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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用
11g リリース1(11.1.1)
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5 電子メール・クライアントへの統合

この項の項目は次のとおりです。

5.1 電子メール・クライアントへの統合について

Desktopクライアント・ソフトウェアをコンピュータにインストールした後は、電子メールのメッセージとその添付ファイルをMicrosoft OutlookまたはLotus Notesからコンテンツ・サーバーに直接チェックインし、組織内の他のメンバーと共有できます。電子メールをサーバー上のコンテンツ・フォルダに直接ドラッグ・アンド・ドロップできます。さらに、特殊なコンテンツ・チェックイン・フォームを使用できます(Oracle WebCenter Contentサーバーのみ)。

チェックインした電子メール・メッセージは、チェックアウト、変更およびチェックインして戻すことは意図されていません。電子メール・メッセージは、受信時とまったく同じ状態で保持するという明確な目的のためにコンテンツ・サーバーにチェックインされます。チェックインされた電子メール・メッセージをサーバーから開いて、デフォルトの電子メール・アプリケーションで表示できます。メッセージは必要に応じて変更することもできますが、サーバーにチェックインして戻すことはできません。ただし、メッセージを他のユーザーに送信したり、コピーをローカル・コンピュータに保存することはできます。

コンテンツ・サーバー上の電子メール管理の詳細は、第12章「管理対象電子メールの使用」を参照してください。

5.2 Microsoft Outlookへの統合

Desktopクライアント・ソフトウェアは、Microsoft Outlook 2002 (XP)から2010と連携して動作できます。統合ソフトウェアのインストール後、Microsoft Outlookから直接コンテンツ・サーバーやコンテンツ・サーバー上のファイルを操作できます。

Desktopによって、次の様々な統合機能がMicrosoft Outlookに追加されます。

5.2.1 メール・フォルダにおけるWebCenter Content Server階層

デスクトップ・クライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlookのメール・フォルダ・リストにWebCenter Content Serverという階層フォルダ構造が追加されます(図5-1)。電子メール・アプリケーションにおける統合階層の詳細は、第8章「統合階層について」を参照してください。


注意:

WebCenter Contentサーバー階層は、デフォルトではメイン・フォルダ・リストに表示されません。明示的に有効にする必要があります。詳細は、第5.5項「WebCenter Content Server階層の表示または非表示」を参照してください。


図5-1 Microsoft Outlook 2007における統合階層

図5-1の説明が続きます
「図5-1 Microsoft Outlook 2007における統合階層」の説明

5.2.2 Outlook 2002、2003および2007の統合アイテム

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2002、2003および2007インタフェースに2つの統合アイテムが追加されます。

「WebCenter Content」メニュー

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2002、2003および2007のメニュー・バーに「WebCenter Content」というメニューが追加されます(図5-2)。

図5-2 Microsoft Outlook 2007の「WebCenter Content」メニュー

図5-2の説明が続きます
「図5-2 Microsoft Outlook 2007の「WebCenter Content」メニュー」の説明

「WebCenter Content」メニューには、次のメニュー項目が含まれています。

  • 電子メール統合設定...: このオプションを使用すると、電子メール・クライアント統合の数多くの構成オプションを設定できるダイアログ・ボックスが開きます。

  • 配布リストのチェックイン...: このオプションを使用すると、コンテンツ・サーバーに電子メール配布リストをチェックインできるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.10項「配布リストの使用」を参照してください。

  • メール・アイテムのチェックイン...: このオプションを使用すると、現在選択されている電子メール・メッセージをコンテンツ・サーバーにチェックインできるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.5.1項「「メール・アイテムのチェックイン」機能を使用した電子メール・メッセージのチェックイン」を参照してください。

  • 電子メール統合のヘルプ: このオプションを使用すると、標準のWebブラウザにDesktopのオンライン・ヘルプが表示されます。

  • WebCenter Content: Desktopのバージョン情報...: このオプションを選択すると、ダイアログ・ボックスが開き、Desktopクライアント・ソフトウェアに関するバージョン情報が表示されます。

「Oracle WebCenter Content」ツールバー

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2002、2003および2007に「Oracle WebCenter Content」というツールバーが追加されます。このツールバーが表示されない場合は、「表示」「ツールバー」「Oracle WebCenter Content」を選択すると表示できます。

