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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Business Process Composerユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7)
B61410-07
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C WebフォームとWebフォーム・コントロール・プロパティのリファレンス

この付録では、WebフォームとWebフォーム・コントロールで使用可能なプロパティを説明します。

この付録には次の項が含まれます:

C.1 Webフォームのプロパティ

Webフォームの動作および外観を制御するには、そのプロパティを変更します。プロパティの編集には、機能別にWebフォーム・プロパティをグループ化するタブ付きペインが含まれるプロパティ・エディタを使用します。

C.1.1 「設定」タブ

プロパティ 説明

フォーム名

フォームの名前を定義します。

説明

Webフォームの説明を示します。デフォルトでは、すべてのフォームで、「この説明を変更するにはフォームを編集してください。」という記述が使用されます。この説明を、フォーム固有の内容に変更します。

フォーム・エディタで、フォームの共有アイコンの右側の領域にカーソルを重ねると、説明がツール・チップとして表示されます。また、個々の送信ドキュメントを表示した場合にも説明が表示されます。

印刷可能

フォームの上部に印刷アイコンが表示されます。ユーザーにフォームを印刷する機能を提供しない場合は、このチェック・ボックスを無効にします。フォームの各Webフォーム・コントロールの印刷可能プロパティを使用して、PDF印刷ビューに表示されるフォーム・フィールドを制御できます。

保存

このフォームのすべての送信内容がフォームの送信リポジトリに格納されます。このプロパティはデフォルトで有効になっています。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、フォーム送信は引き続き送信リポジトリに記録され、送信に関するメタデータ(送信日時、成功/失敗の条件)を表示できますが、フォーム・フィールドのデータは保存されません。

PDF保存

ユーザーはファイルをPDF形式で保存できます。このプロパティは、保存プロパティを有効にしている場合のみ有効化できます。

選択すると、ファイルのPDFイメージもフォーム送信リポジトリに保存されます。


C.1.2 「スタイル」タブ

プロパティ 説明

フォームの幅を指定します。デフォルトの「標準」の幅は600pxですが、ドロップダウンには細い(400px)および広い(800px)もあります。カスタム・オプションも選択できます。これにより、「幅」ドロップダウンの右側のボックスが有効になり、独自の幅を指定できます。

高さ

フォームがブラウザにロードされる際の最初の高さを指定します。これにより実際の高さが決まることはありません。一般に、フォームのサイズは動的に変更されるため、フォームの「高さ」プロパティを編集する必要はありません。ただし、フォームが非常に小さい場合、フォームの実際の高さに設定しておけば、フォームがロードされた際に外観を改善できます。

コントロール

チェック・ボックスおよびラジオの各コントロールに対して定義したオプションを垂直または水平のどちらの方向に表示するかを決定します。

テーマ

フォームの外観の変更先となるテーマを定義できます。Oracle BPMでは、2つのグローバル・テーマ(「クリア」またはプロフェッショナル・ブルー)が用意されています。「クリア」テーマではフォームの背景がクリア(白)となり、プロフェッショナル・ブルーでは落ち着いた青となります。

デフォルトのテーマを使用するかわりにカスタム・テーマを作成できます。カスタマイズされたテーマを追加すると、事前定義済オプションとともにドロップダウン・リストに表示されます。

フォント名、フォント・サイズおよびフォントの色

フォームのすべてのラベルおよびテキストに適用されるフォント名、サイズおよび色のプロパティを定義します。特定のコントロールについてこれらのプロパティを上書きするには、各コントロールのプロパティを編集します。

フォームをゼロから作成すると、これらのプロパティは空白となります。フォームのラベルおよびテキストの特定のフォント、サイズおよび色は、選択したテーマまたはフォーム作成時に使用したテンプレートによって異なります。


C.2 Webフォーム・コントロールのプロパティ

各Webフォーム・コントロールの動作および外観を制御するには、そのプロパティを変更します。プロパティの編集には、機能別にプロパティをグループ化するタブ付きペインが含まれるプロパティ・エディタを使用します。

C.2.1 Webフォーム・コントロールのプロパティ - 「設定」タブ

「設定」タブでは、コントロールの一般的なプロパティを定義します。次の表では、「設定」タブに表示されるすべてのコントロール・プロパティのアルファベット順リストを示します。


注意:

「設定」タブのすべてのプロパティがすべてのWebフォーム・コントロールで使用されるわけではありません。


プロパティ 説明

コントロール・タイプ

このWebフォーム・コントロールのタイプを定義します。ドロップダウン・リストからタイプを選択することで、Webフォーム・コントロールのタイプを変更できます。

このプロパティは次のWebフォーム・コントロールに適用されます。

  • 選択コントロール(ドロップダウン・リスト、ラジオ、チェック・ボックス)。

  • 大部分の入力コントロール(テキスト、テキスト領域、電子メール、電話番号、数量、数値)。

  • 日付コントロール(日付、時間、日付/時間)。

初めてWebフォームにコントロールを追加すると、このプロパティが自動的に移入されます。フォーム内のコントロールを別のタイプのコントロールに切り替える場合は、このプロパティを変更できます。これにより、元のコントロールを削除せずに新規コントロールを内側にドラッグできます。

