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Oracle® WebCenter Contentインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B65039-03
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2 Oracle WebCenter Contentのインストール

この章では、Oracle Fusion MiddlewareのOracle WebCenter Contentコンポーネントをインストールする方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

2.1 インストールの準備

Oracle WebCenter Contentをインストールする前に、システムがインストール要件を満たしていることを確認し、環境変数を設定する必要があります。システムにアプリケーション・サーバーとOracle Fusion Middlewareがインストールされていない場合は、インストールして新しいミドルウェア・ホームを作成する必要があります。

Windowsオペレーティング・システムでアクセシビリティを提供するために、Java Access Bridgeをインストールすることもできます。詳細は、次の場所にあるOracle Java Access Bridgeインストールとアプリケーション開発者ガイドのJava Access Bridgeのインストールと構成に関する項を参照してください。

http://docs.oracle.com/javase/accessbridge/2.0.2/toc.htm

2.1.1 Windowsオペレーティング・システムでの8.3ファイル・ネーミング規則の無効化

Windowsオペレーティング・システムにOracle WebCenter Contentをインストールする前に、8.3ファイル・ネーミング規則(ファイル名は最大8文字、拡張子は3文字)を無効化する必要があります。

WebCenter Contentのweblayoutディレクトリが8.3セマンティックを使用するファイル・システム上にある場合、レガシー16ビットの8.3ファイル名が、リビジョン・ラベルと競合し、ファイルが失われます。

Windowsオペレーティング・システムで8.3ファイル・ネーミング規則を無効にするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsのレジストリ・エディタ(regedit)を開き、次のキーまで移動します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Control/FileSystem
    
  2. NtfsDisable8dot3NameCreationキーの値を1に設定します。

  3. Windowsオペレーティング・システムを再起動して変更を有効にします。

2.1.2 Unicodeサポートの有効化

オペレーティング・システムの構成がOracle WebCenter Contentでサポートされる文字の動作に影響を与えることがあります。

UNIXオペレーティング・システムでは、LANGLC_Allの各環境変数をUTF-8キャラクタ・セットを使用したロケールに設定し、Unicodeサポートを有効化することをお薦めします。これにより、Unicodeのすべての文字が処理できるようになります。WebテクノロジはUnicodeに基づいています。

UNIXオペレーティング・システムでは、次の2つのコマンドを入力して、LANGおよびLC_ALLの環境変数が設定されていることを確認できます。

  • echo $LANG

  • echo $LC_ALL

オペレーティング・システムがUTF-8以外のエンコードを使用するように構成されている場合、Oracle WebCenter Contentコンポーネントが予期しない動作をする可能性があります。たとえば、ASCII以外のファイル名の場合は、ファイルにアクセスできず、エラーが発生する可能性があります。オペレーティング・システムの制約によって発生した問題は、オラクル社ではサポートしていません。

2.1.3 システム要件および動作保証の確認

インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。これらのドキュメントは、どちらも次のOracle Technology Network (OTN)のページで入手できます。

  • Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のページ

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
    

    11gリリース1 (11.1.1)用のOracle Fusion Middlewareシステム要件と仕様に関するドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、最小ディスク領域とメモリーの要件および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関連する情報が含まれます。

  • Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成のページ

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
    

    Oracle WebCenter Content 11gR1のシステム要件とサポートされるプラットフォームに関するドキュメントには、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品に関する情報が含まれます。


注意:

  • 32ビット・バージョンの製品の場合は、インストール先のシステムも、サポートされている32ビット・システムである必要があります。32版の製品の64ビット・システムへのインストールはサポートされていません。

  • 64ビットのLinuxオペレーティング・システムの場合は、Imaging Advanced Viewerのクライアント・マシン上で32ビットのJava Runtime Environment (JRE)を使用する必要があります。

  • Oracle WebCenter ContentおよびWebSphere Application Serverを使用するIBM JDKの場合、Javaソケット・ファクトリを変更しないと、パッチ機能のチェックなど特定の機能が正しく動作しません。IBM JREには、独自のSecure Sockets Layer (SSL)ソケット・ファクトリがあります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM JDKでのJavaソケット・ファクトリの変更に関する項を参照してください。


2.1.4 Solarisシステムでのchmodコマンドへのシンボリック・リンクの作成

Solarisオペレーティング・システムでOracle WebCenter Contentをインストールする前に、chmodコマンドへのシンボリック・リンクを作成する必要があります。

chmodコマンドへのシンボリック・リンクを作成するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. rootとして次のコマンドを実行します。

    ln -s /usr/bin/chmod /usr/local/bin/chmod
    
  3. ログアウトし、異なるユーザー名で再度ログインして、インストールを開始します。

    rootユーザーでのインストーラの実行はサポートされていません。

2.1.5 UNIXシステムのインベントリ・ディレクトリの場所の指定

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。この場所にサブディレクトリが設定され、そのマシンにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。

UNIXシステムのインベントリ・ディレクトリの場所を指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、インベントリ・ディレクトリの場所を指定します。

    この画面は、UNIXオペレーティング・システムでのみ、Oracle Universal Installerによる最初のインストール時に表示されます。インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、マシンにインストールしたすべてのOracle製品を追跡します。

