この章では、統合インタフェースの使用方法について説明します。また、インタフェース・コンポーネントおよびインタフェース・エディタの概要も説明します。
この章では、次の項目について説明します。
インタフェースは、1つ以上のソース・データストアからのデータストアまたは一時ターゲット構造のロードを定義する一連のルールで構成されています。
11.3項「インタフェースの作成」で統合インタフェースを作成するには、その前に、統合インタフェースの主要なコンポーネントとインタフェース・エディタについて理解する必要があります。統合インタフェースの設計に使用するコンポーネントの概要は、11.1.1項「統合インタフェースのコンポーネント」で説明します。インタフェース・エディタについては、11.2項「インタフェース・エディタの概要」で説明します。
統合インタフェースは、次のコンポーネントによって構成および定義されます。
ターゲット・データストア
ターゲット・データストアは、インタフェースによってロードされる要素です。永続データストア(モデル内で定義される)と、一時データストア(インタフェースによって作成される)があります。
データセット
1つのターゲットはいくつかのデータセットからデータとともにロードされます。集合ベースの演算子(UNION、INTERSECTなど)を使用して、異なるデータセットをターゲット・データストアにマージできます。
各データセットは、ソース・データストアの1つのダイアグラムと、これらのソース・データストアからターゲット・データストアをロードする場合に使用するマッピングに対応します。
ソース・データストアのダイアグラム
ソースのダイアグラムは、結合を使用して関係付けられた複数のソース・データストアで構成されています(フィルタ処理することもできます)。ソースのダイアグラムには、ターゲットのロードに関する追加情報をフェッチするためにルックアップも含まれています。
インタフェースのソースとして使用できるオブジェクトのタイプは、モデルからのデータストアとインタフェースからのデータストアの2タイプです。インタフェースを使用する場合は、そのターゲット・データストア(一時データストアの場合とそうでない場合)がソースとして使用されます。
インタフェースのソース・データストアは、ロード・プロセス時にフィルタ処理ができ、結合を使用して関係付ける必要があります。結合とフィルタはモデルからコピーするか、またはインタフェースで定義することもできます。結合とフィルタはSQL式の形式で実装されます。
マッピング
マッピングは、1つのターゲット列をロードするために1つ以上のソース列で実行される変換を定義します。この変換は、SQL式の形式で実装されます。各データセットのターゲット列ごとに1つのマッピングがあります。ターゲットでマッピングが実行されると、同じマッピングがすべてのデータセットに適用されます。
ステージング領域
ステージング領域は、いくつかの変換(結合、フィルタおよびマッピング)が実行される論理スキーマです。デフォルトでは、ステージング領域はターゲットの論理スキーマと同じスキーマです。
ステージング領域は別の場所(いずれかのソースを含む)に配置できます。これは、ターゲットの論理スキーマがステージング領域として不適切な場合に該当します。たとえば、ターゲットがファイル・データストアの場合は、ファイル・テクノロジには変換機能がないため、ステージング領域として不適切です。
マッピングは、ソース、ターゲットまたはステージング領域のいずれかで実行できます。フィルタおよび結合は、ソースまたはステージング領域のいずれかで実行できます。
フロー
フローは、ソース、ステージング領域(ターゲットと異なる場合)、およびターゲット(結合やフィルタが実行される場所)の間のデータの流れを表します。また、フローには、このインタフェースで使用されるロード・メソッドや統合メソッドも含まれます。これらを選択するには、ロード・ナレッジ・モジュール(LKM)および統合ナレッジ・モジュール(IKM)を選択します。
制御
インタフェースでは、2つのポイントの制御が実装されます。フロー制御では、データがターゲットに統合されるまでのデータの流れがチェックされます。統合後制御では、インタフェースの最後でターゲット表の静的チェックが実行されます。フロー制御および統合後制御でのチェック計画は、チェック・ナレッジ・モジュール(CKM)で定義されます。
インタフェースは次のコンポーネントを使用します。これらのコンポーネントは、インタフェースの作成前に作成する必要があります。
ロード・プロセスのソースおよびターゲットとして使用されるデータストア。これは、データ・モデルに移入する必要があります。詳細は、第5章「モデルの作成およびリバースエンジニアリング」を参照してください。
インタフェースの実行コンテキストでの正しい物理スキーマと論理スキーマ、およびそれらのマッピング。ステージング領域がソースまたはターゲット以外のスキーマで定義される場合、これらはインタフェースの作成前に定義する必要があります。詳細は、第4章「トポロジの設定」を参照してください。
フローで選択されるナレッジ・モジュール(IKM、LKM、CKM)。これは、プロジェクトにインポートされているか、グローバル・ナレッジ・モジュールとして使用できる必要があります。詳細は、第9章「統合プロジェクトの作成」を参照してください。
マッピング式、フィルタ式または結合式で使用する変数、順序およびユーザー関数。これらはプロジェクトに作成する必要があります。詳細は、第12章「プロシージャ、変数、順序およびユーザー関数の使用」を参照してください。
インタフェース・エディタでは、1つの環境で統合インタフェースを設計できます。インタフェース・エディタを使用すると、統合インタフェースを作成および編集できます。
インタフェース・エディタは、表11-1に説明するセクションで構成されています。
表11-1 インタフェース・エディタのセクション
セクション | 図の中の位置 | 説明 |
---|---|---|
デザイナ・ナビゲータ |
左側 |
デザイナ・ナビゲータには、プロジェクト、モデル、ソリューション、およびその他(グローバル)のコンポーネントがツリー状に表示されます。 |
ソース・ダイアグラム |
中央 |
「モデル」ツリーからソース・データストアを、「プロジェクト」ツリーからインタフェースをソース・ダイアグラムにドラッグします。このダイアグラムでは、結合やフィルタを定義したり編集することもできます。 |
ソース・ダイアグラムのツールバー |
中央、ソース・ダイアグラムの上部 |
このツールバーには、ソース・ダイアグラムで使用できるツール、およびダイアグラムの表示オプションが表示されます。 |
データセットのタブ |
中央、ソース・ダイアグラムの下部 |
インタフェース・エディタでは、データセットがタブとして表示されます。 |
インタフェース・エディタのタブ |
中央、データセットのタブの下部 |
インタフェース・エディタのタブは、インタフェース作成プロセスの順序に従って表示されています。次のタブがあります。
|
ターゲット・データストア・パネル |
右上部 |
ターゲット・データストアをデザイナ・ナビゲータの「モデル」ツリーからターゲット・データストア・パネルにドラッグします。ターゲット・データストアとともに各列のマッピングがこのパネルに表示されます。プロパティ・インスペクタでデータストアを編集するには、データストアのタイトルまたは特定の列を選択します。このパネルでは、インタフェースの一時ターゲットを作成することもできます。 |
