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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用
11g リリース1(11.1.1)
B66697-02
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9 コンテンツ・フォルダおよびファイルについて

この項の項目は次のとおりです。

9.1 コンテンツ・フォルダおよびファイルについて

コンテンツ・フォルダでは、ツリーに似たよく使用される構造が提供され、コンテンツ・サーバー独自のユーザー・インタフェース(Webベースのインタフェースなど)を使用することなく、コンテンツ・サーバー上のファイルに簡単にアクセスできます。コンテンツ・フォルダは、基本的にローカル・コンピュータ上のディレクトリに類似していますが、コンテンツ・サーバー上の仮想の場所を指し示す点が異なります。同様に、コンテンツ・フォルダ内のファイルは、コンテンツ・サーバー・リポジトリのコンテンツ・アイテムに対するシンボリック・リンクまたはポインタです。

Oracle WebCenter Contentサーバー

Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスでは、Windowsエクスプローラや電子メール・アプリケーションのサーバーの統合階層にある「コンテンツの参照」の下にコンテンツ・フォルダが表示されます。


注意:

コンテンツ・フォルダは、コンテンツ・サーバーの管理者がサーバー上のフォルダ機能を有効にした場合にのみ、クライアント・コンピュータで使用できます。フォルダ機能が無効になっている場合、サーバーの統合階層にコンテンツ・フォルダ・ツリーは表示されません。また、コンテンツ・サーバーのコンテンツ・フォルダは、サーバー構成(具体的には、サーバー上で実行されるフォルダ・コンポーネント)に応じて、この項で説明する表示とは異なる場合があります。


図9-1に示すように、統合階層に表示されるフォルダ構造は、Oracle WebCenter Content Server Webインタフェースの(「コンテンツの参照」の下の)構造と同じです。ユーザーがアクセス権限を持っているサーバー上のフォルダとファイルのみが表示されます。

図9-1 WindowsエクスプローラおよびOracle WebCenter Content Server Webインタフェースのコンテンツ・フォルダ

図9-1の説明が続きます
「図9-1 WindowsエクスプローラおよびOracle WebCenter Content Server Webインタフェースのコンテンツ・フォルダ」の説明

Oracle Content Databaseサーバーとその他のWebDAVサーバー

Oracle Content Databaseサーバーとその他のWebDAVサーバーのWindowsエクスプローラと電子メール・アプリケーションでは、統合階層の定義済サーバー接続のすぐ下にコンテンツ・フォルダが表示されます。統合階層に表示されるフォルダ構造は、Oracle Content DBのWebインタフェースやOracle Driveに表示されるフォルダ構造と同じです。ユーザーがアクセス権限を持っているサーバー上のフォルダとファイルのみが表示されます。

コンテンツ・フォルダとファイルの操作

コンテンツ・サーバーの統合階層内にあるコンテンツ・フォルダとファイルの使用方法は、コンピュータ上の他のローカル・フォルダやファイルの使用方法とほとんど同じです。たとえば、ファイルのコピー・アンド・ペーストや、ファイルのドラッグ・アンド・ドロップを行ったり、ファイルを右クリックしてコンテキスト・メニューを開くことができます。さらに、サーバー上のフォルダやファイルに対して多くのコンテンツ管理タスクを実行できます。サーバー・タイプおよび設定に応じて、サーバーからのファイルのチェックアウト、サーバーへのファイルのチェックイン、オフラインでのファイルの使用、コンテンツ情報の表示などを行うことができます。

9.2 コンテンツ・フォルダのメタデータの継承と伝播

Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスで新しいコンテンツ・フォルダを作成する場合、新しいフォルダのメタデータ・フィールドに親フォルダのメタデータが自動的に設定されます。この仕組みによって、最初はメタデータがフォルダに継承され、その後新しいフォルダのメタデータを変更できます。親フォルダのメタデータに対する以降の変更は、既存のサブフォルダのメタデータには反映されません。

コンテンツ・サーバー管理者は、メタデータ伝播機能を有効にして、親フォルダのメタデータをすべてのサブフォルダおよびサブフォルダ内のファイルに適用できます。詳細は、第10.17項「フォルダ・メタデータの伝播」を参照してください。

