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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B61431-05
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2 Oracle Service Busのインストール

この章では、Oracle Service Busをインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 ソフトウェアの入手

特定のニーズに応じて、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手できる複数の場所があります。詳細は、「Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADME」ページにある、特定のリリースのREADMEファイルを参照してください。

環境やニーズに応じて、次のソフトウェア・コンポーネントが必要な場合があります。

2.1.1 OEPEおよびOracle WebLogic Serverの入手

Oracle Service Busのインストールには、次のいずれかのソフトウェア・コンポーネントが必要です。

  • Oracle Service Bus IDEとともにOracle Service Busをインストールする場合は、Oracle WebLogic Serverが含まれているOracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE)インストーラをダウンロードします。

    このインストーラは、Oracle Technology NetworkのOracle Enterprise Pack for Eclipse 11gR1 (11.1.1.8)のダウンロード・ページからダウンロードできます。ページ下部付近にある「Full OEPE Installers」を探してください。

  • Oracle Service Bus IDEなしでOracle Service Busをインストールする場合は、Oracle WebLogic Serverインストーラをダウンロードします。このインストーラにはOEPEは含まれません。

    このインストーラは、Oracle Technology Networkの「Oracle Fusion Middleware 11g Software Downloads」ページからダウンロードできます。

2.1.2 データベースとレポート機能およびOWSMのためのRCUの入手

Oracle Service Busのレポート機能またはOracle Web Services Managerを使用する場合は、Oracle Fusion Middlewareおよびリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)(データベースで必要なスキーマを作成するためのツール)での使用に対して動作保証されているデータベースが必要です。

レポート機能にはSOAインフラストラクチャ(SOAINFRA)スキーマ、Oracle Web Services Managerにはメタデータ・サービス(MDS)スキーマがデータベースにインストールされている必要があります。

  • データベースがない場合は、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページで、Oracle Fusion Middleware 11gR1でのシステム要件とサポートされているプラットフォームに関するドキュメントを参照して、ご使用の環境で動作保証されているデータベースを確認してください。その後、データベースをダウンロード、インストールおよび構成します。重要なデータベース構成情報については、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントのOracle DatabaseのRCU要件に関する説明を参照してください。

  • RCUの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの入手に関する項を参照してください。

2.1.3 Oracle Service Busインストーラの入手

さらに、Oracle Service Busも必要で、これは「Release Downloads for Oracle Service Bus」ページからダウンロードできます。Oracle Service Busインストーラは、.zipアーカイブ・ファイルとしてシステムに保存されます。アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行する、マシン上の任意のディレクトリに解凍します。

2.2 Oracle Enterprise Pack for EclipseおよびOracle WebLogic Serverのインストール

Oracle Service BusとともにOracle Service Bus IDEをインストールする場合は、OEPEのインストールが必要です。OEPEインストーラを使用する必要がありますが、これにはOracle WebLogic Serverが含まれています。Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリが作成されますが、これらはOracle Service Busのインストールに必要です。これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

Oracle WebLogic ServerとともにOEPEをインストールするには、Oracle Enterprise Pack for Eclipseインストレーション・ガイドを参照してください。

2.3 Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成

Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリが作成されますが、これらはOracle Service Busのインストールに必要です。これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

Oracle WebLogic Serverをインストールするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のインストール・プログラムのグラフィック・モードでの実行を参照してください。

Oracle WebLogic Server 10.3.6へのパッチ適用

Oracle WebLogic Serverの最新バージョン(10.3.6)をインストールした後、Oracle Technology Networkにある、Oracle SOA製品およびOracle AIA Foundation Packに関する既知の問題のページの説明に従って、必要なパッチをインストールする必要があります:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/docs/aiasoarelnotesps6-1866030.html

これは、Oracle Service Busをインストールする前に行う必要があります。

2.4 レポート機能およびOWSMのためのスキーマのインストール

RCUの実行方法およびデータベースでの必要なスキーマの作成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの起動およびスキーマの作成に関する説明を参照してください。

2.5 Oracle Service Busのインストール

この項の内容は以下のとおりです。

2.5.1 Oracle Service Busインストーラの起動

インストーラを起動するには、Oracle Service Busインストーラのアーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動して、Disk1ディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システム:

