.3.3)が必要です。Oracle Content Server 10gR3をインストールして構成した後、Content Server 10g更新バンドルでシステムを更新する必要があります。Oracle UCM 10gR3がImaging 11gと併用するには、両方が必要です。


注意:

更新バンドルをインストールする場合は、新しいコンテンツ・アクセス・コンポーネントもインストールする必要があります。


Oracle Content Server 10gR3とContent Server 10g更新バンドルのどちらも、Oracle Software Delivery CloudまたはOracle Technology Network (OTN)からダウンロードできます。ソフトウェアの場所の詳細は、第1.2.2項「Oracle WebCenter Contentをインストールおよび構成するためのソフトウェアのダウンロード」を参照してください。

Oracle UCM 10gR3をインストールして構成する方法の詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle Content Serverページを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/content-management/cs-088869.html

Imaging 11gをOracle UCM 10gR3と併用している場合は、最新の更新パッチを使用してOracle Content Server 10gR3を更新してください。

6.1.1.2.1 Oracle UCM 10gR3のJDKバージョンのアップグレード

ImagingをOracle WebLogic Server管理対象サーバーにデプロイした後、ドメインを作成または拡張して、Oracle Content Server 10gR3インストールのJDKバージョンを、Imagingが使用しているものと同じJDK 1.6バージョンにアップグレードする必要があります。これは、Fusion Middleware構成ウィザードの「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面でImaging管理対象サーバー用に指定したJDKバージョンです。ImagingでサポートされているJDKバージョンの詳細は、次のOracle Technology NetworkにあるOracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成のページを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.x)製品領域で、ImagingおよびWebCenter Contentのシステム要件とサポートされているプラットフォーム(xls)を参照してください。

Oracle Content Server 10gR3が使用しているJDKバージョンを変更する方法の詳細は、バージョン10gR3のOracle Universal Content Management Content Serverインストール・ガイドを参照してください。

6.1.1.2.2 Imagingと併用するOracle Content Server 10gR3の構成

Imagingと併用する前に、Oracle Content Server 10gR3を構成する必要があります。構成中、Oracle Content Server 10gR3を再起動するように求められたときは、その都度再起動してください。

Imagingと併用するOracle Content Server 10gR3を構成するには、次の手順を実行します。

  1. IPアドレス・フィルタを更新します。

    1. Oracle UCM 10gR3がインストールされているシステムで、次のコマンドを実行します。

      • UNIXコマンド: UCM_ORACLE_HOME/bin/SystemProperties

      • Windowsコマンド: UCM_ORACLE_HOME\bin\SystemProperties

    2. システムのDISPLAY環境変数を有効なXサーバーに設定した状態で、その表示の「サーバー」タブをクリックします。

    3. 「IPアドレス・フィルタ」フィールドに、まず縦線(|)を入力し、その後にImagingがインストールされているシステムのIPアドレスを続けます。

      例: 192.0.2.1|192.0.2.130

      Imagingシステムが認証なしでOracle UCM 10gR3システムにアクセスするには、IPアドレスが必要です。

    4. 「OK」をクリックします。

      この変更を行った場合は、Oracle Content Server 10gR3の再起動が必要です。再起動は、この手順の最後、Oracle UCM 10gR3コンポーネントをインストールした後に行うことができます。

  2. WebブラウザでOracle UCM 10gR3 Webクライアント(http://managedServerHost:managedServerPort/location、たとえばhttp://myhost.example.com:8000/idc)を開き、ログインします。

  3. 「管理」トレイを開きます。

  4. デフォルトのファイル・ストアをアップグレードします。

    1. 「管理」で、「プロバイダ」を選択します。

    2. DefaultFileStore行の「アクション」列で「情報」を選択します。

    3. ファイル・ストアをアップグレードするかどうか尋ねられた場合は、「アップグレード」をクリックし、次に「ファイル・ストア・プロバイダの編集」ダイアログ・ボックスの「更新」をクリックします。

      Oracle UCM 10gR3は自動的にアップグレードされます。

    Imagingコンテンツに、Webストアからアクセスすることはできません。Oracle Content Server 10gR3では、従来から、ファイル・システム上の/weblayoutディレクトリを使用して、Webブラウザに表示できるフォーマットでコンテンツを保存していますが、この機能はImagingソリューションではあまり使用されず、余分なディスク領域を使用します。ファイル・ストアのアップグレード後、Oracle Content Server 10gR3ではweblayout機能を無効にして、ファイル・ストア・プロバイダをImagingボリュームとして使用するように構成することをお薦めします。

  5. システム・プロパティを構成します。

    1. SearchIndexerEngineName変数が、使用するOracle UCM 10gR3システムのタイプ(DATABASE.METADATADATABASE.FULLTEXTまたはOracleTextSearch)に一致することを確認します。

    2. 「管理」トレイで、「管理サーバー」を選択します。

    3. 「idc」をクリックします。

    4. 左側の「一般構成」を選択します。

    5. 「チェックイン時にコンテンツIDを自動割当てする」を選択します。

    6. 「自動採番接頭辞」の値を指定します。たとえば、ucm1とします。

    7. 「追加の構成変数」ボックスに次の行を追加して、EnableIdcProfileField変数を1に設定します。

      EnableIdcProfileField=1
      
    8. 「保存」をクリックします。

  6. Oracle UCM 10gR3のコンポーネントをインストールします。

    1. 左側の「コンポーネント・マネージャ」を選択します。

    2. 「新規コンポーネントのインストール」セクションで、「参照」をクリックして/extrasディレクトリを参照し、インストールするコンポーネントを選択します。

    3. 「開く」をクリックします。

    4. 「インストール」をクリックします。

      コンポーネント・マネージャがリクエストをポート80にリダイレクトする場合は、ポート80を使用するようにWebサーバーを再構成できます。

      画面の指示に従ってOracle Content Server 10gR3を再起動します。

    5. 選択したコンポーネントごとに必須の詳細を入力し、次に「続行」をクリックします。

      メニューに選択項目がいくつか表示され、その一部はあらかじめ選択されています。デフォルトの選択を使用できます。

    6. ここをクリックして、コンポーネント・マネージャに戻ります。

    7. 「新規コンポーネントのインストール」セクションで、「参照」をクリックします。

    8. WCC_ORACLE_HOME/ipm/libディレクトリを参照し、IpmRepository.zipを選択します。

    9. 「開く」をクリックします。

    10. 「インストール」をクリックします。

      画面の指示に従ってOracle Content Server 10gR3を再起動します。

    11. 「続行」をクリックします。

    12. ここをクリックして、コンポーネント・マネージャに戻ります。

    13. 「新規コンポーネントのインストール」セクションで、「参照」をクリックし、/extrasディレクトリを参照します。

    14. /extrasディレクトリ内の任意のコンポーネントおよびIpmRepositoryを選択します。

    15. 「有効化」をクリックします。

    16. 選択したコンポーネントごとに必須の詳細を入力し、次に「続行」をクリックします。

      画面の指示に従ってOracle Content Server 10gR3を再起動します。

    17. ここをクリックして、コンポーネント・マネージャに戻ります。

    18. 左側の「オプション」リストから、「Content Serverの起動または終了」を選択します。

    19. 「再起動」を選択します。

    20. 再起動後、Oracle Content Server 10gR3が稼働していることを確認します。

6.1.1.2.3 Oracle UCM 10gR3への管理者ユーザーおよび管理者グループの追加

管理者ユーザーがOracle UCMで管理タスクを実行できるようにするには、管理者ユーザーをOracle UCM 10gR3に追加し、それをAdministratorsグループに割り当てる必要があります。

管理者ユーザーおよび管理者グループをOracle UCM 10gR3に追加するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle UCM 10gR3 Webクライアントで、「管理」「管理アプレット」を選択します。