9.3 コンテンツ・ファイルのバージョニング

Oracle WebCenter Contentサーバー

Oracle WebCenter Contentサーバーには、ファイル名が同じである複数のファイルを個別のコンテンツ・アイテムとして格納できます。ただし、Oracle WebCenter ContentサーバーをWindowsデスクトップ・アプリケーションに統合する場合は、コンテンツ・フォルダ内のファイル名を一意にする必要があります(Windowsのフォルダに同じ名前の2つのファイルを格納できないのと同じです)。この要件によって、ファイルをすでに同じ名前のファイルが格納されているコンテンツ・フォルダにコピーすると、そのファイルはサーバー上の既存のファイルの新しいリビジョンとして自動的にチェックインされます。たとえば、process.docファイルがサーバー上のフォルダにあり、2つ目のprocess.docファイルを同じフォルダにコピーすると、2つ目のファイルは最初のファイルの新しいリビジョンになります(これらのファイルがまったく異なるドキュメントの場合も同様)。process.docがフォルダにあり、process2.docまたはprocess.xlsをそのフォルダにコピーする場合には、これらの2つのファイルは名前が異なるために、別々のコンテンツ・アイテムのままとなります。

サーバー上で実行中のフォルダ・コンポーネントによっては、ファイルをすでに同名のファイルが存在するコンテンツ・フォルダに移動すると、そのファイルによってフォルダ内の元のファイルが置換される場合があります。元のファイルは削除されませんが、そのフォルダとの関連付けが失われます。コンテンツ・アイテムは引き続きサーバー上に存在しているため、検索可能です。

Windowsエクスプローラまたは電子メール・アプリケーションの「名前」列とコンテンツ・プロパティ・ダイアログ・ボックスの「名前」フィールドに表示されるファイル名は、コンテンツ・サーバー・リポジトリ内の元のファイル名と同じです。Windowsエクスプローラの統合でコンテンツの名前を変更すると、元のファイル名も、新しい名前を反映するように変更されます。

Oracle WebCenter ContentサーバーがコンテンツIDを自動的に生成するように設定されている場合、コンテンツIDはそのサーバーに設定されている番号規則に従います。このオプションが無効になっている場合は、新しいコンテンツ・アイテムをチェックインすると、一意のシーケンシャルなコンテンツIDまたはメッセージIDが生成されます。

Oracle Content Databaseサーバー

Oracle Content Databaseサーバーのコンテンツ・フォルダにファイルを追加するときにすでに同名のファイルが存在する場合、その処理方法はフォルダ設定によって決まります。フォルダに対して自動バージョニングを有効にすると、ファイルはサーバー上の既存のファイルの新しいリビジョンとしてチェックインされます。手動バージョニングを有効にすると、既存のファイルが単に上書きされます(つまり、コンテンツ・フォルダの動作はローカル・コンピュータ上の標準のWindowsフォルダとまったく同じです)。

その他のWebDAVサーバー

WebDAVサーバーのコンテンツ・フォルダにファイルを追加するときにすでに同名のファイルが存在する場合、その処理方法はサーバー設定によって決まります。WebDAVサーバーに特別なバージョニング機能が備わっていないかぎり、既存のファイルが新しいファイルで単に上書きされます(つまり、コンテンツ・フォルダの動作はローカル・コンピュータ上の標準のWindowsフォルダとまったく同じです)。

9.4 コンテンツ・ファイルのメタデータ

メタデータとは、データに関するデータのことです。メタデータによって、コンテンツ・サーバーではサーバー上で管理されているすべてのアイテムを追跡できます。メタデータは、アイテムの検索やアクセス制御などにも役立ちます。

Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスにファイルをチェックインするときは、ファイルをコンテンツ・サーバーでいつでも簡単に見つけることができるよう、そのファイルを一意に識別する情報を関連付けます。Oracle WebCenter Contentサーバーでは、デフォルト、オプションおよびカスタムという3つのタイプのメタデータが使用されます。使用される特定のメタデータ・フィールドは、システム管理者がサーバーを構成した方法によって異なります。

