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Oracle® WebCenterアプリケーション・アダプタ管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B72423-01
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A BPMイメージング・ソリューション・リファレンス

この付録では、BPM用AXFビジネス・ルールの入力、出力およびルールセットの定義を示します。また、BPMイメージング・ソリューションに使用される、AXF、Oracle E-Business SuiteおよびOracle PeopleSoftの構成表について、HelloBPMソリューションを実装例として説明します。

ここで説明する項目は、次のとおりです。

A.1 BPM用AXFビジネス・ルール・リファレンス

この項では、BPM用AXFインフラストラクチャとともに提供されるビジネス・ルールのリファレンス情報を示します。

A.1.1 ページ・コンポーネントのパラメータ

ページ・コンポーネントを使用すると、コンテンツ(イメージ、データ・フィールド、表など)を動的タブに表示できます(第5.1.1.4項を参照)。

ページ・コンポーネントをタブ上で使用するには、ページ・コンポーネントとそのパラメータをDynamicTabディクショナリで指定します。たとえば、SalesQuoteEntryコンテキストのDynamicTabディクショナリでは、Tabルールセットを使用してこのコンテキストの追加タブのページ・コンポーネントを定義し、TabParameterルールセットを使用してそのパラメータを定義しています(第5.3.5.3項参照)。第A.1.5.2項を参照してください。

これらのコンポーネントの1つをページに追加するには、ページ・コンポーネントを、DynamicTabビジネス・ルール、Tabルールセット内のpageComponentプロパティで指定します(Image DataおよびCommentsの各コンポーネントの例を次に示します)。

pageComponent: PageComponent."ImageData"

pageComponent: PageComponent."Comment"

ページ・コンポーネントのパラメータは、DynamicTabルールのTabParameterルールセットで指定します。

A.1.1.1イメージ・ページ・コンポーネントのパラメータ

このページ・コンポーネントの内容は、イメージ・ビューアです。表A-1は、Imagingのビューアに対して設定できるパラメータの説明です。

表A-1 イメージ・ページ・コンポーネントの属性

属性 説明 AXFのデフォルト値

showTabs

タブを表示するかどうかを示します。表示すると、ユーザーが1つのフォルダ内のドキュメントを切り替えることができるようになります。

false

showFooter

フッターを表示するかどうかを指定します。表示すると、ユーザーが1つのフォルダ内のドキュメントを切り替えることができるようになります。

false

forceHideProperties

trueを指定すると、ビューアの「プロパティ」詳細パネルが強制的に閉じられます。これは、システム・デフォルトやユーザー・プリファレンスの設定よりも優先されます。

true

forceHideStickyNotes

trueを指定すると、ビューアの「付箋」詳細パネルが強制的に閉じられます。これは、システム・デフォルトやユーザー・プリファレンスの設定よりも優先されます。

true

forceHideHistory

trueを指定すると、ビューアの「履歴」詳細パネルが強制的に閉じられます。これは、システム・デフォルトやユーザー・プリファレンスの設定よりも優先されます。

true


A.1.1.2 イメージ・データ・ページ・コンポーネントのパラメータ

このページ・コンポーネントはコンポジット・ページ・コンポーネントであり、データ・ページ・コンポーネントとイメージ・ページ・コンポーネントで構成されます。

表A-2は、イメージ・データ・ページ・コンポーネントの属性の説明です。さらに、表A-1に示したイメージ・ビューアの属性も、このページ・コンポーネントに対して構成できます。

表A-2 イメージ・データ・ページ・コンポーネントの属性

属性 説明

DataContext

どのデータを表に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、このデータに対する定義が含まれている適切なルールを実行するのに使用されます。

デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているデフォルトのコンテキストがこの属性で使用されます。

SplitterPosition

データ・コンポーネントとイメージ・コンポーネントの間のスプリッタ・バーを配置する場所を定義します。デフォルトは250です。

HideData

データ・コンポーネントを表示するか非表示にするかを指定します。値としてtrueを指定すると、データ・コンポーネントは非表示になり、イメージ・コンポーネントがタブ領域全体に拡張して表示されます。値としてfalseを指定すると、データ・コンポーネントがイメージ・コンポーネントの左に表示され、データとイメージのコンポーネント間がスプリッタ・バーで区切られます。


A.1.1.3 データ・ページ・コンポーネントのパラメータ

このページ・コンポーネントは、再利用可能なユーザー・インタフェース・コンポーネントです。この内容は、一連の入力/出力コンポーネントであり、様々なセクションでグループ化されています。コントロール上に表示される各コンポーネントは、BPMタスク・データ・コントロールで定義されたデータ・フィールドの1つにバインドされています。

このページ・コンポーネントを使用すると、次のことができます。

  • どのデータ・フィールドをタスク詳細領域に表示するかを指定する

  • 各データ・フィールドの表示属性を指定する(ラベル、読取り専用、順序、セクション/グループ名など)

  • ペイロード・フィールドの値を編集する

  • データ・フィールドのグループ化の方法をカスタマイズする

表A-3は、データ・ページ・コンポーネントの属性の一覧です。これらの属性は、必須ではありません。

表A-3 データ・ページ・コンポーネントの属性

属性 説明

コンテキスト

コントロールの表示コンテキストを指定します。

DisplayMode

どのモードでデータ・コントロールを表示するかを指定します。

0=panelAccordion

1=panelForm

NumberOfColumns

データの表示に使用する列の数を指定します。この属性が適用されるのは、panelForm表示モードのみです。


A.1.1.4 表データ・ページ・コンポーネントのパラメータ

このページ・コンポーネントは、表データを動的タブ上に表示します。

表A-4は、表データ・ページ・コンポーネントの省略可能な属性の一覧です。

表A-4 表データ・ページ・コンポーネントの属性

属性 説明

コンテキスト

どのデータを表に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、この表に対する定義が含まれている適切なルールを実行するのに使用されます。

デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているヒューマン・タスク定義のデフォルトのコンテキストがこの属性に使用されます。


A.1.1.5 マスター/ディテール・ページ・コンポーネントのパラメータ

マスター/ディテール・ページ・コンポーネントは、データのマスターとディテールの両方の領域を表示するために使用されます。データ・コンポーネントとデータ表コンポーネントの両方がこのページ・コンポーネントのために使用されます。

表A-5は、マスター/ディテール・ページ・コンポーネントで定義されている属性の一覧です。

表A-5 マスター/ディテール・ページ・コンポーネントの属性

属性 説明

DataContext

どのデータをページのヘッダー(マスター)部分に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、このページのデータ・コンポーネントに渡されます。

デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているデフォルトのコンテキストがこの属性で使用されます。

TableDataContext

どのデータをこのページの表部分に表示するかを決定するコンテキストを指定します。このコンテキストは、このページの表データ・コンポーネントに渡されます。

デフォルトでは、タスク・フロー・テンプレート内で構成されているデフォルトのコンテキストがこの属性で使用されます。

PageComponentTitle

このコンポーネントがレンダリングされるときにページの最上部に表示されるタイトルを指定します。

NumberOfColumns

この表の表示列数を指定します。


A.1.1.6 アイデンティティ・ブラウザ・ページ・コンポーネントのパラメータ

このページ・コンポーネントは、組込みのADFアイデンティティ・ブラウザをホスティングします。このブラウザでは、ユーザーが割当て対象のユーザーやグループを選択できます。

表A-6は、アイデンティティ・ブラウザ・ページ・コンポーネントの省略可能な属性の一覧です。

表A-6 アイデンティティ・ブラウザ・ページ・コンポーネントの属性

属性 説明

SearchFilter

アイデンティティ・ブラウザでのアイデンティティのフィルタリングを制御できます。

どのフィルタ表示を使用するかを定義するには、SearchFilterパラメータをNamedFunctionalBlockParameterとして指定します。このキーの値は、1個以上3個以下のフィルタをカンマで区切って連結した文字列です。フィルタの値は、"User"、"Group"および"ApplicationRole"です。

  • 有効な文字列が1..Nフィルタ値で指定されている場合は、そのフィルタがドロップダウンに表示されます。

    例1: Usersフィルタのみが使用可能

    "User"

    例2: GroupsおよびApplicationRoleが使用可能

    "Group, ApplicationRole"

  • SearchFilterパラメータが指定されていない場合や、値が空の場合は、3つのオプションすべてがフィルタとして使用可能になります(User、GroupsおよびApplicationRole)。