  2. 「ユーザー管理」をクリックします。

  3. 「セキュリティ」タブで、「ロールの権限」を選択します。

  4. 「新しいロールの追加」を選択します。

  5. 「ロール名」フィールドに、Administratorsと入力します。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. 「閉じる」をクリックします。

  8. 「追加」をクリックします。

  9. 認可タイプ: ローカルについて、「OK」をクリックします。

  10. 管理者ユーザーを作成し、パスワードを入力します。

  11. 「ロール」タブをクリックします。

  12. 「ロールの追加」をクリックします。

  13. 「管理者」を選択し、次に「OK」をクリックします。

  14. 「OK」をクリックします。

  15. 「ユーザー管理」アプレットを閉じます。

6.1.1.3 コンテンツ記憶域用のファイル・ストア・プロバイダの構成

管理者は、Content Server 11gのファイル・ストア・プロバイダを構成することにより、コンテンツ・サーバー内でのファイルの保管および管理の場所と方法を制御できます。ファイル・ストア・プロバイダを使用すると、すべてのコンテンツを単一のファイル・システムに保存するのではなく、複数のファイル・システムにも単一のデータベース内にも保存できます。WebCenter Contentのインストールと構成により、ファイル・ストア・プロバイダ・コンポーネントがデフォルトでインストールされ、有効になっています。

Imagingの場合、デフォルトのファイル・ストア・プロバイダではなく、使用するファイル・ストア・プロバイダを追加することをお薦めします。また、ファイル・ストアに対しては従来のWebレイアウト機能を無効にする必要があります。

WebCenter Contentのインストール時に作成されるデフォルトの記憶域プロバイダ構成は、本番のドキュメント・ボリューム用ではありません。ドキュメント数が10,000未満のコンセプト検証システムやデモンストレーション・システムには、このデフォルト構成で十分です。本番システムの構成には、さらに詳細なオプションを選択する必要があります。

Oracleデータベース用のファイル・ストア・プロバイダを構成できます。

WebCenter ContentインストールがMicrosoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースを使用している場合は、ファイル・ストア・プロバイダを構成しないでください。これらのデータベースのいずれかを使用してWebCenter Content管理対象サーバーを構成している場合は、コンテンツ・サーバーに対してデフォルトで有効になっているファイル・ストア・プロバイダを無効にする必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』のファイル・ストア・システムの管理に関する項を参照してください。

6.1.1.3.1 ファイル・ストア・プロバイダの構成

コンテンツ・サーバーでサポートされているメディアを任意に組み合せて、ファイル・ストア・プロバイダにできます。記憶域に使用するメディアではドキュメントの記憶域の場所が定義されていないため、Imagingユーザー・インタフェースでアプリケーションを定義するときには、記憶域の場所を表すためにボリュームという用語が使用されます。Imagingは、管理者がコンテンツ・サーバーに定義および構成したボリュームに接続します。Imagingを使用して、ボリュームを作成したり、定義することはできません。

コンテンツ・サーバー管理者が、ファイル・ストア・プロバイダを構成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』のファイル・ストア・プロバイダの構成に関する項を参照してください。

6.1.1.3.2 ImagingのWebレイアウト機能の無効化

コンテンツ・サーバーでは、従来から、ファイル・システム上の/weblayoutディレクトリを使用して、Webブラウザに表示できるフォーマットでコンテンツを保存しています。このことは、メインの記憶域ボリュームがデータベースに設定されている場合も同じです。このファイル・システム・ストアは、Webサイトのコンテンツを素早く取得する場合や、プライマリ・コンテンツ・アイテムの説明を記載したセカンダリ・ファイルを保存する場合に便利ですが、Imagingソリューションではそれほど有用ではありません。Imagingソリューションでのみ/weblayoutディレクトリにコピーされるファイルは、使用されることがないため、不要な記憶領域が使用されることになります。Imagingボリュームとして使用するように構成されているファイル・ストア・プロバイダについては、Webレイアウト機能を無効にすることをお薦めします。


注意:

Imagingシステムで改訂版を使用する場合は、Webレイアウトを実装しないでください。Webレイアウト(IBR)がImagingファイル・ストア・プロバイダで有効な場合は、/weblayoutディレクトリでドキュメントの未改訂バージョンを確認できる場合があります。


Webレイアウト機能を無効にするには、管理者がコンテンツ・サーバーでファイル・ストア・プロバイダの記憶域ルールの追加/編集ページにある「Web表示非対応のファイル・ストア」オプションを選択します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』の記憶域ルールの追加または編集に関する項を参照してください。

6.1.2 Imaging管理対象サーバーの起動およびWebクライアントへのアクセス

管理サーバーと、ImagingおよびWebCenter Content管理対象サーバーを起動すると、Imaging Webクライアントにアクセスできます。

Imaging Webクライアントにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 第9.2項「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、Imaging管理対象サーバーを起動します。


    注意:

    Imagingサーバーでいずれかの構成を実行するには、Oracle WebCenter Content: AXF for BPMがドメインにデプロイされている場合は、第6.5.1項「AXF for BPMの構成および検証」の手順を続行します。


  2. 次のURLでWebクライアントにアクセスします。http://managedServerHost:16000/imaging

    管理者のユーザー名とパスワードでログインします。


    注意:

    Imagingシステムに最初に接続するこのユーザーが、Imaging管理者として登録されます。


6.1.3 WebCenter Contentリポジトリへの接続

ImagingでWebCenter Contentリポジトリを使用するには、コンテンツ・サーバーへの接続を構成する必要があります。接続は、Imagingから作成できます。

WebCenter Contentリポジトリに接続するには、次の手順を実行します。

  1. Webブラウザを開き、次のWebサイトに移動します。

    http://managedServerHost:16000/imaging

  2. 管理者のユーザー名とパスワードでログインします。

  3. 「接続の管理」トレイに移動し、リストから「Content Server接続の作成」を選択します。

  4. 基本情報ページで接続の名前を入力し、オプションで説明を入力し、「次へ」をクリックします。

  5. 選択内容を変更できます。接続設定ページで次のように設定します。

    • SSL: セキュアなSSL通信を行う場合に選択します。

    • サーバー・ポート: WebCenter ContentインスタンスのIDCポート。Imaging用のデフォルトは4444です。

    • ローカルContent Serverの使用: コンテンツ・サーバーがImagingサーバーと同じマシン上にある場合は、デフォルトで選択されます。

      サーバーが同じマシンにインストールされていない場合、コンテンツ・サーバーのマシン名をコンテンツ・サーバー・プールの一部として構成する必要があります。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 接続の「接続セキュリティ」値を入力します。

    この接続定義に対するアクセス権、変更権限、削除権限および他のユーザーへのアクセス権の付与権限を、どのユーザーおよびグループに与えるかを選択します。少なくとも1人のユーザーまたは1つのグループにアクセス権の付与権限を与える必要があります。

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 「サマリー」画面で、「送信」をクリックします。

6.1.4 ワークフロー・サーバーへの接続

定義ファイルをインポートする前に、ワークフロー・サーバー(Oracle SOA Suite)への接続が必要です。ソリューションでタスク・リストを取得するためには、この接続が必要です。アプリケーション・フィールドをワークフロー・ペイロード要素にマップする際、Imagingをワークフロー・サーバーに接続します。

接続するには、Web Services Inspection Language (WSIL)を使用して、プロバイダ、ポートおよび資格証明の情報を渡します。WSILは、HTTPプロトコルおよび特定のXML形式を使用して、サーバーでWebサービス・エンドポイントを検出できるようにします。Imagingは、特定の条件を満たすWSILのリンクをたどって、デプロイ済コンポジットを検出します。

