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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B62263-04
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H トラブルシューティング

この付録では、Oracle Data Integratorのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。この章の内容は、次のとおりです。

H.1 一般的なトラブルシューティングのヒント

インストール時にエラーが発生した場合の対処方法は、次のとおりです。

H.2 インストール・ログ・ファイルと構成ログ・ファイル

この項では、Oracle Data IntegratorインストーラおよびOracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行中に作成されるログ・ファイルについて説明します。ログ・ファイルには、インストールや構成に関する問題のトラブルシューティングに役立つ情報が記載されています。

H.2.1 インストール・ログ・ファイル

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)に格納されているoraInst.locファイルでその場所を検索できます。

  • Linuxの場合: /etc/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc

Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。64ビットWindowsマシン上で32ビット・インストーラを使用している場合は、インベントリ・ディレクトリはC:\Program Files (x86)\Oracle\Inventory\logsです。

ログ・ディレクトリには、次のインストール・ログ・ファイルが作成されます。

  • installdate-time-stamp.log

    これはメインのログ・ファイルです。

  • installdate-time-stamp.out

    このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。

  • installActionsdate-time-stamp.log

    このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。

  • installProfiledate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、インストールおよび構成を完了するまでにかかった時間やメモリーおよびCPUの詳細事項など、全体的な統計が記載されます。

  • oraInstalldate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。

-printtimeパラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTakendate-time-stamp.logファイルとtimedate-time-stamp.logファイルが作成されます。

  • timeTakendate-time-stamp.log

    このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。

  • timedate-time-stamp.log

    このファイルには、コピー・セッションの時間に関する情報が記載されます。

-printmemoryパラメータを使用してインストーラを起動すると、memorydate-time-stamp.logファイルが作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用量に関する情報が記載されます。

H.2.2 構成ログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次のように-logオプションを指定して構成ウィザードを実行します。

UNIXオペレーティング・システム:

./config.sh -log=log_filename -log_priority=log_level

Windowsオペレーティング・システム:

config.cmd -log=log_filename -log_priority=log_level

-logオプションと-log_priorityオプションの詳細は、表H-1を参照してください。

表H-1 構成ウィザードのログ・ファイルのオプション

パラメータ 説明

-log

ログ・ファイルの場所を指定します。

log_filenameに絶対パスを指定すると、その場所にログ・ファイルが作成されます。パスを指定しないでファイル名のみ指定した場合、ログ・ファイルは、MW_HOME/logsディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に作成されます。

-logで指定できる他の値は次のとおりです。

  • stdout

    標準出力ストリームにエラー・メッセージを書き込みます。

  • stderr

    標準エラー・ストリームにエラー・メッセージを書き込みます。

  • disable

    MW_HOME/logsディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが作成されないように、デフォルト・ロギングを無効にします。

-log_priority

ログに書き込む詳細レベルを指定します。

指定できる値は次のとおりです(詳細度の高い順)。

  • debug

  • info

  • warning

  • error

  • fatal


H.3 JREの場所の記録

インストーラで使用されるJREの場所は、ODI_ORACLE_HOME/oui/oraparam.iniファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはODI_ORACLE_HOME\oui\oraparam.iniファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)に保存されます。このファイルは、OPatchおよびOracle Universal Installer (OUI)で優先JREの場所の判別に使用されます。

JREの場所を変更できます(たとえば、JREディレクトリをMiddlewareホームの外に移動します)。この場合、OPatchまたはOUIを実行しようとすると、JREの場所が見つからないためエラー・メッセージが表示されます。この場合は、次のいずれかを実行できます。

H.4 ODIクライアントとリポジトリの互換性

Oracle Data Integratorを他のOracle Fusion Middleware製品と一緒に使用している場合、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。

特定のサイトまたはプラットフォームでは、ODI Studio、ODIコンソール、スタンドアロン・エージェント、J2EEエージェントおよび実行可能スクリプトなど、様々なODIコンポーネントを同一バージョンにして使用することを強くお薦めします。また、マスター・リポジトリと作業リポジトリのバージョンが、それらのコンポーネントと互換性があることを確認する必要があります(表H-2)。

表H-2 ODIコンポーネントとリポジトリの互換性

製品 コンポーネント・バージョン リポジトリ・バージョン

Oracle Data Integrator

11.1.1.6.0および11.1.1.0.7

04.03.04.02

11.1.1.5.0

04.03.03.08

11.1.1.3.0

04.03.02.04

10.1.3.6

4.2.03.01

10.1.3.5

4.2.02.01

10.1.3.4, 10.1.3.3, 10.1.3.2

4.2.01.01

Sunopsis

4.2

4.1.02.01

4.1

4.1.01.01

4.0

4.0.01.01

3.2.0.3

3.2.03.01


H.5 追加情報

この付録で問題が解決されない場合は、My Oracle Support(以前のOracle MetaLink)で検索してください。

https://support.oracle.com/

問題の解決方法が見つからない場合は、サービス・リクエストをオープンしてください。