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Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61384-04
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3 OmniPortletを使用したポートレットの作成

この章では、OmniPortletの概要、およびOmniPortletに関連付けられたユーザー・インタフェース要素について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

OmniPortletを使用したポートレットの構築例の詳細は、第4章「OmniPortletを使用したポートレットの構築例」を参照してください。OmniPortletに関するトラブルシューティング情報は、B.3項「OmniPortletの問題」を参照してください。Oracle PortalでのOmniPortletの登録および構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』を参照してください。

3.1 OmniPortletの概要

OmniPortletは、Oracle Portalのサブコンポーネントです。これにより、ページ設計者や開発者は、コードを作成しなくても、様々なレイアウトを使用して異なるデータ・ソースのデータを簡単に公開できます。OmniPortletでは、スプレッドシート(値間を特定文字で区切ったもの)やXML、さらに既存のWebページのアプリケーション・データなど、あらゆる種類のデータ・ソースを使用できます。


注意:

様々な種類のポートレットを開発する方法は、第1章「ポートレットの理解」を参照してください。プロバイダと他のポートレット・テクノロジの詳細は、第2章「ポートレット・テクノロジのマトリックス」を参照してください。


OmniPortletを使用すると、ページ設計者やコンテンツ作成者は次の操作を実行できます。

パーソナライズされたデータを表示する場合は、データ・ソースから戻された結果をフィルタリングして、取得したデータを絞り込み、保護されたデータのアクセスに使用する資格証明情報をパラメータ化できます。複雑な設定が不要なOmniPortletには、表、チャート、HTML、ニュース、箇条書きリストおよびフォームなど、最も一般的なポートレット用のレイアウトが用意されています。


注意:

Windows 2000でOmniPortlet、シンプル・パラメータ・フォーム、Webクリッピング・ポートレットを使用するには、Netscape 7.0以上またはMicrosoft Internet Explorer 5.5以上を使用する必要があります。


他のポートレットを追加するのと同じように、OmniPortletをポータル・ページに追加できます。OmniPortletは、ポートレット・リポジトリのポートレット・ビルダーの下にあります。たとえば、OmniPortletをOracle Portal Developer Kitの一部としてダウンロードしてあり、それ以降のリリースにアップグレードする場合、使用する前に登録する必要があります。

ポータル・ページの作成とポートレットの追加の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。

OmniPortletプロバイダのインストール、構成および登録に関する指示は、PDK-JavaおよびPortalツールが格納されているpdksoftware.zipファイルに用意されています。OmniPortletの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』を参照してください。

3.2 OmniPortletウィザード

OmniPortletウィザードには、最初に5つのステップが表示されます。OmniPortletを初めて定義するときは、データ・ソース・タイプ、データ・ソース・オプション、フィルタ・オプション、表示オプションおよびレイアウトを設定します。ウィザードのこれらの設定ステップを終えた後にウィザードを再開する場合は、ポートレットの「デフォルトの編集」をクリックします。ウィザードの再開時には、「ソース」、「フィルタ」、「表示」および「レイアウト」の各タブで定義を変更でき、「イベント」タブでイベント・パラメータを設定できます。


注意:

IBM Linux on POWERプラットフォームでは、OmniPortletの定義の際、アクション・ボタン(「次へ」、「前へ」、「終了」および「取消」)が点の状態に最小化されている場合、スタック・サイズ・シェル制限を無制限にし、WLS_PORTALインスタンスを再開してください。次のコマンドを実行して、スタック・サイズ・シェル制限を無制限に設定します。

prompt> ulimit -s unlimited

この項では、6つのタブの概要(表3-1を参照)を示します。各タブのオプションの詳細はオンライン・ヘルプでも参照できます。オンライン・ヘルプは、製品内の「ヘルプ」リンクをクリックするとアクセスできます。

表3-1 OmniPortletウィザードとデフォルトの編集

ステップ/タブ 説明

タイプ


データ・ソース・オプションを提供します。ポートレットの初期定義でのみ表示されます。ポートレットのデフォルトの編集時には表示されません。

ソース


使用するWebサービスのURLなど、選択したデータ・ソースのオプションを提供します。これらのオプションは、ポートレットのデフォルトの編集時にも変更できます。

フィルタ


結果の絞り込みを可能にするOracle Portalレベルのソート・オプションを提供します。これらのオプションは、ポートレットのデフォルトの編集時にも変更できます。

表示


ポートレットのヘッダーとフッターのテキスト、レイアウト・スタイルおよびキャッシュを表示するオプションを提供します。これらのオプションは、ポートレットのデフォルトの編集時にも変更できます。