接続先は、Oracle Business Process Management (Oracle BPM)サーバーまたはBusiness Process Execution Language (BPEL)サーバーにすることができます。Imagingが既存のドメイン内のBPMおよびOracle BPEL Process Managerを利用できるようにするには、Oracle BPM Suite - 11.1.1.0を使用してドメインを拡張する必要があります。Oracle BPM Suiteをインストールしたときには、依存関係として自動的にOracle SOA Suite - 11.1.1.0が選択されました。Oracle BPEL Process Managerを使用し、Oracle BPMを使用しない場合は、Oracle SOA Suiteのインストールおよび構成によりドメインを拡張できます。Oracle SOA SuiteおよびOracle BPMをインストールして構成する手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。

次の手順では、ワークフロー・サーバーへの接続の構成方法およびデータベースでの接続の登録方法について説明します。追加の詳細は、『Oracle WebCenter Content Imaging管理者ガイド』のワークフロー接続の確立に関する項を参照してください。

6.1.4.1 ワークフロー・サーバーへの接続の構成

AXF for BPMまたはAXF for BPELなど、Imagingとともに使用するOracle SOA Suiteをインストールする場合は(第2.4項を参照)、ワークフロー・サーバーへの接続を構成する必要があります。

ワークフロー・サーバーへの接続を構成する手順は次のとおりです。

  1. Webブラウザを開き、次のWebサイトに移動します。

    http://managedServerHost:16000/imaging
    
  2. 管理者のユーザー名とパスワードでログインします。

  3. 「接続の管理」トレイに移動し、リストから「ワークフロー接続の作成」を選択します。

  4. 基本情報ページで接続の名前を入力し、オプションで説明を入力し、「次へ」をクリックします。

  5. オプションで、「接続設定」ページで次のセクションを1つ以上変更します。

    • HTTPフロントエンド・アドレス: ワークフロー・サーバーのフロントエンド・アドレス。リスニング・ポートも含まれており、デフォルトでOracle SOA Suite用はhttp://<server>:8001です。

    • 資格証明別名: ワークフロー・サーバーのユーザー資格証明およびパスワード資格証明を取得するための資格証明ストア・キー。

    • プロバイダ: プロバイダ設定は、単一のマシンに対するホスト名またはIPアドレスのいずれか、またはクラスタ内の複数のマシンに対するホスト名またはIPアドレスをカンマで区切ったリストのいずれかです。リスニング・ポートおよびトランスポート・メカニズムを設定に組み込む必要があります。

  6. 「接続のテスト」をクリックして設定を確認します。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 接続の「接続セキュリティ」値を入力します。

    この接続定義に対するアクセス権、変更権限、削除権限および他のユーザーへのアクセス権の付与権限を、どのユーザーおよびグループに与えるかを選択します。少なくとも1人のユーザーまたは1つのグループにアクセス権の付与権限を与える必要があります。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「サマリー」画面で、「送信」をクリックします。

6.1.4.2 データベースへの接続の追加

ワークフロー接続を確立した後、ソリューションのAXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表にその接続の名前を入力します。たとえば、BPELサーバーのパラメータ・キーはWORKFLOW_CONNECTIONという名前であり、HelloBPELサンプル・スクリプトはtestという接続名を使用します。

6.1.5 UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成

UNIXオペレーティング・システムで変換が正しく機能するためには、TrueTypeフォントが使用可能になっている必要があります。それらのフォントがシステムにない場合は、インストールする必要があります。UNIXオペレーティング・システムでフォント・パスを設定するには、GDFontpath MBeanを構成する必要があります。構成するには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでシステムMBeanブラウザを使用します。

UNIXシステム用のGDFontPath MBeanを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLで、Fusion Middleware ControlのImagingドメインにアクセスします。

    http://adminServerHost:adminServerPort/em
    

    adminServerHostに、ドメインの管理サーバーをホストするコンピュータの名前を指定します。adminServerPortに、管理サーバーをリスニングするポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は7001です。次に例を示します。

    http://myHost.example.com:7001/em
    

    ログインするには、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名およびパスワードを入力します。

  2. 左側のナビゲーション・ツリーで、「WebLogicドメイン」を開き、デプロイされたドメインを開きます。

  3. 「IPM_server1」を右クリックし、メニューから「システムMBeanブラウザ」を選択します。

  4. システムMBeanブラウザ・ページのナビゲーション・ツリーで、「MBeanの構成」の下にあるcom.beaフォルダを閉じます。

  5. 「アプリケーション定義のMBean」の下のoracle.imagingフォルダを展開します。

  6. Server: IPM_server1フォルダとconfigフォルダを展開します。

  7. configをクリックします。

  8. GDFontPath属性の値をTrue Typeフォント(TTF)ファイルの場所に設定します。たとえば、次のようにします。

    /usr/share/X11/fonts/TTF
    

    Oracle WebLogic ServerによりJDKが組み込まれているシステムの場合、TTFファイルはJDK/jre/lib/fontsディレクトリにあります。

    各種UNIXプラットフォームの標準フォントの場所は、次のとおりです。

    • Solaris SPARC: /usr/openwin/lib/X11/fonts/TrueType


      注意:

      Solaris SPARCプラットフォームでドキュメント変換を実施する場合、Imagingには/usr/local/packagesディレクトリにGNU Compiler Collection (GCC)パッケージ3.4.2以降が必要です。

      Imagingを実行するSolarisオペレーティング・システムにこのパッケージをインストールします。Sunfreeware WebサイトからGCCをダウンロードできます。

      http://www.sunfreeware.com
      

      Imaging管理対象サーバーを起動する前に、LD_LIBRARY_PATH環境変数を/usr/local/packages/gcc-3.4.2/libに設定する必要もあります。使用しているGCCのバージョンが3.4.2よりも後のバージョンである場合は、そのバージョンに設定します。


    • AIX: /usr/lpp/X11/lib/X11/fonts/TrueType

    • HP-UX Itanium: /usr/lib/X11/fonts/TrueType

    • Linux: /usr/lib/X11/fonts/TrueType

  9. 「適用」をクリックします。

  10. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してImagingを再起動します。

6.1.6 Solaris 11gのUNIX Exalogic環境で、Imagingビューアに対するDISPLAYを設定

Solaris 11gを使用するExalogic環境では、Imagingビューアが基本モードで正しく動作するように、DISPLAY環境変数を設定する必要があります。

Solaris 11gのUNIX Exalogic環境で、Imagingビューアに対するDISPLAYを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいターミナル・ウィンドウを開いて次のコマンドを実行します。

    xhost +
    
  2. Imagingターミナルで、Imagingが稼働しているサーバーとポートを次の形式でDISPLAY環境変数に設定します。

    servername:port
    
  3. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してImagingを再起動します。

6.1.7 定義のインポート

インストール・プロセスのこの時点で、以前にエクスポートしたImaging定義(アプリケーション、検索、入力)をインポートできます。詳細は、『Oracle WebCenter Content Imaging管理者ガイド』の定義のエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。

定義のインポートの方法の詳細は第6.5.1.2.2項「Imagingへの定義ファイルのインポート」を参照してください。

6.2 WebCenter Contentリポジトリでの全文検索機能の構成

Imagingは、WebCenter ContentでDATABASE.FULLTEXTOracleTextSearchの2つのタイプの全文検索をサポートしています。Imagingで全文検索機能を使用できるのは、事前にWebCenter Contentリポジトリで全文検索を構成した場合です。DATABASE.FULLTEXTシステムの場合、索引を再構築した後、Imaging側では何もする必要がありません。一方、OracleTextSearchの場合、FullTextが有効になっているアプリケーションが作成または削除されるか、またはそのアプリケーションに対してフィールド定義に関連する変更が加えられたときには、索引を再構築する必要があります。

全文検索を構成する方法の詳細は、第4.5項「コンテンツ・サーバー用のOracleTextSearchの構成」を参照してください。

全文構成オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』の検索索引の構成に関する項を参照してください。

