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Oracle® Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11g リリース1(11.1.1)
B72426-01
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43 Desktop管理

この章では、Oracle WebCenter Content: Desktopの管理について説明します。Oracle WebCenter Content: Desktopは、ユーザーのデスクトップ環境をOracle WebCenter Content、Oracle WebCenter Content Server、Oracle Content Databaseまたは他のWebDAVベースのコンテンツ・リポジトリとシームレスに統合するのに役立つ一連の埋込みアプリケーションを提供します。

Desktopの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用を参照してください。

この章の項目は次のとおりです。

43.1 クライアント・ソフトウェアのカスタム・インストール・オプション

Desktopクライアントのソフトウェア・インストーラは、システム管理者がソフトウェアをロールアウトできる、多くのカスタム・インストール・オプションをサポートしています。

これらのオプションの使用方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』のクライアント・ソフトウェアのカスタム・インストール・オプションに関する項を参照してください。

43.2 コンテンツ・サーバー・インスタンスのWebブラウザ検索プロバイダ名の設定

Desktopには、コンテンツ・サーバー・インスタンス上のコンテンツをWebブラウザの検索フィールドから直接検索できるようにするプラグインが、ポピュラーな各種Webブラウザ向けに用意されています。検索プロバイダWebブラウザ・プラグインの詳細は、Oracle WebCenter Content: Desktopの使用の「Webブラウザへの統合」を参照してください。

コンテンツ・サーバー・インスタンスのデフォルトの検索プロバイダ名はOracle WebCenter Content Searchですが、サーバーごとにこの名前をより意味のある名前に変更することもできます。

デフォルトの検索プロバイダ名を変更する手順は次のとおりです。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 「管理」トレイまたはメニューを開いて、「SERVERの構成」を選択します。

  3. 「SERVERの構成」ページの「機能とコンポーネント」で、「有効なコンポーネントの詳細」をクリックします。

  4. インストールされているすべてのコンポーネントのリストで、「DesktopIntegrationSuite」を見つけて、その「構成」リンクをクリックします。

  5. コンポーネント情報の更新ページで、「Webブラウザ検索プラグインを有効にする」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  6. 「Webブラウザ検索プラグイン・タイトル」フィールドにサーバーの検索プロバイダ名を入力します。


    注意:

    必ず組織内で一意の検索プロバイダ名を選択してください。2つのサーバーが同じ検索プロバイダ名を持つことはできません。


  7. 入力したら、新しい設定を有効にする場合は「更新」、変更を取り消す場合は「リセット」、すべてデフォルトの設定に戻すには「インストール設定に戻る」をクリックします。

  8. コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動します。

43.3 サブフォルダ検索の有効化

Content Server 11g リリース1インスタンスで、コンテンツ階層コンポーネントとしてFramework Foldersを使用している場合、サブフォルダ検索を有効にできます。これにより、コンテンツ検索を現在のフォルダにのみ適用するか、そのフォルダのすべてのサブフォルダを含めて適用するかを指定できます。

サブフォルダ検索を有効にするには、Oracle Text検索エンジンを使用するようにコンテンツ・サーバー・インスタンスを構成し、いくつかの要素をその検索フォームに追加する必要があります。

サブフォルダ検索を有効にする手順は次のとおりです。

  1. コンテンツ・サーバー・インスタンスの管理サーバーにログインします。

  2. メニューで「一般構成」を選択します。

  3. 「一般構成」ページで、追加の構成値セクションに次のエントリが含まれていることを確認します。

    SearchIndexerEngineName=OracleTextSearch
    FoldersIndexParentFolderValues=true
    
  4. 「保存」をクリックします。

  5. コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動します。

  6. リポジトリ・マネージャ・ユーティリティを使用して、検索コレクションの索引を再構築します。

コンテンツ検索フォームには、「親フォルダ」フィールドおよび「サブフォルダを含める」チェック・ボックスが含まれ、これにより、ユーザーは検索問合せを現在のコンテンツ・フォルダにのみ制限するか、すべてのサブフォルダを対象にできます。

43.4 電子メール・メタデータのマッピング

システム管理者は、電子メール・ヘッダー・フィールドを、コンテンツ・サーバーにチェックインされる電子メール・メッセージのメタデータ・フィールドにマッピングできます。これは、コンテンツ・サーバーのWebインタフェースで使用可能な「MSGメタデータのマップ」ページおよび「EMLメタデータのマップ」ページで行います。MSGメタデータのマッピングはMicrosoft Outlookのメッセージ形式に使用され、EMLメタデータのマッピングはインターネット・メールのメッセージ形式に使用されます。

6つの標準電子メール・メタデータ・マッピングをオーバーライドすることはできないことに注意してください。追加のマッピングの作成のみ可能です。(Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用のOracle Content Serverの電子メール固有のメタデータに関する項を参照。)

