Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B55905-07 |
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Oracle Web Tierのインストールでは、Oracle HTTP ServerとOracle Web Cacheをインストールすることもできます。Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)はデフォルトでインストールされます。この製品の選択を解除することはできません。
これらの製品は協働して、着信HTTPリクエストの管理、Webメッセージのキャッシング、クライアントへのXMLとHTMLの返信を実行します。
この章の構成は、次のとおりです。
Oracle Web Tierには、次のコンポーネントが含まれています。
Oracle HTTP Server
Oracle HTTP Server 11gリリース1 (11.1.1.7.0)は、Apache HTTP Server 2.2.22 (以降のバージョンではクリティカルなバグを修正済)のインフラストラクチャに基づいており、特にOracleで開発されたモジュールを含みます。シングル・サインオン、クラスタ化デプロイメントおよび高可用性機能により、Oracle HTTP Serverの運用を拡張しています。
Oracle Web Cache
Oracle Web Cache は、Oracle HTTP Server上で動作するWebサイトのパフォーマンス、スケーラビリティおよび可用性を向上する、Web Tier用のコンテンツ対応型サーバー・アクセラレータ、つまりリバース・プロキシです。Oracle Web Cacheは、Oracle Fusion Middlewareで提供される主要なキャッシング・メカニズムです。キャッシングにより、頻繁にアクセスするURLがメモリー上に保存されるので、Oracle WebLogic Server上で動作するWebサイトのパフォーマンス、スケーラビリティおよび可用性が向上します。
Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)
OPMNには、Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントとサブコンポーネントの監視と管理を行うためのコマンドライン・インタフェースが用意されています。OPMNサーバーは、コンピュータの電源投入後できるだけ早く起動する必要があります。OPMNで管理されるコンポーネントをオンまたはオフにするときには、常にOPMNが動作している必要があります。
これらのコンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareコンセプト・ガイド』を参照してください。
Oracle Web Tierソリューションは、次のどちらかの方法で構築できます。
スタンドアロン・モード
ドメインを使用せずにOracle Web Tierを構成し、コマンドラインで管理します。インストール手順の概要は、第1.3.1項を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用するには、Enterprise ManagerとJava Required Files (JRF)のドメイン・テンプレートの両方を使用してWebLogic Serverドメインを構成する必要があります。
このドメインは、Oracle Web Tierのインストール中には作成できません。そのため、インストールと構成を行う前にドメインが存在している必要があります。インストール手順の概要は、第1.3.2項を参照してください。
または、コンポーネントを構成せずにOracle Web Tierをインストールし、WebLogic Serverドメインを作成して、構成ツールを実行してOracle Web Tierコンポーネントとそのドメインを関連付けることも可能です。インストール手順の概要は、第1.3.3項を参照してください。
この項では、第1.2項に説明されている各インストール・オプションの概要について説明します。お使いの環境に合わせて使用するインストール方法を判別し、その項の指示に従ってください。
表1-1は、スタンドアロン・モードでのOracle Web Tierのインストールと構成の全体的なタスクを示しています。この表には、各タスクの詳細情報の入手先も説明されています。
表1-1 スタンドアロンでのOracle Web Tierのインストールのタスク
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
1 - インストール計画要件の完了。 |
システム環境がOracle Fusion MiddlewareおよびOracle Web Tierの一般的なインストール要件を満たしていることを確認します。 |
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2 - ソフトウェアの入手とインストーラの起動。 |
Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードして、Oracle Web Tierインストーラを起動します。 |
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3 - Oracle Web Tierのインストールと構成。 |
Oracle Web Tierのインストールには、インストーラを使用します。「インストール・タイプの選択」画面で「インストールと構成」オプションを選択します。 Middlewareホーム・ディレクトリは、「インストール場所の指定」画面で指定した場所に作成されます。 「コンポーネントの構成」画面で「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されていないことを確認します。 |
第3.1項「Oracle Web Tierのインストールと構成」 インストール・タイプの詳細は、第2.4項「インストール・タイプの選択」を参照してください。 |
4 - インストール後の作業の実行。 |
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5 - インストールの検証。 |
インストールおよび構成の完了後、成功したかどうかを確認できます。 |
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表1-2は、Oracle Web Tierのインストールと構成、およびそのコンポーネントと既存のFusion Middleware (EM) Controlとの関連付けの全体的なタスクを示しています。この表には、各タスクの詳細情報の入手先も説明されています。
表1-2 Oracle Web Tierのインストールと既存のドメインを使用した構成のタスク
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
1 - インストール計画要件の完了。 |
システム環境がOracle Fusion MiddlewareおよびOracle Web Tierの一般的なインストール要件を満たしていることを確認します。 |