UserBindingName

選択されたユーザーの格納に使用するバインディングを指定します。

GroupBindingName

選択されたグループの格納に使用するバインディングを指定します。

ApplicationRoleBindingName

選択されたアプリケーション・ロールの格納に使用するバインディングを指定します。

AssignmentBindingName

割当てノードに対するバインディング名を指定します。3つのアイデンティティのそれぞれを格納するペイロード・フィールドを明示的に指定するかわりに、ノード名を1つだけ指定できます。アイデンティティ・ブラウザは、そのノードの下で固定のUser、GroupおよびApplicationRoleが使用可能であると判断して、その場所に値を割り当てます。


A.1.1.6.1 明示的または相対的モードでのアイデンティティ・ブラウザの構成

アイデンティティ・ブラウザ・コンポーネントで、明示的と相対的のどちらの割当てモードを使用するかを構成できます。

  • 明示的モードでは、どのペイロード・フィールドに3つのアイデンティティそれぞれを格納するかを指定します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティの中の、UserBindingName、GroupBindingName、ApplicationRoleBindingNameの各プロパティで指定されたペイロード・フィールドに、ユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールに対して選択された値が保存されます。値が指定されていない場合は、選択されたユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールの値はペイロードに保存されません。

  • 相対的モードでは、ペイロード・フィールドのかわりにノード名を1つだけ指定します。アイデンティティ・ブラウザは、固定のユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールの値を、指定されたノードの中で探して、その値を割り当てます。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティの中の割当てプロパティでノード名が指定され、アイデンティティ・ブラウザはこのノードの中で固定のユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールの値を探します。

A.1.1.7 コメント・ページ・コンポーネントのパラメータ

このページ・コンポーネントを使用すると、選択されたタスクのコメントをユーザーが追加または表示できるようになります。これにはパラメータはありません。

A.1.2 コントロール・ページのパラメータ

コントロール・ページを使用すると、次に示す事前定義済ページ・コンポーネントをソリューションの中で簡単に統合できます(第5.1.4項を参照)。

A.1.2.1 データ・コントロール・ページのパラメータ

データ・コントロール・ページを使用するには、そのデータ・コントロール・ページに移動するための名前付き機能ブロックを作成します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティで、表A-7に示すパラメータを指定します。例については、表5-23を参照してください。

表A-7 データ・コントロール・ページのパラメータ

パラメータ・キー 説明 デフォルト値

ControlPageName

ロードするコントロール・ページを指定します(必須)。この値は、ページ・コンポーネント内のstructureContextにマッピングされます。

"DataControlPage"

ControlPageTitle

コントロール・ページのタイトルを設定します(省略可能)。指定されていない場合は、タイトルは表示されません。

<空白>

コンテキスト

コンテンツのコンテキストを指定します。実行されるビジネス・ルールと、ページに表示されるデータは、このコンテキストで定義されます。

定義されているデフォルトのコンテキストが使用されます。

CommentRequired

ページのOKアクションを実行するためにユーザーが新しいコメントを入力する必要があるかどうかを指定します("True"または"False")。

"False"


A.1.2.2 アイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページのパラメータ

アイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページを使用するには、そのアイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページに移動するための名前付き機能ブロックを作成します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティで、表A-8に示すパラメータを指定します。例については、表5-23を参照してください。

表A-8 アイデンティティ・ブラウザ・コントロール・ページのパラメータ

パラメータ・キー 説明 デフォルト値

ControlPageName

ロードするコントロール・ページを指定します(必須)。

"IdentityBrowserControlPage"

CommentRequired

ページのOKアクションを実行するためにユーザーが新しいコメントを入力する必要があるかどうかを指定します("True"または"False")。

"False"

ControlPageTitle

コントロール・ページのタイトルを設定します(省略可能)。指定されていない場合は、タイトルは表示されません。

<空白>

UserBindingName

ユーザーに対して選択された値を保存するペイロード・フィールドを指定します。値が指定されていない場合は、選択されたユーザーの値はペイロードに保存されません。

なし

GroupBindingName

グループに対して選択された値を保存するペイロード・フィールドを指定します。値が指定されていない場合は、選択されたグループの値はペイロードに保存されません。

なし

ApplicationRoleBindingName

選択されたアプリケーション・ロールの格納に使用するバインディングを指定します。

なし

AssignmentBindingName

割当てノードに対するバインディング名を指定します。3つのアイデンティティのそれぞれを格納するペイロード・フィールドを明示的に指定するかわりに、ノード名を1つだけ指定できます。アイデンティティ・ブラウザは、そのノードの下で固定のUser、GroupおよびApplicationRoleが使用可能であると判断して、その場所に値を割り当てます。

なし


A.1.2.3 コメント・コントロール・ページのパラメータ

コメント・コントロール・ページを使用するには、そのコメント・コントロール・ページに移動するための名前付き機能ブロックを作成します。NamedFunctionalBlockParameterのプロパティで、表A-9に示すパラメータを指定します。例については、表5-23を参照してください。

表A-9 コメント・コントロール・ページのパラメータ

パラメータ・キー 説明 デフォルト値

ControlPageName

ロードするコントロール・ページを指定します(必須)。

"CommentControlPage"

CommentRequired

ページのOKアクションを実行するためにユーザーが新しいコメントを入力する必要があるかどうかを指定します("True"または"False")。

"False"


A.1.3 Actionディクショナリ

Actionディクショナリには、次のルールセットが格納されています。

A.1.3.1 Action

このルールセットは、アクション・コントロールのアクション・リンクまたはコマンドを定義します。

表A-10 Actionのプロパティ

プロパティ 説明

actionId

このアクションの一意のID。

displayName

このアクションに対して表示される名前。

displayOrder

セクション内でのこのアクションの表示順序。

enableMode

このアクションの有効化モード。

  • HIDE: このアクションを表示しません。

  • DISABLE: このアクションを無効化した状態で表示します。

  • ENABLE: このアクションを有効化した状態で表示します。

namedFunctionalBlockId

このアクションによってトリガーされる名前付き機能ブロックまたは名前付き機能ブロック・シーケンスのID。

sectionId

このアクションが表示されるセクション(Sectionのプロパティへの外部キー)。


A.1.3.2 Section

このルールセットは、アクション・コントロール上のどのセクションにアクション・リンクを表示するかを定義します。

表A-11 Sectionのプロパティ

プロパティ 説明

disclosed

セクションを最初は開くか(true)閉じるか(false)を指定します。

displayName

このセクションに対して表示される名前。

displayOrder

セクションの表示順序。

enableMode

このセクションの有効化モード。

  • HIDE: このアクションを表示しません。

  • DISABLE: このアクションを無効化した状態で表示します。

  • ENABLE: このアクションを有効化した状態で表示します。

sectionId

このセクションの一意のID(アクションによって参照されます)。


A.1.3.3 ActionEnableModeException

このルールセットは、将来使用するために予約されています。

A.1.3.4 SectionEnableModeException

このルールセットは、将来使用するために予約されています。

A.1.3.5 ActionParameter

このルールセットは、アクションに関連付けられているパラメータを定義します。これを使用すると、インタフェースを変更せずにアクションを拡張できます。

表A-12 ActionParameterのプロパティ

プロパティ 説明

actionId

このアクションの一意のID。

parameterKey

パラメータのキー。

parameterValue

パラメータの値。


A.1.3.6 SectionParameter

このルールセットは、セクションに関連付けられているパラメータを定義します。これを使用すると、インタフェースを変更せずにセクションを拡張できます。

表A-13 SectionParameterのプロパティ

プロパティ 説明

sectionId

このセクションの一意のID。

parameterKey

パラメータのキー

parameterValue

パラメータの値。


A.1.4 Dataディクショナリ

Dataディクショナリには、次のルールセットが格納されています。

A.1.4.1 Data

このルールセットは、データ・コンポーネントの個々のデータ項目を指定します。

表A-14 Dataのプロパティ

プロパティ 説明

bindingName

この項目のバインディング(値が読み込まれる/書き込まれる場所)。必須。

displayName

属性のラベルとして表示される名前。必須。

displayOrder

この項目の表示順序。

lookupId

このフィールドに使用されるルックアップ。LookupAndValidatorディクショナリで定義されます。空白の場合は、ルックアップは使用できません。

dataId

この項目とDataParameterのプロパティとのリンクに使用されるID。必須。

enableMode

項目の表示モードを指定します。値は次のとおりです。

  • EnableMode.ENABLE (デフォルト)