デフォルト・メタデータ・フィールドはソフトウェア用に事前に構成されており、コンテンツIDおよびプライマリ・ファイルが含まれています。コンテンツIDは、サーバー上の各コンテンツ・アイテムの一意の識別子であり、多くの場合は自動的に割り当てられます。コンテンツIDを入力できるように設定されている場合は、コンテンツ・チェックイン・フォームで入力できます。デフォルト・メタデータ・フィールドの一部は必須です。それらのフィールドのいずれかが空白の場合は、コンテンツ・アイテムをチェックインできません。コンテンツ・チェックイン・フォームでは、必須のメタデータ・フィールドにはアスタリスク(*)が付きます。

チェックインするファイルにタイトルがない場合は、ファイル名(ファイル拡張子はなし)がタイトルとして使用されます。

Desktopではチェックイン時に使用されたメタデータの値を保存でき、新しいコンテンツ・アイテムをチェックインするたびにメタデータ・フィールドは自動的に移入されます。詳細は、第7.13項「フォームベースのチェックインに使用するメタデータの保存の設定」を参照してください。

Oracle WebCenter Contentサーバーにファイルをチェックインすると常に、デフォルト・メタデータ値がコンテンツに自動的に割り当てられます。これらのデフォルト値は、システム管理者によってOracle WebCenter ContentサーバーのWebインタフェースを使用して設定され、次の順序で評価されます。

  1. フォルダ: サーバー上のコンテンツ・フォルダにファイルを追加すると、Oracle WebCenter ContentサーバーのWebインタフェースを使用して設定されたフォルダのデフォルト・メタデータ値が、そのファイルによって継承されます。

  2. ユーザー: フォルダに対してメタデータのデフォルトが設定されていない場合は、(ユーザー・プロファイルに設定されている)ユーザーのデフォルト・メタデータ値が適用されます。

  3. システム: システムのデフォルト値が、フォルダのメタデータまたはユーザーのデフォルト・メタデータによって設定されていないフィールドに適用されます。

  4. 電子メール: EmailMetadataコンポーネントがコンテンツ・サーバーにインストールされている場合は、電子メール固有のデフォルト・メタデータがコンテンツに割り当てられます。

コンテンツをコンテンツ・サーバーにチェックインした後、コンテンツ情報ページでコンテンツ・アイテムのメタデータを変更できます(第10.12項「コンテンツ・フォルダおよびファイルのプロパティの表示と変更」を参照)。


注意:

コンテンツ・アイテムのセキュリティ・グループ、コンテンツ・タイプまたはアカウントを変更する場合、コンテンツ・サーバー内のそのアイテムのURLが変更され、そのアイテムにアクセスできるユーザーも変更される場合があります。


フォルダのメタデータを変更する場合、変更後にフォルダに追加するすべてのコンテンツには新しいメタデータが適用されます。変更前にすでにフォルダ内にあるコンテンツのメタデータは同じままです。

新しいコンテンツ・フォルダを作成する場合、新しいフォルダのメタデータ・フィールドに親フォルダのメタデータが自動的に設定されます。この仕組みによって、最初はメタデータがフォルダに継承され、その後新しいフォルダのメタデータを変更できます。親フォルダのメタデータに対する以降の変更は、既存のサブフォルダのメタデータには反映されません。親フォルダのメタデータをサブフォルダとコンテンツ・アイテムに適用する場合は、メタデータの伝播機能を使用できます。

9.5 コンテンツ・ファイルのローカル・キャッシュ

Desktopでは、コンテンツ・サーバーからファイルの一時コピーをダウンロードし、それらのコピーをローカル・コンピュータに格納できます。デフォルトでは、一時記憶域キャッシュは次のディレクトリにあります:

ここで、USERは現在のコンピュータ・ユーザーのプロファイル名です(jsmithなど)。SyndicationCacheディレクトリでは、すべてのオフラインのDesktopファイルがコンテンツ・サーバーごとに別個のサブディレクトリに格納されます。

次のファイルはローカル・キャッシュに格納されます:


注意:

デフォルトの設定が組織のファイル記憶域要件に合致しない場合は、コンピュータ上のオフライン・キャッシュの場所を変更できます。詳細は、第B.2項「ローカル・ファイル・キャッシュの場所の変更」を参照してください。