WebCenter Contentで全文検索が有効になった後、アプリケーションを作成し、アプリケーションで「全文」オプションを選択する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』のシステム・プロパティの構成を参照してください。

6.3 Imagingシステム・セキュリティの設定

新しいImagingシステムでは、最初にログインしたユーザーに自動的にFULL権限が付与されます。通常、この初期ユーザーが他のユーザーまたはグループを関連付け、その後、初期ユーザーの権限は必要に応じて変更されたり、取り消されます。


注意:

Oracle Access Managerで使用するようにImagingを構成する場合は、imaging/faces/ディレクトリを保護する必要があります。保護できないと、Imagingビューアにアクセスできなくなります。


この最初のユーザーがImagingにログインした後にセキュリティ・プロバイダに変更を加えた場合は、次の手順を実行してImagingシステム・セキュリティをリセットします。たとえば、Oracle Internet DirectoryプロバイダまたはMicrosoft Active Directoryプロバイダを指すように後でセキュリティ構成を変更した場合は、Imagingシステム・セキュリティをリセットする必要があります。

  1. 必要に応じてユーティリティを使用して、ユーザーおよびグループを手動で作成するか、新しい外部のセキュリティ・プロバイダに移行します。

    詳細は、第3.9項「アイデンティティ・ストアと外部LDAP認証プロバイダの再関連付け」を参照してください。

  2. refreshIPMSecurity() WLST MBeanコマンドを実行します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。


    注意:

    リフレッシュ中、対応する識別情報が見つからないユーザーまたはグループは無視されます。セキュリティに変更を加えると、無効なユーザーまたはグループがImagingデータベースから削除されます。


6.4 Imagingビューア・キャッシュの構成

Imagingビューアは、サーバーのリポジトリの外にドキュメントをキャッシュして、クライアント・マシンのレンダリング速度を向上させることを可能にします。キャッシュされたドキュメントのセキュリティは、ドキュメントが格納されているサーバーの認証により制御されます。サーバーが保護されていれば、追加のセキュリティは必要ありません。追加のセキュリティが必要な場合は、第6.4.2項「キャッシュされたドキュメントの暗号化」の説明に従ってキャッシュされたドキュメントを暗号化できます。

Imagingビューアを設定してキャッシュされたドキュメントを使用する手順は次のとおりです。

  1. Imagingビューア・キャッシュが正しくデプロイされていることを確認します。

    1. WebLogic Server管理コンソールで、左側の「ドメイン構造」の下の「デプロイメント」をクリックします。

    2. 「デプロイメント」表のimaging-vc行で、「状態」の値がActive「ヘルス」の値がOKであることを確認します。

    imaging-vc「状態」または「ヘルス」の値が異なる場合は、続行する前にデプロイメントを修正するか、機能を再デプロイする必要があります。

  2. 第6.1.5項「UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成」で説明される方法を使用し、ドキュメントがキャッシュされる場所にViewerCachePath MBeanを設定してビューア・キャッシングを有効にします。たとえば、単一のコンピュータで実行されるImagingシステムでキャッシングを有効にするには、相対パスimaging/ViewerCacheを使用できます。パスが設定されていない場合は、ドキュメントのキャッシングは無効になります。


    注意:

    ViewerCachePath MBeanは、クラスタ内のすべてのサーバーから使用可能な場所に設定する必要があります。ディレクトリ・パスがすべてのサーバーから使用可能でない場合は、各サーバーはローカルにドキュメントをキャッシュします。その結果、キャッシュ全体のインスタンスが複数存在します。


  3. ViewerCacheDays MBeanを設定して、ドキュメントが参照された後、キャッシュの場所に保存される日数を指定します。キャッシュされたドキュメントは、指定された日数内に参照されなければ、キャッシュからパージされます。ドキュメントが指定された日数内に参照されなかった場合は、ドキュメントのViewerCacheDaysタイマーがリセットされます。ViewerCacheDays0 (デフォルト)に設定すると、キャッシュがパージされるのを防ぐことができます。

  4. ViewerCacheEnablePrecache MBeanをtrueに設定するとImagingにドキュメントが取り込まれた時点でキャッシュされ(プレキャッシュ)、falseに設定するとドキュメントがビューアに最初にコールされた時点でキャッシュされます。

6.4.1 ビューア・キャッシュ・パスの変更

Imagingサーバーが停止していて、新しい場所で古い場所と同じファイル階層を使用する場合は、ビューア・キャッシュを新しい場所へ移動できます。

  1. Imagingサーバーを停止します。

  2. キャッシュされたファイルを新しい場所に移動し、ファイル階層を保存します。

  3. ViewerCachePath MBeanで新しいパスを設定します。

  4. Imagingサーバーを起動します。

6.4.2 キャッシュされたドキュメントの暗号化

追加のセキュリティが必要な場合は、Imagingを構成してキャッシュされたドキュメントを暗号化できます。暗号化すると、ドキュメントを参照するために復号化する追加処理が必要となり、レンダリング速度が低下します。キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingが構成されている場合も、生成されたドキュメントが暗号化されていなければ、キャッシングに短い所要時間が発生します。

キャッシュされたドキュメントの暗号化を有効にする手順は次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、ドメインに新しいパスワード資格証明を追加します。

    1. Oracle WebCenter Contentの「WebLogic Server」ドメインを選択します。

    2. 「WebLogicドメイン」メニューから「セキュリティ」を選択し、「資格証明」を選択します。

    3. マップoracle.imagingを選択します。oracle.imagingという名前のマップが存在しない場合は、「マップの作成」をクリックしてマップ名にoracle.imagingを入力し、選択します。

    4. 「キーの作成」をクリックします。キーにviewer.cacheと名前を付け、「パスワード」のタイプを選択します。

    5. ユーザー名を入力します。ユーザー名はいずれかのシステムに存在している必要はありません。

    6. パスワードを入力して確認し、「OK」をクリックします。

  2. 第6.1.5項「UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成」で説明された方法を使用して、ViewerCacheEnableEncryption MBeanを設定して暗号化を有効にします。


    注意:

    ViewerCacheEnableEncryption MBeanを設定する前に、ドメインにパスワード資格証明が存在している必要があります。


6.4.3 キャッシュされたドキュメントの暗号化の無効化

キャッシュされたドキュメントの暗号化を無効にするには、ViewerCacheEnableEncryption MBeanをfalseに設定します。ビューアへの以降のコールでは、キャッシュされるドキュメントを暗号化しません。パスワード資格証明が変更されずにドメインに残っている場合は、まだキャッシュにある暗号化されたドキュメントは復号化して、参照できます。

パスワード資格証明が削除または変更されている場合のimaging.jksファイルのパージ

パスワード資格証明が削除または変更されている場合は、まだキャッシュされている暗号化されたドキュメントを手動でパージする必要があります。

imaging.jksファイルをパージする手順は次のとおりです。

  1. Imagingサーバーを停止します。

  2. キャッシュ・ディレクトリからキャッシュされたファイルを削除します。

  3. キャッシュ・ディレクトリからimaging.jksファイルを削除します。

  4. Imagingサーバーを起動します。

6.5 AXF for BPMとAXF for BPELのインストールおよび構成

Oracle WebCenter Content: AXF for BPMおよびOracle Application Extensions Framework (AXF) for BPELは、Imagingとともに自動的にインストールされ、AXF for BPELはImaging管理対象サーバーに自動的にデプロイされます。AXF for BPMをImagingサーバーにデプロイするには、第2.2.2項「Oracle WebCenter Contentアプリケーションのスキーマの作成」の説明に従い、リポジトリ作成ユーティリティを使用して必要なスキーマを作成する必要があります。ドメインを作成または拡張する場合は、第3章「Oracle WebCenter Contentアプリケーションの構成」の説明に従い、Imagingとともに使用するAXF for BPMを選択できます。