プロパティ・インスペクタ |
下部 |
選択したオブジェクトのプロパティが表示されます。 プロパティ・インスペクタが表示されていない場合は、「表示」メニューから「プロパティ・インスペクタ」を選択します。 |
インタフェースは標準プロセスに従って作成しますが、このプロセスはユースケースによって異なる場合があります。通常は、次の手順に従ってインタフェースを作成します。
手順2から5は、クイック編集エディタを使用して実行することもできます。詳細は、11.4項「クイック編集エディタの使用」を参照してください。
新規インタフェースを作成するには:
デザイナ・ナビゲータで、インタフェースを作成するプロジェクトの下にあるフォルダ内から「インタフェース」ノードを選択します。
右クリックして「新規インタフェース」を選択します。インタフェース・エディタが表示されます。
「定義」タブで、インタフェースの「名前」を入力します。
インタフェースのステージング領域および最適化コンテキストを選択します。
注意: デフォルトでは、ステージング領域はターゲットに設定されます。インタフェースに必要な変換機能がターゲットにない場合は、別の論理スキーマにステージング領域を配置する必要があります。これは、ファイルやJMSなどの論理スキーマが該当します。インタフェースにターゲット・データストアを定義した後は、ステージング領域を特定の場所に設定できます。設定するには、「概要」タブから「ターゲットと異なるステージング領域」オプションをクリックし、ステージング領域として使用する論理スキーマを選択します。 インタフェースに一時ターゲット・データストアがある場合、「ターゲットと異なるステージング領域」オプションはグレー表示されます。この場合、ステージング領域とターゲットは、一時ターゲットが作成されたスキーマと同じスキーマ上にあります。このため、この論理スキーマを選択する必要があります。 Oracle Data Integratorには、軽量のデータベース・エンジンが組み込まれています。このエンジンは、ステージング領域として使用できるデータベース・エンジンがない場合(ファイル間の変換を実行する場合など)に使用できます。このエンジンを使用するには、ステージング領域スキーマとして「In_MemoryEngine」を選択します。このエンジンが適しているのは、少量のデータを処理する場合のみです。 最適化コンテキストは、インタフェースの最適化を設計する際に使用するデータストアの物理組織を定義します。この物理組織を使用して、データストアをソース・セットにグループ化し、変換が可能な場所を定義して、最後にフローの構造を計算します。たとえば、最適化コンテキストで、2つの異なる論理スキーマにある2つのデータストアを同じデータ・サーバーに配置することによって解決される場合、インタフェースでは2つのデータストア間の結合をソース上に設定できます。 |
「マッピング」タブに移動して続行します。11.3.2項「ターゲット・データストアの定義」から11.3.5項「マッピングの定義」までに説明する手順は、インタフェース・エディタの「マッピング」タブで実行します。
ヒント: 「マッピング」タブで使用されるソース・データストア、ルックアップ、一時インタフェースまたはターゲット・データストアのエディタを表示するには、オブジェクトを右クリックして「開く」を選択します。 |
ターゲット・データストアは、インタフェースによってロードされる要素です。永続データストア(モデル内で定義される)と、一時データストア(インタフェースによってステージング領域で作成される)があります。
インタフェースに永続ターゲット・データストアを挿入するには:
デザイナ・ナビゲータで、「モデル」ツリーを展開し、ターゲットとして挿入するデータストアを含むモデルまたはサブモデルを展開します。
データストアを選択して「ターゲット・データストア」パネルにドラッグします。ターゲット・データストアが表示されます。
固定されたコンテキストでこのデータストアをターゲットにする場合は、プロパティ・インスペクタで、このデータストアのコンテキストを選択します。デフォルトでは、インタフェースが実行されるコンテキストでデータストアがターゲットになります。このステップはオプションです。
このターゲット・データストアの特定のパーティションをターゲットにする場合は、プロパティ・インスペクタで、このデータストアに定義されているパーティションまたはサブパーティションをリストから選択します。このステップはオプションです。
ターゲット・データストアを定義した後は、そのデータを表示できます。
インタフェースの永続ターゲット・データストアのデータを表示するには:
「ターゲット・データストア」パネルで、ターゲット・データストアのタイトルを右クリックします。
「データ」を選択します。
データ・エディタにターゲット・データストアのデータが表示されます。一時ターゲット・データストアはインタフェースによって作成されるため、そのデータは表示できません。
一時ターゲット・データストアを追加するには:
「ターゲット・データストア」パネルで、ターゲット・データストアのタイトル<Temporary Target Datastore>
を選択して、ターゲット・データストアのプロパティ・インスペクタを表示します。
プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、このデータストアの「名前」を入力します。
注意: データストア名には、ODIの予約名( |
事前定義されたコンテキストでこのデータストアをターゲットにする場合は、このデータストアのコンテキストを選択します。デフォルトでは、インタフェースが実行されるコンテキストでデータストアがターゲットになります。このステップはオプションです。
「一時データストアの場所」を指定します。ステージング領域として機能する物理スキーマの作業スキーマまたはデータ・スキーマに一時データストアを作成する場合は、「作業スキーマ」または「データ・スキーマ」を選択します。スキーマの詳細は、第4章「トポロジの設定」を参照してください。
注意: 一時ターゲット・データストアが作成されるのは、フローを定義する際にIKMオプションのCREATE_TARGET_TABLEをアクティブ化した場合のみです。 |
「概要」タブに移動し、この一時ターゲット・データストアが作成される論理スキーマを選択します。
列のない一時ターゲット・データストアが作成されます。列を追加して構造を定義する必要があります。
一時ターゲット・データストアに列を追加するには:
「ターゲット・データストア」パネルで、ターゲット・データストアの名前を示すタイトル・バーを右クリックします。
「列の追加」を選択します。
新しい空の列が「ターゲット・データストア」パネルに表示されます。この新しい列を選択します。
「ターゲット・マッピング」プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、「ターゲット列」フィールド・グループに新しい列の定義を指定します。列の名前、データ型、長さおよびスケールを定義する必要があります。
一時ターゲット・データストアから列を削除するには:
「ターゲット・データストア」パネルで、削除する列を右クリックします。
「削除」を選択します。
ソース・データストアの1つまたは複数の列を一時ターゲット・データストアに追加するには:
11.3.4項「ソース・データストアおよびルックアップの定義」の説明に従って、ソース・データストアを追加します。
ソース・ダイアグラムで、追加するソース・データストアの列を選択します。
右クリックして「ターゲット表への列の追加」を選択します。
列がターゲット・データストアに追加されます。データ型は自動的に設定されます。
ソース・データストアのすべての列を一時ターゲット・データストアに追加するには:
ソース・データストアを追加します。
ソース・ダイアグラムで、ソース・データストアを表すエンティティのタイトルを選択します。
右クリックして「ターゲットに追加」を選択します。
列がターゲット・データストアに追加されます。データ型は自動的に設定されます。
インタフェースで更新機能またはフロー制御機能を使用する場合は、ターゲット・データストアに更新キーを定義する必要があります。
更新キーによって、ターゲットへの挿入前に、更新またはチェック対象になる各レコードが識別されます。このキーには、モデルのターゲット・データストアで定義された一意キーか、またはインタフェースのキーとして指定された列のグループを使用できます。
一意キーから更新キーを定義するには:
「ターゲット・データストア」パネルで、ターゲット・データストアの名前を示すタイトル・バーを選択して、プロパティ・インスペクタを表示します。
「ダイアグラム・プロパティ」タブで、リストから「更新キー」を選択します。
注意: このリストに表示されるのは、このデータストアのモデルに定義されている一意キーのみです。 |
次の場合は、列から更新キーを定義することもできます。
データストアに一意キーがない場合。一時ターゲット・データストアの場合は常に該当します。
すでに定義したキーに関係なく、キーを指定する場合。
列から更新キーを定義する場合は、更新キーを構成する各列を手動で選択します。
列から更新キーを定義するには:
更新キーが選択されている場合は、選択を解除します。このステップは、永続データストアの場合のみ実行します。
「ターゲット・データストア」パネルで、更新キーを構成する列を1つ選択して、プロパティ・インスペクタを表示します。
「ダイアグラム・プロパティ」タブで、「キー」ボックスを選択します。「ターゲット・データストア」パネルで、列の前にキーの記号が表示されます。
更新キーを構成する列ごとにこの操作を繰り返します。
データセットはデータストアのグループからのデータの流れを表します。いくつかのデータセットを、UNIONおよびINTERSECTなどの集合ベースの演算子を使用してインタフェースのターゲット・データストアとしてマージできます。データセットのサポート、およびサポートされる集合ベースの演算子は、ステージング領域のテクノロジの機能によって異なります。
「DataSet構成」ダイアログでは、インタフェースのデータセットを追加、削除および順序付けしたり、データセット間の演算子を定義できます。集合ベースの演算子は、常にステージング領域で実行されることに注意してください。
統合インタフェースを設計するときは、各データセットのマッピングが一貫している必要があります。つまり、各データセットには、同じ数のターゲット列がマップされている必要があります。
新規データセットを作成するには:
ソース・ダイアグラムのツールバーで、「DataSetの追加/削除」をクリックして「DataSet構成」ダイアログを表示します。
「新規DataSetの追加」をクリックします。新規データセット用の新しい行がリストの最後に追加されます。
「DataSet名」フィールドに新規データセットの名前を指定します。この名前は、データセットのタブに表示されます。
「演算子」フィールドで、データセットの集合ベースの演算子を選択します。さらにデータセットを追加する場合は、ステップ2から4を繰り返します。
「閉じる」をクリックします。
データセットの順序を調整するには:
「DataSet構成」ダイアログでデータセットを選択します。
「上」矢印キーや「下」矢印キーをクリックして、リスト内でデータストアの位置を上または下に移動します。
データセットを削除するには:
「DataSet構成」ダイアログでデータセットを選択します。
「削除」をクリックします。
ソース・データストアには、ターゲット・データストアのロードに使用されるデータが含まれています。インタフェース・ソースとして、モデルのデータストア、およびインタフェースのターゲットである一時データストアの2つのタイプのデータストアを使用できます。
別のインタフェースのターゲットである一時データストアをソースまたはルックアップ表として使用する場合は、次のいずれかを選択できます。
永続的な一時データストアを使用する: 最初のインタフェースを実行して一時データストアを作成およびロードし、2番目のインタフェースを実行してデータを取得します。通常は、パッケージ内の2つのインタフェースを順序付けます。
永続データストアを使用しない: 2番目のインタフェースによって、一時データストアのロードに対応した下位選択が生成されます。ソース・インタフェースのすべてのデータストアは同じデータ・サーバーに属する必要があるため(たとえば、ソース・インタフェースに複数のソース・セットを含めることはできません)、このオプションは常に使用できるわけではありません。このオプションをアクティブ化するには、ソースで「一時インタフェースを導出表として使用」を選択します。一時インタフェースを導出表として使用する場合、次のことにご注意ください:
生成される下位選択構文は、標準的な下位選択構文(デフォルトの動作)または最初のインタフェースで使用されるIKMからカスタマイズされた構文のいずれかになります。
導出表文のオプションを定義するコマンドを除くすべてのIKMコマンドでは、「導出表の下位選択文に現在のコマンドを使用」が無視されます。この制限により、たとえば、一時索引の管理はサポートされません。
インタフェースのソース・データストアは、ロード・プロセス時にフィルタ処理ができ、結合を使用して関係付ける必要があります。結合とフィルタはモデルから自動的にコピーするか、またはインタフェースで定義することもできます。
ルックアップは、モデルまたはインタフェースのターゲット・データストアからのデータストア(ルックアップ表と呼ばれます)で、結合式を使用してソース・データストア(駆動表)に関連付けられます。データはルックアップからフェッチされてマッピングで使用されます。
ルックアップ・データはマッピング式で使用されます。ルックアップ表は、ルックアップ・ウィザードを使用して追加されます。データベースに応じて、次の2つの構文がルックアップで使用できます。
FROM句内のSQL左外部結合: ルックアップは標準ソースとして処理され、左外部結合式はルックアップをその駆動表に関連付けるために生成されます。
SELECT句内のSQL式: ルックアップは、ルックアップ表からデータをフェッチするSELECT句内で実行されます。この構文は、小規模なルックアップ表では効率的な場合があります。
インタフェースに永続タイプのソース・データストアを追加するには:
デザイナ・ナビゲータで、「モデル」ツリーを展開し、ソースとして挿入するデータストアを含むモデルまたはサブモデルを展開します。
データストアを選択してソース・ダイアグラムにドラッグします。ソース・データストアがダイアグラムに表示されます。
プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、ソース・データストアの「別名」を変更します。別名は、列名の接頭辞として使用されます。これは、マッピング式、結合式およびフィルタ式の読みやすさを向上させるためのオプションのステップです。
固定されたコンテキストでこのデータストアからデータを取得する場合は、このデータストアのコンテキストを選択します。デフォルトでは、インタフェースが実行されるコンテキストでデータストアにアクセスします。このステップはオプションです。
このデータストアの特定のパーティションからデータを取得する場合は、このデータストアに定義されているパーティションまたはサブパーティションをリストから選択します。このステップはオプションです。
注意: データストアに定義されたモデル・フィルタが存在するか、またはそのデータストアとダイアグラム内の既存のデータストアの間に参照が存在する場合、それらはデータストアとともに表示されます。これらの参照とフィルタは、インタフェースに結合とフィルタとしてコピーされます。これらの結合やフィルタは、モデルから参照やフィルタへのリンクではありません。したがって、モデルの参照やフィルタを変更しても、インタフェースの結合やフィルタに影響を与えることはありません(逆も同様です)。 |
注意: ソース・データストアがジャーナル化される場合、インタフェース・フローではジャーナル化されたデータのみを使用できます。ソース・データストアのプロパティの「ジャーナル化されたデータのみ」ボックスを選択します。ジャーナル化フィルタがダイアグラム内に自動的に作成されます。詳細は、第6章「チェンジ・データ・キャプチャの使用」を参照してください。 |
インタフェースに一時タイプのソース・データストアを追加するには:
デザイナ・ナビゲータで、「プロジェクト」ツリーを展開し、ソースとして挿入するインタフェースを含むプロジェクトを展開します。
インタフェースを選択してソース・ダイアグラムにドラッグします。ソース・データストアがダイアグラムに表示されます。
プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、ソース・データストアの「別名」を変更します。別名は、列名の接頭辞として使用されます。これは、マッピング式、結合式およびフィルタ式の読みやすさを向上させるためのオプションのステップです。
インタフェースで一時データストアのロードに対応する下位選択を生成する場合は、「一時インタフェースを導出表として使用(下位選択)」ボックスを選択します。このボックスが選択されていない場合は、現在のインタフェースが実行される前に、一時データストアをロードするインタフェースが実行されることを確認してください。
注意: 「一時インタフェースを導出表として使用(下位選択)」チェック・ボックスは、ソース・データストアが別のインタフェースの一時ターゲット・データストアである場合にのみ使用できます。次の場合は、チェック・ボックスは無効化され、一時インタフェースを導出表として使用することはできません。
|
インタフェースからソース・データストアを削除するには:
ソース・ダイアグラムで、ソース・データストアを表すエンティティのタイトルを右クリックします。
「削除」を選択します。
「確認」ダイアログで、「OK」をクリックします。
ソース・データストアが、関連付けられたフィルタや結合とともに削除されます。このソース・データストアに、マッピングで使用された列が含まれていた場合、そのマッピングはエラーになることに注意してください。
インタフェースのソース・データストアのデータまたは行数を表示するには:
ソース・ダイアグラムで、ソース・データストアを表すエンティティのタイトルを右クリックします。
ソース・データストアの行数を表示する場合は行数を選択し、ソース・データストアのデータを表示する場合は「データの表示」を選択します。
ウィンドウにソース・データストアの行数またはデータが表示されます。
インタフェースにルックアップを追加するには:
ソース・ダイアグラムのツールバー・メニューから、「新規ルックアップの追加」を選択します。ルックアップ表ウィザードが開きます。
ルックアップ表ウィザードで、左ペインから「駆動表」を選択します。現在のダイアグラムのソース・データストアが表示されます。ルックアップはリストに表示されないことに注意してください。
右側の「ルックアップ表」ペインにあるツリーから、次のいずれかを実行します。
「データストア」タブで、ルックアップ表として使用するデータストアをモデルから選択します。
「インタフェース」タブで、ターゲットをルックアップ表として使用するインタフェースを選択します。このターゲットが一時ターゲットのときに、インタフェースで一時データストアのロードに対応する下位選択を生成する場合は、「一時インタフェースを導出表として使用(下位選択)」ボックスを選択します。このボックスが選択されていない場合は、現在のインタフェースが実行される前に、一時データストアをロードするインタフェースが実行されることを確認してください。
ルックアップ表の別名を変更します。別名は、列名の接頭辞として使用されます。これは、式の読みやすさを向上させるためのオプションのステップです。
「次へ」をクリックします。
左ペインで、結合する駆動表からソース列(1列または複数列)を選択します。
右ペインで、結合するルックアップ表の列(1列または複数列)を選択します。
「結合」をクリックします。結合条件が「結合条件」テキスト・フィールドに表示されます。このフィールドの結合条件は編集できます。
ルックアップのオプションを指定します。
実行: ルックアップの実行場所(「ソース」または「ステージング領域」)。
ルックアップ・タイプ: SQLコードの生成時に、「FROM句内のSQL左外部結合」を使用するか、または「SELECT句内のSQL式」を使用するかを指定します。
「終了」をクリックします。データセットのソース・ダイアグラムにルックアップが表示されます。
注意: このルックアップから列を使用するには、ルックアップを表すグラフィカル・アーティファクトを展開する必要があります。ダイアグラムでルックアップ・アイコンを右クリックし、「表示モード」→「シンボル」の順に選択します。 |
ルックアップ表を編集するには:
データセットのソース・ダイアグラムでルックアップを選択します。ルックアップ表のプロパティがプロパティ・インスペクタに表示されます。
プロパティ・インスペクタで、ルックアップのプロパティを編集します。
ここでは、駆動表およびルックアップ表を変更できません。これらの表を変更するには、ルックアップを削除してから再作成する必要があります。
ルックアップ表を削除するには:
データセットのソース・ダイアグラムでルックアップを選択します。
右クリックして「削除」を選択します。
ソース・データストアにフィルタを定義するには:
ソース・ダイアグラムで、フィルタ処理するソース・データストアの列(1列または複数列)を選択し、その列をソース・ダイアグラムにドラッグ・アンド・ドロップします。フィルタが表示されます。このフィルタをクリックして、プロパティ・インスペクタを開きます。
プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、「実装」式を変更して必要なフィルタを作成します。「式エディタを起動します」ボタンをクリックして、式エディタを呼び出すこともできます。フィルタ式はSQL条件の形式である必要があります。たとえば、CUSTOMER表(別名がCUSTOMERのソース・データストア)からNAMEがnullでない顧客を取得する場合、式はCUSTOMER.NAME IS NOT NULLとなります。