いくつかの制限事項があります。選択コントロールを入力コントロールに変更することはできません(逆も同様)。チェック・ボックスをドロップダウン・リストに切り替えることはできますが、このプロパティを使用してチェック・ボックスをテキスト・コントロールに変更することはできません。

また、このプロパティはフォーム内のコントロールの種類を検証するのに役立ちます。コントロールを内側にドラッグした後に新しいラベルをコントロールに割り当てるため、たとえば、テキスト・コントロールと電話コントロールのどちらを処理しているのか忘れることがあります。このプロパティにより、ラベルの記載に関係なく、フォーム内のコントロールの種類を把握できます。

スキーマ要素から生成されたコントロールには、コントロール・タイププロパティのかわりに表示形式プロパティが設定されます。

CSSクラス

フォームのXHTMLマークアップに追加されたコントロールのクラス名を定義します。このCSSクラスを使用して、テーマをカスタマイズする際に任意のCSSでコントロールを参照できます。

あるビルトインCSSクラス名はf-page-breakです。フォームのPDF、TIFFの印刷ビューに改ページを追加する場合、新規ページの先頭で起動するコントロールにf-page-breakを追加します。

日付書式

フォームで使用する日付書式を定義します。

このプロパティは、日付コントロール、および日付/時間コントロールの日付部分にのみ適用されます。ヨーロッパの日付書式がサポートされています。このプロパティを使用することで、フォームに入力された日付は選択した書式に従って変換され、選択した書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力した日付は、選択した日付書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力した日付は、選択した書式に従って変換されます。たとえば、ヨーロッパの書式であるDD-MM-YYYYを選択し、10-05-2009と入力した場合、日付値はMay 10, 2009に変換されます。米国の書式であるMM-DD-YYYを選択した場合、日付値はOctober 5, 2009に変換されます。

  • "-"、"/"または"."のいずれかをセパレータとして使用したMM-DD-YYYYを選択した場合、どれもその書式には有効ですが、選択したセパレータに変換されます。

  • ユーザーは引き続き、Feb 3, 2001のような日付を入力できます。これは指定した書式に変換されます。

表示形式

フォームでのコントロールの外観を変更できます(たとえば、テキスト・コントロールをドロップダウンに変更するには、許容されたコントロールのリストからドロップダウンを選択します)。これにより、コントロールの外観は変更されますが、コントロールによるデータの処理方法には影響しません。コントロールの検証の動作を変更する必要がある場合は、スキーマを更新する必要があります。表示形式プロパティは、次のスキーマ・コントロールには使用できません: メッセージ、アップロード、イメージ、ビデオ、リンク、繰返し、日付、時間、日付/時間。

このプロパティは、XSDスキーマ要素から生成されたコントロールにのみ適用されます。(コントロールがパレットからドラッグされた場合、コントロール・タイプ・プロパティが設定されています)。

有効な場合に許可

すべてのデータが検証済でない場合でも、ユーザーはフォームを送信できます。

デフォルトでは、すべての必須フィールドが入力され有効なデータが含まれるまで、フォームの「送信」ボタンは使用できません。ただし、フォームのデフォルトの動作を上書きし、フォームが無効でもユーザーによるフォームの送信を許可する必要がある場合があります。これを行うには、このプロパティの選択を解除します。

このプロパティは送信コントロールにのみ適用されます。

有効

ユーザーが最初にフォームにアクセスしたときにコントロールを有効または無効のどちらにするかを決定します。無効チェック・ボックスを選択した場合、コントロールが有効になるまでユーザーはコントロールに値を入力できません。(ルールを使用してコントロールを有効にできます。)

たとえば、結婚式の招待状のフォームを作成しており、フォームに入力する人がゲストを同伴するかどうかを知る必要があるとします。フォームにはゲストの氏名を入力するテキスト・コントロールが含まれ、ユーザーが実際に結婚式に参列することを(別のコントロールで)表明した後にのみ有効になります。

コントロールのグループ化を無効にすることはできません。

エラー・メッセージ

ユーザーがコントロールで有効な値を指定しない場合、特定のエラー・メッセージを表示できます。このプロパティを空白にすると、ユーザーが不正な値を指定した場合、ユーザーは汎用フィードバック(無効な値メッセージなど)を受け取りますが、このプロパティを使用すれば、エラー・メッセージをより役立つ情報にすることができます。

たとえば、ユーザーが電話コントロールに市外局番203または860を入力する必要があるパターンを使用している場合、エラー・メッセージ・プロパティを使用することで、ユーザーが異なる市外局番を入力しようとしたときにこれを明示的に知らせることができます。

ヘルプ

特定のコントロールに関する詳細なヘルプをユーザーに提供できます。ここにテキストを入力すると、フォーム上のコントロールの横にアイコンが表示されます。ユーザーがクリックすると、「ヘルプ」プロパティで指定したヘルプ・テキストがフローティング・ボックスに表示されます。