  • EnableMode.DISABLE

  • EnableMode.HIDE

sectionId

この項目を配置するセクションのID(Sectionのプロパティで定義されます)。各データ項目は、セクション内に配置されている必要があります。

componentClass

このデータ項目のためにレンダリングするユーザー・インタフェース・コントロールを指定します。この値では、ユーザー・インタフェース・コントロールを指定する必要があります。一般的にはADF入力/出力コンポーネントで、たとえば「ComponentClass.RichInputText」です。

コンポーネント・クラスが指定されない場合の、この値のデフォルトはリッチ入力テキストです。ただし、データが日付型の場合は、デフォルトはリッチ入力日付となります。


A.1.4.2 Section

このルールセットは、データ項目を表示するセクションを指定します。

表A-15 Sectionのプロパティ

プロパティ 説明

disclosed

セクションを最初は公開状態で表示するかどうかを指定します(ブール)

displayName

ユーザー・インタフェースに表示される、セクションの名前。

displayOrder

コンポーネント内でのセクションの表示順序。

enableMode

項目の表示モードを指定します。値は次のとおりです。

  • EnableMode.ENABLE (デフォルト)

  • EnableMode.DISABLE

  • EnableMode.HIDE

sectionId

セクションの一意のID。Dataのプロパティで参照されます。


A.1.4.3 DataParameter

このルールセットは、データ・コンポーネント上の個々のデータ項目のパラメータを指定します。このルールセットは、将来使用するためのものです。

表A-16 DataParameterのプロパティ

プロパティ 説明

dataId

Dataのプロパティへの外部キー。

parameterKey

このパラメータのキー。

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.4.4 SectionParameter

このルールセットは、データ・セクションのパラメータを指定します。このルールセットは、将来使用するためのものです。

表A-17 SectionParameterのプロパティ

プロパティ 説明

sectionId

Sectionのプロパティへの外部キー。

parameterKey

このパラメータのキー。

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.4.5 DataComponentAttribute

このルールセットは、データ・コンポーネントで指定されたユーザー・インタフェース・コンポーネントのユーザー・インタフェース属性を指定します。例に示したとおりに値を指定すると、ユーザー・インタフェース・コンポーネントの背景色がライト・ブルーに設定されます。これらの属性は、標準のOracle ADFユーザー・インタフェース属性です。

表A-18 DataComponentAttributeのプロパティ

プロパティ 説明

dataId

Dataのプロパティへの外部キー。

parameterKey

このパラメータのキー。たとえば、次のように指定します。

  • "contentStyle" (値の例: "background-color:lightblue")

  • ComponentAttribute."converterdatetime.pattern" (値の例: "MMM dd, yyyy hh:mm:ss a ")

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.4.6 DataValidator

このルールセットは、参照されるバリデータをデータ項目でどのように使用するかを定義します。

表A-19 DataValidatorのプロパティ

プロパティ 説明

validatorCategoryId

このプロパティは、特定の機能ブロックに関連する検証のグループのカテゴリとそのモード・プロパティを設定するときに使用します。たとえば、このプロパティを"AddressInfo"に設定してから、NamedFunctionalBlockValidatorのプロパティのvalidatorCategoryIdプロパティを"AddressInfo"に設定し、モード・プロパティを「PROMPT」に設定した場合は、指定のバリデータによる検証を行うようにDataディクショナリで設定されたフィールドはすべて、PROMPTモードとなります。

dataId

Dataのプロパティへの外部キー。

validatorMode

バリデータのモードを指定します。

  • IMMEDIATE: フィールドは、検証可能になると(フィールドがフォーカスを失ったとき)すぐに検証されます。

  • FUNCTIONAL_BLOCK: 検証が実行されるのは、機能ブロックが実行されるときです。

validatorId

選択されているデータ・フィールドに対して実行されるバリデータ。LookupAndValidatorディクショナリValidatorで定義されます。空白の場合は、バリデータは適用されません。


A.1.5 DynamicTabディクショナリ

DynamicTabディクショナリには、次のルールセットが格納されます。

A.1.5.1 Tab

このルールセットは、指定されたコンテキストに対して表示するタブを定義します。たとえば、「イメージ」や「コメント」です。

表A-20 Tabのプロパティ

プロパティ 説明

tabId

タブの一意の名前。

displayName

タブのタイトル。

displayOrder

タブの順序。

pageComponent

ページ・コンポーネント定義ファイルの場所。


A.1.5.2 TabParameter

このルールセットは、表示されるタブ(ページ・コンポーネント)のパラメータを定義します。たとえば、データおよび表データのコンテキストと、ページ・コンポーネント・タイトルを設定します。

表A-21 TabParameterのプロパティ

プロパティ 説明

tabId

タブの一意の名前。

parameterKey

ページ・コンポーネントで定義されているパラメータ。たとえば、パラメータSplitterPositionと値250を指定して画面のデフォルトのサイジングを設定します。または、表示するデータを指定するために、コンテキストを指定します(実行されるビジネス・ルールは、コンテキストによって定義されます)。各ページ・コンポーネントのパラメータの説明は、第A.1.1項を参照してください。

parameterValue

タブにマッピングされているページ・コンポーネントで定義されているパラメータの値。値の先頭が${または#{でない場合は、リテラルとして扱われます。

注意: 式言語を使用してパラメータ値を指定できます(たとえば、"#{pageFlowScope.taskId}")


A.1.6 FunctionalBlockディクショナリ

FunctionalBlockディクショナリには、次のルールセットが格納されます。

A.1.6.1 NamedFunctionalBlock

このルールセットは、コンテキストの機能ブロックを定義します。

表A-22 NamedFunctionalBlockのプロパティ

プロパティ 説明

functionalBlock

機能ブロックが何を行うかを指定します(たとえば、"setOutcome"、"navControlPage"、"system::SUSPEND")

namedFunctionalBlockId

名前付き機能ブロックの一意の名前を指定します。

注意: この名前は、NamedFunctionalBlock namedFunctionalBlockIdおよびNamedFunctionalBlockSequence namedFunctionalBlockSequenceIdの両方のすべてのインスタンスの中で一意であることが必要です。


A.1.6.2 NamedFunctionalBlockSequence

このルールセットは、機能ブロック・シーケンスを定義します。

表A-23 NamedFunctionalBlockSequenceのプロパティ

プロパティ 説明

namedFunctionalBlockId

シーケンスに含まれる機能ブロックの名前を指定します。これは、NamedFunctionalBlockのプロパティで定義されます。

namedFunctionalBlockSequenceId

NamedFunctionalBlockSequenceの一意のIDを指定します。

注意: この名前は、NamedFunctionalBlock namedFunctionalBlockIdおよびNamedFunctionalBlockSequence namedFunctionalBlockSequenceIdの両方のすべてのインスタンスの中で一意であることが必要です。

順序

シーケンス内のNamedFunctionalBlockの実行順序。


A.1.6.3 NamedFunctionalBlockParameter

このルールセットは、機能ブロックのパラメータを定義します。

表A-24 NamedFunctionalBlockParameterのプロパティ

プロパティ 説明

namedFunctionalBlockId

NamedFunctionalBlockの一意のID。この表の値の例は、表5-23を参照してください。

parameterKey

パラメータのキー(たとえば、Outcome)。

parameterValue

パラメータの値(たとえば、APPROVE)。


A.1.6.4 NamedFunctionalBlockPrompt

このルールセットは、機能ブロックのプロンプトを定義します。

表A-25 NamedFunctionalBlockPromptのプロパティ

プロパティ 説明

namedFunctionalBlockId

NamedFunctionalBlockの一意のID。この表の値の例は、表5-24を参照してください。

順序

プロンプトの表示順序。

promptMessage

ポップアップ・ウィンドウに表示されるメッセージ。

promptMode

プロンプトを表示するタイミング。使用可能な値は次のとおりです。

  • PromptModeType.BEFORE_VALIDATION

  • PromptModeType.AFTER_VALIDATION

promptType

プロンプトのタイプ。使用可能な値は、OkCancelFunctionalBlockContinuationおよびRollbackSavedChangesです。

OkCancelFunctionalBlockContinuationを指定すると、ユーザーに対して次のプロンプトが表示されます。

  • はい: 名前付き機能ブロックを続行します

  • いいえ: 名前付き機能ブロックを取り消します

RollbackSavedChangesを指定すると、ユーザーに対して次のプロンプトが表示されます。

  • はい: 名前付き機能ブロックを続行しますが、その前に、タスク・ペイロードの変更はタスクが開かれたときの状態に戻されます。タスクが開かれた後に追加されたコメントは、元に戻されないことに注意してください。