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2 - Oracle JRFおよびEnterprise Manager (EM)を含むWebLogic Serverドメインがすでに構成されていることの確認。 |
WebLogic Serverドメインは、Oracle SOA SuiteやOracle Application Developerなど他のOracle Fusion Middleware製品で構成できます。 |
詳細は、他のOracle Fusion Middleware製品のインストレーション・ガイド(『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteインストレーション・ガイド』など)を参照してください。 |
3 - ソフトウェアの入手とインストーラの起動。 |
Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードして、Oracle Web Tierインストーラを起動します。 |
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4 - Oracle Web Tierのインストールと構成。 |
Oracle Web Tierのインストールには、インストーラを使用します。「インストール・タイプの選択」画面で「インストールと構成」オプションを選択します。 「インストール場所の指定」画面で、WebLogic Serverドメインの作成に使用した既存のMiddlewareホーム・ディレクトリを指定します。 「コンポーネントの構成」画面で「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されていることを確認します。 |
第3.1項「Oracle Web Tierのインストールと構成」 インストール・タイプの詳細は、第2.4項「インストール・タイプの選択」を参照してください。 |
5 - インストール後の作業の実行。 |
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6 - インストールの検証。 |
インストールおよび構成の完了後、成功したかどうかを確認できます。 |
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表1-3は、Oracle Web Tierをインストールした後、WebLogic Serverドメインを作成し、コンポーネントをそのWebLogic Serverドメインに関連付ける全体的なタスクを示しています。この表には、各タスクの詳細情報の入手先も説明されています。
表1-3 Oracle Web Tierのインストール、ドメインの作成およびコンポーネントとドメインの関連付けのタスク
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
1 - インストール計画要件の完了 |
システム環境がOracle Fusion MiddlewareおよびOracle Web Tierの一般的なインストール要件を満たしていることを確認します。 |
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2 - Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホーム・ディレクトリの作成 |
WebLogic Server ドメインにコンポーネントを関連付ける場合に既存のドメインがない場合は、ドメインを作成するために、Oracle Web Tierをインストールする前にまずOracle WebLogic Serverをインストールする必要があります。 |
最新のOracle WebLogic Serverをダウンロードするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の製品の配布に関する項を参照してください。 インストール手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のグラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。 |
3 - Oracle Web Tierソフトウェアの入手とインストーラの起動 |
Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードして、Oracle Web Tierインストーラを起動します。 |
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4 - Oracle Web Tierのインストール(構成なし) |
Oracle Web Tierのインストールには、インストーラを使用します。「インストール・タイプの選択」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションを選択します。 「インストール場所の指定」画面で、Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに作成されたMiddlewareホーム・ディレクトリを指定します。 |
インストール・タイプの詳細は、第2.4項「インストール・タイプの選択」を参照してください。 |
5 - WebLogic Serverドメインの作成 |
Oracle共通ホーム・ディレクトリに移動し、構成ツールを実行してWebLogic Serverドメインを作成します。 作成したWebLogicドメインに、Oracle Java Required Files (JRF)およびEnterprise Managerが含まれていることを確認します。 |
第2.2.1項「Oracle Web Tierコンポーネント用のWebLogic Serverドメインの作成」 |
6 - Oracle Web Tierの構成 |
構成ツールを実行して、Oracle Web Tierコンポーネントを構成します。 「コンポーネントの構成」画面で「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されていることを確認します。 |
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7 - ノード・マネージャの起動。 |
Web TierコンポーネントとWebLogic Serverドメインを関連付ける場合、ノード・マネージャを起動する必要があります。 |
第2.2.2項「ノード・マネージャの起動(Oracle Web TierをWebLogic Serverドメインに登録する場合)」 |
8 - インストール後の作業の実行。 |
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9 - インストールの検証。 |
インストールおよび構成の完了後、成功したかどうかを確認できます。 |
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図1-1は、すべてデフォルト値を使用して単一ホストにインストールした簡単なOracle Web Tierのディレクトリ構造を示しています。