Imaging管理対象サーバーで実行するAXF for BPMまたはAXF for BPELのいずれか、または両方を構成できます。

AXF for BPMまたはAXF for BPEL、およびAXF for BPELデータベース表(Imaging表)の構成および使用の詳細は、『Oracle WebCenter Application Adapters管理者ガイド』を参照してください。

6.5.1 AXF for BPMの構成および検証

ImagingとともにAXF for BPMを構成するには、11gR1 (11.1.1.7.0) Oracle WebCenter ContentおよびOracle SOA Suiteをインストールして構成し、リポジトリ作成ユーティリティを使用してAXFスキーマおよび次のコンポーネント用のスキーマを作成する必要があります。

  • メタデータ・サービス

  • Oracle WebCenter Content Server - 完全

  • Oracle WebCenter Content: Imaging

  • SOAインフラストラクチャ

  • ユーザー・メッセージング・サービス

WebLogic Serverドメインを作成または拡張する際は、次の製品テンプレートが選択されていることを確認します。

  • Oracle SOA Suite

  • Oracle WebCenter Content: AXF for BPM


    注意:

    AXF for BPMがOracle SOA Suite管理対象サーバーとは別のホストにある場合は、Oracle WSM Policy Managerを使用してドメインを拡張する必要があります。


  • Oracle WebCenter Content: Imaging

  • Oracle Universal Content Management - Content Server

    (WebCenter Content)

  • Oracle Enterprise Manager

  • Oracle BPM Suite

ドメインを作成または拡張してAXF for BPM、およびAXF for BPMが依存するコンポーネントおよび製品をを追加してから、WebLogic Server管理コンソール、Oracle WebLogic Serverスクリプト・ツール(WLST)およびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Imagingと連携するようにAXF for BPMを構成できます。第6.5.1.1項「AXF for BPMの構成」でこの方法について説明します。AXF for BPMと、複数ドメインまたは複数マシン上で稼働するImagingサーバーとの間のOracle Coherenceを使用した通信の設定方法または単一のドメインでのAXF for BPMとImagingの間のマルチキャスト干渉を防ぐ方法についても説明します。

AXF for BPMインフラストラクチャが正しくインストールされ構成されていることを検証するために、AXF for BPMにはHelloBPMソリューションが含まれており、BPM統合を検証するOracle BPMプロセスに使用します。 第6.5.1.2項「AXF for BPMインストールの検証」でこのソリューションのデプロイ方法および使用方法について説明します。

6.5.1.1 AXF for BPMの構成

ImagingサーバーとともにAXF for BPMを構成するには、次の手順を実行します。WebLogic Server管理コンソールを介してImagingサーバーを設定し、WLSTを使用して外部JNDIを作成し、Fusion Middleware Controlを介してAXF for BPMのCSFキーを構成できます。

AXF for BPMを構成してクラスタまたは他の分散構成で稼働するImaging管理対象サーバーと連携させるには、第6.5.1.1.1項「Imagingクラスタ、複数ドメインまたは複数マシン用のOracle Coherence通信」の説明に従い、Oracle Coherenceを使用して通信を設定する必要があります。単一のドメインでは、第6.5.1.1.2項「単一のサーバーまたはドメイン用のOracle Coherence通信」の説明に従って、Oracle Coherenceを使用してマルチキャスト・トラフィックからの干渉を回避するように通信を設定できます。

AXF for BPMを構成する手順は次のとおりです。

  1. WebLogic Server管理コンソールを介してImagingサーバーを設定します。

    1. 管理サーバーはすでに稼働中である必要があります。そうでない場合は、第9.1項「管理サーバーの起動」の説明に従って、Oracle WebLogic Serverドメインの管理サーバーを起動します。

    2. 管理コンソールにログインします。

    3. 左側の「ドメイン構造」で、「環境」を開いて、「サーバー」をクリックします。

    4. 「サーバー」表で、IPM_server1などのImagingサーバー・インスタンスをクリックします。

    5. プロトコル」タブをクリックします。

      サーバーが本番モードの場合、このタブで変更を加えるには、左側の「チェンジ・センター」で「ロックして編集」ボタンをクリックする必要があります。

    6. 「HTTP」サブタブをクリックします。

    7. 次の値を設定します。

      • フロントエンド・ホスト: myserver.example.comなど、Imagingサーバー用のホスト・マシンの名前

      • フロントエンドHTTPポート: 16000など、Imagingインスタンス用のポート番号

    8. 変更を保存します。

      サーバーが本番モードの場合、構成の編集が有効化されていなければ、変更を保存してからアクティブ化する必要があります。

  2. Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシンにある場合は、IPMDSデータ・ソースおよびmds-axfデータ・ソースをOracle SOA Suiteサーバーに対してターゲット設定します。

    1. Oracle SOA Suiteマシンの管理コンソールにログインします。

    2. 左側の「ドメイン構造」「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。

    3. 「新規」メニューから「汎用データ・ソース」を選択します。

    4. 「JNDI名」フィールドにjdbc/IPMDSと入力します。

    5. 「データベース・タイプ」リストでデータベース・タイプを選択し、「次へ」を検索します。

    6. 同じスキーマを使用するものも含め、対応するImagingサーバー上の同じ名前の接続と一致するように「データソース・プロパティ」の値を構成します。

    7. 構成をテストして、すべてが有効であるかを確認します。

    8. 「終了」をクリックします。

    9. 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブで「IPMDS」をクリックします。

    10. ターゲット」タブをクリックします。

    11. Oracle SOA Suiteサーバーの名前を選択します。

    12. 「保存」をクリックします。

    13. 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブに戻り、「mds-axf」をクリックします。

    14. ターゲット」タブをクリックします。

    15. Oracle SOA Suiteサーバーの名前を選択します。

    16. 「保存」をクリックします。

  3. Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシンにある場合は、Oracle SOA Suiteサーバーでの設定と同様に、ImagingサーバーでSOALocalTxDataSourceデータ・ソースを作成します。

    1. Imagingマシンの管理コンソールにログインします。

    2. 左側の「ドメイン構造」「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。

    3. 「JDBCデータ
      ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブで、「新規」メニューから「汎用データ・ソース」を選択します。

    4. 「名前」フィールドにSOALocalTxDataSourceと入力します。

    5. 「JNDI名」フィールドにjdbc/SOALocalTxDataSourceと入力します。

    6. 「データベース・タイプ」リストでデータベース・タイプを選択し、「次へ」を検索します。

    7. 同じスキーマを使用するものも含め、対応するOracle SOA Suiteサーバー上の同じ名前の接続と一致するように「データソース・プロパティ」の値を構成します。

    8. 構成をテストして、すべてが有効であるかを確認します。

    9. 「次へ」をクリックしてターゲットを選択します。

    10. Imagingサーバーの名前を選択します。

    11. 「終了」をクリックします。

  4. WLSTを使用して外部JNDIを作成します。

    1. WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/scriptsディレクトリに移動します。

    2. WLSTを使用しているImagingサーバーに対してcreate-foreign-JNDI.pyスクリプトを実行します。

      スクリプトを実行する際は、次のように、WebLogic Serverのみが稼働中のサーバーである必要があります。

      MW_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh create-foreign-JNDI.py -h administration-server-host-name -p administration-server-port -u weblogic-user-name -c weblogic-password -t soa-host-name -v soa-host-port -s IPM_server1 -n JNDI-user-name -d jndi-password
       