レイアウト


レイアウトをカスタマイズするための詳細オプションを提供します。これらのオプションは、ポートレットのデフォルトの編集時にも変更できます。

イベント


ポートレットの初期定義では表示されません。イベントをポートレットに追加するためのオプションを提供します。表示されるのは、ポートレットがウィザードのデフォルト編集モードで定義された場合のみです。


3.2.1 タイプ

OmniPortletを初めて起動すると「タイプ」ステップが表示され、そのステップでデータ・ソースを選択できます(図3-1)。複雑な設定が不要なOmniPortletは、表3-2に示すデータ・ソースをサポートしています。

図3-1 OmniPortletウィザードの「タイプ」タブ

OmniPortletの「タイプ」タブを示します。
「図3-1 OmniPortletウィザードの「タイプ」タブ」の説明


注意:

追加のデータ・ソースをダウンロードしてインストールすると、そのデータ・ソースが「タイプ」タブに表示されます。


表3-2 サポートされるデータ・ソース・タイプ

データ・ソース・タイプ 説明

スプレッドシート

特定文字で区切られた複数値(CSV)を含むテキスト・ファイルのデータを表示します。

SQL

SQLを使用したデータベースのデータを表示します。

XML

XMLファイルのデータを表示します。

Webサービス

標準のプロトコルを使用してインターネット上でアクセスできる個々のビジネス・サービスのデータを表示します。

Webページ

既存のWebコンテンツに基づくデータを表示します。

J2EE Connector Architecture*

(サンプル・プロバイダがOracle Portalに登録されている場合にのみ表示されます。)J2EE Connector Architecture (JCA) 1.0アダプタも使用できます。JCAでは、ERPシステム(Oracle Financials、SAP、PeopleSoftなど)に保持されている企業データを格納および取得するためのメカニズムが提供されます。


OmniPortletウィザードを実行してポートレットのデフォルトを編集すると、データ・ソース・タイプが変更できなくなります。

3.2.2 ソース

データ・ソース・タイプを選択すると、OmniPortletウィザードの「ソース」ステップが表示されます。このステップは、選択したデータ・ソースに対応しているため、そのデータ・ソースが提供するオプションを指定できます。「ソース」タブ内には、「プロキシ認証」セクション(認証を必要とするプロキシ・サーバーを使用するようにOmniPortletプロバイダが構成されている場合)と「接続」セクションが表示されます。「接続」セクションでは、データ・ソースへの接続に必要な情報を入力できます。

この項では、「ソース」タブにある次の2つの一般的な領域について説明します。

また、「ソース」タブ内のデータ・ソース固有部分についても、この項の後半で説明します。使用可能なデータ・ソースは次のとおりです。


注意:

「ソース」タブのオプションの詳細は、ページの右上隅にある「ヘルプ」をクリックしてください。


3.2.2.1 プロキシ認証

OmniPortletは、グローバルなプロキシ認証やユーザーごとの認証などのプロキシ認証をサポートします。すべてのユーザーが指定されたユーザー名とパスワードで自動的にログインするか、各ユーザーが個別のユーザー名とパスワードでログインするか、またはすべてのユーザーが指定されたユーザー名とパスワードでログインするかを指定できます。ログインを必要とするプロキシ認証を使用するようにOmniPortletプロバイダが設定されている場合は、「ソース」タブに「プロキシ認証」セクションが表示され、プロキシ認証情報を入力できます。

「プロキシ認証」セクションは、アクセスにプロキシ・サーバーを使用する必要があるデータ・ソース、すなわちCSV(複数値を特定文字で区切ったもの)、XML、WebサービスおよびWebページについてのみ表示されます。プロキシ認証を使用するためのOmniPortletプロバイダの構成方法は、「プロバイダの編集: OmniPortletプロバイダ」ページの「ヘルプ」をクリックすると表示されるオンライン・ヘルプ・トピックを参照してください。OmniPortletプロバイダが「すべてのユーザーにログインを要求」に構成されている場合は、ユーザーはそれぞれ独自のログイン情報を設定する必要があります。ページ設計者の場合は、この設定を「デフォルトの編集: ソース」タブで行います。ページ閲覧者の場合は、この設定を「パーソナライズ」スクリーンで行います。

OmniPortletの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』も参照してください。


注意:

Webページ・データ・ソースを使用している場合、「ソース」タブで「Webページの選択」ボタンをクリックすると、Webクリッピング・スタジオに「プロキシ認証」セクションが表示されます。


3.2.2.2 接続情報

Webページ・データ・ソース以外のデータ・ソースごとに、「ソース」ステップでは「接続」セクションが表示され、ここで保護データにアクセスするための接続情報を定義できます。「ソース」ステップでは、すべてのデータ・ソースに対して「ポートレット・パラメータ」セクションが表示され、ここでポートレットのパラメータを定義できます(図3-2)。ポートレット・パラメータはページ・レベルのパラメータにマップできます。


注意:

「ユーザー名」、「パスワード」または「接続文字列」でパラメータを使用すると、パラメータ値が置き換えられた際に接続情報が正しい場合でも、「テスト」ボタンによってエラーが返されます。


図3-2 「ソース」タブ: 「接続」セクションと「ポートレット・パラメータ」セクション

OmniPortletの「ソース」タブを示します。
「図3-2 「ソース」タブ: 「接続」セクションと「ポートレット・パラメータ」セクション」の説明

接続情報を編集するには、「接続の編集」ボタンをクリックし、図3-3に示すページに情報を入力します。このページでは、接続情報の名前のみでなく、ユーザー名やパスワードも入力できます。SQLデータ・ソースの場合、データ・ソースへの接続に使用するドライバを指定するための詳細情報を入力できます。詳細は、3.2.2.4項「SQL」を参照してください。

図3-3 「接続の編集」ページ

図3-3の説明が続きます
「図3-3 「接続の編集」ページ」の説明


注意:

「接続」セクションおよび「接続の編集」ボタンの詳細は、OmniPortletウィザードの「ソース」タブの「ヘルプ」をクリックしてください。


3.2.2.3 スプレッドシート

スプレッドシートは、小規模なデータセットを格納するための一般的な方法です。OmniPortletでは、特定文字で区切られた複数値(CSV)をデータ・ソースとしてサポートすることで複数のスプレッドシートの共有を可能にします。「ソース」タブでは、CSVファイルの位置を指定します(図3-4)。保護されたサーバー上にそのファイルがある場合は、図3-2の「接続」セクションで接続情報を指定できます。Oracle Portalによるファイルの読取り時に使用する文字セットのみでなく、デリミタやテキスト修飾子も選択できます。

OmniPortletプロバイダはOracle Portalアプリケーションとは異なる層に存在し、実行されるので、Oracle Portalのセッション情報にアクセスできません。そのため、OmniPortletでセッション情報にアクセスするためには、Oracle PortalにアップロードされるCSVファイルをPUBLICとして公開する必要があります。


注意:

CSVデータ・ソースの使用方法は、4.3項「スプレッドシート(CSV)に基づくOmniPortletの構築」を参照してください。


図3-4 「ソース」タブ: スプレッドシート

スプレッドシートの「ソース」タブを示します。
「図3-4 「ソース」タブ: スプレッドシート」の説明

3.2.2.4 SQL

データを格納する最も一般的な場所は、リレーショナル・データベースです。OmniPortletでは、標準のJDBCドライバを使用できるため、複雑な設定なしでOracleデータベースや任意のJDBCデータベースにアクセスできます。ドライバのタイプは、接続情報の構成時に指定できます。図3-5にSQLデータ・ソースの「ソース」タブを示します。

図3-5 「ソース」タブ: SQL

SQLの「ソース」タブを示します。
「図3-5 「ソース」タブ: SQL」の説明

3.2.2.4.1 SQL接続情報

DataDirect JDBCドライバを使用して他のリレーショナル・データベースにアクセスできます。これらのドライバを使用するようにOmniPortletを構成する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』を参照してください。

ドライバをインストールすると、図3-6に示すように、「ソース」タブの「接続」ダイアログ・ボックスの「ドライバ名」リストに、インストールしたドライバがリストされます。

図3-6 「SQLソース」タブの接続情報

図3-6の説明が続きます
「図3-6 「SQLソース」タブの接続情報」の説明


注意:

DataDirectドライバの詳細は、『Oracle Fusion MiddlewareとDataDirect JDBCの動作保証マトリックス』(http://www.oracle.com/technology/products/index.html)を参照してください。


DataDirectドライバのいずれかを使用するときは、hostname:portという一意の接続文字列フォーマットを使用する必要があります。ここで、hostnameはデータベースが実行されているサーバーの名前で、portはデータベースのリスニング・ポートです。例を図3-7に示します。

図3-7 DataDirectドライバを使用した場合の「接続の編集」ページ

図3-7の説明が続きます
「図3-7 DataDirectドライバを使用した場合の「接続の編集」ページ」の説明

3.2.2.4.2 ストアド・プロシージャの使用

SQL文のかわりにストアド・プロシージャをコールすることによっても、データにビジネス・ロジックを追加できます。また、データベース内にパッケージとストアド・プロシージャを作成でき、そのストアド・プロシージャをOmniPortletから参照できます。

たとえば、SCOTTサンプル・スキーマを使用して次のように実行できます。

  1. パッケージを作成し、ref cursorを宣言します。

    create or replace package emp_pack istype empcurr is ref cursor;end;
    