実行場所として、「ソース」または「ステージング領域」を選択します。
「DBMSで式を確認してください」をクリックして、式を検証します。
「アクティブ・フィルタ」ボックスを選択して、このフィルタを有効または無効にします。デフォルトでは、有効になっています。
フィルタの実行を最適化するためにODIで一時索引を自動的に生成する場合は、「一時索引の作成」リストから、作成する索引タイプを選択します。このステップはオプションです。
注意: 一時索引の作成は、フロー全体では時間を要する操作です。実行統計を検討して、索引を使用して短縮できる実行時間と、一時索引の作成に要する時間を比較することをお薦めします。 |
ソース・データストアのフィルタを削除するには:
ソース・ダイアグラムで、フィルタを選択します。
右クリックして「削除」を選択します。
フィルタ処理後のデータまたは行数を表示するには:
ソース・ダイアグラムで、フィルタを選択します。
右クリックして、フィルタ処理後の行数を表示する場合は行数を選択し、フィルタ処理されたデータを表示する場合は「データの表示」を選択します。
ウィンドウにフィルタ処理後のデータまたは行数が表示されます。
インタフェースのソース・データストア間の結合を作成するには:
ソース・ダイアグラムで、結合する最初のソース・データストアの列を選択し、結合する2番目のソース・データストアの列にドラッグ・アンド・ドロップします。2つのデータストアをリンクする結合が表示されます。この結合をクリックして、プロパティ・インスペクタを開きます。
プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、「実装」式を変更して必要な結合を作成します。「式エディタを起動します」ボタンをクリックして、式エディタを呼び出すこともできます。結合式はSQL式の形式である必要があります。
実行場所として、「ソース」または「ステージング領域」を選択します。
オプションで、「DBMSで式を確認してください」をクリックして、式を検証できます。
結合のタイプ(右/左、内部/外部、相互、自然)を選択します。結合によって取得される行の説明テキストが更新されます。
この結合で順序付き結合構文を使用する場合は、「順序付き結合(ISO)」ボックスを選択し、この結合が生成される「順序番号」を指定します。このステップはオプションです。
「アクティブな句」ボックスを選択して、この結合を有効または無効にします。デバッグを行う場合は結合を無効にできます。デフォルトでは、有効になっています。
この結合の実行を最適化するためにODIで一時索引を自動的に生成する場合は、「一時索引の対象」リストから、作成する索引タイプを選択します。このステップはオプションです。
注意: 一時索引の作成は、フロー全体では時間を要する操作です。実行統計を検討して、索引を使用して短縮できる実行時間と、一時索引の作成に要する時間を比較することをお薦めします。 |
インタフェースのソース・データストア間の結合を削除するには:
ソース・ダイアグラムで、結合を選択します。
右クリックして「削除」を選択します。
結合後のデータまたは行数を表示するには:
ソース・ダイアグラムで、結合を選択します。
右クリックして、結合によって戻された行数を表示する場合は行数を選択し、結合の結果を表示する場合は「データの表示」を選択します。
ウィンドウに結合後のデータまたは行数が表示されます。
マッピングでは、1つのターゲット列をロードするために、ソース列(1列または複数列)での変換を定義します。
マッピングが空の場合は、ソースまたはターゲット・データストアを追加したときに、列名を一致させて自動的に生成されます。ユーザー定義のマッピングは、常に自動マッピングより優先されます。
列名を一致させて自動マッピングを再生成するには:
ターゲット・データストアを右クリックします。
「自動マッピングの再実行」を選択します。
ターゲット・データストアの列が、ソース・データストアの同じ名前の列に自動的にマップされます。
ターゲット列のマッピングを定義するには:
「ターゲット・データストア」パネルで、ターゲット・データストアの列を選択して、プロパティ・インスペクタを表示します。
プロパティ・インスペクタの「ダイアグラム・プロパティ」タブで、「実装」を変更して必要な変換を作成します。モデル内のすべての表の列は、テキストにドラッグ・アンド・ドロップできます。「式エディタを起動します」をクリックして、式エディタを呼び出すこともできます。
オプションで、「DBMSで式を確認してください」をクリックして、式を検証します。
実行場所として、「ソース」、「ターゲット」または「ステージング領域」を選択します。マッピングを設計するときは、いくつかの制限があります。マッピングでこれらの制限に違反している場合は、「ターゲット・データストア」パネルでターゲット列に赤い十字アイコンが表示されます。たとえば、次のような制限があります。
定数を含むマッピングは、ソース・データストアを選択しないとソースにマップできません。
参照ソース列を含むマッピングは、ターゲットにマップできません。
必須列はマップする必要があります。
1つのデータセットにマップされたマッピングは、他のすべてのデータセットにマップされる必要があります。
「挿入」または「更新」操作でマッピングを実行する場合は、「更新」ボックスを選択します。また、「UD1」から「UD10」のボックスを選択して、KM固有のオプションを列で有効にすることもできます。これらのオプションの使用は任意ですが、ナレッジ・モジュールのドキュメントで指示されている場合は使用する必要があります。そうでない場合、オプションは無視されます。
このマッピングをインタフェースの実行で使用する場合は、「アクティブ・マッピング」を選択します。無効になっているマッピングにマッピング・テキストを入力すると、そのマッピングは自動的に有効になることに注意してください。
ヒント: 作業を続行する前に、ソース・ダイアグラムのツールバーから「インタフェース・エラー・レポートの表示」をクリックして、ダイアグラム内の一貫性やエラーを確認できます。このレポートには、インタフェースに存在する可能性があるエラー(誤った場所に配置されたマッピングなど)が表示されます。 この段階では、インタフェースに対してナレッジ・モジュールがまだ選択されていないため、エラーが発生する場合があります。 |
「フロー」タブで、マップされたデータのロードおよび統合計画を定義します。Oracle Data Integratorでは、インタフェースのダイアグラムの構成に応じてフローが自動的に計算されます。また、データ・フローのデフォルトのKM (グローバルKMおよびプロジェクトKM)が提示されます。「フロー」タブでは、データ・フローを表示し、データのロードおよび統合に使用するKMを選択できます。
フローには、次の項目が表示されます。
ソース・セット: 同じデータセット内にあり、同じ物理データ・サーバーに配置され、ソースに配置された結合によって結合されているソース・データストアは、フロー・ダイアグラムの単一のソース・セットにグループ化されます。ソース・セットは、同時に抽出できるデータストアのグループを表します。
データセット: データセットは、ステージング領域に黄色のボックスとして表示されます。