  2. インベントリの場所の確認ダイアログ・ボックスで、必要な処理を行います。

    このダイアログ・ボックスでは、次のスクリプトをrootユーザーとして実行するよう求められます。

    inventory_directory/createCentralInventory.sh 
    

    マシンに対するrootアクセス権はないが、インストールを続行する場合は、ローカル・インベントリを使用してインストールを続行を選択します。

2.1.6 サポートされているデータベースのインストールと構成

Oracle WebCenter Contentアプリケーションに使用するデータベースは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションのスキーマを作成するリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)との互換性が必要です。


注意:

RCUはLinuxまたはWindowsオペレーティング・システムでのみ使用可能です。LinuxベースのRCUまたはWindowsベースのRCUを使用すると、サポートされているあらゆるデータベースでスキーマを作成できます。


サポートされているデータベースの最新情報は、次のOracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のページを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

Oracle Databaseの詳細は、次のURLから、Oracle Technology NetworkのOracleドキュメントのページを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html#database

2.2 リポジトリ作成ユーティリティによるOracle WebCenter Contentスキーマの作成

この項では、Oracle WebCenter Contentアプリケーションのデータベース・スキーマを作成するためにリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用する方法について、次のトピックで説明します。

2.2.1 RCUを実行しスキーマをロードする準備

Oracle WebCenter Contentでは、スキーマを必要とするアプリケーションの構成前に、アプリケーションのスキーマがデータベースに存在する必要があります。データベースにスキーマを作成するには、RCUを実行する必要があります。

RCUを実行し、アプリケーションのスキーマをロードする前に、システムがRCUおよびアプリケーションの前提条件を満たしていることを確認します。

2.2.1.1 データベースに関する前提条件

Oracle WebCenter Contentの構成では、サポート対象のデータベースを使用できる必要があります。このデータベースは稼働中である必要がありますが、製品をインストールするシステムと同じシステム上にある必要はありません。また、データベースには、Oracle WebCenter Content製品に必要なスキーマの作成に使用するRCUとの互換性も必要です。

サポートされているデータベースの詳細は、次のOracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のページにある、製品のシステム要件とサポート対象プラットフォームに関するドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

データベースをインストールしたら、次のOracle Technology Networkのシステム要件と仕様に関するドキュメントのリポジトリ作成ユーティリティの要件に関する項を参照して、データベースが正しく構成されていることを確認します。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html

2.2.1.2 Oracle WebCenter Content Oracle WebCenter Contentスキーマのデータベース管理

Oracle WebCenter Contentのスキーマを作成したら、データベース索引が最新であることを確認します。必要な場合には新しい索引を追加します。

2.2.1.3 LinuxおよびWindowsオペレーティング・システム用のRCU

RCUは、LinuxまたはWindowsオペレーティング・システムでのみ使用できます。LinuxまたはWindowsオペレーティング・システムから、RCUを使用して、任意のオペレーティング・システムにインストールされた、サポート対象のデータベースにスキーマを作成できます。

2.2.2 Oracle WebCenter Contentアプリケーションのスキーマの作成

Oracle WebCenter Contentでは、アプリケーションの構成前に、アプリケーションのスキーマがデータベースに存在する必要があります。リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行してデータベースにアプリケーション・スキーマを作成する必要がありますが、RCUを起動する前にデータベースが起動され、実行中であることが必要です。アプリケーションのスキーマは、Oracle WebLogic ServerまたはOracle WebCenter Contentのインストール前またはインストール後に、次のアプリケーションに対して作成できます。

  • Oracle WebCenter Content (WebCenter Content、Oracle WebCenter Content Serverを含む)

  • Oracle WebCenter Content: Imaging

  • Oracle Information Rights Management (Oracle IRM)

  • Oracle WebCenter Content: Records

リポジトリ作成ユーティリティが含まれているZIPファイルは、次のいずれのWebサイトからでもダウンロードできます。


注意:

Windowsオペレーティング・システムの場合は、RCUのZIPファイルを名前に空白を含むディレクトリに解凍しないでください。


ZIPファイルをダウンロードした後、選択したディレクトリに内容を抽出できます。

Oracle WebCenter Contentアプリケーションのスキーマを作成するには、次の手順を実行します。

  1. リポジトリ作成ユーティリティが含まれているZIPファイルをmedia_locの場所に解凍し、RCUを起動します。

    • UNIXパス: media_loc/rcu/bin/rcu

    • Windowsパス: media_loc\rcu\bin\rcu.bat

  2. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    作成」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    データベース・タイプ: 次のタイプのうち1つを選択します。

    • Oracle Database (デフォルトのタイプ)

    • Oracle Database (エディションベース再定義対応)

    • Microsoft SQL Server

    • IBM DB2


    SQL Serverの場合

    WebCenter ContentでSQL Serverを使用するには、データベースでスナップショット分離をオンにする必要があります。ImagingおよびOracle SOA Suiteのバックエンド・データベースにSQL Serverを使用する場合は、データベースにメタデータ・サービス(MDS)リポジトリを構成し、「コンポーネントの選択」画面でMDSスキーマを作成することも必要です(ステップ5)。