表示されるツールバー・アイテムは、アプリケーションのコンテキストに応じて異なります。Outlookのメイン・ウィンドウでは、「Oracle WebCenter Content」ツールバーには次のオプションが含まれています。

図5-3 Microsoft Outlook 2007の「メール・アイテムのチェックイン」オプション

図5-3の説明が続きます
「図5-3 Microsoft Outlook 2007の「メール・アイテムのチェックイン」オプション」の説明

電子メール編集ウィンドウ(新規メッセージ作成やメッセージ転送のウィンドウ)では、「Oracle WebCenter Content」ツールバーには次のオプションが含まれています。

図5-4 Microsoft Outlook 2007の「添付ファイルの取得」オプション

図5-4の説明が続きます
「図5-4 Microsoft Outlook 2007の「添付ファイルの取得」オプション」の説明

5.2.3 Outlook 2010の統合アイテム

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2010インタフェースの3つのリボンに統合アイテムが追加されます。

「WebCenter Content」リボン

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2010のインタフェースに「WebCenter Content」というリボンが追加されます(図5-5)。

図5-5 Microsoft Outlook 2010の「WebCenter Content」リボン

図5-5の説明は次にあります。
「図5-5 Microsoft Outlook 2010の「WebCenter Content」リボン」の説明

「WebCenter Content」リボンには、次のグループが含まれています。

  • チェックイン: このリボン・グループには次のオプションがあります。

  • その他: このリボン・グループには次のオプションがあります。

    • 電子メール統合設定: このオプションを使用すると、電子メール・クライアント統合の数多くの構成オプションを設定できるダイアログ・ボックスが開きます。

    • ヘルプ・コンテンツ: このオプションを使用すると、標準のWebブラウザにDesktopのオンライン・ヘルプが表示されます。

    • WebCenter Content: Desktopのバージョン情報: このオプションを選択すると、ダイアログ・ボックスが開き、Desktopクライアント・ソフトウェアに関するバージョン情報が表示されます。

「挿入」リボン

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2010の「挿入」リボンに「添付ファイルの取得」アイテムが追加されます(図5-6)。このアイテムを使用すると、現在の電子メール・メッセージに添付するか、メッセージにパイパーリンクとして付加するコンテンツ・サーバー上のファイルを選択できるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.7項「サーバー上のコンテンツ・ファイルの電子メールへの添付」を参照してください。

図5-6 Microsoft Outlook 2010の「挿入」リボン内の統合アイテム

図5-6の説明が続きます
「図5-6 Microsoft Outlook 2010の「挿入」リボン内の統合アイテム」の説明

「メッセージ」リボン

また、Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Microsoft Outlook 2010の「メッセージ」リボンに「添付ファイルの取得」アイテムが追加されます(図5-7)。このアイテムを使用すると、現在の電子メール・メッセージに添付するか、メッセージにパイパーリンクとして付加するコンテンツ・サーバー上のファイルを選択できるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.7項「サーバー上のコンテンツ・ファイルの電子メールへの添付」を参照してください。

図5-7 Microsoft Outlook 2010の「メッセージ」リボン内の統合アイテム

図5-7の説明が続きます
「図5-7 Microsoft Outlook 2010の「メッセージ」リボン内の統合アイテム」の説明

5.3 Lotus Notesへの統合

Desktopクライアント・ソフトウェアは、Lotus Notes電子メール・クライアントのバージョン6.5.2、7.xおよび8 (8.5.3まで)と連携して動作できます。Lotus Dominoメール・データベースはリリース6、7、または8のメール・テンプレートに基づいている必要があります(リリース8のメール・テンプレートではOracle Content Serverノードがフォルダ・ペインに表示されません)。統合ソフトウェアのインストール終了後は、コンテンツ・サーバーやコンテンツ・サーバー上のファイルをLotus Notesクライアントから直接操作できます。

Desktopによって、次の様々な統合機能がLotus Notesに追加されます。

5.3.1 メール・ペインにおけるWebCenter Content Server階層

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Lotus Notesのメール・ペインにWebCenter Content Serverという階層フォルダ構造が追加されます(図5-8)。電子メール・アプリケーションにおける統合階層の詳細は、第8章「統合階層について」を参照してください。