ステージング領域: 様々なデータセットやターゲット(同じデータ・サーバー上にある場合)、場合によってはいくつかのソース(同じデータ・サーバー上にある場合)を示すボックスとして表示されます。
ターゲット: ステージング領域とは別のスキーマにターゲットが存在する場合(「ターゲットと異なるステージング領域」オプションが選択されている場合)、ターゲットは個別のボックスとして表示されます。
フローでは、次のKMを使用します。
LKM: データの移動方法を定義します。データをソースからステージング領域に移動するためのLKMをソース・セットごとに1つ選択します。ステージング領域がターゲットと異なり、ステージング領域に対して単一のテクノロジIKMが選択されている場合は、ステージング領域からターゲットにデータを移動するためにそれを選択することもできます。
IKM: データをターゲットに統合する方法を定義します。通常は、ターゲットで1つのIKMを選択します。ステージング領域がターゲットと異なる場合は、ステージング領域からターゲットにデータを移動して統合する複数テクノロジIKMを選択できます。
注意: インタフェースで選択できるのは、グローバルKMまたはプロジェクトにすでにインポートされているKMのみです。作業を続行する前に、適切なKMをプロジェクトにインポート済であることを確認してください、 |
使用中のLKMを変更するには:
「フロー」タブで、ソース・セットの1つ、またはステージング領域(ターゲット・グループと異なる場合)のタイトルをクリックして選択します。このオブジェクトのプロパティ・インスペクタが開きます。
ソース・セットで作業している場合は、そのソース・セットの名前を変更します。これは、フローの読みやすさを向上させるためのオプションのステップです。
「LKMセレクタ」リストからLKMを選択します。
KMには、ほとんどのユース・ケースで機能するデフォルト・オプションが設定されています。KMオプションは、必要に応じて変更できます。
以前のKMのKMオプションは、あるKMから別のKMに切り替えるときに同音意義を使用して保持されます。KMを何度も変更すると、カスタムのKMオプション値が失われる場合があります。
使用中のIKMを変更するには:
「フロー」タブで、ターゲットのタイトルをクリックして選択します。このオブジェクトのプロパティ・インスペクタが開きます。
プロパティ・インスペクタで、「IKMセレクタ」リストからIKMを選択します。
データ・フローにDISTINCT文を自動的に適用して行の重複を回避する場合は、重複なしオプションを選択します。
KMには、ほとんどのユース・ケースで機能するデフォルト・オプションが設定されています。KMオプションは、必要に応じて変更できます。
以前のKMのKMオプションは、あるKMから別のKMに切り替えるときに同音意義を使用して保持されます。KMを何度も変更すると、カスタムのKMオプション値が失われる場合があります。
設定する重要なオプションはFLOW_CONTROLです。このオプションによって、フロー制御がトリガーされ、フロー制御の設定が必要になります。
注意: 増分更新計画を使用するナレッジ・モジュールでは、フロー制御と同様に、インタフェースのターゲット・データストアに対して更新キーを設定する必要があります。 |
注意: KMとそのオプションの詳細は、KMに関する説明、およびOracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドを参照してください。 |
統合インタフェースでは、2つの制御ポイントを設定できます。フロー制御では、データがターゲットに統合されるまでのデータの流れがチェックされます。統合後制御では、インタフェースの最後でターゲット表の静的チェックが実行されます。
フロー制御計画では、データがこのデータストアに統合される前に、ターゲット・データストアに定義された制約に対してデータをチェックする方法を定義します。これは、CKMで定義されます。フロー制御を実行するには、IKMのFLOW_CONTROLオプションをtrue
に設定する必要があります。また、フロー制御では、このインタフェースのターゲット・データストアで更新キーが選択されている必要があります。詳細は、11.3.2.3項「更新キーの定義」を参照してください。
インタフェースで使用するCKMを定義するには:
インタフェースの「制御」タブで、「CKMセレクタ」リストからCKMを選択します。
KMのオプションを設定します。
チェック対象の制約を選択します。
「許容されているエラーの最大数」を入力します。このフィールドが空の場合、許容されるエラーの数は無限であることに注意してください。許容されているエラーの数に達すると、フロー制御(ある場合)または統合後制御(ある場合)時にインタフェースが停止します。
フロー制御または統合後制御時に、エラーが固定の数ではなくある割合に達したときにインタフェースを停止する場合は、「%」ボックスを選択します。この割合は、次の式を使用して計算されます。
errors_detected * 100 / checked_rows
この場合:
checked_rows
は、フロー制御または統合後制御時にチェックされる行の数です。
errors_detected
は、フロー制御または統合後制御時に検出されたエラーの数です。
この式は、インタフェースの実行の最後に計算されます。この式の結果が指定の割合を超えている場合、インタフェースのステータスはエラー状態になります。フロー制御時にインタフェースが失敗してエラー状態になった場合、ターゲットに対する変更は実行されません。統合後制御時にインタフェースが失敗してエラー状態になった場合、ターゲットに対して実行された変更はナレッジ・モジュールでコミットされません。
統合後制御計画では、ターゲット・データストアに定義された制約に対してデータをチェックする方法を定義します。このチェックは、データがターゲット・データストアに統合された後に実行されます。これは、CKMで定義されます。統合後制御を実行するには、IKMのSTATIC_CONTROLオプションをtrue
に設定する必要があります。統合後制御では、インタフェースのターゲット・データストアのデータ・モデルに主キーが定義されている必要があります。
「許容されているエラーの最大数」については、フロー制御と同じ動作が適用されます。
統合後制御では、フロー制御と同じCKMを使用します。
インタフェースを作成した後は、そのインタフェースを実行できます。
インタフェースを実行するには:
インタフェースの編集時に、ツールバーの「実行」をクリックします。
「実行」ダイアログで、次の実行パラメータを選択します:
インタフェースが実行されるコンテキストを選択します。
インタフェースを実行する論理エージェントを選択します。
「OK」をクリックします。
「セッションを開始しました」ウィンドウが表示されます。
「OK」をクリックします。
クイック編集エディタを使用すると、非グラフィカルな形式で、インタフェース・エディタの「マッピング」タブと同じアクションを実行できます。
クイック編集エディタを使用すると、次の作業を実行できます。
インタフェース・コンポーネントを表形式で操作します。
コンポーネント編集時のコンポーネント・プロパティの一括更新。詳細は、11.4.2項「コンポーネントの編集」を参照してください。
共通タスクでのキーボード・ナビゲーションの使用。詳細は、11.4.6項「共通タスクでのキーボード・ナビゲーションの使用」を参照してください。