    WebCenter ContentおよびMDSリポジトリに必須の構成は、次のとおりです。

    1. DBA権限を持ち、データベースに複数ログインを持たないユーザー名を使用して、データベースにログインします。

      DBAの複数ログインを行うと、ロック・エラーが発生します。

    2. 次のコマンドを使用して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATIONオプションをオンにするようにデータベースを変更します。

      ALTER DATABASE dbname SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON
      
    3. 次のコマンドを使用して、READ_COMMITTED_SNAPSHOTオプションをオンにするようにデータベースを変更します。

      ALTER DATABASE MDS SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
      

    サポート対象データベースの詳細は、第2.2.1.1項「データベースに関する前提条件」を参照してください。

    データベース・インスタンスに接続するには、次の情報を入力します。

    • ホスト名: host.example.comの形式でデータベースが存在するマシンの名前を指定します。

      Oracle Real Application Cluster (RAC)データベースの場合は、仮想IP名またはいずれかのノード名を指定します。

    • ポート: データベースのリスニング・ポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は、Oracle Databaseインスタンスでは1521、Microsoft SQL Serverでは1433、IBM DB2では50000です。

    • サービス名: データベースのサービス名を入力します。通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。

      データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。このファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。また、サービス名を調べる別の方法として、データベースにSYSとしてログインし、次のコマンドを実行する方法もあります。

      show parameter service_name 
      

      Oracle RACデータベースの場合、このフィールドに、いずれかのノードのサービス名(sales.example.comなど)を指定します。

    • ユーザー名: データベース管理者の名前を指定します。

      Oracle Databaseの場合は、SYSDBA権限またはDBA権限を持つユーザーの名前を指定します。SYSDBA権限を持つデフォルトのユーザー名はSYSです。

      Microsoft SQL Serverの場合は、SYSDBA権限またはDBA権限を持つユーザーの名前を指定します。

      IBM DB2の場合は、RCUはMDSスキーマの所有者として接続する必要があります。MDSデータベース・スキーマのオペレーティング・システム・ユーザーを指定します(たとえば、
      OWSM_MDS
      )。RCUを使用してIBM DB2データベースにMDSスキーマを作成する前に、オペレーティング・システム・ユーザーを作成する必要があります。

    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワードを指定します。

      IBM DB2の場合は、MDSデータベース・スキーマのオペレーティング・システム・ユーザーのパスワードを指定します。

    • ロール: リストからデータベース・ユーザーのロールを選択します。

      SYSにはSYSDBAロールが必要です。

    「次へ」をクリックします。「グローバルな前提条件の確認中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    前提条件エラーがある場合、「データベース接続の詳細」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーを修正し、「次へ」を再度クリックします。

    エラーが発生せずにチェックが完了したら、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じ、次の画面に進みます。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    図2-1 RCUの「コンポーネントの選択」画面

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 RCUの「コンポーネントの選択」画面」の説明

    画面の上の方で「接頭辞の新規作成」を選択して接頭辞を指定するか、またはデフォルトの接頭辞DEVのままにしておきます。スキーマはデータベース内で接頭辞によって識別されます。データベースに同じ製品の複数のスキーマを格納する場合、各スキーマの所有者は一意の接頭辞を指定する必要があります。

    Oracle DatabaseとMicrosoft SQL Serverでは、接頭辞に1 - 12文字の英数字(0-9、a-zまたはA-Z)を使用できます。

    IBM DB2では、スキーマ所有者の名前は全体で8文字に制限されているため、接頭辞には4文字のみを使用できます。空白や特殊文字は使用できません。RCUでは、接頭辞はその後に下線文字が付加されて表示されます。たとえば、RCUではデフォルトの接頭辞はDEV_と表示されます。スキーマの接尾辞のデフォルト名が3文字を超える場合、IBM DB2では接尾辞を変更する必要があります。たとえば、DEV_URMSERVERDEV_URMに、DEV_ORAIRMDEV_IRMに変更します。

    「コンポーネント」列でWebCenter Content (Oracle WebCenter Contentアプリケーション)を展開し、1つ以上のアプリケーションを次の中から選択します。

    • Oracle Information Rights Management

    • Oracle WebCenter Content Server - 完全

      (WebCenter Content)

    • Oracle WebCenter Content Server - 検索のみ

    • Oracle WebCenter Content: Records

    • Oracle WebCenter Content: Imaging

    WebCenter Content用のスキーマを作成する手順は、次のとおりです。

    • Oracle WebCenter Content Server - 完全を選択します。

    OracleTextSearch用のOCSSEARCHスキーマを作成する手順は、次のとおりです。

    Imaging用のスキーマを作成する手順は、次のとおりです。

    • 「Oracle WebCenter Content: Imaging」を選択する場合には、ImagingリポジトリとしてWebCenter Contentを使用するためにOracle WebCenter Content Server - 完全も選択します。

    • Oracle Web Services Manager (Oracle WSM) Policy Managerの場合またはImagingをOracle SOA Suiteとともに使用する場合は、「AS共通スキーマ」を展開し、「Metadata Services」を選択します。バックエンド・データベースにMicrosoft SQL Serverを使用している場合は、この画面で「Metadata Services」を選択する前に、ステップ4の説明に従ってMDSを構成する必要があります。