電子メールのメタデータをマップする手順は次のとおりです。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 「管理」トレイまたはメニューを開いて、「電子メール・メタデータの構成」を選択し、「MSGメタデータのマップ」または「EMLメタデータのマップ」を選択します。

    「電子メール・メタデータ・マッピング(MSG)」ページまたは「電子メール・メタデータ・マッピング(EML)」ページが開きます(図43-1)。

  3. 「使用できるフィールド」にリストされている電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにはマップされません。「マップされたフィールド」にリストされているフィールドは、メタデータにマップされます。右および左の矢印を使用してフィールドを選択し、これをグループから別のグループへ移動します。上および下の矢印を使用して各グループ内のフィールドをソートします。

  4. フィールドが「マップされたフィールド」に追加されたりここから削除されると、そのフィールドのドロップダウン・リストが「マップされた値」の下に表示されます。マップされた各電子メール・ヘッダー・フィールドで、ドロップダウン・リストからメタデータ・フィールドの値を選択します。

  5. すべてのフィールドをメタデータの値で更新したら、「保存」をクリックします。

図43-1 「電子メール・メタデータ・マッピング(MSG)」ページ

図43-1の説明は次にあります
「図43-1 電子メール・メタデータ・マッピング(MSG)ページ」の説明

要素 説明

使用できるフィールド

このリストの電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップできます。必要に応じて上および下の矢印を使用してフィールドをソートし、フィールドを選択したら、右矢印を使用してこれを「マップされたフィールド」ボックスに移動します。

マップされたフィールド

このリストの電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップされます。必要に応じて上および下の矢印を使用してフィールドをソートし、フィールドを選択したら、左矢印を使用してこれを「使用できるフィールド」ボックスに移動(このフィールドをマップ解除)します。

マップされた値

「マップされたフィールド」リストの各電子メール・ヘッダー・フィールドは、この領域に含まれます。ドロップダウン・リストで電子メール・ヘッダー・フィールドのマップ先のコンテンツ・サーバー・メタデータ・フィールドを選択します。

保存

サーバーに電子メール・マッピング情報を保存します。

リセット

このセッションで画面が開いたときの値にすべてのフィールドをリセットします。


43.5 フォームベースのログインの構成

組織では、個別のアイデンティティおよびアクセス管理ソフトウェアを使用できます。このソフトウェアは、セキュアなフォームベースのログイン画面を提供してユーザーを認証し、ユーザーのネットワークに対するアクセス権を制御します。Desktopは、フォームベースのログインと互換性があります。これを設定するには、DesktopでHTMLレスポンスがフォームベースのログイン・ページとして識別されるように、システム管理者がコメントをログイン・ページに追加する必要があります。これによって、ユーザーには、標準のコンテンツ・サーバー・ログインのかわりに、フォームベースのログインが表示されます。

フォームベースのログインを構成する手順は次のとおりです。

  1. ファイル・システムでログイン・フォーム(たとえば、Netegrity SiteMinderの場合はlogin.fcc)を検索します。このフォームの場所は、組織における認証システムの設定方法によって異なります。

  2. フォームをテキスト・エディタで開きます。

  3. 次のコメント(スペースなし)をフォームのHEADセクションに追加します。

    <!--IdcClientLoginForm=1-->
    

    重要:

    フォームのHEADセクションには、多数のコード(多数のMETAタグやJavaScriptコードなど)が含まれている場合があります。提供されるページには、レスポンスの最初の5,000文字以内に、そのHTMLコメント(またはトークン)が必要です。これがない場合、サーバー接続は失敗する場合があります。クライアント・コンピュータ上のソフトウェアは、プロンプト・コードがあればこれを使用して、レスポンスで<!--IdcClientLoginForm=1-->トークン(厳密な文字列検索を使用して)とルートを探します。これはHTMLコメントとしてエンコードされ、通常のブラウザでは、ログインを試みる際にこのトークンを表示することはありません。(Idoc Scriptの場合、提供されるページからパーサーによってコードのそのビットが削除され、クライアント側ブラウザではそのページには表示されません)。


  4. フォームを保存して閉じます。

次にユーザーがDesktopを使用してコンテンツ・サーバーに接続すると、ログイン・フォームが表示され、名前とパスワードを入力してログオンできます。

43.6 フォームベースのログインの正規表現のカスタマイズ

デフォルトでは、Desktop 11gは次の正規表現を使用してフォームベースのログインを識別します。

<!--IdcClientLoginForm=1-->|
<form .*sso.* name=\"LoginForm\"|
<form *name=\"loginForm\"

この正規表現は、Windowsレジストリで構成できます。コードはまず次の場所にあります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV\Servers\SERVER_NAME]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

さらに、次の場所にあります。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV\Servers\SERVER_NAME]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

さらに、次の場所にあります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

最後に、次の場所にもあります。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

これらのWindowsレジストリの場所にカスタムの正規表現が定義されていない場合は、デフォルトの正規表現が使用されます。