       
      -h            WebLogic Server Administration Server host name
       
      -p            Administration Server port
       
      -u            WebLogic Server user name
       
      -c            WebLogic Server password for user name
       
      -t            JNDI target URI of Oracle SOA Suite host
       
      -v            JNDI target URI port
       
      -s            Managed Server name, for targeting the Imaging server
       
      -n            JNDI user name
       
      -d            JNDI password
      
  5. AXF for BPMのCSFキーの構成

    1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。

    2. WebLogic Serverドメインに移動し、デプロイされたドメイン(デフォルトでbase_domain)を右クリックします。

    3. 表示されたメニューで「セキュリティ」「資格証明」の順に選択します。

    4. 新しいマップを作成します。

      マップ名oracle.wsm.securityを指定します。

    5. 新しいキーを作成します。

      • ipmadminなど、キーの名前を指定します。

      • weblogicなど、有効な管理者ユーザーを指定します。

      • パスワードを指定します。

      • キーの名前、ユーザーおよびパスワードを指定したら、「OK」をクリックします。

6.5.1.1.1 Imagingクラスタ、複数ドメインまたは複数マシン用のOracle Coherence通信

AXF for BPMを構成する場合は、AXF for BPMのユーティリティであるOracle Coherenceを使用して通信を構成する必要があります。デフォルトでは、サーバーはDOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.shスクリプトで構成される次の設定を使用してクラスタ化するように設定されています。

-Dtangosol.coherence.clusteraddress=224.3.1.99
-Dtangosol.coherence.clusterport=3199
-Dtangosol.coherence.log=jdk

Imagingクラスタでは、Oracle Coherenceを使用してAXF for BPMの通信を設定する必要があります。Oracle Coherenceは、システムの干渉による不要なマルチキャスト・トラフィックを回避するために、一意のマルチキャスト・アドレスとポートを備えています。クラスタでのOracle Coherenceの構成の詳細は、『Oracle Coherence開発者ガイド』を参照してください。

6.5.1.1.2 単一のサーバーまたはドメイン用のOracle Coherence通信

単一サーバーまたは単一ドメインのインストールの場合は、DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.shスクリプトを次のように編集して、他のマシンのマルチキャスト・トラフィックを回避するようにOracle Coherenceを構成できます。

  1. テキスト・エディタでDOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.shスクリプトを開きます。

  2. coherenceの検索を実行し、既存の設定を特定します。

  3. 既存のOracle Coherence設定の後、たとえば-Dtangosol.coherence.log=jdkの後に、次の2つの設定を追加します。

    -Dtangosol.coherence.localhost=127.0.0.1
    -Dtangosol.coherence.ttl=0
    
  4. 設定を保存します。

  5. ドメインで稼働中の管理対象サーバーを再起動し、変更を有効にします。

6.5.1.2 AXF for BPMのインストールの検証

BPMプロセスを使用するHelloBPMソリューションを使用し、AXF for BPMのインストールを検証できます。次の項では、デプロイの方法およびこのソリューションの使用方法について説明します。

6.5.1.2.1 HelloBPMソリューションの構成

HelloBPMソリューションを使用してAXF for BPMのインストールと構成を検証するには、Imaging管理対象サーバーでHelloBPMソリューションをデプロイし構成する必要があります。

HelloBPMソリューションを構成する手順は次のとおりです。

  1. データベースを設定します。

    1. WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/scriptsディレクトリに変更します。

    2. テキスト・エディタでAXF_HELLO_BPM_DATA.sqlスクリプトを編集します。

    3. デフォルトでipmadminに設定されているCSFKEYの値を、Fusion Middleware Controlで設定したセキュリティ資格証明と一致するように置き換えます。

    4. すべてのMySOAServer:PortおよびMyIPMServer:Portの箇所を使用環境に対応する情報に置き換えます。

    5. 変更を保存します。

    6. Imagingデータベース・ユーザーとしてImagingデータベース・スキーマに接続している状態で、AXF_HELLO_BPM_DATA.sqlスクリプトを実行します。これにより、HelloBPMソリューションの実行に必要なデータが挿入されます。

  2. 次の順序で、残りのサーバーを起動します。サーバーの起動の詳細は、第9.2項「管理対象サーバーの起動」および第9.4項「Oracle WebCenter Contentでのノード・マネージャの使用」を参照してください。

    1. Weblogic Server管理サーバー(すでに稼働している必要があります)

    2. Oracle SOA Suite管理対象サーバー

    3. Imaging管理対象サーバー

    4. WebCenter Content管理対象サーバー

  3. デプロイされたプロセスでURIが設定されていることを確認します。

    1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。

    2. Oracle SOA Suite管理対象サーバーに移動して、soa-infra (soa_server1)defaultaxfHelloBPMの順にクリックします。

    3. 「コンポーネント・メトリック」セクションでSalesQuoteEntryをクリックします。

    4. 「管理」タブをクリックします。

    5. 有効なURIが設定されていない場合は、次の設定を使用してURIを作成します。

      • アプリケーション名: worklist

      • ホスト名: サーバー用のホスト・マシンの名前

      • HTTPポート: サーバー用のホスト・マシンのポート

      • HTTPSポート: サーバー用のホスト・マシンのセキュアなポートまたはSSLが構成されていない場合はデフォルト値

      • URI: /workflow/axfSolutionHelloBPM/faces/adf.task-flow?_id=SalesQuoteEntry_TaskFlow&_document=WEB-INF/SalesQuoteEntry_TaskFlow.xml

6.5.1.2.2 Imagingへの定義ファイルのインポート

Imagingインジェクタを介してImagingサーバーにタスクの定義ファイルをインポートできます。

Imagingに定義ファイルをインポートする手順は次のとおりです。

  1. 接続を作成します。

    1. ipmadminなど、管理者ユーザーとしてImagingにログインします。


      注意:

      Imagingシステムに最初に接続するこのユーザーが、Imaging管理者として登録されます。詳細は、第6.1項「Imagingの初期構成の完了」を参照してください。


    2. 左側のナビゲーション・ツリーで、「接続の管理」を開きます。

    3. ドロップダウン・メニューから「Content Server接続の作成」を選択し、接続を構成します。

      • 「接続の作成: 基本情報」ページで、接続の名前を指定し、「次」をクリックします。

      • 「接続の作成: Content Server設定」ページで、SSLを使用するかどうかを指定し、ローカルのコンテンツ・サーバーを使用するのか(デフォルト)、「Content Serverプール」セクションを介して外部サーバーを指定するのかを指定して「次」をクリックします。

      • 「接続の作成: セキュリティ」ページで、すべての権限を持つAdministratorsグループを追加し、「次」をクリックします。

      • 設定を確認し、「送信」をクリックします。

    4. ドロップダウン・メニューから「ワークフロー接続の作成」を選択し、接続を構成します。

      • 「接続の作成: 基本情報」ページで、接続の名前を指定し、「次」をクリックします。

      • 「接続の作成: ワークフロー設定」ページで次の情報を指定し、「次」をクリックします。

        HTTPフロントエンド・アドレス: Oracle SOA Suiteサーバー用の完全修飾されたHTTPアドレスを指定します。

        http://managedServerHost:managedServerPort/
        

        資格証明別名: これは、ipmadminなど、第6.5.1項「AXF for BPMの構成と検証」、手順5で指定されたCSFキー名である必要があります。

        プロバイダ: Oracle SOA Suiteサーバー用の完全修飾されたt3アドレスを指定します。

        t3://managedServerHost:managedServerPort/
        
      • 「接続の作成: セキュリティ」ページで、すべての権限を持つAdministratorsグループを追加し、「次」をクリックします。

      • 設定を確認し、「送信」をクリックします。

  2. 定義インポート・ツールを使用して、定義ファイルWCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipmをImagingにインポートします。

    リポジトリ接続、BPELサーバー接続およびアプリケーションのセキュリティ構成を含む定義のアップロードおよび環境構成の解決の詳細は、『Oracle WebCenter Content Imaging管理者ガイド』を参照してください。