    AXF for BPM用のスキーマを作成する手順は、次のとおりです。

    • 「WebCenter Content」→「Oracle WebCenter Content: Imaging」を選択します。

    • ImagingとともにAXF for BPMを使用する場合は、次のコンポーネントのスキーマも必要です。

      • 「WebCenter Content」→Oracle WebCenter Content Server - 完全

      • 「AS共通スキーマ」→「Metadata Services」

      • 「SOAおよびBPMインフラストラクチャ」→「SOAインフラストラクチャ」

      • 「SOAおよびBPMインフラストラクチャ」→「ユーザー・メッセージング・サービス」(SOAインフラストラクチャ・スキーマによる自動作成)

      • 「アイデンティティ管理」→「Oracle Internet Directory」(自動作成)

    構成する前に、データベースにアプリケーションのスキーマが含まれている必要があります。

    「次へ」をクリックします。「コンポーネント前提条件の確認中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    前提条件エラーがある場合、「コンポーネントの選択」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーを修正し、「次へ」を再度クリックします。

    エラーが発生せずにチェックが完了したら、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じ、次の画面に進みます。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    スキーマ所有者のパスワードを指定します。

    Microsoft SQL ServerまたはOracle Databaseの場合は、RCUは新規データベース・ユーザーが作成されます。

    IBM DB2認証ではオペレーティング・システム認証が使用されるため、データベースを実行しているオペレーティング・システム内に適切な名前を使用してユーザーを作成する必要があります。ここで設定するパスワードは、そのユーザーのデータベース・ホストでのパスワードである必要があります。RCUでは、パスワードに使用できる文字について、オペレーティング・システムとは異なる制限があります。

    「コンポーネント」列に表示されているアプリケーションごとに、「スキーマのパスワード」列と「パスワードの確認」列にパスワードを入力します。

    開発システムでは、画面上部近くにある「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択できます。パスワードを、「パスワード」および「パスワードの確認」フィールドに、合計2回入力します。


    注意:

    後にアプリケーションの構成に必要になるため、この画面のすべてのスキーマのパスワードを記録しておきます。


    「次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    Oracle WebCenter Contentのデフォルトの表領域を図2-2に示します。

    図2-2 「表領域のマップ」画面に表示されたOracle WebCenter Contentのデフォルトの表領域

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 「表領域のマップ」画面に表示されたOracle WebCenter Contentのデフォルトの表領域」の説明

    新規の表領域を作成するか、既存の表領域を変更または削除する場合は、「表領域の管理」をクリックして次のステップに進みます。

    表領域を検証するには、「表領域のマップ」画面で「次へ」をクリックします。「確認」ダイアログ・ボックスが表示されます。「OK」をクリックして表領域を作成します。「表領域の検証と作成中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    検証エラーがある場合、「表領域のマップ」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーは、irm.logおよびrcu.logなどのログ・ファイルで追跡できます。ログの場所はこの画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」を再度クリックします。エラーなしで表領域が作成されたら、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。


    注意:

    • 後に、schemaprefix_schemasuffixの形式で対応するアプリケーションの構成に必要になるため、この画面の各スキーマ所有者名を記録しておきます。

      たとえば、デフォルトの接頭辞DEV_を使用した場合、Oracle DatabaseのRecordsスキーマに次の所有者名を入力します。

      DEV_URMSERVER
      

      ただし、IBM DB2では、スキーマの所有者名は最大4文字の接頭辞を含む8文字に制限されています。スキーマの接尾辞のデフォルト名が3文字を超える場合、IBM DB2では「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面でデフォルト名を変更する必要があります。たとえば、DEV_URMSERVERDEV_URMに、DEV_ORAIRMDEV_IRMに変更します。

    • IBM DB2データベースでは、PUBLICがアクセスするすべての表領域に32KBのページ・サイズが必要です。WebCenter Contentでは、設計時に表を作成するために32KBのページ・サイズが必要です。PUBLICがアクセスするすべての表領域は、WebCenter Contentによるアクセスが可能です。

    • IBM DB2データベースを使用する場合は、デフォルト・データベースへのPUBLICアクセスを防ぐために、次の文を実行します。

      REVOKE USE OF TABLESPACE USERSPACE1 FROM PUBLIC
      

      文が複数回実行される場合は、かわりに次の文を実行します。

      GRANT USE OF TABLESPACE USERSPACE1 TO PUBLIC
      REVOKE USE OF TABLESPACE USERSPACE1 FROM PUBLIC
      

      IBM DB2のデフォルト表領域のUserspace1は、データベースの作成時に作成されます。すべてのユーザーがこの表領域にアクセスできます。このアクセスは問題の原因となることがあります。これは、システムのインストール後、設計時に作成された表によって、この表領域に表が挿入される可能性があるためです。これにより、1つのアプリケーションの表について、独自の表領域に存在するものと、他のユーザーと共有する表領域に存在するものとが不適切に混在する状態が発生します。前述のREVOKE文を実行すると、デフォルト表領域へのPUBLICアクセスが無効になり、これにより、表領域へのすべてのユーザーのアクセスが無効になります。各Oracle WebCenter Contentアプリケーションは、独自の表領域にのみアクセスするようになります。