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システム:

cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

インストーラは、ご使用のシステムにあるJava Runtime Environment (JRE)の場所へのフル・パスを必要とします。これは、-jreLocパラメータで指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたとき、JREはご使用のシステムで、ミドルウェア・ホーム内のjdk160_versionディレクトリにインストールされました。この場所は、インストーラを起動するためのJRE_LOCATIONとして使用できます。

インストーラによって作成されるログ・ファイルおよびその内容についての詳細情報は、D.2項「インストールおよび構成ログ・ファイル」を参照してください。

2.5.2 Oracle Service Busインストール画面および手順の理解

表2-1の手順に従って、Oracle Service Busをインストールします。

インストールのいずれかの画面で追加のヘルプが必要な場合は、付録B「Oracle Service Busソフトウェアのインストール」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスします。

表2-1 Oracle Service Busのインストール・フロー

画面 この画面が表示されるタイミング 説明

ようこそ


常時

Oracle Fusion Middlewareのインストーラはこのページから開始されます。

ソフトウェア更新のインストール


常時

ソフトウェア更新の入手に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

インストールの場所


常時

Oracleミドルウェア・ホームとOracleホームの場所を指定します。

Oracle共通ホーム(oracle_common)ディレクトリは、自動的にミドルウェア・ホーム内に作成されます(Oracleホーム・ディレクトリの名前にoracle_commonは使用しないでください)。

インストール・タイプ


常時

「標準」または「カスタム」を選択します。

詳細は、1.2「Oracle Service Busのインストール・タイプの理解」を参照してください。

インストールするコンポーネント


「インストール・タイプ」画面で「カスタム」を選択した場合。

インストールするコンポーネントを選択します。

注意: HP-UXまたはAIXオペレーティング・システムにインストールしている場合は、Oracle Service Bus IDEが選択されていないことを確認する必要があります。

前提条件のチェック


常時

必要なすべての前提条件をシステムが満たしていることを確認します。

製品ホームの場所


常時

WebLogic Serverホームの場所を指定します。Oracle Service Bus Integrated Development Environment (IDE)をインストールしている場合は、マシンにインストールされているOracle Enterprise Pack for Eclipseへのパスの入力も求められます。デフォルトでは、ミドルウェア・ホームの下にあるこのディレクトリの名前はoepe_11.1.1.8.0です。

インストール・サマリー


常時

このサマリーを確認して、インストールを開始するかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左側のナビゲーション・パネルで項目を選択し、選択内容を変更します。

Oracle Service Busのインストールを開始するには、「インストール」をクリックします。

インストールの進行状況


常時

この画面には、インストールの進行状況が表示されます。

進捗が100%完了になったら、「次へ」をクリックして続行します。

インストールが完了しました。


常時

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となる可能性があるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存した後、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


Oracle Service Busのインストールが完了した後は、Oracle Service Bus用のドメインを構成するための構成ウィザードを実行できるようになります。手順については、第3章「Oracle Service Busの構成」を参照してください。

2.6 インストール後のOracle Service Busコンポーネントの状態の理解

このトピックでは、インストール後のOracle Service Busコンポーネントの状態について説明します。次の内容が含まれます。

2.6.1 デフォルトのSSL構成

デフォルトでは、Oracle Service Bus 11gコンポーネントはSSLが構成されずにインストールされます。構成ウィザードを使用して、管理サーバーおよび管理対象サーバー用にSSLを構成する必要があります。

管理サーバー用にSSLを構成するには、構成ウィザードを実行し、「管理サーバーの構成」画面で「SSL有効」を選択します(『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照)。

管理対象サーバー用にSSLを構成するには、構成ウィザードを実行し、「管理対象サーバーの構成」画面で「SSL有効」を選択します(『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照)。

2.6.2 管理サーバーのパスワード

管理サーバーのパスワードは、ドメイン作成時に構成されます。セキュリティ上の理由により、インストール後に各種コンポーネントのパスワードを変更し、それぞれ異なる値にする必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の管理ユーザー・パスワードの変更に関する項を参照してください。