9.6 ファイルに対するコンテンツ管理アクション

コンテンツ・サーバーのファイルに対して様々なコンテンツ管理アクションを実行できます。

表9-1に、サーバー上のファイルに対するこれらのコンテンツ管理アクションの比較を示します。

表9-1 コンテンツ・ファイル・アクション

アクション コンテンツ・サーバーからのチェックアウト オフライン・キャッシュでの使用(1) 関連付けられたアプリケーションで開く

表示

なし

なし(3)

あり(4)

開く(2)

あり(5)

あり

あり(6) (7)

チェックアウト

あり(5)

あり

なし

オフライン使用可能に設定

なし

あり

なし


注意

  1. ファイルはローカル・コンピュータの一時的な場所にコピーされ、オフライン・モードでアクセスできます。詳細は、第9.5項「コンテンツ・ファイルのローカル・キャッシュ」を参照してください。

  2. コンテンツ・フォルダを開くと、単にそのフォルダの内容が表示される点に注意してください。

  3. ファイルはローカル・コンピュータに一時ファイルとしてコピーされますが、オフライン・モードでアクセスできません。

  4. ファイルは、読取り専用モードで開かれます。このファイルを変更することはできますが、新しいファイルとして(新しいファイル名で)保存し、新しいコンテンツ・アイテムとしてサーバーにチェックインする必要があります。Microsoft Officeアプリケーションでは、ファイルのタイプおよび状態に応じてファイルを直接チェックアウトし、変更を加えた後に新しいリビジョンとしてサーバーに再度チェックインできる場合があります。

  5. ファイルはコンテンツ・サーバー上でロックされ、そのファイルを再度チェックインするか、またはそのチェックアウト・ステータスを取り消す(チェックアウトを元に戻す)まで、他のユーザーはそのファイルをチェックアウトできません。

  6. ファイルは完全な編集モードで開きます。必要に応じてファイルを変更できます。ファイルをコンテンツ・サーバーに再度チェックインすると、ファイルは既存のコンテンツ・アイテムの新しいリビジョンとしてチェックインされます。Microsoft Officeアプリケーションでは、ドキュメントを閉じるとき、またはアプリケーションを終了するときに、この操作を実行できます。その他のファイル・タイプは、Windowsエクスプローラを使用してチェックインする必要があります。

  7. ファイルをすでにチェックアウトしているか、オフラインで使用できる場合は、ファイルを開く際に、関連付けられているアプリケーションではなく、特定のアプリケーションを選択できます(「次で開く」)。

9.7 コンテンツ・ファイルのステータス

統合階層に表示されるコンテンツ・アイテムの先頭には、アプリケーション・タイプを示すアイコン(Windowsにおける通常の表示と同様)の他にコンテンツ管理ステータスが付いています。表9-2は、使用可能なステータス・アイコンとその説明を示しています。これらの各ステータス・アイコンは、コンテンツ・アイテムのアプリケーション・アイコンの上に重ねて表示されることに注意してください(Wordアプリケーションのアイコンにチェックアウト・ステータスが重ねられている例は、図9-2を参照してください)。

図9-2 Microsoft Wordドキュメントのチェックアウト

チェックアウトされたMicrosoft Wordドキュメント

表9-2 コンテンツ・アイテムのステータス・アイコン

アイコン 説明
ステータス・アイコン。説明は「説明」列にあります。

このアイコンは、自分が現在チェックアウトしているコンテンツ・アイテムを示します。ローカルにキャッシュされたコピーのバージョンは、コンテンツ・サーバーの元のファイルのバージョンと一致しています。つまり、ファイルがチェックアウトされた後に、いずれのバージョンも変更されていません。

Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンス以外のコンテンツ・サーバーに関するユーザー・ログイン情報を常に取得できるとはかぎりません。自分でチェックアウトしたファイルは、自分以外のユーザーによってチェックアウトされたかのようにマークされることがあります(次のように、南京錠アイコンが表示されます)。

チェックアウト・ファイルに対するショートカットにもすべてこのアイコンが表示されます。これはショートカットが元のファイルにリンクされているためです。

ステータス・アイコン。説明は「説明」列にあります。

このアイコンは、自分が現在チェックアウトしているコンテンツ・アイテムを示します。ただし、ローカルにキャッシュされたコピーのバージョンと、コンテンツ・サーバーの元のファイルのバージョンは一致していません。具体的には、ローカル・キャッシュ内のファイルが修正され、タイムスタンプが変更されました。この状況は通常、ファイルをチェックアウトして変更を加えたけれども、ファイルがまだコンテンツ・サーバーにチェックインされていない場合に発生します。この状況に視覚的に気付くようにアイコンが表示されます。