  8. 表領域の管理画面

    表領域を管理していない場合は、次のステップに進むことができます。

    この画面で、1つ以上の表領域を変更、削除、追加できます。RCUが起動される前から存在していた表領域もこの画面に表示されますが、灰色で表示され、変更したり削除することはできません。RCUで作成された表領域のみ変更または削除できます。

    コンポーネントによって使用される表領域のみが作成されます。ここで新しい表領域を指定することはできますが、コンポーネントによって実際に使用されない場合は、作成されません。

    表領域を超えて表のパーティションを作成できます。パーティショニングは、インストールの要件によって異なります。一般的なパーティショニング・キーは、日付(Revisions表のdInDateなど)か、数値範囲(dIDなど)です。

    表領域を削除するには、次の手順を実行します。

    1. 削除する表領域の名前を、左側のナビゲーション・ツリーから選択します。

    2. 「削除」をクリックします。

      この表領域は作成されません。

    3. 「OK」をクリックして「表領域のマップ」画面に戻り、表領域の検証手順についてはステップ7「「表領域のマップ」画面」に従います。

    表領域を変更または追加するには、次の手順を実行します。

    1. 表領域を変更する場合は、左側のナビゲーション・ツリーから表領域名を選択します。

    2. 表領域を追加する場合、「追加」をクリックします。

    3. 次のフィールドに値を指定します。

      • 名前

        このフィールドで、名前を指定するか編集します。

      • タイプ

        この表領域が一時表領域であるか永続表領域であるかを指定します。

      • ブロック・サイズ(KB)

        データの取得に使用されるブロック・サイズをKB単位で指定します。

      • 記憶域のタイプ

        大きいファイルに表領域を作成する場合は、「大型ファイル表領域の使用」を選択します。

        ビットマップを使用してセグメント内の空き領域を管理する場合は、「自動セグメント領域管理の使用」を選択します。

    4. 「データファイル」セクションで、選択した表領域を構成するデータ・ファイルを指定します。

      データ・ファイルを削除するには、削除するデータ・ファイルの名前の横のアイコンを選択し、「×」のアイコンをクリックします。

      データ・ファイルを変更するには、ファイルの名前の横にあるアイコンを選択し、鉛筆のアイコンをクリックします。データ・ファイルを追加するには、プラス記号(+)のアイコンをクリックします。次に、「データファイルの追加」画面で次の情報を編集または指定します。

      • ファイル名

        データ・ファイルの名前を指定します。

      • ファイル・ディレクトリ

        このデータ・ファイルが常駐する場所を指定します。

      • サイズ

        データ・ファイルの初期サイズを指定します。フィールドの隣にあるドロップダウン・メニューを使用して、サイズをキロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)の単位で指定します。

      • フル時に自動的にデータ・ファイルを拡張(AUTOEXTEND)

        フルになったときデータ・ファイルのサイズを自動的に拡張する場合には、このオプションを選択します。

        「増分」フィールドで、データ・ファイルがフルになるたびに増分するサイズを指定します。フィールドの隣にあるドロップダウン・メニューを使用して、サイズをキロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)の単位で指定します。

        データ・ファイルの最大サイズを制限する必要がある場合は、「最大サイズ」フィールドに値を指定します。


      注意:

      「最大サイズ」の設定が小さすぎると、コンテンツ・サーバー(またはRecords)がデータベースへの書込みを試行するとき、問題が発生する場合があります。データ・ファイルのサイズ制限に達すると、データベースが書込み操作を拒否するためです。


    5. 「OK」をクリックして「表領域のマップ」画面に戻り、表領域の検証手順についてはステップ7「「表領域のマップ」画面」に従います。

    表領域の作成および変更の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「表領域のマップ」画面に関する項を参照してください。

  9. 「サマリー」画面

    「作成」をクリックします。「作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    スキーマの作成エラーがある場合、「サマリー」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーを修正し、「次へ」を再度クリックします。

    RCUによってスキーマがエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

  10. 「完了サマリー」画面

    この画面にはRCUログ・ファイルとコンポーネント(アプリケーション)・ログ・ファイルの場所が表示されます。

    「閉じる」をクリックします。


注意:

スキーマ用に作成されたユーザー・アカウントは、デフォルトで、作成後6か月で期限切れになります。データベース管理者は、ユーザー・アカウントの期限を長くする必要があります。アカウントの失効日を表示するには、SQL文SELECT * FROM all_usersまたはSELECT * FROM dba_usersを使用します。


RCUの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.3 アプリケーション・サーバーとOracle Fusion Middlewareのインストール

Oracle WebCenter Contentには、システムにミドルウェア・ホームとアプリケーション・サーバーが必要です。システムにまだアプリケーション・サーバーがない場合は、データベースをインストールしてスキーマを作成する前または後で、Oracle WebLogic ServerとOracle Fusion Middlewareを新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリにインストールできます。あるいは、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドで説明されているように、IBM WebSphereをインストールできます。

