Site Studio 11gR1 (11.1.1.4以上)は、Oracle Content Server 10gR3で管理されるサイト・アセットおよびコンテンツに対して使用できます。ただし、これを行うには、手動の処理が必要です。
この項の内容は次のとおりです。
Site Studio 11gR1は、Oracle Content Server 10gR3と組み合せて使用できます。ただし、Site Studioを使用するには、サーバーの追加コンポーネントをいくつかダウンロードし、インストールする必要があります。
Oracle Content Server 10gR3で次のものをインストールし、有効にする必要があります。
最新の10gR35CoreUpdateおよび10gR35NativeUpdateバンドル(Oracle Content ServerおよびDynamic Converterを必要な機能セット・レベルに更新し、Webフィルタを必要なバージョンに更新)。
Site Studio 11gR1 PS3 (11.1.1.4)バンドルに含まれているSiteStudioコンポーネント(Site Studio Designerクライアント・インストーラも含まれています)。
Site Studio Webサイトでネイティブ・ドキュメントの動的変換を使用する予定の場合、Oracle Content ServerでDynamic Converterを構成する必要があります。
SiteStudioコンポーネントがインストールされ、有効にされると、Site Studio Designer 11gR1クライアント・インストーラがコンテンツ・サーバーにチェックインされます。インストーラをOracle Content Serverの構成情報ページからダウンロードして実行すると、クライアント・コンピュータでSite Studio Designer 11gR1がインストールされます。
さらに、次の処理を完了する必要があります。
JDKバージョン1.6をインストールする必要があります(Oracle Content Server 10gR3に含まれるのはJDK 1.5)。
新規JDK 1.6インストール・ディレクトリを参照するようOracle Content Server構成ファイルintradoc.cfgを更新する必要があります。JDK_customエントリを構成ファイルの#Additional Variablesセクションに追加します。
必要なOracleコンポーネントは、Oracle Technology Network (OTN)のOracle WebCenter Content Universal Content Managementセクションから入手できます。
Oracle Content Server 10gR3でSiteStudio 11gR1コンポーネントをインストールすると、Site Studio Designer 11gR1インストーラがコンテンツ・アイテムとしてサーバーにチェックインされます。Oracle Content Serverの「一般的な情報」ページからSite Studio Designeインストーラをダウンロードできます。Designer 11gR1アプリケーションの使用方法の詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio Designerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Site Studioで新規Webサイトを作成すると、新規プロジェクト・ファイルが作成され、コンテンツ・サーバーにチェックインされます。したがって、Webサイトを作成する前に、新規プロジェクト・ファイルに割り当てるメタデータを指定する必要があります。これは、コンテンツ・サーバーの「プロジェクトのデフォルト・ドキュメント情報の設定」ページで行います。
Site Studioプロジェクト・ファイルに使用されるデフォルト・メタデータを設定するには、次のタスクを実行します。
管理者としてOracle Content Serverにログオンします。
「管理」ページに移動し、「Site Studioの管理」をクリックします。
「Site Studioの管理」ページが表示されます。
「デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定」をクリックします。
「デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定」ページが表示されます。ここで、Site Studioによって生成される新規プロジェクトのデフォルト・メタデータを割り当てます。
必要に応じてメタデータを設定し、設定し終えたら、「更新」をクリックします。
これによって、「Site Studioの管理」ページに戻ります。
WebサーバーとしてApache Webサーバーを使用する場合、Site StudioでパスベースのURLを利用できるよう構成ファイルを更新します。ApacheをWebサーバーとして使用しない場合、この項はスキップできます。
Apache Webサーバー構成ファイルを編集するには、次のタスクを実行します。
Apache httpd.conf構成ファイルを開きます。このファイルは、Apacheのインストール場所のconfディレクトリにあります。
次のようなエントリを検索します。
LoadModule IdcApacheAuth CS-Dir/shared/os/OS_Name/lib/IdcApacheAuth2.dll IdcUserDB myserver CS-Dir/data/users/userdb.txt Alias /myserver "CS-Dir/weblayout" <Location "/myserver"> DirectoryIndex portal.htm IdcSecurity myserver </Location>
注意: UNIXでは、LoadModule行はIdcApacheAuth2.soを参照します。 |
次の行を追加します。
<Location "/">
IdcSecurity myserver
</Location>
UseCanonicalName構成変数を検索し、オフに設定されていることを確認します。
構成ファイルを保存し、Apache HTTP Serverを再起動します。
注意
すべてのコード例で、コンテンツ・サーバー名として"myserver"が使用されます。
Site Studioドメインベースのサイトを使用する場合、<Location "/">エントリ(ステップ3)を使用する必要があります。