注意:

WebCenter Contentサーバー階層は、デフォルトではメイン・フォルダ・リストに表示されません。明示的に有効にする必要があります。詳細は、第5.5項「WebCenter Content Server階層の表示または非表示」を参照してください。


図5-8 Lotus Notes 8.5における統合階層

図5-8の説明が続きます
「図5-8 Lotus Notes 8.5における統合階層」の説明

5.3.2 「アクション」メニューにおける統合アイテム

Desktopクライアント・ソフトウェアによって、いくつかの新しいアイテムがLotus Notesの「アクション」メニューに追加されます(図5-9)。

図5-9 Lotus Notes 8.5の「アクション」メニュー

図5-9の説明が続きます
「図5-9 Lotus Notes 8.5の「アクション」メニュー」の説明

Lotus Notesの標準の「アクション」メニューには、次の統合アイテムが含まれています。

  • メール・アイテムのチェックイン...: このオプションを使用すると、現在選択されている電子メール・メッセージをコンテンツ・サーバーにチェックインできるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.5.1項「「メール・アイテムのチェックイン」機能を使用した電子メール・メッセージのチェックイン」を参照してください。

  • 添付ファイルの取得...: このオプションを使用すると、現在の電子メール・メッセージに添付またはメッセージにハイパーリンクするコンテンツ・サーバー上のファイルを選択できるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.7項「サーバー上のコンテンツ・ファイルの電子メールへの添付」を参照してください。

  • 配布リストのチェックイン...: このオプションを使用すると、コンテンツ・サーバーに電子メール配布リストをチェックインできるダイアログ・ボックスが開きます。詳細は、第12.10項「配布リストの使用」を参照してください。

  • 電子メール統合設定...: このオプションを使用すると、電子メール・クライアント統合の数多くの構成オプションを設定できるダイアログ・ボックスが開きます。

  • 電子メール統合のヘルプ: このオプションを使用すると、標準のWebブラウザにDesktopのオンライン・ヘルプが表示されます。

  • WebCenter Content: Desktopのバージョン情報...: このオプションを選択すると、ダイアログ・ボックスが開き、Desktopクライアント・ソフトウェアに関するバージョン情報が表示されます。

5.4 コンテンツ・ペインとプレビュー・ペイン

統合された電子メール・アプリケーション(Microsoft OutlookまたはLotus Notes)は、予想どおりに機能します。コンテンツ・サーバー・フォルダへの電子メール・メッセージのドラッグ・アンド・ドロップ、電子メールのコピー・アンド・ペースト、ショートカットの作成などを行うことができます。

メール・ペインのWebCenter Contentサーバー階層に含まれているオブジェクトを選択すると、そのオブジェクトのコンテンツが右側のコンテンツ・ペインに表示されます。このペインには、たとえば、現在のコンテンツ・フォルダ内のすべてのファイルのリストが表示されます。プレビュー・ペインも表示されることがあります。この場合、コンテンツ・ペインで選択したアイテムに関する追加情報が表示されます(コンテンツ・サーバー上のファイルのコンテンツ情報ページなど)。

プレビュー・ペインが表示されていない場合は、表示されるようにできます。詳細は、第5.6項「ペインの表示または非表示」を参照してください。

コンテンツ管理ステータス

コンテンツ・ペインに一覧表示される管理対象コンテンツ・ファイルのファイル・アイコンに、コンテンツ管理ステータスを表すシンボルが付いている場合があります。たとえば、ファイルが現在単独でチェックアウトされている場合、図5-10のような緑のチェック・マークを使用して示されます。すべてのコンテンツ管理ステータス・アイコンの詳細は、第9.7項「コンテンツ・ファイルのステータス」を参照してください。

図5-10 Microsoft Wordアプリケーション・アイコンの上に表示されるステータス・アイコン

図5-10については周囲のテキストで説明しています。

また、図5-11に示すように、マウスのカーソルをコンテンツ・ペインの管理対象ファイルの上に移動すると、画面ヒントが表示され、そのファイルに関するコンテンツ管理情報が表示されます。