  • いいえ: 名前付き機能ブロックを続行します

  • 取消し: 名前付き機能ブロックを取り消します


A.1.6.5 NamedFunctionalBlockValidator

このルールセットは、機能ブロック検証の設定を定義します。たとえば、関連付けられた機能ブロックや、エラー時の処理です(続行、強制終了またはプロンプト)。

表A-26 NamedFunctionalBlockValidatorのプロパティ

プロパティ 説明

namedFunctionalBlockId

バリデータを関連付けるNamedFunctionalBlockの一意のID。

validatorCategoryId

このプロパティは、特定の機能ブロックに関連する検証のグループのカテゴリとそのモード・プロパティを設定するときに使用します。たとえば、このプロパティを"AddressInfo"に設定し、モード・プロパティを「PROMPT」に設定してから、DataValidatorのプロパティColumnValidatorのプロパティのvalidatorCategoryIdプロパティを"AddressInfo"に設定した場合は、指定のバリデータによる検証を行うようにDataディクショナリやTableDataディクショナリで設定されているフィールドはすべて、PROMPTモードとなります。

validatorMode

このプロパティでは、検証で不合格となったときの処理を指定します。選択肢は次のとおりです。

  • CONTINUE

  • ABORT (デフォルト)

  • PROMPT


A.1.7 LookupAndValidatorディクショナリ

LookupAndValidatorディクショナリには、次のルールセットが格納されます。

A.1.7.1 StaticLookup

このルールセットは、静的ルックアップのリストを、その値および表示順序とともに定義します。この固定リストのルックアップをDataディクショナリまたはDataTableディクショナリで使用してルックアップを実装することができます。

この表の値の例は、表5-26を参照してください。

表A-27 StaticLookupのプロパティ

プロパティ 説明

lookupId

この項目と他のルックアップ定義ルールセットおよびDataディクショナリおよびTableDataディクショナリとをリンクする、一意のID。

displayName

選択リストに表示する名前。

ユーザーが表示名を静的ドロップダウンから選択すると、このルックアップが関連付けられているフィールドにこの値が入力されます。

displayOrder

リスト内でのこの項目の表示順序。


A.1.7.2 DynamicLookup

このルールセットは、動的ルックアップ、そのデータベース接続およびバインディング、タイプ(ドロップダウンまたは検索)および実行するSQL問合せを定義します。この動的ルックアップをDataディクショナリまたはDataTableディクショナリで使用してルックアップを実装することができます。

この表の値の例は、表5-27を参照してください。

表A-28 DynamicLookupのプロパティ

プロパティ 説明

lookupId

この項目と他のルックアップ定義ルールセットおよびDataディクショナリおよびTableDataディクショナリとをリンクする、一意のID。

dataSource

問合せのデータソースを指定します。たとえば、/jdbc/IPMDSです。IPMDSの部分は、インストール時に自動的に構成されます。

詳細は、第5.4.10項を参照してください。

sqlQuery

lookupConfigurationで指定されたデータベース接続に対して実行する、SQL問合せ文字列を指定します。select句で指定される別名にスペースが含まれていてはなりません。

sqlColumn

このルックアップを参照しているDataまたはTableDataの列へのバインドに、select句のどの列を使用するかを指定します。

注意: この値は、select句の列の1つか、別名(定義されている場合)であることが必要です。


A.1.7.3 DynamicLookupBindVariable

このルールセットは、指定されたSQL問合せで使用されるバインド変数を定義します。一般的には、バインディング/ペイロード内の値にアクセスするには式言語を使用します。

表A-29 DynamicLookupBindVariableのプロパティ

プロパティ 説明

lookupId

DynamicLookupのプロパティへの外部キー。

variableName

SQL問合せ内に存在するバインディング変数名。

variableValue

ペイロード内の値を取り出すためのバインディングを指定します。


A.1.7.4 LookupParameter

このルールセットは、参照定義のパラメータを指定します。このルールセットは、将来使用するために用意されています。

表A-30 LookupParameterのプロパティ

プロパティ 説明

lookupId

参照ルールセットへの外部キー。

parameterKey

このパラメータのキー。

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.7.5 DynamicLookupRelatedBinding

このルールセットは、ユーザーが参照から値を選択したときに更新される関連バインディングを定義します。

このルールセットを使用するのは、追加のデータ・フィールドを動的参照にバインドするときです。たとえば、HelloBPMソリューションのAccountNameという参照によって、住所フィールドの値がAccountName参照から入力されます。

この表の値の例は、表5-28を参照してください。

表A-31 DynamicLookupRelatedBindingのプロパティ

プロパティ 説明

lookupId

DynamicLookupのプロパティへの外部キー。

bindingName

更新するバインディング/ペイロード・フィールドの名前。

sqlColumn

bindingNameで指定されたデータ項目を更新するのに使用される、動的参照のselect句の列の1つを指定します。

注意: この値は、select句の列の1つか、別名(定義されている場合)であることが必要です。


A.1.7.6 Validator

このルールセットは、実行するバリデータ、その検証タイプおよび即座に実行するか機能ブロックの一部として実行するかを指定します。

表A-32 Validatorのプロパティ

プロパティ 説明

validatorId

バリデータの一意のIDを指定します。これは、ValidatorParameterのプロパティ(この中で検証のパラメータが設定されます)への主キーとなります。

validatorClass

バリデータのクラスを指定します。標準のクラスの一覧と説明は、表A-33を参照してください。

このバリデータの詳細(必須パラメータなど)は、Oracle ADFのドキュメントの、ADF Facesのバリデータに関する項を参照してください。


表A-33 標準バリデータ・クラスのプロパティ

バリデータ・クラス 説明

ByteLengthValidator

エンコード時に文字列のバイト数が検証されます。inputTextのmaximumLength属性も類似していますが、これは、ユーザーが入力できる文字数を制限するものです。

DateRestrictionValidator

入力された日付が、指定された制限に対し有効かどうかが検証されます。

DateTimeRangeValidator

入力された日付が所定の範囲内であることを検証します。この範囲は、バリデータの属性として指定されます。

DoubleRangeValidator

コンポーネント値が指定された範囲内にあるかが検証されます。値は浮動小数点型に変換可能である必要があります。

LengthValidator

コンポーネントの長さが指定された範囲内にあるかが検証されます。値はjava.lang.String型である必要があります。

LongRangeValidator

コンポーネント値が指定された範囲内にあるかが検証されます。値は任意の数値型であるか、longデータ型に変換可能な文字列であることが必要です。

RegExpValidator

Java正規表現構文を使用するデータを検証します。


A.1.7.7 ValidatorParameter

このルールセットは、実行する検証のパラメータを定義します。一般的には、このパラメータは指定のバリデータに関する追加情報を渡すのに使用されます。

表A-34 ValidatorParameterのプロパティ

プロパティ 説明

validatorId

バリデータの一意のIDを指定します。これは、Validatorのプロパティで定義されます。

parameterKey

このパラメータのキー。Validatorのプロパティで指定されるvalidatorClassに必要です。

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.8 TableDataディクショナリ

TableDataディクショナリには、次のルールセットが格納されます。

A.1.8.1 Table

このルールセットは、表、そのバインディング、有効化されているボタン(コピー、貼付け、削除および挿入)およびストレッチ・モードを定義します。

表A-35 Tableのプロパティ

プロパティ 説明

tableId

この表の主キー。TableParameterのプロパティにリンクしています。

bindingName

表の行をロードするバインディング(XMLノード)の名前。

tableStretchMode

表の列に適用するストレッチを指定します。

  • none (デフォルト): パフォーマンスを最適にする場合に指定します。

  • last: 最後の列をストレッチして未使用の領域を埋める場合に指定します。

  • blank: 空の列を自動的に挿入する場合に指定します。この列がストレッチして、行の背景色が表の幅いっぱいに広がります。

  • multiple: 2つ以上の列をストレッチする場合に指定します。

特定のリーフ(グループではない)列をストレッチして未使用の領域を埋めるように構成するには、次に示すように、"column:"の後に、ストレッチする列のIDを指定します。

