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Oracle® WebCenter Content Site Studio Contributorユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B69394-01
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12 ワークフローの操作

コンテンツ・サーバーのワークフロー機能をSite Studio Contributorで使用すると、コントリビュータがWebサイトのコンテンツをレビューおよび承認できるようになります。

コントリビュータの役割は、デザイナまたはマネージャによって割り当てられたコントリビューション・リージョンのコンテンツを編集することです。デザイナまたはマネージャがDesignerおよびコンテンツ・サーバーでワークフローも設定する場合、ワークフローの参加者という役割も追加して引き継ぐことがあります。

ワークフローについては、次の項で詳しく説明します。

12.1 コントリビュータとワークフロー

コントリビュータは、ワークフローの参加者として、レビューする必要のあるWebページへのリンクを含む電子メール・メッセージを受け取ります。このリンクをクリックすると、Webページがコントリビューション・モードで開きます。

コントリビュータは、コントリビューション・グラフィック(図12-1)の編集アイコン(鉛筆で表示されるアイコン)をクリックしてContributorを開き、コントリビューション・アイコンによって定義されたコントリビューション・リージョンのコンテンツを編集できます。ワークフローのコントリビューション・リージョンは、コントリビューション・リージョン名の左側に緑色のワークフロー・ギアが表示されるため、簡単に判別できます。

図12-1 ワークフローのリージョンのコントリビューション・グラフィック

ワークフローのリージョンを表示するコントリビューション・グラフィック
「図12-1 ワークフローのリージョンのコントリビューション・グラフィック」の説明

ワークフローの設計およびワークフローでのロールに応じて、コントリビューション・グラフィック・メニューからワークフロー・オプションを選択します。

場合によっては、ワークフローの1ページに多数の項目があります。ワークフロー内の複数のドキュメントがレビュー可能な場合は、コントリビューション・モード・ツールバーに「Approve All」という選択肢が表示されます。コントリビューション・モード・ツールバーの詳細は、「コントリビューション・モード」を参照してください。


注意:

ワークフローの詳細は、Oracle Content Serverのユーザー・ドキュメントを参照してください。

12.2 ロールの決定

Oracle Content Serverのワークフロー機能をSite Studio Contributorで使用すると、コントリビュータがWebサイトのコンテンツをレビューおよび承認できるようになります。

ワークフローには2種類あります。通常、組織では、基準ワークフローと呼ばれるワークフローを使用します。このワークフローでは、コントリビュータは次の2つのロールのいずれかを割り当てられます。

これらのロールは、サイト・デザイナまたはマネージャがワークフローを設定する際にOracle Content Serverで定義され、デザイナがコントリビューション・リージョンを作成する際にDesignerで定義されます。したがって、デザイナは、ワークフローに含まれるコントリビューション・リージョンと、それらの領域へのアクセス権を持つユーザーを決定します。

ワークフローに含まれるコントリビューション・リージョンのコントリビューション・グラフィックのメニュー・アイコンをクリックすると、割り当てられたロールに基づいて使用可能なオプションが表示されます。レビューア/コントリビュータには、「Edit」コマンドが表示されます。「Edit」が表示されない場合は、レビューアの権限のみが割り当てられているため、コンテンツの変更はできません。ワークフローの設定状況に応じて、「Accept Document」オプションまたは「Reject Document」オプションも表示される場合があります。

基本ワークフローを使用する場合は、コントリビューション・ロールを割り当てられる場合もあります。これは、ワークフローの最初のステップです。

12.3 ワークフローでのレビューまたはコントリビューション

Oracle Content Serverのワークフロー機能をSite Studio Contributorで使用すると、コントリビュータがWebサイトのコンテンツをレビューおよび承認できるようになります。

ワークフローの参加者としてのコントリビュータは、ほとんどの場合、Site Studio Contributorの外部にあるOracle Content Serverのワークフローの参加者と同様の手順を行います。

12.3.1 手順1: 電子メール・メッセージの受信

ワークフローのレビューまたはコントリビューションの最初のステップは、ワークフローにレビューの必要なコンテンツ・アイテム(通常はWebページ)があるという電子メール・メッセージを受信したときに起こります。

図12-2 ワークフロー・レビュー通知の電子メール・メッセージ

ワークフロー・レビュー通知の電子メール・メッセージ
「図12-2 ワークフロー・レビュー通知の電子メール・メッセージ」の説明

12.3.2 手順2: Webページを開く

手順1 (「手順1: 電子メール・メッセージの受信」を参照)では、レビューの必要なコンテンツ・アイテム(通常はWebページ)がワークフローに存在するという電子メール・メッセージを受信しました。