チェックアウト・ファイルに対するショートカットにもすべてこのアイコンが表示されます。これはショートカットが元のファイルにリンクされているためです。

ステータス・アイコン。説明は「説明」列にあります。

このアイコンは、自分以外のユーザーによって現在チェックアウトされているコンテンツ・アイテム、およびロックされているファイルを示します。アイテムをチェックアウトすることはできませんが、アイテムを表示したり、コンピュータ上でオフラインで使用可能にできます。

アイコン上にマウスのカーソルを移動すると、アイテムをチェックアウトしたユーザーの名前が黄色のボックスに囲まれて表示されます。

ステータス・アイコン。説明は「説明」列にあります。

このアイコンは、ローカルにキャッシュされたコンテンツ・アイテムのコピーとコンテンツ・サーバー上の元のファイルの間で競合があることを示します。この状況は、通常、ローカル・キャッシュにあるファイルを変更したものの、変更したユーザーに対してファイルがチェックアウトされていない場合(たとえば、コンテンツ・サーバーにあるこのファイルのチェックアウト・ステータスを別のユーザーがキャンセルした場合)に発生します。また、このステータスは、ワークフローでファイルを変更したものの、まだファイルを承認または却下していない場合にも表示されます。

この状況は次の2つのいずれかの方法で修正できます。

  • ローカル・コピーへのすべての変更内容を失ってもかまわない場合は、アイテムを右クリックしてコンテキスト・メニューで「変更の破棄」オプションを選択します。ローカルにキャッシュされたコピーは、「ごみ箱」に移動され、実質的に削除されます(キャッシュ・ディレクトリがネットワーク共有にある場合は、直接削除されます)。

  • ローカル・コピーに対する変更内容をすべて保持する場合は、アイテムを右クリックしてコンテキスト・メニューから「デスクトップに移動」オプションを選択します。ローカルにキャッシュされたコピーがデスクトップに移動し、元のファイルをチェックアウトして、デスクトップ上のファイルをチェックインできるようになります。

ステータス・アイコン。説明は「説明」列にあります。

このアイコンは、現在、コンテンツ・アイテムをオフラインで使用できること(つまり、ローカル・キャッシュにあり、読取り専用アクセスが可能であること)を示します。ローカルにキャッシュされたコピーのバージョンと、コンテンツ・サーバーにある元のファイルは一致しています。つまり、ファイルのオフライン利用を選択した後、コンテンツ・サーバーに新規リビジョンがチェックインされていません。

オフラインで使用可能にできるのはファイルのみであることに注意してください。フォルダのコンテキスト・メニューで「コンテンツをオフライン使用可能に設定」オプションを選択すると、そのフォルダ(およびすべてのサブフォルダ)内のすべてのコンテンツ・アイテムがオフラインで使用できるようになります。

ステータス・アイコン。説明は「説明」列にあります。

このアイコンは、現在、コンテンツ・アイテムをオフラインで使用できることを示します。ただし、ローカルにキャッシュされたコピーとコンテンツ・サーバー上の元のファイルのバージョン(具体的にはdID属性)は一致していません。これは、たとえば、別のユーザーがコンテンツ・サーバー上の元のアイテムを更新したが、ローカル・コピーは古いリビジョンのままである場合に発生します。

この状況は、ファイルまたはそのフォルダを右クリックしてオフライン・ファイルのリフレッシュ・オプション(ファイルの場合)または「オフライン・コンテンツのリフレッシュ」オプション(フォルダの場合)を選択することで修正できます。これにより、ローカル・キャッシュにあるコピーがコンテンツ・サーバー上の最新のリビジョンで更新されます(アイコンも青いシリンダに戻ります)。