"column:myColId"

enableInsert

trueの場合は、挿入ボタンが有効になります。

enableDelete

trueの場合は、削除ボタンが有効になります。

enableCopyPaste

trueの場合は、コピーと貼付けのボタンが有効になります。


A.1.8.2 Column

このルールセットは、表の列を定義します。列のバインディング、表示順序、列の幅、ルックアップ(ある場合)などです。

表A-36 Columnのプロパティ

プロパティ 説明

columnId

この列の主キー。ColumnParameterのプロパティにリンクしています。

displayName

列ヘッダーに対して表示する名前。

displayOrder

この列の表示順序。

columnWidth

列の幅を指定します(たとえば、"300")。

bindingName

列のデータをロードするバインディング(XMLノード)の名前。

enableMode

コントロールをどの状態でレンダリングするかを決定します。使用可能な値は次のとおりです。

  • EnableMode.ENABLE (デフォルト)

  • EnableMode.DISABLE

  • EnableMode.HIDE

componentClass

このデータ項目のためにレンダリングするユーザー・インタフェース・コントロールを指定します。ここでは、ユーザー・インタフェース・コントロールを指定する必要があります。一般的にはADF入力/出力コンポーネントで、たとえば「ComponentClass.RichInputText」です。

lookupId

選択された表列に対して実行されるルックアップ。LookupAndValidatorディクショナリで定義されます。


A.1.8.3 TableParameter

このルールセットは、表に関連付けられているパラメータを定義します。

表A-37 TableParameterのプロパティ

プロパティ 説明

tableId

このパラメータが関連付けられている表の主キーを指定します。Tableのプロパティで定義されます。

parameterKey

このパラメータのキー。

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.8.4 ColumnParameter

このルールセットは、表の列に関連付けられているパラメータを定義します。

表A-38 ColumnParameterのプロパティ

プロパティ 説明

columnId

このパラメータが関連付けられている列の主キーを指定します。Columnのプロパティで定義されます

parameterKey

このパラメータのキー。

parameterValue

このパラメータの値。


A.1.8.5 ColumnComponentAttribute

このルールセットは、表の列に関連付けられている属性を定義します。

表A-39 ColumnComponentAttributeのプロパティ

プロパティ 説明

columnId

このパラメータが関連付けられている列の主キーを指定します。Columnのプロパティで定義されます

attributeName

このパラメータのキー。

attributeValue

このパラメータの値。


A.1.8.6 ColumnValidator

このルールセットは、参照されるバリデータを列でどのように使用するかを定義します。

表A-40 ColumnValidatorのプロパティ

プロパティ 説明

validatorCategoryId

このプロパティは、特定の機能ブロックに関連する検証のグループのカテゴリとそのモード・プロパティを設定するときに使用します。たとえば、このプロパティを"AddressInfo"に設定してから、NamedFunctionalBlockValidatorのプロパティのvalidatorCategoryIdプロパティを"AddressInfo"に設定し、モード・プロパティを「PROMPT」に設定した場合は、指定のバリデータによる検証を行うようにDataディクショナリで設定されたフィールドはすべて、PROMPTモードとなります。

columnId

このパラメータが関連付けられている列の主キーを指定します。Columnのプロパティで定義されます

validatorMode

バリデータのモードを指定します。

IMMEDIATE: フィールドは、検証可能になると(フィールドがフォーカスを失ったとき)すぐに検証されます。

FUNCTIONAL_BLOCK: 検証が実行されるのは、機能ブロックが実行されるときです。

validatorId

選択されている表列に対して実行されるバリデータ。LookupAndValidatorディクショナリValidatorルールセットで定義されます。


A.1.9 ビジネス・ルールのエンティティ関係

次の図は、ビジネス・ルール・ディクショナリ間の関係を表すものです。

図A-1 アクションのエンティティ関係

図A-1の説明は次にあります。
「図A-1 アクションのエンティティ関係」の説明

図A-2 機能ブロックのエンティティ関係

図A-2の説明が続きます
「図A-2 機能ブロックのエンティティ関係」の説明

図A-3 ルックアップおよびバリデータのエンティティ関係

図A-3の説明が続きます
「図A-3 ルックアップおよびバリデータのエンティティ関係」の説明

図A-4 データのエンティティ関係

図A-4の説明が続きます
「図A-4 データのエンティティ関係」の説明

図A-5 表データのエンティティ関係

図A-5の説明が続きます
「図A-5 表データのエンティティ関係」の説明

図A-6 動的タブのエンティティ関係

図A-6の説明が続きます
「図A-6 動的タブのエンティティ関係」の説明

A.2 BPMイメージング・ソリューションのためのAXFの表

この項では、BPM AXFの表について説明します。

次の図に、BPM AXFの構成表とその関係を示します。

図A-7 BPM AXFの構成表(BPMイメージング・ソリューション)

AXFイメージング表どうしの関係を表します。
「図A-7 BPM AXFの構成表(BPMイメージング・ソリューション)」の説明

AXFの表 説明

AXF_SOLUTIONS表

AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表


AXFソリューションを定義し、インフラストラクチャ、サービスおよびソリューションの全般的なパラメータを定義します。

AXF_COMMANDS表


ソリューション内のAXFのコマンドを定義します。

AXF_SOLUTION_PARAMETERS表


AXFのコマンドのパラメータを定義します。

AXF_XPATH_ATTRIBUTES表

AXF_XPATH_NAMESPACES表

ペイロード要素のXPATH属性を定義します。


A.2.1 AXF_SOLUTIONS表

AXF_SOLUTIONS表は、AXFで使用されるソリューションを定義します。これは、SOLUTION_NAMESPACE列を通してAXF_COMMANDS表にリンクしています。

この図については、前後のテキストで説明されています。

A.2.1.1 列の説明

表A-41 AXF_SOLUTIONS表の列の説明

説明

SOLUTION_CONTEXT

AXFソリューション実装のJNDI名を定義します。(現時点では、AxfCommandMediatorが唯一のソリューション実装です。)

SOLUTION_NAMESPACE

AXFソリューション名を定義します。


A.2.1.2 実装例

この例の表では、定義されているAXFソリューションを示します。各ソリューションでは、AxfCommandMediatorがソリューション実装として使用されています。

表A-42 AXF_SOLUTIONS表の例(HelloBPM)

SOLUTION_NAMESPACE SOLUTION_CONTEXT

SalesQuoteEntry

ejb.AxfCommandMediator#oracle.imaging.axf.service.AxfCommandMediatorRemote

SalesQuoteApproval

ejb.AxfCommandMediator#oracle.imaging.axf.service.AxfCommandMediatorRemote

SalesQuoteAccountManager

ejb.AxfCommandMediator#oracle.imaging.axf.service.AxfCommandMediatorRemote


A.2.2 AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表

この表は、インフラストラクチャ、サービスまたはソリューションで使用される、全般的な属性を定義します。たとえば、この表を使用して接続設定を定義します。

この図については、前後のテキストで説明されています。

A.2.2.1 列の説明

表A-43 AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表の列の説明

説明

SOLUTION_NAMESPACE

このパラメータを使用するソリューション・ネームスペースを指定します。

PARAMETER_KEY

パラメータの名前。パラメータ値をデータベースから取り出すときに使用されます。パラメータは次のとおりです。

  • Provider_URL: SOAシステムの場所を指定します。BPM接続情報が格納されている場所を指定します。

PARAMETER_VALUE

パラメータの値。


A.2.2.2 実装例

この例の表では、BPM HelloBPMソリューションのソリューション属性が設定されます。

表A-44 AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表の例

SOLUTION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

SalesQuoteEntry

CONNECTION_PROVIDER

oracle.imaging.axf.servicemodules.bpel.workflow.AxfWorkflowServiceModule


A.2.3 AXF_COMMANDS表

この表は、各ソリューションのAXFコマンドおよびそのJavaクラスを定義するときに使用します。各コマンドのパラメータはAXF_SOLUTION_PARAMETERS表で定義されることに注意してください。

この図については、前後のテキストで説明されています。

A.2.3.1 列の説明

表A-45 AXF_COMMANDS表の列の説明

説明

SOLUTION_NAMESPACE

ソリューションの名前。これは、AXF_SOLUTIONS表で定義されます。

COMMAND_NAMESPACE

ソリューション内でのコマンドの一意の名前を定義します。

COMMAND_CLASS

コマンドが定義されているクラスの完全修飾名。このクラスがロードされ、コマンドを表すexecute()メソッドが実行されます。特定のタスクの詳細は、第A.3項に記載されているそのタスクを参照してください。