<Location "/">エントリ(ステップ3)を使用しない場合、サーバーで認識する必要のあるWebサイトごとに別個のエントリを使用する必要があります。たとえば、アドレス"http://domain/site1/index.htm"および"http://domain/site2/index.htm"の2つのサイトがある場合、次のように2つの場所のエントリを設定します。
<Location "/site1"> IdcSecurity myserver </Location> <Location "/site2"> IdcSecurity myserver </Location>
Site StudioでのWebサイトURLの変更の詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio Designerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
WebサーバーとしてSun ONE Webサーバーを使用する場合、Site StudioでパスベースのURLを利用できるよう構成ファイルを更新します。Sun ONEをWebサーバーとして使用しない場合、この項はスキップできます。
Sun ONE Webサーバー構成ファイルを編集するには、次のタスクを実行します。
Sun Webサーバー・ソフトウェア・ディレクトリに移動し、https-host_name/configサブディレクトリ(host_nameは、ソフトウェアがインストールされているシステムの名前)を開きます。次に例を示します。
/https-server7/config
テキスト・エディタでobj.confファイルを開きます。
<Object name="default">セクション内でWeb IDをNameTransエントリに追加します。
NameTrans fn="pfx2dir" from="/Site_ID" dir="Weblayout_Dir"
ここで、Site_IDはWebサイトのWeb IDで、Weblayout_DirはWebで表示可能なファイル・リポジトリのフルパスです。
obj.confファイルで行った変更をWebサーバーの管理ページで適用します。
Webサーバーを停止し、再起動します。
Site Studioコンポーネントをインストールすると、いくつかのメタデータ・フィールドがコンテンツ・サーバーに追加されます。この一部をゾーン・フィールドとして構成し、全文索引付けされるようにします。
コンテンツ・サーバーでDBSearchContainsOpSupportコンポーネントがインストールされ、有効化されていることを確認します。このコンポーネントによって、ゾーン・フィールドが適切に全文索引付けされていることが保証されます。全文索引付けは、Site Studioサイトが適切に機能するために必要です。このコンポーネントのインストールまたは有効化が行われていない場合、インストールし、有効にします。コンポーネントzipファイルは、Oracle Content Server配布パッケージの\packages\allplatformディレクトリにあります。
Site Studioメタデータ・フィールドのゾーン・フィールドとしての構成
Site Studioメタデータ・フィールドをゾーン・フィールドとしての構成するには、次のタスクを実行します。
管理者としてOracle Content Serverにログインします。
「管理」ページを開きます。
「ゾーン・フィールドの構成」をクリックします。
Webサイトと除外リストをゾーン・テキスト・フィールドとして指定します。
これらのフィールドをゾーン・フィールドとして確立した後、検索索引を再作成する必要はありません。
コンテンツ・サーバー構成ファイルへの設定の追加
コンテンツ・サーバー構成ファイルに設定を追加するには、次のタスクを実行します。
新規ブラウザ・ウィンドウを開き、システム管理者(sysmanagerロールを持つ)としてOracle Content Serverにログインします。
管理アプレットページに移動し、「管理サーバー」リンクをクリックします。
「コンテンツ管理サーバー」ページで、適切なコンテンツ・サーバー・インスタンスのボタンをクリックします。
選択したコンテンツ・サーバー・インスタンスのステータス・ページが表示されます。
サーバー・インスタンスのオプション・リストで、「一般構成」リンクをクリックします。
「一般構成」ページが表示されます。
ページの下部までスクロール・ダウンし、次の行を「追加の構成変数」ボックスに追加します。
SSUseUniversalQueryFormat=1
オプションで、次の行も追加できます。
SSEnableDBSearchShortcut=1
これによって、Site Studio DesignerおよびContributorによって実行される問合せのレスポンスを向上させます。
「保存」をクリックします。
コンテンツ・サーバーを再起動します。
Site StudioでのJavaServer Pagesの使用を予定している場合、コンテンツ・サーバーでJSPを有効にする必要があります。これによって、コンテンツ・サーバーでコンテンツおよびサービス(パーソナライズ、セキュリティ定義、事前定義済変数など)にアクセスしたり、変更できます。JavaServer Pagesの有効化の詳細は、Content Serverドキュメント・セットに含まれているSoftware Developer's Kit (SDK)スタート・ガイドを参照してください。
Site Studioコンポーネントを有効にした後でJSPグループを有効にする場合、JSPフラグメントが適切に機能するようJSPサポートを構成する必要があります。
重要: JSPはレガシーSite Studioプロジェクト(10gR4より前のアーキテクチャを使用するプロジェクト)でのみサポートされます。これらは通常10gR4より前のリリースのSite Studioで作成され、Designer 10gR4で開かれたプロジェクトです。 |
コンテンツ・サーバーでSite Studioコンポーネントをインストールし、JSPを有効にするグループのリストにグループを追加する場合、そのグループに対するJSPサポート・ファイルを再デプロイし、Site Studio JSPフラグメントが適切に機能できるようにする必要があります。
JSPサポートを構成するには、次のタスクを実行します。
管理者としてOracle Content Serverにログインします。
「管理」で、「Site Studioの管理」をクリックします。
「フラグメント・ライブラリの管理」をクリックします。
「JSPサポートの構成」ボタンをクリックします。
JSPサポート・ファイルがコンテンツ・サーバーの必要なディレクトリに抽出されます。