    1. 左側のナビゲーション・ツリーで、「ツール」を開きます。

    2. 「定義のインポート」を選択します。

    3. WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/HelloBPM.xmlファイルを参照して選択します。

    4. 「次へ」をクリックします。

    5. 「定義の選択」手順で、HelloBPMアプリケーションHelloBPM入力およびHelloBPM検索に対して「アクション」を選択します。

    6. 「次へ」をクリックします。

    7. 「検証」手順で、「アプリケーション・セキュリティ」フィールドの「新規の選択」を選択し、「管理者」グループを選択します。アプリケーション、ドキュメント・セキュリティフィールド、「セキュリティの入力」フィールドおよび「セキュリティの検索」フィールドに対しても「管理者」グループを選択します。

    8. 「ワークフロー」フィールドで「ワークフロー接続」を選択します。

    9. 「送信」をクリックします。

6.5.1.2.3 ソリューション管理ページへのアクセス

「ソリューション管理」ページにアクセスするには、WebLogic Serverでaxfadminグループを設定し、このグループにWebLogic Serverユーザー名を割り当てる必要があります。グループの作成およびグループへのユーザー追加の詳細は、WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプでユーザーとグループの管理に関する項を参照してください。

ソリューション・アプリケーションの管理機能にアクセスする手順は次のとおりです。

  1. 新しいドライバ・ページを開きます。

    http://machinename:16000/axf/faces/pages/axfadmin.jspx
    
  2. 左側の「コマンド・ドライバ」リンクをクリックします。

  3. 次の値を使用します。

    1. SolutionNamespace: SalesQuoteEntry

    2. CommandNamespace: StartSalesQuoteEntry

  4. 「リクエストの実行」ボタンをクリックします。

  5. 「レスポンスの実行」ボタンをクリックします。

「ソリューション管理」ページが開きます。表6-1に、このページのパラメータの例を示します。

表6-1「ソリューション管理」ページのパラメータ

パラメータ

solutionNamespace

SalesQuoteEntry

commandNamespace

StartSalesQuoteEntry

Username

リクエストに対するユーザー名


「ソリューション管理」ページを介してビジネス・ルール・エディタにアクセスし、このエディタを使用してカスタマイズできます。詳細は、『Oracle WebCenter Application Adapters管理者ガイド』を参照してください。

6.5.1.2.4 Imagingへのタスクの注入

AXF for BPMプロセスをデプロイすると、Imagingにタスクを注入できますが、コンテンツ入力ファイルからの方法、Imaging入力エージェントを介する方法、またはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを介したOracle SOA Suiteサーバーからの方法があります。

AXF for BPMインフラストラクチャとともにインストールされたコンテンツ入力ファイルからHelloBPMソリューションにタスクを注入できます。Imaging入力エージェントを介して注入されるタスクにより、アプリケーション変更のソリューションのテストが可能になります。必要に応じて、HelloBPMワークフローに適するように入力ファイルを変更できます。

これらのコンテンツ入力ファイルは、Imagingアプリケーション定義であるWCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/HelloBPM.xmlとともに次のディレクトリにあります。

$WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/

このディレクトリには3つの入力ファイルが含まれています。

  • TestSalesQuote.pdf

  • TestSalesQuote.txt

  • TestSalesQuote.xml

次の手順は、InputDirectoryがデフォルト構成(/IPM/InputAgent/Input)で存在するという想定に基づいています。

入力エージェントを介してタスクを注入する手順は次のとおりです。

  1. PDFファイルとXMLファイルをDOMAIN_HOMEディレクトリにコピーし、TXTファイルをDOMAIN_HOME/IPM/InputAgent/Inputディレクトリ(デフォルト構成)にコピーします。InputAgentがこれらのファイルにアクセスできるように、ファイル権限を変更する必要がある場合もあります。

    詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Imaging and Process Management管理者ガイドの入力エージェントの有効化に関する項を参照してください。

    指定された時間間隔内(デフォルトで15分)で、入力エージェントは入力ファイルを選択し、テキスト入力ファイル、PDFファイルからの画像およびXMLファイルからのサポート対象であるコンテンツから、メタデータ値を持つドキュメントを作成します。

    HelloBPMソリューションの場所にあるワークフロー構成に基づいて、BPMタスク・リストで表示されるドキュメント用のタスクが作成されます。

  2. タスク・リストでは、新しく注入されたタスクをクリックし、ソリューション・アプリケーションの詳細を参照します。

  3. 必要に応じて、テキスト入力ファイルのメタデータの値を変更してから、入力ファイルを再注入します。たとえば、存在しないアカウント情報を持つタスクを注入し、人によるタスク・フローと連携して動作させる場合があります。

6.5.2 AXF for BPELの構成および検証

AXF for BPELを、クラスタまたは他の分散構成で稼働するImaging管理対象サーバーと連携させるように構成するには、Javaオブジェクト・キャッシュ(JOC)がすべての管理対象サーバーに配布されるように構成する必要があります。詳細は、第6.5.2.1項「分散Imaging管理対象サーバーのAXF for BPELに対するJavaオブジェクト・キャッシュの構成」を参照してください。

AXF for BPELインフラストラクチャが正しくインストールされていることを検証するために、AXF for BPELには2つの簡単なソリューションがあります。

6.5.2.1 分散Imaging管理対象サーバーのAXF for BPELに対するJavaオブジェクト・キャッシュの構成

クラスタで稼働するImaging管理対象サーバーのAXF for BPELの場合は、Java Object Cache(JOC)を構成してすべての管理対象サーバーに配布する必要があります。Oracle WebLogic Server管理コンソールでHAパワー・ツールを使用すると、分散モードで稼働するすべてのImaging管理対象サーバーに対してJOCを構成できます。


注意:

Java Object Cacheを構成した後、構成を有効にするために、影響を受けるすべての管理対象サーバーを再起動してください。詳細は、第9.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してください。


次の手順では、MW_HOMEはOracle Fusion MiddlewareがインストールされているMiddlewareのホームを示し、DomainHomeはOracle WebLogic ServerドメインのOracleホームへのパスを示します。

分散管理対象サーバーのクラスタに対してJava Object Cacheを構成する方法は次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールでHAパワー・ツールを有効化します。

    1. 次の2つのWARファイルをMW_HOME/oracle_common/hapowertoolsディレクトリからDomainHome/console-extディレクトリにコピーします。

      • powertools-core.war

      • powertools-configurejoc.war

      次に例を示します。

      cd middlewarehome
      cp oracle_common/hapowertools/powertools-co* user_projects/domains/base_domain/console-ext/
      
    2. Oracle WebLogic Server管理サーバーを再起動します。

      詳細は、第9.1項「管理サーバーの起動」第9.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してください。

    3. Oracle WebLogic Server管理コンソール(http://adminServerHost:adminServerPort/console)にアクセスし、左側のナビゲーション・ツリーから使用しているドメイン名をクリックします。

      ドメインの「設定」ページにHAパワー・ツール・タブが表示されます。

  2. 分散キャッシュを構成します。

    1. 管理コンソールのドメイン名の「設定」ページで、HAパワー・ツール・タブをクリックします。

    2. JOC構成タブで、クラスタのJOCの構成を選択します。

    3. 「クラスタ名」フィールドで、リストからクラスタ名を選択します。

    4. 「検出ポート」フィールドで、クラスタのリスニング・ポート番号を入力します。

    5. 「ホスト」フィールドには、すべての管理対象サーバーのホスト名をカンマで区切って入力します。

    6. JOCの構成ボタンをクリックします。

  3. 管理対象サーバーのクラスタを再起動します。

  4. JOCの分散キャッシュ・モードを確認します。

    1. 次の例のように、ある管理対象サーバーのホスト上のミドルウェア・ホームからCacheWatcherユーティリティを実行します。

      java -classpath oracle_common/modules/oracle.javacache_11.1.1/cache.jar:oracle_common/modules/oracle.odl_11.1.1/ojdl.jar
      oracle.ias.cache.CacheUtil watch -config=user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/servers/IPM_server2/javacache.xml
      