A.2.3.2 実装例

この例では、HelloBPMソリューションのために定義されているコマンドを示します。

表A-46 HelloBPMのAXF_COMMANDS表の例

SOLUTION_NAMESPACE COMMAND_CLASS COMMAND_NAMESPACE

SalesQuoteApproval

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

StartSalesQuoteApproval

SalesQuoteEntry

oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand

SaveQuote

SalesQuoteEntry

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

StartSalesQuoteEntry

SalesQuoteAccountManager

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

StartSalesQuoteAccountManager


A.2.4 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表

この表は、ソリューションおよびAXFのコマンドのコマンド・パラメータを定義します。

この図については、前後のテキストで説明されています。

A.2.4.1 列の説明

表A-47 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表の列の説明

説明

SOLUTION_NAMESPACE

ソリューション・ネームスペースを指定します。これは、AXF_SOLUTIONS表で定義されます。

COMMAND_NAMESPACE

コマンド名を指定します。これは、AXF_COMMANDS表で定義されます。

CONFIGURATION_NAMESPACE

コマンドを実装するために使用されます。実装クラスの完全なパッケージ名を指定します。このネームスペース・パスは、インスタンス化される物理Javaクラスを表します。また、このネームスペースによって、同じソリューション・ネームスペース内のコマンドが区別されます。

PARAMETER_KEY

AXFのコマンドで使用されるパラメータ・キーを指定します。パラメータの詳細は、そのコマンドの説明を参照してください。

AXFのコマンド:

PARAMETER_VALUE

パラメータ・キーの値を指定します。(パラメータの詳細は、該当するAXFコマンドまたはユーザー・コンポーネントの説明を参照してください。)

値にXPATH:という接頭辞が付いている場合は、属性値はAXF_XPATH_ATTRIBUTES表からのものです。


A.2.4.2 実装例

表A-48 HelloBPMのAXF_SOLUTION_PARAMETERS表の例

SOLUTION_NAMESPACE COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

SalesQuoteApproval

StartSalesQuoteApproval

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

BASE_URL

http://hostname:16000/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace

SalesQuoteEntry

SaveQuote

oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand

OpportunityID

XPATH:Order_OpportunityID

SalesQuoteEntry

StartSalesQuoteEntry

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

BASE_URL

http://hostname:16000/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace

SalesQuoteAccountManager

StartSalesQuoteAccountManager

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

BASE_URL

http://hostname:16000/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace


A.2.5 AXF_XPATH_ATTRIBUTES表

この表は、AXFフレームワークで使用されるXPATHの属性を定義します。このXPATHは主に、ペイロード要素に対して定義されます。

この図については、前後のテキストで説明されています。

A.2.5.1 列の説明

表A-49 AXF_XPATH_ATTRIBUTES表の列の説明

説明

ATTRIBUTE_KEY

AXF_SOLUTION_PARAMETERS表のパラメータ値列で参照される属性キー。

XPATH

ペイロード内の値の場所を指定するために使用されるXPATH式。


A.2.5.2 実装例

この例は、AXF_SOLUTION_PARAMETERS表のOpportunity IDフィールドに対して指定されたXPATH属性に従っています。PARAMETER_VALUE列にはXPATH:という接頭辞が含まれており、この属性値がAXF_XPATH_ATTRIBUTES表からのものであることを示しています。

ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=SalesQuoteEntry

表A-50 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表の例

COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

SaveQuote

oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand

OpportunityID

XPATH:Order_OpportunityID


次のAXF_XPATH_ATTRIBUTES表では、対応するXPATH列にペイロードの値を特定するXPATH式が表示されます。最後の行には、省略可能な構成を示しています。これは、値の変換を指定するものです。

表A-51 AXF_XPATH ATTRIBUTES表の例

ATTRIBUTE_KEY XPATH

Order_OpportunityID

//task:UserData/QuoteRequest/salesQuote:Summary/salesQuote:OpportunityID


次に示すAXF_NAMESPACES表のXMLNS_URI列の内容は、XMLファイル内のどの場所にSalesQuoteのタスク情報があるかを表しています。

表A-52 AXF_XPATH_NAMESPACES表の例

Prefix XMLNS_URI

task

http://xmlns.oracle.com/bpm/workflow/task


A.2.6 AXF_XPATH_NAMESPACES表

次に示す表は、XPATHの属性に使用されるネームスペースを定義します。これは、AXF_XPATH_ATTRIBUTES表にリンクしています。

この図については、前後のテキストで説明されています。

A.2.6.1 列の説明

表A-53 AXF_XPATH_NAMESPACES表の列の説明

説明

PREFIX

XPATHで使用されるネームスペース接頭辞。

XMLNS_URI

一意の識別子となります。


A.2.6.2 実装例

表A-54 HelloBPMのAXF_XPATH_NAMESPACES表

Prefix XMLNS_URI

task

http://xmlns.oracle.com/bpm/workflow/task

xml

http://www.w3.org/XML/1998/namespace

salesQuote

http://www.example.com/ns/salesquote


A.3 BPMイメージング・ソリューションのためのAXFのコマンド

BPM AXFのコマンドは次のとおりです。

A.3.1 Open Solution Workspaceコマンド

このコマンドは、リクエスタに対して、AXFソリューション・ワークスペースのURLを使用してブラウザを開くという指示を返します。この主な目的は、ソリューション・ワークスペースおよびソリューション・アプリケーションを表示することです。

A.3.1.1 Open Solution Workspaceコマンドのパラメータ

表A-55 OpenSolutionWorkspaceCommandのパラメータ

パラメータ・キー 説明

BASE_URL

このURLは、このコマンドの実行時にレスポンス・コマンドで返されます。これは、指定されたURLに移動する、標準のURL文字列です。


A.3.1.2 実装例

表A-56 AXF_COMMANDS表の例

SOLUTION_NAMESPACE COMMAND_CLASS COMMAND_NAMESPACE

SalesQuoteEntry

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

StartSalesQuoteEntry


ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=SalesQuoteEntry

表A-57 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表内のリダイレクト・コマンドの例

COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

StartSalesQuoteEntry

oracle.ecm.axf.commands.system.OpenSolutionWorkspace

BASE_URL

http://host:port/axf-solutionWorkspace/faces/solutionworkspace


A.3.2 Update Taskコマンド

Update Taskコマンドは、AXFリクエストに関連付けられたAXF対話の中で参照されている、BPMタスクを更新します。このコマンドは、BPMタスク・ペイロード・データを、リクエストで渡された引数を使用して更新します。また、AXFソリューション・アプリケーションに更新の通知を送ります。これは、更新されたデータと、そのアプリケーション内での変更とをマージさせるためです。

Update Taskコマンドは、XMLペイロード内の値を、XPATHまたはシステム属性を使用して更新できます。(XPATHの例は、第A.2.5項および第A.2.6項を参照してください。)

Update Taskコマンド用に独自のパラメータ・キーを作成して、システム属性またはXPATHをパラメータ値に使用することができます。AXFはリクエストのパラメータを検索し、パラメータ・キーに一致するすべての値を見つけます(Outcomeの他に)。そのタスク・ペイロードの中で使用するために、属性リストに対応するパラメータ・キーを取り出します。

BPMタスク内でペイロード以外の属性を更新するには、第A.3.2.2項に記載されているシステム属性を使用します。たとえば、UpdateTaskコマンドは、Outcome (PARAMETER_KEYとして定義されます)の値をリクエスト・パラメータから受け取って、そのタスクのOUTCOME (PARAMETER_VALUEとして定義されます)属性値を更新することができます。

A.3.2.1 Update Taskコマンドのパラメータ

表A-58 UpdateTaskCommandのパラメータ

パラメータ・キー 説明

OUTCOME

ヒューマン・ワークフロー・システムに対して定義されている結果を指定します。デフォルトでは、どのBPMプロセスでもAPPROVEおよびREJECTが使用可能であり、プロセス設計者は他にも作成できます。