  2. ストアド・プロシージャを定義します。たとえば、次のプロシージャはパラメータとしてJOBを受け入れ、ref cursorを返します。ここで、JOBはscott.Emp表の列で、その値にはCLERKMANAGERなどがあります。

    create or replace procedure emp_proc(eset OUT emp_pack.empcurr,
    jname IN VARCHAR2)
    is
    sql_statement varchar2(200);
    begin
    sql_statement := 'select empno,ename,hiredate
    from emp
    where job = '''||jname||'''
    order by EMPNO,hiredate';
    open eset for sql_statement;
    end; 
     
    
  3. ステップ1と2のPL/SQL文をSQLファイル(たとえば、proc.sql)に追加し、それをディレクトリに保存します。

  4. 次のコマンドを使用して、データベースに接続します。

    sqlplus userid/password@Connection_String
    

    useridpasswordConnection_Stringを、データベースへの接続情報と置き換えます。接続文字列については、ORACLE_INSTANCE\configディレクトリ内のtnsnames.oraファイルを参照してください。

  5. プロシージャを実行します。

    @proc
    
  6. 最後に、SQLデータ・ソースに基づいてOmniPortletを作成し、適切なデータベース接続情報を入力します。「SQL文」ボックスで、次のコードを入力します。

    call emp_proc('CLERK')
    

3.2.2.5 XML

XMLデータ・ソースには、イントラネットまたはインターネット経由でアクセスできます。「ソース」タブでは、使用するデータを格納するXMLファイルのURLを図3-8に示すように指定できます。


注意:

XMLデータ・ソースの使用方法は、4.4項「XMLデータ・ソースに基づくOmniPortletの構築」を参照してください。


図3-8 「ソース」タブ: XML

XMLの「ソース」タブを示します。
「図3-8 「ソース」タブ: XML」の説明

「XML URL」および「XSLフィルタのURL」フィールドの横にあるのが「テスト」ボタンです。XMLデータ・ソースおよびXSLフィルタを検証するのに使用できます。

指定したXMLファイルは表(ROWSET/ROW)構造でかまいません。あるいはXMLスタイル・シート(XSL)を用意してデータをROWSET/ROW構造に変換できます。次の図は、XMLデータ・ソースのROWSET/ROW構造の例を示しています。

<TEAM>
  <EMPLOYEE>
    <DEPTNO>10</DEPTNO>
    <ENAME>KING</ENAME>
    <JOB>PRESIDENT</JOB>
    <SAL>5000</SAL>
  </EMPLOYEE>
    <DEPTNO>20</DEPTNO>
    <ENAME>SCOTT</ENAME>
    <JOB>ANALYST</JOB>
    <SAL>3000</SAL>
  <EMPLOYEE>
</TEAM>

この例では、<TEAM>タグが行セットを表し、<EMPLOYEE>タグが行を表しています。

OmniPortletは、XMLファイルの形式に関係なく、自動的にXMLを確認して列名を決定します。この列名は後でレイアウトの定義に使用されます。この情報を自分で指定する場合は、データを記述するXMLスキーマへのURLを指定できます。

XMLファイルがHTTP Basic認証で保護されている保護サーバー上にある場合は、他のデータ・ソースと同様に、このデータ・ソースの接続情報も指定できます。


注意:

OmniPortletプロバイダはOracle Portalとは異なる層に存在し、実行されるのでOracle Portalのセッション情報にアクセスできません。そのため、OmniPortletでセッション情報にアクセスするためには、Oracle PortalにアップロードされるXMLファイルをPUBLICとして公開する必要があります。


3.2.2.6 Webサービス

Webサービスは、SOAPやHTTPなどの標準プロトコルを使用してインターネット上でプログラムを使用してアクセスできる個別のビジネス・サービスです。Webサービスはプラットフォームや言語にとらわれないサービスで、通常、Webサービス・ブローカに登録されています。使用するWebサービスを検索するには、Webサービスを記述し、コール可能なメソッド、必要なパラメータおよび戻されたデータの記述などを指定するWebサービス記述言語(WSDL)ファイルへのURLを取得する必要があります。

OmniPortletは、ドキュメントとRPC(リモート・プロシージャ・コール)の2つのタイプのWebサービスをサポートしています。指定したWSDLドキュメント/ファイルは解析され、コールできる使用可能なメソッドが「ソース」タブに表示されます。

XMLデータ・ソースと同様に、OmniPortletではROWSET/ROW形式のWebサービス・データが必要です。ただし、データは、XSLファイルを使用して変換することもできます。OmniPortletは、WSDLドキュメント/ファイルを確認して列名を決定します。ただし、XMLスキーマを指定して、戻されたデータ・セットを記述することもできます。

図3-9にWebサービスの「ソース」タブを示します。


注意:

Webサービス・データ・ソースの使用方法は、4.2項「Webサービスに基づくOmniPortletの構築」を参照してください。


図3-9 「ソース」タブ: Webサービス

Webサービスの「ソース」タブを示します。
「図3-9 「ソース」タブ: Webサービス」の説明

3.2.2.7 Webページ

OmniPortletでは、既存のWebコンテンツをデータのソースとして使用し、情報をポータルに公開できます。クリップされたWebコンテンツはデータ・ソースとして提供され、レンダリングされます。

Webページ・データ・ソースでは、スクレイプ機能を組み込むために、Webクリッピング・ポートレットが提供する範囲が拡張されます。次の機能もサポートしています。

  • 様々なログイン・メカニズムを介したナビゲーション。これには、フォーム・ベースとJavaScriptベースの送信、およびCookieベースのセッション管理を使用したHTTPのBasic認証とDigest認証が含まれます。

  • クリッピングのファジー・マッチング。ソース・ページ内部でWebクリッピングの順序が変更されたり、文字のフォント、サイズまたはスタイルが変更された場合でも、Webページ・データ・ソースでは正確に識別され、ポートレット・コンテンツとして配信されます。

  • 広範囲なWebコンテンツの再利用。これには、HTTPのGETとPOST(フォーム送信)を使用して取得された、HTML 4.0.1やJavaScriptで作成されたページの基本サポートが含まれます。

すべてのWebクリッピング定義は、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・データベースまたは別のOracleデータベースに永続的に格納されます。パスワードなどの保護情報は、Oracle Databaseの暗号化テクノロジを使用し、Data Encryption Standard (DES)に基づいて暗号化されたフォームで格納されます。

OmniPortletウィザードの「ソース」タブ(図3-10)では、「Webページの選択」ボタンをクリックしてWebクリッピング・スタジオを起動できます。Webクリッピング・スタジオが起動すると、Oracle Fusion Middleware Web Clippingのオンライン・ヘルプを参照できます。


注意:

Webページ・データ・ソースの使用方法は、4.5項「Webページ・データ・ソースに基づくOmniPortletの構築」を参照してください。


図3-10 「ソース」タブ: Webページ

Webページの「ソース」タブを示します。
「図3-10 「ソース」タブ: Webページ」の説明

3.2.3 フィルタ

データ・ソースを選択し、データ・ソース・オプションを指定した後は、OmniPortletのフィルタリング・オプションを使用してデータをさらに絞り込むことができます。フィルタリングを効率的に使用するには、「ソース」タブのデータ・ソース・レベルで可能なかぎりデータを絞り込んでから、「フィルタ」タブのオプションを使用してデータを簡素化することをお薦めします。たとえば、SQLデータ・ソースを使用している場合は、WHERE句を使用して指定の列から特定のデータのみを戻すことができます。この場合は、「フィルタ」タブをスキップして、ウィザードの「表示」ページに進むことができます。ただし、データ・ソース・レベルにフィルタリング・オプションがない場合は、「フィルタ」タブのオプションを使用してデータをソートできます(図3-11)。

図3-11 「フィルタ」タブ

図3-11の説明が続きます
「図3-11 「フィルタ」タブ」の説明

3.2.4 表示

データの指定とソートが完了すると、OmniPortletに対して表示オプションとレイアウトを選択できます。「表示」タブ(図3-12)ではヘッダーとフッターのテキストを追加し、「レイアウト」タブで後で調整できるレイアウト・スタイルを選択し、キャッシュを有効にできます。次のレイアウトから選択できます。

  • チャート

  • ニュース

  • 箇条書き

  • フォーム

  • HTML


注意:

OmniPortletで使用できる様々なレイアウト・スタイルの詳細は、次の項を参照するかまたはOmniPortletウィザードのページの右上隅にある「ヘルプ」をクリックしてください。


3.2.5 レイアウト

「レイアウト」タブは、「表示」タブで選択したレイアウト・スタイルによって変わります。このタブでは、ポートレットの外観をさらにパーソナライズできます。たとえば、OmniPortletはチャート・レイアウトのドリルダウン・ハイパーリンクをサポートしています。つまり、ユーザーがチャートの特定部分をクリックすると操作(別のURLへのジャンプなど)が実行されるように、チャートを設定できます。

他のレイアウト・スタイルの場合は、それぞれの列が特定の形式(プレーン・テキスト、HTML、イメージ、ボタンまたはフィールドなど)で表示されるように定義できます。たとえば、イメージへのURLを含むデータ・ソースを選択したとします。このイメージを表示するには、この列の表示に対して「イメージ」を選択できます。それぞれの列も、チャートのハイパーリンクの動作と同じように、操作にマップできます。

OmniPortletで使用できるレイアウト・スタイルは、次のとおりです。

3.2.5.1 表レイアウト

「表示」タブで選択した表スタイルは、「レイアウト」タブで調整できます(図3-13)。通常、データの1つ以上の列を表に表示する場合は、表レイアウトを使用します。「プレーン」を選択すると、表のすべての行が背景色なしで表示されます。「代替」を選択すると、表の行の1行おきに背景色が表示されます。

