| Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenter PortalおよびADFアップグレード・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B55926-06  | 
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この章では、Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFのアップグレード処理の概要を説明します。詳細は、次の各項を参照してください。
図1-1に、Oracle SOA、WebCenterおよびADFのアップグレード処理のフロー・チャートを示します。このチャートを確認して、実行する必要のあるタスクを理解しておきます。手順は、既存のOracle Application Serverのバージョンによって異なります。
図1-1 Oracle SOA SuiteおよびWebCenterのアップグレード処理のフロー・チャート

表1-1では、図1-1に示したアップグレード処理のフロー・チャートの各ステップについて説明します。この表では、処理における各ステップの詳細について、その参照先も示します。
表1-1 Oracle SOA SuiteおよびWebCenterのアップグレード処理における各ステップの説明
| ステップ | 説明 | 詳細情報 | 
|---|---|---|
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 『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』の概要を確認  | 
 『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』には、既存のOracle Application Server 10g環境全体をOracle Fusion Middlewareにアップグレードする方法の概要が記載されています。 また、互換性情報やミドルウェア・コンポーネントをサポートとするデータベースのアップグレード方法についても説明しています。  | 
 『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』  | 
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 開始点と11gのトポロジを確認  | 
 アップグレードを実施する前に、新機能、サポートされている開始点、Oracle Fusion Middleware 11gの推奨トポロジについて理解する必要があります。 Oracle Fusion Middleware 11gでは、Oracle WebLogic Serverベースの新しいアーキテクチャが採用されました。アップグレードを開始する前に、11gの新機能に習熟しておく必要があります。  | 
 第2章「Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFのサポートされるアップグレードの開始点」 第3章「10gユーザーのためのOracle SOA Suite、WebCenterおよびADFの情報」  | 
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 SOAおよびWebCenterスキーマ用のデータベースを準備  | 
 Oracle SOA SuiteおよびWebCenterコンポーネントにはスキーマが必要で、これらのスキーマをデータベースにインストールする必要があります。 そのため、SOAまたはWebCenter環境のアップグレードを開始する前に、使用しているデータベースがサポート対象のバージョンであるかを確認し、Oracle Fusion Middlewareのメタデータ・リポジトリ作成ユーティリティを使用して新しい11gスキーマをインストールする必要があります。  | 
 SOA環境 WebCenter環境  | 
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 BPEL長時間実行プロセスに対する方針を検討  | 
 Oracle BPEL Process Manager長時間実行プロセスをサポートしている場合、Oracle SOA Suite環境をアップグレードする際のオプションについて検討してください。  | 
 第4章「Oracle BPEL長時間実行プロセスに関する特別な考慮事項」  | 
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 11g SOA、WebCenterまたはADFをインストールしてMiddlewareホームを作成  | 
 適切なソフトウェア・ツールを使用して、次のタスクを実行します。 
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 SOA環境 WebCenter環境 ADF環境  | 
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 アップグレード・アシスタントを使用してSOAスキーマをアップグレード  | 
 Oracle Business Activity MonitoringまたはOracle B2Bを使用している場合、アップグレード・アシスタントを使用してBAMおよびB2Bのスキーマをアップグレードします。  | 
 第6.5項「タスク5: SOAコンポーネントのスキーマのアップグレード(必要な場合)」  | 
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 アプリケーションをサポートするようにWebLogic Server構成タスクを実行  | 
 Oracle WebLogic Serverのプロパティまたは設定を手動で変更します。データ・ソースやアプリケーションに必要なその他のJava EEリソースを作成します。  | 
 『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』  | 
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 SOAまたはWebCenterの手動構成タスクを実行  | 
 Oracle SOAまたはWebCenterアプリケーションをサポートするために、新しいOracle WebLogic Server環境で構成タスクの実行が必要になることがあります。 ADF環境を説明どおりにインストールして構成している場合は、ADFアプリケーションをサポートするために手動の構成タスクが必要になることはほとんどありません。  | 
 第9章「すべてのOracle SOAアプリケーションのアップグレード時の考慮事項」 第15章「Oracle WebCenterアプリケーションのアップグレード時の考慮事項」  | 
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 11g Web層をインストールおよび構成  | 
 適切なソフトウェア・インストーラおよび構成ウィザードを使用して、Oracle HTTP ServerとOracle Web Cache Web層コンポーネントをインストールして構成します。  | 
 『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』のタスク1: Oracle HTTP Server (OC4Jあり)の使用方法とOracle WebLogic Serverの使用方法の違いに関する項  | 
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 アップグレード・アシスタントを使用してWeb層コンポーネントをアップグレード  | 
 Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントを使用して、既存のOracle Application Server Web層コンポーネントから新しくインストールしたOracle Fusion Middleware Web層コンポーネントに構成データをコピーします。  | 
 『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』のWebサーバーおよびJava EE環境のアップグレードに関する項  | 
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 Oracle JDeveloper 11gをインストールおよび構成  | 
 Oracle JDeveloper 11g リリース1 (11.1.1.7.0)は、Oracle Technology Network (OTN)からダウンロードするか、Oracle Fusion Middlewareに付属しているCD-ROMからZIPファイルをコピーできます。  | 
 第8.5項「タスク5: Oracle JDeveloper 11gのインストールと起動」  | 
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 Oracle JDeveloperリリース11gでアプリケーションを開いて移行  | 
 Oracle JDeveloper 11には、Oracle Application Server 10gアプリケーションをOracle Fusion Middleware 11g リリース1 (11.1.1.7.0)用に再コンパイルできるようにするための変換を支援する移行機能が用意されています。  | 
 第8.6項「タスク6: Oracle JDeveloperでアプリケーションを開いてアップグレード」  | 
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 アプリケーション・プロジェクトを再コンパイル  | 
 JDeveloper 11gを使用してアプリケーション・ソースを再コンパイルし、コンパイル・エラーがないかどうかを確認する必要があります。  | 
 第8.8項「タスク8: アプリケーションの確認および再コンパイル」  | 
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 Oracle Fusion Middleware 11gでアプリケーションを正常に実行するのに必要なその他のコード変更を実装  | 
 アプリケーションに必要な特定のテクノロジまたはサービスを識別し、考慮事項を確認します。  | 
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 アプリケーションをOracle Fusion Middleware 11gへ再デプロイ  | 
 JDeveloperを使用してアプリケーションをデプロイするか、あるいはEARファイルを作成し、  | 
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 再デプロイしたアプリケーションを検証  | 
 再デプロイしたアプリケーションが適切に動作し、再デプロイ時にエラーが発生していないことを確認します。  | 
 なし  |