A.3.2.2 システム属性

システム属性

ACQUIREDBY

APPROVERS

ASSIGNEDDATE

ASSIGNEDGROUP //更新できません

ASSIGNEDUSER //更新できません

CREATEDATE

CREATOR

DATEATTRIBUTE1-DATEATTRIBUTE5

EXPIREDDATE

ENDDATE

FORMATTRIBUTE1-FORMATTRIBUTE5

FROMUSER

NUMBERATTRIBUTE1-NUMBERATTRIBUTE5

OUTCOME

OWNERGROUP

OWNERUSER

PRIORITY

STATE

TASKID

TASKNUMBER //更新できません

TITLE

TASKDEFINITIONNAME

TEXTATTRIBUTE1-TEXTATTRIBUTE10

UPDATEDBY

URLATTRIBUTE1 - URLATTRIBUTE5


A.3.2.3 実装例

この例では、2つの属性が同じコマンド・ネームスペース、UpdateHelloBPMによって更新されることを示します。

ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=SalesQuoteEntry

表A-59 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表内のUpdateTaskCommandのパラメータの例

COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

SaveQuote

oracle.ecm.axf.commands.bpm.UpdateTaskCommand

OpportunityID

XPATH:Order_OpportunityID


A.3.3 Document Searchコマンド

このコマンドは、ドキュメント・リポジトリ・システムに格納されているドキュメントを、ビューアでの表示用に取り出します。このときに使用する検索URLは、AXF_SOLUTION_PARAMETERS表で構成されます。ビジネス・アプリケーションから渡すパラメータを指定できます。このパラメータは、検索URLの末尾に付加されます。

A.3.3.1 Document Searchコマンドのパラメータ

表A-60は、このコマンドの構成パラメータの一覧です。AXF_SOLUTION_PARAMETERS表内のこれらのパラメータを使用してコマンドを構成します。

表A-60 DocumentSearchCommandのパラメータ

パラメータ・キー 説明

DOCUMENT_SEARCH_URL

コール元に返すURLを指定します。渡されたパラメータがURL文字列の末尾に付加されます。


A.3.3.2 実装例

次に示す表は、Document Searchコマンドの構成例です。最初の例(SearchIPM)では、指定されたURLとともに渡されたリクエスト・パラメータはありません。2番目の例では、1..n個のリクエスト・パラメータが渡されます。

表A-61 AXF_COMMANDS表の例

SOLUTION_NAMESPACE COMMAND_CLASS COMMAND_NAMESPACE

SalesQuoteEntry

oracle.ecm.axf.commands.ucm.DocumentSearchCommand

ImagingSearch


ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=SalesQuoteEntry

表A-62 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表内のDocument Searchコマンドの例

COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

ImagingSearch

oracle.ecm.axf.commands.ucm.DocumentSearchCommand

DOCUMENT_SEARCH_URL

http://MyIPMServer:Port/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=ExecuteSearch&SearchName=HelloBPM


A.4 BPMイメージング・ソリューションのためのOracle E-Business Suite Formsの表

Oracle E-Business SuiteのためにAXFを構成するには、AXF関連の表をOracle E-Business Suiteで構成する必要があります。この項の内容は次のとおりです。


注意:

Oracle E-Business Suite BPMイメージング・ソリューションがサポートされるのは、フォーム・ベースのアプリケーションのみです。OAFアプリケーションに対してはサポートされません。


A.4.1 BPMイメージング・ソリューションのためのOracle E-Business Suite AXFの表について

次の図は、AXFソリューションの中でOracle E-Business Suiteシステムによって使用される表どうしの関係を示すものです。

Oracle E-Business Suiteの表の関係を表します。
図版ebs3.gifの説明

A.4.2 AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)

AXF_CONFIGS表は、AXFソリューションを様々なOracle E-Business Suiteフォーム上で有効化するために使用します。この表では、どのフォームをAXF対応にするかを、データ・ブロック・レベルにまで細分化して選択できます。

フォーム・イベントは、アクションがOracle E-Business Suiteフォームに対して実行されたときに、自動的に起動されます。AXF_CUSTOM.pllによって、すべてのイベント(たとえば、POST-INSERT)がカスタマイズ可能になります。どのイベントを使用するか、およびいつ、どのように使用するかを指定できます。

アクションが発生したときに、カスタマイズ済コードによって、指定のソリューションとそのイベントに対して構成されたコマンドが起動されます。同じフォームが再利用される場合は、FORMFUNCTIONおよびDATABLOCKNAMEによって各フォームを一意に識別します。


注意:

特定のデータブロックではなく、1つのフォーム上のすべてのデータブロックを有効化するには、AXF_DEFAULTをDATABLOCKNAMEパラメータに対して指定します。これで、フォームのPOST-INSERTイベントが発生したときに、発生したデータブロックにかかわらずAXFに通知が送られるようになります。ただし、このようにDATABLOCKNAMEパラメータをAXF_DEFAULTに設定すると、指定されたZOOMコマンドやSPECIALコマンドが、そのフォームに関連するすべてのページ上で有効になります。(ZOOMコマンドおよびSPECIALコマンドはAXF_COMMANDS表(Oracle E-Business Suite)で設定されます。)


A.4.2.1 列の説明

表A-63 AXF_CONFIGS表の列の説明

列名 説明

FORMID

表の主キーを指定します。

FORMFUNCTION

Oracle E-Business Suiteフォームのそれぞれを、フォームの機能に基づいて区別します。

SOLUTIONENDPOINT

AXFへのURLを指定します。この値はhttps://で始まる必要があります(SecureModeがオンの場合)。第2.4.2項を参照してください。

ENTITYNAME

添付ファイル機能によって一意の名前として使用されます。この名前によって、添付ファイルを正しいフォームにリンクします。

LOGENABLED

指定されたフォームに対するログを有効化または無効化します。次のいずれかを指定します。

  • 1/TRUE/YES

  • 0/FALSE/NO

DATABLOCKNAME

有効化する、フォーム上のデータブロックを指定します。

AXF_DEFAULTを指定すると、フォーム上のすべてのデータブロックを有効化できます。

フォームはOracle E-Business Suiteによって再利用されることもあるので、FORMFUNCTIONおよびDATABLOCKNAMEの組合せによって各フォームを一意に識別します。


A.4.3 AXF_COMMANDS表(Oracle E-Business Suite)

AXF_COMMANDS表は、ユーザーのアクティビティに応じて実行するアクションを記述するために使用します。この表は、AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)と連携します。

A.4.3.1 列の説明

表A-64 AXF_COMMANDS表の列の説明

列名 説明

FORMID

AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)にリンクしています。

EVENTID

表の主キー。

EVENTNAME

起動するイベント・コマンドの名前(例: ZOOM、POST-INSERT)。

DISPLAYMENU

コマンドに対応するメニューのテキストを表示します。

COMMANDNAMESPACE

メニューが選択されたときにバックエンドに渡されるリクエスト・コマンド。

REQUIRESCONVERSATION

このコマンドには有効な対話が必須かどうかを示します。

SORTBY

メニューを表示する順序。

SOLUTIONNAMESPACE

ソリューションの名前。

MENUTYPE

Oracle E-Business Suiteでユーザーに対して表示するメニューのタイプを指定します。次の選択が可能です。

  • ZOOM: ズーム・メニューをツールバーに表示します。

  • ZOOMANDSPECIAL: ズーム・メニューとスペシャル・メニューの両方を表示します。(スペシャル・キーをSPECIAL列に入力します。)

  • SPECIAL: スペシャル・メニューをツールバーに表示します。(スペシャル・キーをSpecial列に入力します。)

SPECIAL

スペシャル・タイプ・メニューの一意の番号を入力して新しいメニュー・エントリを作成します。

  • SPECIAL1-15: 「ツール」メニューのエントリを作成します。

  • SPECIAL16-30: 「レポート」メニューのエントリを作成します。

  • SPECIAL31-45: 「アクション」メニューのエントリを作成します。

(詳細は、Oracle E-Business Suiteのドキュメントを参照してください。)

RESPONSIBILITY

将来使用するために予約されています。


A.4.4 AXF_COMMAND_PARAMETERS表(Oracle E-Business Suite)

AXF_COMMAND_PARAMETERS表は、定義されたコマンドのそれぞれに対して送信される情報を定義するために使用します。コマンドごとに、必須または省略可能のパラメータのセットは異なります。