図3-13 「レイアウト」タブ: 表スタイル

表スタイルの「レイアウト」タブを示します。
「図3-13 「レイアウト」タブ: 表スタイル」の説明


注意:

ポータル・ページ・スタイルによりポートレットの背景色を制御できます。ポータル・ページ・スタイルの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。


「列のレイアウト」セクションでは、ポートレットに表示するデータの列を選択し、次にそのデータの表示形式を選択できます。このセクションでは、ハイパーリンクを表示する列を設定できます。これによって、ユーザーが表内でその列をクリックすると、2番目のWebページが表示されます。2番目のWebページを新しいウィンドウに表示するかどうかを指定することもできます。図3-14は、表形式を使用したOmniPortletの例を示しています。

図3-14 表レイアウトを使用したOmniPortletの例

表レイアウトを使用したポートレットの例を示します。
「図3-14 表レイアウトを使用したOmniPortletの例」の説明


注意:

OmniPortletウィザードの使用方法は、「レイアウト」タブの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックしてください。


3.2.5.2 チャート・レイアウト

チャート・レイアウトを使用すると、データを棒、円または折れ線のグラフで表示できます。「レイアウト」タブ(図3-15)で、チャート・スタイルと列のレイアウトを選択します。列のレイアウトを選択した場合は、ラベルの基となるグループまたは列を選択できます。カテゴリはチャートの凡例の作成に使用する値を定義し、値はチャート内の棒、線またはスライスの相対サイズを決定します。チャートの各セクションがハイパーリンクを指すかどうか、およびターゲットの情報を新しいウィンドウに表示するかどうかも選択できます。図3-16は、円グラフ・レイアウト用の「レイアウト」タブの例を示しています。

図3-15 「レイアウト」タブ: チャート

チャート・スタイルの「レイアウト」タブを示します。
「図3-15 「レイアウト」タブ: チャート」の説明


注意:

チャート内の情報をグループ化するには、データ・レベル(SQL問合せ文など)で情報をグループ化する必要があります。また、データ・ソースの数値に、書式設定された文字列、カンマまたは通貨が含まれている場合(たとえば$32,789.00)、その内容はテキストとみなされ、チャートの生成時に無視されます。数値として正しく読み取られるようにするには、これらの書式設定文字を削除する必要があります。


図3-16 円グラフ・レイアウト用の「レイアウト」タブの例

円グラフ・スタイル用の「レイアウト」タブを示します。
「図3-16 円グラフ・レイアウト用の「レイアウト」タブの例」の説明

棒、スライスまたは線のそれぞれが別のWebページにリンクするように、チャートのハイパーリンクを定義することもできます。たとえば、ポータル・ページにチャート・ポートレットとレポート・ポートレットを表示し、次に、チャートのハイパーリンクを設定して、選択したデータに関する詳細な情報を表示するレポートの行を表示できます。

図3-17は、円グラフの例です。グラフの下に、凡例で使用されているカテゴリ「部門名」が表示されています。

図3-17 円グラフ・レイアウトを使用したOmniPortletの例

円グラフ・レイアウトの例を示します。
「図3-17 円グラフ・レイアウトを使用したOmniPortletの例」の説明

3.2.5.3 ニュース・レイアウト

ニュース・レイアウトを使用すると、各記事へのリンクを、簡単な説明付きで表示できます。このレイアウトを使用して、ポータル・ページにRDF (Resource Description Framework)やRSS (RDF Site Summary)などの標準XML形式で情報を公開できます。「列のレイアウト」セクション(図3-18)では、ポートレットの最上部に表示する見出しを追加できます。ロゴも追加できます。また、スクロール・レイアウトを使用すると、ユーザーは垂直に移動するポートレットにすべての情報を表示できます。ユーザーがポートレットの特定のデータをクリックすると別のWebページが表示されるように、URLも入力できます。2番目のWebページを新しいウィンドウに表示するかどうかを指定することもできます。

図3-18 「レイアウト」タブ: ニュース

ニュース・スタイルの「レイアウト」タブを示します。
「図3-18 「レイアウト」タブ: ニュース」の説明

図3-19は、ニュース・レイアウトを使用したOmniPortletの例を示しています。


注意:

OmniPortletのニュース・レイアウトのスクロール・タイプは、Microsoft Internet ExplorerとNetscape 7.0でサポートされています。


図3-19 ニュース・レイアウトを使用したOmniPortletの例

ニュース・レイアウトを使用したポートレットの例を示します。
「図3-19 ニュース・レイアウトを使用したOmniPortletの例」の説明


注意:

OmniPortletウィザードの使用方法は、「レイアウト」タブの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックしてください。


3.2.5.4 箇条書きレイアウト

箇条書きレイアウトを使用すると、箇条書きリストのデータを表示できます。「レイアウト」タブ(図3-20)には様々な箇条書きスタイルと番号付き箇条書きスタイルが用意されています。「列のレイアウト」セクションでは、ポートレットでの列の表示方法とユーザーが列をクリックしたときに2番目のWebページを表示するかどうかも選択できます。2番目のWebページを新しいウィンドウに表示するかどうかを指定することもできます。

図3-20 「レイアウト」タブ: 箇条書き

箇条書きスタイルの「レイアウト」タブを示します。
「図3-20 「レイアウト」タブ: 箇条書き」の説明

図3-21は、箇条書きレイアウトを使用したOmniPortletの例を示しています。

図3-21 箇条書きレイアウトを使用したOmniPortletの例

箇条書きスタイルを使用したポートレットの例を示します。
「図3-21 箇条書きレイアウトを使用したOmniPortletの例」の説明


注意:

OmniPortletウィザードの使用方法は、「レイアウト」タブの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックしてください。


3.2.5.5 フォーム・レイアウト

フォーム・レイアウト(図3-22)は、Name: <name>のように、フォーム内にラベルまたはデフォルト値として表示するデータがある場合に使用できます。この場合は、ポートレット・パラメータとイベントを使用して、選択した行にデータを渡すことができます。

図3-22 「レイアウト」タブ: フォーム

フォーム・スタイルの「レイアウト」タブを示します。
「図3-22 「レイアウト」タブ: フォーム」の説明

ターゲットのURLを新しいウィンドウに表示するかどうかを指定することもできます(図3-23)。図3-24は、フォーム・レイアウトを使用したOmniPortletの例を示しています。

図3-23 「新規ウィンドウに開く」チェック・ボックス

「新規ウィンドウに開く」チェック・ボックスを示します。
「図3-23 「新規ウィンドウに開く」チェック・ボックス」の説明

図3-24 フォーム・レイアウトを使用したOmniPortletの例

フォーム・スタイルを使用したポートレットの例を示します。
「図3-24 フォーム・レイアウトを使用したOmniPortletの例」の説明


注意:

OmniPortletウィザードの使用方法は、「レイアウト」タブの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックしてください。


3.2.5.6 HTMLレイアウト

HTMLレイアウトを使用して、カスタマイズされたルック・アンド・フィールをポートレットに作成できます。これには、組込みHTMLレイアウトを選択してそのコードを変更するか、または新規レイアウトをスクラッチから作成するかのいずれかを選択します。選択されたデータ・ソースを基にOmniPortletが取得したデータ列に基づいて、独自のHTMLまたはJavaScriptをハンドコードできます(図3-25)。独自のHTMLおよびJavaScriptをコーディングすることで、ポートレットについて外観の詳細の変更やリッチ・インタフェースの開発を行うことができます。HTMLレイアウトでJavaScriptを使用する例の場合、このタブにある「クイック・スタート」リストから「ソート可能表」レイアウトを選択します。

図3-25 「レイアウト」タブ: HTML

図3-25の説明が続きます
「図3-25 「レイアウト」タブ: HTML」の説明

図3-26は、HTMLレイアウトを使用したOmniPortletの例を示しています。

図3-26 HTMLレイアウトを使用したOmniPortletの例

図3-26の説明が続きます
「図3-26 HTMLレイアウトを使用したOmniPortletの例」の説明

3.2.6 デフォルト編集モード

OmniPortletを作成してポータル・ページに戻った後でポートレットのオプションを変更する必要が生じた場合は、「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。デフォルト編集モードでは、OmniPortletウィザードの様々なステップ(「タイプ」ステップを除く)に対応したタブが表示されるので、このタブから直接様々なオプションにアクセスできます。また、この他のタブとして「イベント」があります。このタブについては次の項で説明します。

OmniPortletをデフォルト編集モードで編集する際には、次の事項に注意してください。

  • 新しいモード「none」は、ロケール・パーソナライズ・レベルのOmniPortletおよびシンプル・パラメータ・フォームに対するデフォルト設定です。このモードは、デフォルト編集モードでポートレットのデフォルトを編集すると、現行のOracle Portalセッションの言語およびブラウザのロケールに関係なく、変更内容がすべてのユーザーに適用されることを意味します。これらの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』を参照してください。

  • ポートレットは、ポートレット上の「パーソナライズ」リンクをクリックして実行時にパーソナライズできます。ポートレットをパーソナライズすると、パーソナライズされたオブジェクトの完全なコピーが作成されます。すべてのプロパティが複製されるため、その後の「デフォルトの編集」を使用したポートレットの変更は、パーソナライズされたポートレットには反映されません。最新の変更内容がポートレットに反映されるようにするには、「デフォルトの編集」ウィザードを使用して変更した後に「パーソナライズ」を再度クリックし、「デフォルトに戻す」オプションを選択する必要があります。