次のコンポーネントのプロパティは、クイック編集エディタで表形式で表示して、編集できます。
ソース
ルックアップ
結合
フィルタ
マッピング
インタフェース・エディタの「マッピング」タブですでに定義されたコンポーネントがクイック編集エディタに表示され、クイック編集エディタで定義されたコンポーネントは「マッピング」タブにも反映されることに注意してください。
クイック編集エディタを使用すると、統合インタフェースのコンポーネントを追加または削除できます。
クイック編集エディタを使用してソース、ルックアップ、結合、フィルタまたは一時ターゲット列を追加するには:
インタフェース・エディタで、「クイック編集」タブに移動します。
「データセットの選択」リストから、新規コンポーネントを追加するデータセットを選択します。
追加するコンポーネントのセクションを展開します。
ツールバー・メニューから「追加」を選択します。
次に実行するタスクは、追加するコンポーネントのタイプによって異なります。
新しい一時ターゲット列を追加する場合は、一時ターゲット列を表す新しい行がターゲット・データストア表に追加されます。このターゲット・データストア表では、ニーズに従って一時ターゲット列のセルを直接変更できます。
ソース、ルックアップ、結合またはフィルタを追加する場合は、ウィザードに従って次のステップに進みます。
ソースの追加ウィザード
ソースの追加ウィザードを使用して、インタフェースのソースを追加します。データストアまたは統合インタフェースは、ソースとして追加できます。
データストアをインタフェースのソースとして追加するには:
「データストア」タブを選択します。
ソースの追加ウィザードに、インタフェースのソースとして使用できるデータストアのリスト、およびそのモデルとモデル・フォルダが表示されます。
リストから、インタフェースのソースとして追加するデータストアを選択します。
検索フィールドにデータストア名の一部または全部を入力すると、リスト内を検索したり、このリストをフィルタ処理することができます。
データストアの別名を変更します(オプション)。
「OK」をクリックします。
統合インタフェースをインタフェースのソースとして追加するには:
「インタフェース」タブを選択します。
ソースの追加ウィザードに、インタフェースのリストが表示されます。
リストから、インタフェースのソースとして追加するインタフェースを選択します。
検索フィールドにインタフェース名の一部または全部を入力すると、リスト内を検索したり、このリストをフィルタ処理することができます。
インタフェースの別名を変更します(オプション)。
「OK」をクリックします。
ルックアップ表ウィザード
ルックアップ表ウィザードを使用してルックアップ表を統合インタフェースに追加します。詳細は、11.3.4.2項「ルックアップの定義」を参照してください。
表の結合ウィザード
表の結合ウィザードを使用して、インタフェースのソース・データストア間の結合を作成します。
結合を作成するには:
「結合基準の指定」セクションの「左側のソース」リストから、結合の左列が含まれるソース・データストアを選択します。
「右側のソース」リストから、結合の右列が含まれるソース・データストアを選択します。
左側のソース列と右側のソース列を選択し、「結合」をクリックします。「結合条件」フィールドに結合条件が表示されます。
結合条件を変更して、必要な結合を作成できます。結合式はSQL式の形式である必要があります。「式エディタを起動します」をクリックして式エディタを呼び出し、結合条件を変更できます。
実行場所として、「ソース」または「ステージング領域」を選択します。
作成する結合のタイプを選択します。選択できるタイプは、「内部結合」、「相互」、「自然」、「左外部」、「右外部」または「完全」です。結合によって取得される行の説明テキストが更新されます。
「OK」をクリックします。
表のフィルタ・ウィザード
表のフィルタ・ウィザードを使用して、ソース・データストアのフィルタ基準を定義します。
ソース・データストアにフィルタを定義するには:
ソース・リストから、フィルタ処理するソース・データストアを選択します。
列リストから、フィルタを作成するソース列を選択します。「フィルタ条件」フィールドにフィルタ条件が表示されます。
フィルタ条件を変更して、必要なフィルタを作成できます。「式エディタを起動します」をクリックして式エディタを呼び出すことができます。フィルタ式はSQL条件の形式である必要があります。
実行場所として、「ソース」または「ステージング領域」を選択します。
「OK」をクリックします。
クイック編集エディタを使用してソース、ルックアップ、結合、フィルタ、マッピングまたはターゲット列のプロパティを編集するには:
インタフェース・エディタで、「クイック編集」タブに移動します。
「データセットの選択」リストから、変更するコンポーネントが含まれるデータセットを選択します。
変更するコンポーネントのセクションを展開します。
新しい値を選択または入力して、表入力を変更します。
一括更新の実行
一括更新を実行すると、複数のコンポーネント・プロパティを一度に更新できます。クイック編集エディタで一括更新を実行するには、コンポーネント表でコピー-貼付け機能を使用します。
注意: コピー-貼付け機能は、テキスト・セル、ドロップダウン・リストおよびチェック・ボックスで使用できます。 |
コンポーネント・プロパティの一括更新を実行するには:
コンポーネント表で、他のセルに適用する値が含まれるセルを選択します。
セルの値をコピーします。
同じ列にある複数のセルを選択します。
コピーした値を貼り付けます。
選択したすべてのセルに、コピーした値が設定されます。
クイック編集エディタを使用すると、データセットを作成、削除および構成できます。
クイック編集エディタを使用してデータセットを作成、削除および構成するには:
「データセットの選択」リストから、「データセットの管理」を選択します。
「DataSet構成」ダイアログが表示されます。11.3.3項「データセットの定義」の説明に従ってデータセットを定義します。
クイック編集エディタを使用すると、統合インタフェースのターゲット・データストアを変更できます。
クイック編集エディタを使用してインタフェースのターゲット・データストアを変更するには:
インタフェース・エディタで、「クイック編集」タブに移動します。
「マッピング」セクションを展開します。
「ターゲット・データストアの追加または変更」をクリックします。
「ターゲット・データストアの追加または変更」ダイアログで、次のいずれかを実行します。
一時ターゲット・データストアを作成する場合は、「一時ターゲットの使用」を選択し、新しい一時ターゲット・データストアの名前を入力します。
永続ターゲット・データストアを使用する場合は、リストから、インタフェースのターゲットとして追加するデータストアを選択します。
検索フィールドにデータストア名の一部または全部を入力すると、リスト内を検索したり、このリストをフィルタ処理することができます。
「OK」をクリックします。
クイック編集エディタの表は、次の2つの方法でカスタマイズできます。
表のツールバーから「列の選択」を選択します。次に、ドロップダウン・リストから、表に表示する列を選択します。
「表のカスタマイズ」ダイアログを使用します。
表のツールバーから「列の選択」を選択します。
ドロップダウン・メニューから「列の選択」を選択します。