A.4.4.1 列の説明

表A-65 AXF_COMMAND_PARAMETERS表の列の説明

説明

PARAMETERID

パラメータの一意のIDを定義します。

EVENTID

イベントの一意のIDを定義します。AXF_COMMANDS表(Oracle E-Business Suite)からの値です。

PARAMETERNAME

渡すパラメータの名前。

DATASOURCENAME

パラメータ値のデータソース。DataまたはConstantを指定できます。

DATABLOCKNAME

値のフェッチ元である、フォームのデータ・ブロック。

FIELDNAME

値のフェッチ元である、フォーム内のフィールド名。

CONSTANTVALUE

パラメータの定数値。


A.4.5 AXF_PROPERTIES表(Oracle E-Business Suite)

AXF_PROPERTIES表は、Oracle E-Business SuiteとのAXF統合のプロパティを定義するために使用します。

A.4.5.1 列の説明

表A-66 AXF_PROPERTIES表の列の説明

説明

PROPNAME

使用するプロパティを指定します。プロパティは次のとおりです。

  • SecureMode: SSLを有効にするには、このプロパティをONに設定し、AXFWalletPathプロパティおよびAXFWalletKeyプロパティの値を設定します。

  • AXFWalletPath: 証明書の場所(パス)。

  • AXFWalletKey: AXFウォレット・パスワードをOracle E-Business Suiteのボールトから取り出すためのキーを指定します。

  • AXF_VERSION: AXF 10gの場合は1を指定し、AXF 11gの場合は2を指定します。

  • AXF_SOAP_POLICY: 使用するSOAPポリシーの名前を指定します。現在サポートされているポリシーはUSER_NAME_TOKENです。

  • AXF_SOAP_SECURITY: TRUEを指定します(必須)。これで、SOAPセキュリティが有効になります。第2.4.1項を参照してください。

  • AXF_SOAP_USER: 認証のSOAPヘッダーで使用されるSOAPユーザーIDを指定します。第2.4.1項を参照してください。

  • AXF_PAPERCLIP: TRUEに設定すると紙クリップ・オプションが有効になり、FALSE (デフォルト)に設定すると無効になります。第6.4.11項も参照してください。

PROPVALUE

プロパティの値を指定します。


A.5 BPMイメージング・ソリューションのためのOracle PeopleSoftの表

Oracle PeopleSoft用のアダプタを構成するには、Oracle PeopleSoftのAXF関連の表を構成する必要があります。詳細は、第3.5項を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

A.5.1 BPMイメージング・ソリューションのためのOracle PeopleSoft AXFの表について

次の図は、AXFソリューションの中でOracle PeopleSoftシステムによって使用される表どうしの関係を示すものです。

PeopleSoft AXFの表どうしの関係を表します。
図版pplsft_3.gifの説明


注意:

AXFの表フィールドはすべて、null以外の値を必要とします。適用されないフィールドについては、スペースを入れておくことができます。


A.5.2 PS_AXF_CONFIG表

PS_AXF_CONFIG表は、AXFソリューションをOracle PeopleSoftの様々なコンポーネント上で有効にするために使用します。この表では、どのページやコンポーネントをAXF対応にするかを、細分化したレベルで選択できます。

イベントは、Oracle PeopleSoftのページに対してアクションが実行されたときに、自動的に起動されます。AXF_PS_Integrationプロジェクト・コンポーネントによってPRE-およびPOST- saveイベントがキャッチされるので、これらのイベントがカスタマイズ可能になります。どのイベントを使用するか、およびいつ、どのように使用するかを指定できます。

A.5.2.1 列の説明

表A-67 PS_AXF_CONFIG表の列の説明

列名 説明

AXF_CONFIG_ID

表の主キーを指定します。

AXF_COMPONENT_NAME

有効にするOracle PeopleSoftコンポーネントの名前を指定します。

AXF_CONNECT_NAME

Oracle PeopleSoftインテグレーション・ブローカー接続名(コールするサービス操作)を指定します。これは、Oracle PeopleSoftインテグレーション・ブローカーの管理インタフェースで定義されます。

デフォルトのサービス操作はAXF_EXECUTEです。他の接続を設定して使用することができます。

AXF_VERSION

接続のAXFバージョンを指定します。使用可能な値は次のとおりです。

  • 10g

  • 11g


A.5.3 PS_AXF_COMMANDS表

PS_AXF_COMMANDS表は、ユーザーのアクティビティに応じて実行するアクションを記述するために使用します。この表は、PS_AXF_CONFIG表と連携します。

A.5.3.1 列の説明

表A-68 PS_AXF_COMMANDS表の列の説明

列名 説明

AXF_CMDS_ID

表の主キーを指定します。これは、一意のコマンドを特定するために使用されます。

AXF_CONFIG_ID

PS_AXF_CONFIG表への外部キーを指定します。これによって、この一意のコマンドと特定のページおよびコンポーネントとが関連付けられます。

AXF_EVENT_NAME

実行されるイベントを指定します。AXF_EVENT_NAMEは、既存のOracle PeopleSoftページに組み込まれるサブページに対応します。たとえば、AXFの機能をコールするためにOracle PeopleSoftのページに追加されるボタン、リンクまたはメニューです。詳細は、第3.3項を参照してください。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • AXF_BUTTON_1、…、AXF_BUTTON_5

  • AXF_LINK_1、...、AXF_LINK5

  • AXF_COMBO_1、...、AXF_COMBO_5

  • SAVE_PRE_CHANGE

  • SAVE_POST_CHANGE

AXF_SELECT_LABEL

選択フィールドに対してページ上に表示される名前を定義します。これが使用されるのは、COMBOイベントのみです。

AXF_DISPLAY_NAME

Oracle PeopleSoftページ上に表示されるボタンまたはリンクの名前を定義します。

AXF_SOL_NAMESPC

実行するコマンドのソリューション・ネームスペースを指定します。

AXF_CMD_NAMESPC

実行するコマンドのコマンド・ネームスペースを指定します。

AXF_PSFT_ROLE

コマンドへのアクセス権を持つOracle PeopleSoftのロールを指定します。これは、各ロールを単一引用符で囲んだものをカンマで区切ったリストです(例: 'Role1','Role2','Role3')。

AXF_SORT_ORDER

選択フィールドに表示される項目の順序を指定します。ソート順序が適用されるのは選択フィールドのみです。

AXF_REQ_CONV

このコマンドの実行前に対話が必須かどうかを指定します。


A.5.4 PS_AXF_COMMAND_PARAMS表

PS_AXF_COMMAND_PARAMS表は、定義されたコマンドのそれぞれに対して送信される情報を指定するために使用します。コマンドごとに、必須または省略可能のパラメータのセットは異なります。

A.5.4.1 列の説明

表A-69 AXF_COMMAND_PARAMETERS表の列の説明

説明

AXF_CMDS_PARAMS_ID

表の主キーを指定します。

AXF_CMDS_ID

PS_AXF_COMMANDS表への外部キーを指定します。これによって、一意のパラメータと特定のコマンドとが関連付けられます。

AXF_PARAM_NAME

パラメータ名を定義します。

AXF_DATASOURCE

パラメータ値の取得元を指定します。

  • DATA: AXF_RECORD_NAMEフィールドおよびAXF_FIELD_NAMEフィールドで定義された、Oracle PeopleSoft内の値を取得します。

  • CONSTANT: AXF_CONSTANT_VALUEフィールドで定義された値を使用します。

AXF_RECORD_NAME

Oracle PeopleSoftページ内のフィールドのレコードを指定します。これは、AXF_DATASOURCEがDATAに設定されているときに取得するターゲット値として使用されます。

AXF_FIELD_NAME

AXF_DATASOURCEがDATAに設定されているときにターゲット値として使用されます。

AXF_CONSTANT_VALUE

AXF_DATASOURCEがCONSTANTに設定されているときに定数値として使用されます。


A.5.5 PS_AXF_PROPERTIES表

PS_AXF_PROPERTIES表は、Oracle PeopleSoftとのAXF統合のプロパティを定義するために使用します。第6.4.12項を参照してください。

A.5.5.1 列の説明

表A-70 PS_AXF_PROPERTIES表の列の説明

説明

AXF_PROPNAME

使用するプロパティを指定します。プロパティは次のとおりです。

  • WINDOW_HEIGHT: ポップアップ・ウィンドウの高さをピクセル単位で指定します。(これは、ソリューションの一部して表示される任意のポップアップ・ウィンドウを指します。)

  • WINDOW_WIDTH: ポップアップ・ウィンドウの幅をピクセル単位で指定します。

AXF_PROPVALUE

プロパティの値を指定します。