Oracle WebLogic Serverをミドルウェア・ホームにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Software Delivery CloudまたはOracle Technology Network (OTN)のWebサイトから、Oracle WebLogic Server Installerをダウンロードします。

    Oracle WebLogic Serverのダウンロードの詳細は、第1.2.2項「Oracle WebCenter Contentをインストールおよび構成するためのソフトウェアのダウンロード」を参照してください。

    Oracle WebLogic Serverのインストールに使用する32ビットおよび64ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。JARファイルを使用する場合は、そのプラットフォームでサポートされているJDKとともにインストーラを起動する必要があります。JARファイルの実行に必要であるため、Oracle WebLogic Serverをインストールする前に、このサポートされているJDKをシステムにインストールしておく必要があります。

    Windowsオペレーティング・システムでは、JDKはディレクトリ・パスに空白が含まれないディレクトリにインストールされている必要があります(\Program Filesディレクトリの下ではありません)。

    オペレーティング・システムでサポートされているJDKのリストは、Oracle Technology NetworkにあるOracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成のページを参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
    
  2. インストーラ・ファイルをローカル・システムのディレクトリにコピーし、そのディレクトリに移動してローカルでインストーラを実行しますが、次の点に注意してください。

    • UNIX BINを使用して起動

      XWindowsが実行されているUNIXオペレーティング・システムでは、適切なグラフィック機能を備えたシステムに表示をリダイレクトするために、インストーラを実行する前に、システムのDISPLAY環境変数を有効なXサーバーに設定する必要があります。

      次のコマンドで、wls103nwls1035wls1036のいずれかです。

      32ビットLinuxオペレーティング・システムでインストーラを実行するには、次のコマンドを使用します。

      ./wls103n_linux32.bin
      

      64ビットLinuxオペレーティング・システムでインストーラを実行するには、次のコマンドを使用します。

      ./wls103n_linux64.bin
      
    • UNIX JARを使用して起動

      XWindowsが実行されているUNIXオペレーティング・システムでは、適切なグラフィック機能を備えたシステムに表示をリダイレクトするために、インストーラを実行する前に、システムのDISPLAY環境変数を有効なXサーバーに設定する必要があります。

      使用しているシステムのJDKをインストールした場合は、JAVA_HOME環境変数をインストールの場所に設定します。

      次のコマンドで、wls103nwls1035wls1036のいずれかです。

      64ビットUNIXオペレーティング・システムでインストーラを実行するには、次のコマンドのいずれかを使用します(JAVA_HOMEはJDKの場所です)。

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls103n_generic.jar
      
      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls103n_generic.jar
      

      64ビット・システム上にOracle WebLogic Serverをインストールする場合、32/64ビット・ハイブリッドJDK (HP-UX用のHP JDKやSolaris SPARC用のSUN JDKなど)を使用する際には、インストーラを実行するときに-d64フラグを使用する必要があります。

      32/64ビット・ハイブリッドJDKを使用する場合、JAVA_HOME環境変数によって64ビットJDKが参照されていることを検証するには、次のコマンドのいずれかを実行します(JAVA_HOMEは環境変数の値です)。

      JAVA_HOME/bin/java -version
      
      JAVA_HOME/bin/java -d64 -version
      
    • Windowsシステムを使用して起動

      次のコマンドで、wls103nwls1035wls1036のいずれかです。

      32ビットWindowsオペレーティング・システムでインストーラを実行するには、次のコマンドを使用します。

      wls103n_win32.exe
      

      64ビットWindowsオペレーティング・システムでインストーラを実行するには、次のコマンドを使用します。

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls103n_generic.jar
      
  3. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所(パス名ではMW_HOMEで示されます)を指定します。システム上にすでにこのディレクトリが存在する場合、ディレクトリは空である必要があります。存在しない場合は、インストーラによって作成されます。


    注意:

    Oracle WebCenter Contentのインストール時に入力する必要があるため、この場所を記録しておいてください。


    デフォルトのOracleミドルウェア・ホームは、UNIXオペレーティング・システムの場合はuser_home/Oracle/Middleware、Windowsオペレーティング・システムの場合はuser_home\Oracle\Middlewareです。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogic Serverのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    最新の製品およびセキュリティ更新を受け取るかどうかを選択します。何も受け取らないことを選択した場合、その選択を確認する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    Oracle WebLogic Server、Oracle CoherenceおよびSunとJRockitのJDKをインストールするには、「標準」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

    64ビット・システム上のJDKの場所の指定を求められた場合は、JDKを指定します。

    1. JDKの場所を参照します。

    2. binディレクトリが含まれるディレクトリを選択します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    Oracle WebLogic Serverのホーム・ディレクトリの場所を指定します(このドキュメントでは、
    パス名の中でWL_HOMEが表す場所です)。WL_HOMEのデフォルトの場所は、
    次のとおりです。

    • UNIXパス: MW_HOME/wlserver_10.3

    • Windowsパス: MW_HOME\wlserver_10.3

    Oracle Coherenceのインストール・ディレクトリを変更することもできます。デフォルトの場所は次のとおりです。

    • UNIXパス: MW_HOME/coherence_3.n

    • Windowsパス: MW_HOME\coherence_3.n

    ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogic Serverのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  8. ショートカットの場所の選択(Windowsオペレーティング・システムのみ)