「表のカスタマイズ」ダイアログで、表に表示する列を選択します。
「OK」をクリックします。
この項では、クイック編集エディタで使用するキーボード・ナビゲーションについて説明します。
表11-2は、クイック編集エディタの共通タスクと、使用するキーボード・ナビゲーションを示しています。
表11-2 共通タスクでのキーボード・ナビゲーション
ナビゲーション | タスク |
---|---|
矢印キー |
ナビゲート: 1つのセルを上、下、左または右に移動します。 |
[Tab] |
次のセルに移動します。 |
[Shift]+[Tab] |
前のセルに移動します。 |
[Space] |
テキストの編集の開始、リストの項目の表示、またはチェック・ボックスの値の変更を行います。 |
[Ctrl]+[C] |
選択内容をコピーします。 |
[Ctrl]+[V] |
選択内容を貼り付けます。 |
[Esc] |
セルへの入力を取り消します。 |
[Enter] |
セルへの入力を完了して次のセルに移動するか、ボタンをアクティブ化します。 |
[Del] |
選択した内容をクリアします(テキスト・フィールドのみ)。 |
[Back Space] |
アクティブなセル内で、選択した内容を削除するか、前の文字を削除します(テキスト・フィールドのみ)。 |
[Home] |
行の最初のセルに移動します。 |
[End] |
行の最後のセルに移動します。 |
[Page Up] |
列の最初のセルに移動します。 |
[Page Down] |
列の最後のセルに移動します。 |
E-LTスタイルの統合インタフェースでは、ターゲット上に存在するステージング領域でデータが処理されます。ステージング領域とターゲットは同じRDBMSに配置されます。データはソースからターゲットにロードされます。E-LTスタイルの統合インタフェースを作成するには、11.3項「インタフェース作成」で説明している標準の手順に従ってください。
ETLスタイルのインタフェースでは、ターゲットと異なるステージング領域でデータが処理されます。データは最初にソースから抽出され、次にステージング領域にロードされます。ステージング領域でデータ変換が実行され、中間結果がステージング領域の一時表に保存されます。データのロードと変換は標準のELT KMを使用して実行されます。
Oracle Data Integratorには、データをステージング領域からターゲットにロードする方法が2通り用意されています。
使用するKM計画に応じて フローおよび静的制御がサポートされます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、ETLスタイルのインタフェースの設計に関する説明を参照してください。
複数接続IKMの使用
複数接続IKMを使用すると、ステージング領域とソースが異なるデータ・サーバーにある場合にターゲットを更新できます。図11-2は、複数接続IKMを使用してターゲット・データを更新する統合インタフェースの構成を示しています。
複数接続IKMを使用する場合の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
ETLスタイルのインタフェースで複数接続IKMを使用するには:
11.3項「インタフェース作成」で説明している標準の手順を使用して統合インタフェースを作成します。ここでは、ETLスタイルに固有の手順のみ説明します。
インタフェース・エディタの「定義」タブで、「ターゲットと異なるステージング領域」を選択し、ソース表の論理スキーマ、またはソース、ターゲットのどちらでもない別の論理スキーマを選択します。このスキーマはステージング領域として使用されます。
「フロー」タブで、いずれかのソース・セットのタイトルをクリックして選択します。このオブジェクトのプロパティ・インスペクタが開きます。
「LKMセレクタ」リストで、データをソースからステージング領域にロードするLKMを選択します。使用できるLKMを確認するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
オプションで、KMのオプションを変更します。
「フロー」タブで、ターゲットのタイトルをクリックして選択します。このオブジェクトのプロパティ・インスペクタが開きます。
プロパティ・インスペクタの「IKMセレクタ」リストで、データをステージング領域からターゲットにロードするETL複数接続IKMを選択します。使用できるIKMを確認するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
オプションで、KMのオプションを変更します。
LKMと単一接続IKMの使用
専用の複数接続IKMがない場合は、標準のエクスポートLKMを標準の単一接続IKMと組み合せて使用します。図11-3は、エクスポートLKMと単一接続IKMを使用してターゲット・データを更新する統合インタフェースの構成を示しています。エクスポートLKMは、フロー表をステージング領域からターゲットにロードするために使用します。単一接続IKMは、データ・フローをターゲット表に統合するために使用します。
この構成(LKM + エクスポートLKM + 単一接続IKM)には、次の制限があります:
ソースがステージング領域と同じデータ・サーバーにある場合(インタフェース・エディタで明示的に選択)、簡易CDCも一貫性CDCもサポートされません
一時索引はサポートされません
標準のLKMを単一接続IKMと組み合せて使用する場合の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
ETLスタイルのインタフェースでLKMと単一接続IKMを使用するには:
11.3項「インタフェース作成」で説明している標準の手順を使用して統合インタフェースを作成します。ここでは、ETLスタイルに固有の手順のみ説明します。
インタフェース・エディタの「定義」タブで、「ターゲットと異なるステージング領域」を選択し、ソース表の論理スキーマ、またはソース、ターゲットのどちらでもない別の論理スキーマを選択します。
「フロー」タブで、ソース・セットを1つ選択します。
プロパティ・インスペクタの「LKMセレクタ」リストで、データをソースからステージング領域にロードするLKMを選択します。使用できるLKMを確認するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
オプションで、KMのオプションを変更します。
ステージング領域を選択します。プロパティ・インスペクタの「LKMセレクタ」リストで、データをステージング領域からターゲットにロードするLKMを選択します。使用できるLKMを確認するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
オプションで、オプションを変更します。
ターゲットのタイトルをクリックして選択します。このオブジェクトのプロパティ・インスペクタが開きます。
プロパティ・インスペクタの「IKMセレクタ」リストで、ターゲットを更新する標準の単一接続IKMを選択します。使用できるIKMを確認するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続性およびナレッジ・モジュール・ガイドで、使用しているステージング領域のテクノロジに対応する章を参照してください。
オプションで、KMのオプションを変更します。