図5-11 ファイルに関するコンテンツ管理情報を示す画面ヒント

マウス・ポインタを置くと表示されるコンテンツ管理情報を示す黄色いボックス

5.5 WebCenter Content Server階層の表示または非表示

電子メール・アプリケーションでWebCenter Contentサーバー階層を表示するか非表示にするかを選択できます。デフォルトでは、WebCenter Contentサーバー階層は表示されません。


注意:

この機能はLotus Domino 8の電子メールではサポートされていません。

サポートされているバージョンのLotus Notesでは、これをできるのはNotesデータベースに対する設計権限を持っている場合のみです。支援が必要な場合は、Lotus Notes管理者に問い合せてください。


Microsoft OutlookまたはLotus NotesでWebCenter Content Server階層を表示または非表示にする手順は次のとおりです。

  1. 電子メール・アプリケーションを起動します。

  2. Microsoft Outlook: 「WebCenter Content」メニューを開き、「電子メール統合設定...」を選択します。

    Lotus Notes: 「アクション」メニューを開き、「電子メール統合設定」を選択します。

    「電子メール・チェックインの設定」ダイアログ・ボックスが開きます(第A.23項「「電子メール・チェックインの設定」ダイアログ・ボックス」を参照)。

  3. 「WebCenter Content Serversの表示」チェック・ボックスを選択または選択を解除して、電子メール・アプリケーションの統合階層を表示または非表示にします。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. チェック・ボックス・ステータスを変更した場合、変更を反映するには電子メール・アプリケーションを再起動する必要があることを示すリマインダが表示されます。「OK」をクリックして継続します。

  6. 「OK」をクリックして電子メール・アプリケーションに戻ります。


重要:

電子メール・アプリケーションを再起動するまで、変更は反映されません。


5.6 ペインの表示または非表示

電子メール・アプリケーションの一部のペインでは、表示と非表示を切り替えることができます。

5.6.1 フォルダ・ペインの表示または非表示

フォルダ・ペインには、電子メール・アプリケーションのメール・フォルダが表示されます。フォルダ・ペインが表示されない場合は、次のように表示できます。

  • Microsoft Outlook: メール・フォルダ・ペインを表示するには、「表示」メニューを開いて、「ナビゲーション ウィンドウ」を選択します。

5.6.2 プレビュー・ペインの表示または非表示

Oracle Content Server階層のメール・フォルダ・ツリー内でアイテムを選択すると、選択したアイテムに関する情報(コンテンツ・サーバー上のファイルのコンテンツ情報ページなど)が電子メール・アプリケーションのプレビュー・ペインに表示されます。このプレビュー・ペインは表示と非表示を切り替えることができます。プレビュー・ペインは特定のサーバー接続ごとに有効または無効のままとなり、各フォルダが表示されます。別のサーバー接続からフォルダを開いた場合、プレビュー・ペインが表示されるのは、そのフォルダが該当するサーバーに対して有効な場合のみです。

Microsoft OutlookまたはLotus Notesでプレビュー・ペインを表示または非表示にするには、コンテンツ・ペインの未使用領域を右クリックし、コンテキスト・メニューの「表示」「プレビュー・ペイン」を選択します。

5.7 コンテンツ・ペインでの列設定の変更

WebCenter Contentサーバー階層でオブジェクトを選択すると、コンテンツ・ペインにそのオブジェクトのコンテンツ(たとえば、現在のコンテンツ・フォルダ内のファイルのリスト)が表示されます。詳細表示では、コンテンツ・ペインに多くの列が表示され、これらの列は、ファイルやフォルダに関するメタデータ情報(タイトルやコンテンツIDなど)を示しています。表示するメタデータ列や列のデフォルトの幅と順序を変更できます。

列表示設定を変更する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Contentサーバー階層で、列の表示設定を変更するコンテンツ・サーバーのフォルダに移動します。

  2. コンテンツ・ペインでいずれかの列ヘッダーを右クリックし、「列設定...」を選択します。

    「列設定」ダイアログ・ボックスが開きます(第A.6項「列設定(または詳細の選択)ダイアログ・ボックス」を参照)。

  3. 必要に応じて、列の表示、順序および幅の設定に変更を加えます。

  4. 終了したら「OK」をクリックします。(変更は即座に有効になり、コンテンツ・サーバー全体に適用されます。)


注意:

列の幅は、列の右のハンドルをドラッグして変更することもできます。