9.8 コンテンツ・フォルダのコンテキスト・メニュー

統合階層内のフォルダを右クリックすると、コンテキスト・メニューが表示され、その特定の状況においてフォルダに関連する数多くのオプションが表示されます(Microsoft Windowsの通常のコンテキスト・メニューと同様)。このコンテキスト・メニューには、標準のWindowsアイテム(コピー、削除など)が数多く含まれていますが、Desktopに固有のコンテンツ管理オプションも数多く含まれています。フォルダのコンテキスト・メニューには、次のDesktop固有のオプションが表示される場合があります。

9.9 コンテンツ・ファイルのコンテキスト・メニュー

統合階層内のファイルを右クリックすると、コンテキスト・メニューが表示され、その特定の状況においてファイルに関連する数多くのオプションが表示されます(Microsoft Windowsの通常のコンテキスト・メニューと同様)。このコンテキスト・メニューには、標準のWindowsアイテム(コピー、削除など)が数多く含まれていますが、Desktopに固有のコンテンツ管理オプションも数多く含まれています。ファイルのコンテキスト・メニューには、次のデスクトップ固有のオプションが表示される場合があります:


注意:

これらのオプションのほとんどはWindowsエクスプローラの「ファイル」メニューからも使用できます。


9.10 コンテンツ・フォルダのメタデータ・プロンプトの有効化

Oracle WebCenter Content Server 11g リリース1インスタンスのコンテンツ・フォルダに対してドラッグ・アンド・ドロップ、コピー・アンド・ペースト、または新規ファイルの保存を実行すると、サーバーにチェックインする前にそのファイルのメタデータの入力を求めるプロンプトが表示されることがあります。これは、コンテンツ・フォルダの構成により、メタデータ・プロンプトが明確に有効化されている場合にのみ発生します。フォルダのメタデータ・プロンプトが有効化されていない場合、そのフォルダの新しいファイルは、コンテンツ・サーバーのWebインタフェースを介して設定された、フォルダのデフォルトのメタデータ値を常に継承します。必要なフィールドにデフォルト値が割り当てられていない場合は、「メタデータ・プロンプトの有効化」オプションが無効になっているときも、メタデータの入力を求めるプロンプトが常に表示されます。メタデータの継承の詳細は、第9.4項「コンテンツ・ファイルのメタデータ」を参照してください。

Oracle WebCenter Content Server 11g リリース1のコンテンツ・フォルダに対してメタデータ・プロンプトを有効化する手順は次のとおりです。

  1. Windowsエクスプローラを開き、フォルダ・ペインが表示されていることを確認します。

  2. WebCenter Contentサーバー・ノードを開きます。

  3. メタデータ・プロンプトを有効にするフォルダが格納されているOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスをクリックします。プロンプトが表示された場合は、そのサーバーのユーザー名とパスワードを入力してログインします。

  4. 統合階層で、メタデータ・プロンプトを有効にするフォルダを選択します。

  5. プレビュー・ペインが有効になっている場合は、選択したフォルダのコンテンツ情報が表示されます。プレビュー・ペインが表示されない場合は、このペインを有効にできます(第3.13.2項「プレビュー・ペインの表示または非表示」を参照)。また、フォルダを右クリックし、「コンテンツ情報」を選択して情報ページを別のウィンドウで開くこともできます。

  6. 情報ページには、コンテンツ・サーバー上の選択済フォルダに割り当てられているメタデータ(フォルダの所有者、コンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループなど)が表示されます。

    コンテンツ情報(メタデータ)の詳細は、Oracle WebCenter Content Content Serverユーザーズ・ガイドを参照してください。

  7. サーバー上のフォルダ構成に基づいて、次のいずれかを実行します。

    • 「フォルダ・アクション」メニューを開いて「更新」を選択し、階層フォルダ構成ページ(第A.8項「フォルダ情報ページ」を参照)を開きます。

    • 「編集」メニューを開いて「フォルダ情報」をクリックし、次に「詳細オプションの表示」をクリックします。


    注意:

    これらのオプションが表示されない場合は、サーバー上でそれらのアクションを実行するための十分な権限を保持していません。


  8. 「メタデータのプロンプト」または「メタデータ・プロンプトの有効化」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  9. 完了後に、「保存」または「更新の送信」をクリックして変更内容を保存します。変更はすぐに有効となるため、コンピュータまたはコンテンツ・サーバーを再起動する必要はありません。