Webフォルダは、WebDAVプロトコルをサポートするMicrosoftオペレーティング・システムの拡張機能です。コンピュータでWebフォルダにアクセスすると、WindowsのエクスプローラからOracle Portal内のページ・グループのコンテンツを参照し、それらのページ・グループ内のページにファイルをドラッグ・アンド・ドロップできます。
この例では、ScottというユーザーがWebフォルダを使用してMy Portalというページ・グループのコンテンツを参照して、そのページ・グループ内のページにファイルを追加します。
注意: この例では、Webフォルダが「マイ ネットワーク」の一部としてオペレーティング・システムに組み込まれている場合に、そのWebフォルダをWindows 2000で使用する方法を示します。「ネットワーク プレースの追加ウィザード」にアクセスするには、「マイ ネットワーク」をダブルクリックし、「ネットワーク プレースの追加」をダブルクリックします。Windows 9xまたはNTでWebフォルダを使用するには、Internet Explorer 5.5 (6.0ではない)とWebフォルダ・コンポーネントをインストールする必要があります。その後、6.0にアップグレードします。Webフォルダはそのまま保持されます。 Internet Explorer 5.5をインストールしても「マイ コンピュータ」の下位に「Webフォルダ」ノードが表示されない場合は、「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」を使用し、Internet ExplorerのWebフォルダ・コンポーネントを明示的にインストールする必要があります。 |
Webフォルダを使用してページにコンテンツを追加するには、次の手順を実行します(Windows 2000の場合)。
Windowsのエクスプローラを開いて、「マイ ネットワーク」をクリックします。
「ネットワーク プレースの追加」をダブルクリックし、ネットワーク プレースの追加ウィザードを表示します。
PortalのWebDAV URLを入力します。
ユーザーScottの場合は、URLは次のようになります。
http://mymachine.mycompany.com:5000/dav_portal/portal
PortalのWebDAV URLが不明な場合は、Portal管理者へ問い合せてください。
「次へ」をクリックし、Portalのユーザー名とパスワードを入力します。
注意: Webフォルダにログインできるユーザーは、常に1人のみです。つまり、複数の同時ログインはできません。新規ユーザーとしてWebフォルダにログインする場合には、自分のCookieをクリアし、コンピュータを再起動して現在のログイン・セッションを停止してから新規ユーザーとしてログインする必要があります。 WindowsのWebフォルダには、ユーザー名とパスワードまたはPortalセッションのCookie、あるいはその両方が格納される場合があり、これらの詳細は以降にWebフォルダを作成するときや、前に存在していたWebフォルダを再作成するときに使用されます。したがって、同じホスト上で異なる認証情報を使用してPortal用に複数のWebフォルダを作成することはできません。Webフォルダ実装の動作を正確に理解している場合を除き、1つのホストを参照するWebフォルダを該当のマシンに複数作成しないでください。また、既存(または以前)のWebフォルダと同じPortalを異なるユーザー・ログイン詳細で参照するWebフォルダを作成する場合にも、注意する必要があります。Windowsでは、プロンプトなしでログイン手順が実行される場合があります。 |
「終了」をクリックします。
Windows 2000を使用している場合は、ユーザー名とパスワードをもう一度入力するよう要求されます。
これで、Portalがネットワーク・プレースの1つとして表示されるようになります。
「マイ ネットワーク」のPortalエントリをダブルクリックしてドリルダウンします。
アクセス権限を持つ各ページ・グループのフォルダを表示できます。トップレベルのフォルダは、ページ・グループのルート・ページを表します。
ページ・グループをダブルクリックしてドリルダウンし、ページ・グループ内の次のサブページ・レベルのフォルダを参照します。
この例では、Scottは「MYPORTAL」をクリックして「My Portal」ページ・グループにドリルダウンします。図18-5を参照してください。
ページ名をクリックしてさらにドリルダウンし、ページ内のアイテムを表示します。
たとえば、mypage
フォルダでは、ファイル・アイテムMYDOCUMENT.TXTに関連付けられているファイルを表示できます。図18-5を参照してください。
ページにサブページがある場合は、これらはサブフォルダとして表示されます。
Windowsのエクスプローラの他のフォルダと同じようにPortalのWebフォルダにアクセスできるため、他のフォルダから自分のPortalにファイルをドラッグ・アンド・ドロップできます。
ドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用して、同一ページ・グループ内のファイルの移動やコピーが行えます。ページ・グループ間でのファイルのコピーはサポートされていません。ただし、ファイルをデスクトップにコピーしてから別のページ・グループにコピーすることで、この問題を解決できます。詳細は、18.4.3項「WebDAVからのコンテンツの移動、コピーおよび編集」を参照してください。
たとえば、Scottは自分のローカル・ドライブからmypage
へドキュメントをドラッグできます。
次にPortalのページにアクセスしたときに、新しいファイルが表示されます。変更を表示するには、ページを更新する必要があります。
新しいアイテムの表示名はファイル名と同じです(拡張子は削除されます)。アイテムを後で編集してこの名前を変更できます。
注意: アイテムは、ファイルがzipファイル、イメージ・ファイル、標準ファイルのいずれかに基づいて、デフォルトのWebDAVアイテム・タイプの1つとしてデフォルトのアイテム・リージョンに追加されます。 |
Microsoft Office 2000など、WebDAV対応のデスクトップ・アプリケーションを使用している場合は、Webフォルダから直接ファイルを開いて、ファイルを編集して保存できます。
承認が必要ない場合は、変更した内容はPortal内ですぐに使用できます。18.12項「例: Microsoft Office 2000を使用したPortalページ・コンテンツの編集」を参照してください。
Webフォルダで新しいフォルダを作成して、ページ・グループ内に新しいページを作成します。
たとえば、Scottはmypage
フォルダを右クリックし、メニューから「新規作成」、「フォルダ」の順に選択できます。