      この例では、2つのJARファイルへのクラスパスは現在のディレクトリ(MW_HOME)に対する相対的な位置を示します。

      javacache.xmlファイルは、JOC分散キャッシュに参加しているImagingサーバーで使用されるファイルです。仮想または物理IPアドレスを持つ分散Javaキャッシュの場合、リスナー・アドレスはjavacache.xmlで設定する必要があります。各ファイルには、ディストリビュータの場所を示すエントリがすべて含まれていますが、<listener-address>は1つだけで、各キャッシュ・メンバーと同じポート番号に設定されています。

       <listener-address port="portNumber1" host="hostName1"/> 
       <distributor-location ssl="true" port="portNumber1" host="hostName1"/> 
       <distributor-location ssl="true" port="portNumber1" host="hostName2"/> 
       <distributor-location ssl="true" port="portNumber1" host="hostName3"/> 
       <distributor-location ssl="true" port="portNumber1" host="hostName4"/> 
      
    2. lcコマンドを入力して、キャッシュ情報を取得します。

      INFO: JOC is initialized from oracle.ias.cache.CacheUtil.main, . . .
      cache> lc
      
    3. lcコマンドからの出力で、分散キャッシュの各メンバーのエントリが分散表に表示されていることを確認します。

    4. exitコマンドを入力してCacheWatcherユーティリティを停止します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のHAパワー・ツールの使用に関する項、およびCacheWatcherの実行に関する項を参照してください。

6.5.2.2 HelloWorldを使用したAXF for BPELのインストールおよび構成の検証

HelloWorldソリューションを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Imagingスキーマを所有するユーザーとして、次のディレクトリのうちの1つからinsertHelloCommand.sqlスクリプトを実行します。

    • UNIXパス:
      MW_HOME
      /WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloWorld/dbscripts

    • Windowsパス:
      MW_HOME
      \WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloWorld\dbscripts


    注意:

    IBM DB2の場合のみ、insertHelloCommand.sqlスクリプトを実行する前に次の行をスクリプトの先頭に追加します。

    CONNECT TO soadb USER am3_ipm USING oracle;
    

  2. 次のURLを使用して、AXF for BPEL Webアプリケーションのドライバ・ページにアクセスします。

    http://host:port/imaging/faces/Driver.jspx
    
  3. 次の値を入力します。

    • ソリューション・ネームスペース: HelloWorld

    • コマンド・ネームスペース: Hi

    • ユーザー名: jcooper


      注意:

      このユーザー名は、アプリケーション・サーバーに組込みのjazn.xmlセキュリティを使用している場合にのみ有効です。


  4. 「コマンドの実行」をクリックします。

    AXF for BPELレスポンスが「対話ID」とともに表示されます。レスポンスが返された場合は、AXF for BPELインフラストラクチャが正しく機能しており、コマンドを追加して実行できます。

6.5.2.3 HelloBpelを使用したAXF for BPELのインストールおよび構成の検証

HelloBpelソリューションには、BPELプロセスと、そのプロセスでHelloBPELソリューション・ネームスペースを使用するように設定するためのSQLスクリプトが含まれています。BPELプロセスとデータベース・スクリプトは、次のディレクトリにあります。

  • UNIXパス:
    MW_HOME
    /WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel

  • Windowsパス:
    MW_HOME
    \WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel

HelloBpelソリューションを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 次のHelloBPEL SQLスクリプトのいずれかを実行します。

    • UNIXスクリプト:

      MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel/dbscripts
      /oracle/insertHelloBPELData.sql MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel/dbscripts
      /sqlserver-db2/insertHelloBPELData.sql
    • Windowsスクリプト:

      MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel\dbscripts
      \oracle\insertHelloBPELData.sql MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel\dbscripts
      \sqlserver-db2\insertHelloBPELData.sql

    Oracle Databaseを使用している場合は、oracleディレクトリからスクリプトを実行します。

    IBM DB2またはMicrosoft SQL Serverのデータベースを使用している場合は、sqlserver-db2ディレクトリからスクリプトを実行します。

    IBM DB2の場合のみ、HelloBPEL SQLスクリプトを実行する前に、スクリプトに次の変更を加えます。

    • 次の行をスクリプトの先頭に追加します。

      CONNECT TO soadb USER am3_ipm USING oracle;
      
    • 次の行を変更して、Imagingの「接続の管理」セクションに実際のBPEL接続があるかどうかを指定します。

      Insert into AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES (SOLUTION_NAMESPACE,PARAMETER_KEY,PARAMETER_VALUE) values ('HelloBPEL','BPEL_CONNECTION','test');
      
  2. insertHelloBPELData.sqlスクリプトを実行します。

  3. Oracle JDeveloper 11gで、次のディレクトリからHelloBPEL.jwsを開きます。

    • UNIXパス:
      MW_HOME
      /WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel/bpel

    • Windowsパス:
      MW_HOME
      \WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel\bpel

    プロセスをBPELサーバーにデプロイします。このタスクの詳細は、Oracle JDeveloperのドキュメントを参照してください。


    注意:

    HelloBPELサンプル・ソリューションは、デフォルトではインスタンスをCaliforniaというグループに割り当てます。Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、Californiaグループをmyrealmセキュリティ・レルムに追加する必要があります。

    Oracle Internet Directoryなどの代替のアイデンティティ・ストアを使用している場合は、デプロイ前にOracle JDeveloper内のHelloBpelHumanTask.taskファイルを変更して、グループ割当を変更できます。


  4. 次のURLを使用して、AXF for BPEL Webアプリケーションのドライバ・ページにアクセスします。

    http://host:port/imaging/faces/Driver.jspx
    
  5. 「AXFコマンド・ドライバ」画面で、次の値を入力します。

    • ソリューション・ネームスペース: HelloBPEL

    • コマンド・ネームスペース: StartHelloBPEL

    • ユーザー名: 有効なImagingユーザー(例: weblogic)

    前出のImagingユーザーは、Californiaという名前のグループに含まれている必要があります。このグループが存在しない場合は、グループを作成してユーザーをグループに追加してください。

  6. 「コマンドの実行」をクリックします。

    レスポンス画面にレスポンスが表示されます。

  7. 「レスポンスの実行」をクリックし、画面の指示に従ってログインします。

    AXFのタスク・リスト画面が表示されます。タスク・リストにタスクがない場合は、BPELコンソールを開き、HelloBPELProcessのインスタンスを新規に作成し、タスク・リストをリフレッシュします。

6.6 Oracle Document CaptureとOracle Distributed Document Captureのインストールおよび構成

Oracle Document Captureでは、一元的な大量の本番スキャンを実行でき、Oracle Distributed Document Captureには、分散型の企業がリモートの場所からイメージを簡単に取得できるわかりやすいWebインタフェースが備えられています。

Oracle Document Captureをインストールして構成する方法の詳細は、Oracle Document Captureインストール・ガイドおよびOracle Document Capture管理者ガイドを参照してください。

Oracle Distributed Document Captureをインストールして構成する方法の詳細は、Oracle Distributed Document Captureインストール・ガイドおよびOracle Distributed Document Capture管理者ガイドを参照してください。

いずれかの取得アプリケーションからWebCenter Contentにドキュメントをコミットするには、Imaging 11g Commit Driverが必要です。Imaging 11g Commit Driverの使用方法の詳細は、Oracle Distributed Document Captureインストール・ガイドおよびOracle Distributed Document Capture管理者ガイドを参照してください。