    Windowsオペレーティング・システムでインストールしている場合は、Oracle製品へのショートカットを作成する場所を指定する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「インストールの概要」画面

    「次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    この画面では処理を実行する必要はありません。

  11. 「インストール完了」画面

    「Quickstartの実行」の選択を解除します。

    「完了」をクリックします。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

2.4 Oracle WebCenter Contentのインストーラの使用

Oracle WebCenter Contentは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションのスキーマを作成する前または後にインストールできます。Oracle Fusion Middleware 11g WebCenter Content Installerを使用する場合、システムのWebCenter Content Oracleホーム・ディレクトリで次の製品のベース・インストールを実行します。


注意:

AXF for BPMまたはAXF for BPELなどImagingとともにOracle SOA Suiteを使用する場合は、Oracle SOA Suiteを先にインストールして構成する必要があります。Oracle SOA Suiteのインストールと構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。


第3章「Oracle WebCenter Contentアプリケーションの構成」の説明に従い、Oracle WebCenter Contentをインストールし、アプリケーション・スキーマを作成した後、Oracle WebLogic Serverドメインを作成または拡張することによって、これらの製品をOracle WebLogic Serverドメインにアプリケーションとしてデプロイできます。アプリケーション・スキーマの詳細は、第2.2項「リポジトリ作成ユーティリティによるOracle WebCenter Contentスキーマの作成」を参照してください。


注意:

Solaris SPARCプラットフォームでドキュメント変換を実施する場合、Imagingには/usr/local/packagesディレクトリにGNU Compiler Collection (GCC)パッケージ3.4.2以降が必要です。

Imagingを実行するSolarisオペレーティング・システムにこのパッケージをインストールします。Sunfreeware WebサイトからGCCをダウンロードできます。

http://www.sunfreeware.com

Imaging管理対象サーバーを起動する前に、LD_LIBRARY_PATH環境変数を/usr/local/packages/gcc-3.4.2/libに設定する必要もあります。使用しているGCCのバージョンが3.4.2よりも後のバージョンである場合は、そのバージョンに設定します。


2.4.1 インストーラの起動

Oracle Fusion Middleware 11g WebCenter Content Installerは、メディアのDisk 1から次のように起動ができます。

  • UNIXコマンド:
    wcc_media_loc
    /Disk1/runInstaller -jreLoc jre_location

    JREの場所を指定しない場合は、場所の指定を求められるか、エラーが返されます。エラーが返された場合は、JREの場所を指定してからコマンドを再試行してください。

  • Windowsコマンド:
    wcc_installer_loc
    /Disk1/setup.exe -jreLoc jre_location

    setup.exeをダブルクリックすると、JREの場所を指定するよう求められるか、エラーが返されます。エラーが返された場合は、JREの場所を指定してからコマンドを入力してください。JREの場所を指定するよう求められた場合は、パスを入力して[Enter]をクリックすると、Oracle WebCenter Contentのインストールが開始されます。

インストーラの実行では、システム上のJava Runtime Environment(JRE)の場所が要求されます。JREはOracle Fusion Middlewareとともにインストールされました。表2-1に、32ビット・システムのデフォルトのJREの場所を示します。64ビット・システムでは、そのプラットフォームでサポートされているJDKとともにインストーラを起動する必要があります。

表2-1 32ビット・システムのデフォルトのJREの場所

オペレーティング・
システム
本番環境 開発環境

UNIX

MW_HOME/jrockit_160_nn_string/jre

MW_HOME/jdk160_nn/jre

Windows

MW_HOME\jrockit_160_nn_string\jre

MW_HOME\jdk160_nn\jre


表のnnはJREのバージョン番号を表します。

-jreLocオプションを使用するか、インストーラからbin/javaディレクトリが含まれているディレクトリを入力するよう求められたときに指定します。


注意:

  • rootユーザーとしてのインストーラの実行はサポートされていません。

  • WebSphere Application ServerでOracle Fusion Middleware 11g WebCenter Content Installerを起動する場合には、-jreLocオプションを指定する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM WebSphereにOracle Fusion Middlewareをインストールする場合の特別な手順に関する項を参照してください。

  • Oracle WebCenter ContentおよびWebSphere Application Serverを使用するIBM JDKの場合、Javaソケット・ファクトリを変更しないと、パッチ機能のチェックなど特定の機能が正しく動作しません。IBM JREには、独自のSecure Sockets Layer (SSL)ソケット・ファクトリがあります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM JDKでのJavaソケット・ファクトリの変更に関する項を参照してください。


2.4.2 インストール手順の実行

第2.4.1項で説明したようにインストーラを起動した後、表2-2の手順に従ってOracle WebCenter Contentをインストールします。

インストール画面に関して詳細情報が必要な場合は、付録A「Oracle WebCenter Contentのインストール画面」を参照するか、画面の「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 Oracle WebCenter Contentのインストール手順