  • デフォルトでは、OmniPortletプロバイダはパーソナライズされたオブジェクトを格納するのにファイルベースのプリファレンス・ストアを使用します。このストアは、中間層のファイル・システム内にオブジェクトを格納します。OmniPortletを複数の中間層の環境にデプロイする場合は、データベース・プリファレンス・ストア(DBPreferenceStore)のような共有プリファレンス・ストアを使用する必要があります。これを行うには、次のどちらかを選択します。

    • とりあえずファイルベースのプリファレンス・ストアを使用しておき、後でPDKプリファレンス・ストア移行ユーティリティを使用してデータベース・プリファレンス・ストアに移行します。

    • OmniPortletをDBPreferenceStoreを使用するように構成し、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』のPortalツールとWebプロバイダを構成する手順に従います。

3.2.7 イベント

OmniPortletウィザードのデフォルト編集モードの「イベント」タブ(図3-27)では、「ソース」タブで選択したポートレット・パラメータに基づいてイベント・パラメータを指定できます。

図3-27 OmniPortletウィザードの「イベント」タブ

OmniPortletウィザードの「イベント」タブを示します。
「図3-27 OmniPortletウィザードの「イベント」タブ」の説明

3.3 ポートレット・パラメータとイベント

デフォルト設定では、OmniPortletは最大5つのパラメータを受信し、最大3つのイベントを起動できます。各イベントは1つ以上のパラメータを送信できます。たとえば、1つの部門の複数の従業員を表示するチャートを設定できます。ユーザーがチャートの一部(部門名など)をクリックすると、イベントが起動し、ページにパラメータが送信されます。次に、ページから、そのページ上の従業員に関する情報を表示するすべてのポートレットにパラメータが渡されます。その結果、ページ上のすべてのポートレットに、選択した部門の従業員に関する情報が表示されます。


注意:

OmniPortletでパラメータとイベントを使用する方法は、第4章「OmniPortletを使用したポートレットの構築例」の手順に従ってください。provider.xmlファイルに慣れている場合は、このファイルを編集してパラメータとイベントを追加できます。


パラメータとイベントを設定するには、最初に、それらを受け入れるページ・グループを有効にしておく必要があります。Oracle Portalでは、パラメータとイベントはデフォルトで有効になっています。したがって、各ポートレットを設定して、必要なパラメータを受け入れ、必要なイベントを起動します。ポートレット・パラメータを設定した後は、ページ・レベルのパラメータとイベントを設定して、複数のポートレットをまとめてリンクできます。

3.3.1 ポートレット・パラメータとイベント

デフォルト設定では、1つのOmniPortletに対して最大5つのポートレット・パラメータを定義できます。次の場所でパラメータを定義できます。

  • OmniPortletを定義するときに、ウィザードの「ソース」タブで指定

  • OmniPortletに対する「デフォルトの編集」を選択するときに、「ソース」タブで指定

図3-28は、「ソース」タブの「ポートレット・パラメータ」セクションを示しています。

図3-28 「ソース」タブ: 「ポートレット・パラメータ」セクション

「ソース」タブの「ポートレット・パラメータ」セクションを示します。
「図3-28 「ソース」タブ: 「ポートレット・パラメータ」セクション」の説明

パラメータ値によってポートレットに表示されるデータが決定されます。また、パラメータを使用してURLに値を渡したり、ポートレット・テキストに値を埋め込むことができます。


注意:

ポートレット・パラメータの詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。オンライン・ヘルプにアクセスするには、OmniPortletウィザードの「ソース」タブにある「ヘルプ」リンクをクリックします。このオンライン・ヘルプでは、ポートレット・パラメータの詳細とOmniPortletへの設定方法を説明しています。『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』も参照してください。


各OmniPortletは、最大3つのイベントを起動するように設定できます。各イベントは最大3つのパラメータを渡すことができます。それぞれのパラメータは、Param1などのポートレット・パラメータやDepartment_Noなどのデータ・ソース列の場合があります。イベントは、OmniPortletのデフォルト編集モードのときに「イベント」タブで設定します(図3-29)。

図3-29 「イベント」タブ

「イベント」タブを示します。
「図3-29 「イベント」タブ」の説明

3.3.2 ページ・パラメータとイベント

ポータル・ページで各OmniPortletに対してパラメータとイベントを設定した後は、そのポートレット・パラメータとイベントを同じページの他のポートレットにマップできます。ページ・パラメータとイベントの使用方法の詳細は、Oracle Portalのオンライン・ヘルプおよび『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。