手順2では、電子メールの「Review workflow item」リンクをクリックして、レビューのためにWebページを開きます。リンクからWebページがコントリビューション・モードで開きます。

12.3.3 手順3: ワークフロー・オプションの選択

手順2 (「手順2: Webページを開く」を参照)では、レビューするWebページに移動しました。この手順に示されたリンクをクリックすると、Webページがコントリビューション・モードで開き、1つ以上のコントリビューション・グラフィック(図12-3)が表示されました。これらのアイコンは、ワークフローでレビューする必要のあるWebページのコントリビューション・リージョンを表しています。(コントリビュータがアクセスできるコントリビューション・リージョンのアイコンのみが表示されます。)

図12-3 ワークフロー・アイコンを含むコントリビューション・グラフィック

ワークフロー・アイコンを含むコントリビューション・グラフィック

手順3では、コントリビューション・グラフィックのメニュー・アイコンをクリックして、メニューからワークフロー関連のオプションを選択します(すべてのオプションが表示されるわけではありません。Designerでのワークフローの設定状況やワークフローでのコントリビュータのロールによって異なります)。

  • Edit: このオプションは、Webページのコンテンツを変更するために選択します。このオプションは、ワークフローのコントリビュータ・ロールを割り当てられ、コンテンツを変更する権限を持つ場合にのみ使用できます。

  • Approve Document: Webページを承認するには、このオプションを選択します。ワークフローの次の参加者にページが送信されます。または、ワークフローの最後のステップの場合は、ページがリリースされます。

  • Reject Document: Webページを却下するには、このオプションを選択します。ワークフロー内の前のコントリビュータにページが送信されます。


    注意:

    「Document Info」をクリックして、Oracle Content Serverのコンテンツ情報ページを開くこともできます。

12.3.4 手順4: Webページの編集

手順3 (「手順3: ワークフロー・オプションの選択」を参照)では、ワークフロー関連のオプションを選択しました。この手順でWebページの編集を選択した場合、Contributorが開き、コントリビューション・リージョンのコンテンツが編集可能なフォーマットで使用できるようになりました。ページを編集しない場合は、手順5に進みます。

手順4では、Contributorで他のWebページを編集する場合と同様に(第2章「Contributorの使用」を参照)ワークフローに含まれるWebページを編集します。

2つのバージョンのWebページ(最新バージョンと最新リリース・バージョン)の差分を表示する場合は、色分けされた別々のページで変更内容を示す機能を使用できます(「異なるバージョンのWebページの比較」を参照)。

Webページの編集を終了すると(コントリビューション・ツールバーの更新アイコンをクリックしてリビジョンをコンテンツ・サーバーにチェックインする)、コントリビューション・モードに戻り、Webページを参照できます。今回はページを承認するためにコントリビューション・グラフィックのメニュー・アイコンをクリックします。これにより、ページがワークフローの次のステップに移動します。

12.3.5 手順5: Webページの承認または却下

手順4では(「手順4: Webページの編集」を参照)、Webページを編集しました(手順3で編集オプションを選択した場合)。

手順5では、コントリビューション・モードでコントリビューション・グラフィックのメニュー・アイコンをクリックし、「Approve Document」または「Reject Document」をクリックして、担当するWebページを承認または却下します。

コンテンツ・アイテムを承認すると、Webページのコンテンツのコントリビュータ・データファイルは、ワークフローの次のステップに移動するか、リリースされます(最後のレビュー・ステップの場合)。さらに、「Workflow Content Items」ページが表示されて、コンテンツ・アイテムのワークフロー・ステータスを参照できます。

図12-4 「Workflow Content Items」ページ

「Workflow Content Items」ページ。
「図12-4 「Workflow Content Items」ページ」の説明

コンテンツ・アイテムを却下した場合は、ワークフロー・プロセス内の前のコントリビュータにWebページが送信されます。さらに、「Reject Content Item」ページ(図12-5)が表示され、Webページを却下した理由の説明を入力できます。このページの詳細または却下ワークフロー・プロセスの全般的な説明は、Oracle Content Serverのドキュメントを参照してください。

図12-5 「Reject Content Item」ページ

「Reject Content Item」ページ。
「図12-5 「Reject Content Item」ページ」の説明


注意:

「Accept Document」および「Reject Document」オプションがメニューに表示されない場合、Webページは、ワークフローを完了してリリースされています。

ワークフロー内の複数のドキュメントがレビュー可能な場合は、コントリビューション・モード・ツールバー(「コントリビューション・モード」を参照)に「Approve All」という選択肢が表示されます。「Approve All」を使用すると、項目ごとに「Approve Document」を選択するのではなく、すべての項目を一度で承認できます。