画面 この画面が表示される
タイミング
説明および実行するアクション

ようこそ


常時

「次へ」をクリックして、インストール・プロセスを開始します。

ソフトウェア更新のインストール


常時

Oracle WebCenter Contentのインストール前にソフトウェアの更新をインストールする場合は指定します。

My Oracle Support (以前のOracleMetaLink)から更新を取得するには、My Oracle Supportでの更新の検索を選択し、ユーザー名とパスワードを指定して、「更新の検索」をクリックします。検索する前に、「プロキシ設定」をクリックしてプロキシ・サーバーの設定を変更し、「接続のテスト」をクリックして資格証明をテストできます。

コンピュータに保存した更新を取得するには、ローカル・ディレクトリでの更新の検索を選択し、ディレクトリを指定して、「更新の検索」をクリックします。

ソフトウェアを更新しない場合は、「ソフトウェア更新のスキップ」を選択し、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

前提条件のチェック


常時

インストーラから画面の最下部セクションにエラー・メッセージが表示された場合は、エラーを修正し、「再試行」をクリックして、すべてのアプリケーションに対して前提条件のチェックを再度開始します。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、これを繰り返します。

前提条件のエラーを修正する際にインストール・プロセスを停止する場合は、「中止」をクリックします。

エラーを修正しないでインストールを続行する場合は、「続行」をクリックします。

エラーなしで前提条件チェックが完了したら、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

インストール場所の指定


常時

ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)およびWebCenter Content Oracleホーム(WCC_ORACLE_HOME)の場所を指定します。

次のフィールドに値を入力します。

  • Oracleミドルウェア・ホーム: Oracle WebLogic Serverのインストール時に作成されたミドルウェア・ホーム・ディレクトリ(MW_HOME)を選択します。

    デフォルトのOracleミドルウェア・ホームは、UNIXオペレーティング・システムの場合はuser_home/Oracle/Middleware、Windowsオペレーティング・システムの場合はuser_home\Oracle\Middlewareです。

  • Oracleホーム・ディレクトリ: Oracle WebCenter Contentをインストールするディレクトリを指定します。

    Oracle WebLogic Serverで、すでに存在するディレクトリを指定する場合は、それが空のディレクトリであり、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に存在する必要があります。新しいディレクトリを指定すると、インストーラによってミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に新しいディレクトリが作成されます。

インストール・ディレクトリがWebCenter Content Oracleホームになり、パス名ではWCC_ORACLE_HOMEで表されます。ランタイム・コンポーネントからこのディレクトリに書き込むことはできません。デフォルトのWebCenter Content Oracleホームは、UNIXオペレーティング・システムではMW_HOME/Oracle_ECM1、Windowsオペレーティング・システムではMW_HOME\Oracle_ECM1です。

注意: このドキュメントでは、Oracle Fusion Middlewareの他のJavaコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリとの混同を避けるために、このディレクトリをWebCenter Content Oracleホームと呼びます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracleホームおよびOracle共通ホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

アプリケーション・サーバー


常時

Oracle WebLogic ServerにOracle WebCenter Contentをインストールする場合は、「WebLogic Server」を選択します。

IBM WebSphere Application Serverがインストールされている場合は、「WebSphereサーバー」を選択してIBM WebSphere Application ServerにOracle WebCenter Contentをインストールします。このアプリケーション・サーバーでのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM WebSphereでのOracle Fusion Middlewareのインストールおよび構成に関する項およびIBM WebSphere Application ServerでのOracle WebCenter Contentの管理に関する項を参照してください。

インストール・サマリー


常時

画面上の情報を検証します。構成を変更する場合は、左側にあるナビゲーション・ツリーのリンクをクリックするか、その画面が表示されるまで「戻る」をクリックすることによって、前の画面に戻ることができます。構成を編集した後、前の画面からインストールを続行できます。

レスポンス・ファイルを保存する場合は、「保存」をクリックします。インストール固有の情報が格納されるレスポンス・ファイルの名前と場所の入力を求められます。インストーラによってレスポンス・ファイルが作成されると、それをそのまま使用して他のシステムにインストールをレプリケートするか、またはテキスト・エディタでレスポンス・ファイルを修正できます。

「インストール」をクリックして、ソフトウェア・インストールを開始します。

インストールの進行状況


常時

インストールの進行状況を監視します。

インストーラからDisk 2に移動するよう求められた場合は、Disk 2の場所を指定し、「OK」をクリックしてインストールを再開します。

インストールを中止する場合は、「取消」をクリックします。

進行状況が100%になったら、「次へ」をクリックして最後の画面に進みます。

インストール完了


常時

「保存」をクリックしてインストール構成を保存し、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.5 インストールの検証

インストールの完了後に、ログ・ファイルとディレクトリ構造を確認してインストールを検証できます。

2.5.1 インストール・ログ・ファイルの表示

インストール・ログ・ファイルの場所は、オペレーティング・システムによって異なります。

  • UNIX場所: USER_HOME/oraInventory/logs/installdate_time

  • Windows場所: USER_HOME\oraInventory\logs\installdate_time

2.5.2 ディレクトリ構造のチェック

インストール後に、ディレクトリ構造が図1-3のようなトポロジになっていることを検証します。