ラベルの非表示

コントロールのラベルをフォームに表示するかどうかを決定します。フォームのラベルを非表示にするにはチェック・ボックスを選択し、コントロールのラベルを表示するには選択を解除します。

ヒント

ユーザーがコントロールにカーソルを重ねたときにフォームに表示されるツール・チップを作成できます。ツール・チップのテキストをヒント・フィールドに入力します。

ラベル

このWebフォーム・コントロールのラベルを定義します。このラベルは、コントロールの横または上にあるフォームに表示されます。ラベルの非表示プロパティを有効にすることで、フォームのラベルを非表示にできます。

初めてWebフォームにコントロールを追加する際に、任意かつ一意の名前が割り当てられます。コントロールの作成後、これをWebフォームのエンド・ユーザーに対して表示するテキストに変更できます。

コントロールをクリックしてラベルを選択するか、プロパティ・ラベル・フィールドで任意の名前を重ねることで、フォーム自体でラベルをコントロールできます。

メッセージ・コントロールはラベルのない唯一のコントロールであり、静的テキストに使用されるためラベルも不要です。

ラベルではプレーン・テキストに制限されていません。ラベル名を入力する際には、任意のXHTMLを使用できます。

ラベル

コントロール・ラベルを変更できますが、スキーマ内のコントロールのXSD値は変更されません。つまり、フォームの表示内容は変更できますが、基礎となる値は変更できません(要素値を変更する際にパレット・コントロールに使用する[value=label]構文は使用できません)。

このプロパティは、スキーマ要素から生成されたコントロールにのみ適用されます。(コントロールをパレットからドラッグした場合、「オプション」プロパティが設定され、コントロールがスキーマ要素から生成された場合、かわりに「ラベル」プロパティが設定されます。)

最大長

コントロールでユーザーが指定できる文字数を制限するために使用します。最大長フィールドに数値(正の整数)を入力します。テキスト領域コントロールでは、HTML制限のためこのプロパティはサポートしていません。ただし、ビジネス・ルールを使用してテキスト領域コントロールTextareaMaxLengthにこの機能を追加することは非常に簡単です。

このプロパティは、テキスト・コントロールおよび他の入力コントロールに使用できます。

メッセージ

フォームにメッセージを組み込むことができます。このプロパティ・フィールドには、通常のテキストに加えて、ブラウザによって書式設定および表示される任意のXHTMLマークアップを含めることができます。このプロパティはメッセージ・コントロールにのみ適用され、フォームに表示される静的テキストを入力します。

最小値と最大値

ユーザーがコントロールに入力できる最小値と最大値を定義できます。

これらのプロパティは、表コントロールの一部として、またはフォームの繰返しコントロールの中に入力コントロールが含まれる場合に表示され、その入力コントロールに適用されます。2つのプロパティ・フィールドに数値(正の整数)を入力します。最小値1および最大値10を指定した場合、ユーザーは少なくとも1つの入力コントロールに値を入力する必要があり、入力しない場合はフォームを送信できなくなりますが、10個まで入力できます。

表コントロールの最小値と最大値のプロパティにより、ユーザーは必要に応じてフォーム内の表の行を追加/削除できます。

アップロードされたスキーマから生成されたコントロールでは、最小値/最大値のプロパティは編集できません。これは、スキーマでminOccursおよびmaxOccurs属性によりすでにこれらが指定されているためです。

名前

このコントロールの名前を定義します。この名前は自動生成され、コントロールのラベルから空白および特殊文字を除いた名前にデフォルト設定されます。ルールで使用できる有効な名前にするために空白および特殊文字は削除され、XMLユーザー向けに、XSDスキーマ要素名として名前が有効になります。トリガーおよびパネルを除くすべてのコントロールについて、コントロール名は32文字に切り捨てられます。

同一ラベルを持ちレベルが同じである2つのコントロールがある場合、コントロールの名前は自動的に一意となります。名前が一意にならなくなるような編集を試みると、Oracle Web Formsにより編集が妨げられます。ルールでコントロールを使用するには、名前がフォーム内で一意である必要があります。コントロールがセクション・コントロール内にドロップされた場合、セクションの外側にドロップされたコントロールとは別のネスト・レベルとなります。

また、2つのコントロール、たとえば車と呼ばれるセクション内のコントロールおよびボートと呼ばれるセクション内のコントロールは、異なるネスト・レベルとなります。どちらの場合も、フォーム・デザイナによりコントロールに同じ名前を付けることができます。たとえば、車およびボートのどちらにもVINというコントロールを含めることができます。

「名前」プロパティは、Oracle BPMの異なるいくつかのコンテキストで使用されています。

  • フォーム・ルール内でのコントロールの参照方法を決定します。

  • パレットから追加されたコントロールについて、Web_Forms_data URLパラメータによってフォーム・フィールドを初期化する際に使用します。注意: XSDスキーマから追加されたコントロールの場合、_dataによってコントロールを初期化するには、基礎となる要素名を使用する必要があります。

  • ドキュメントURIからフォーム・フィールドを参照する方法を決定します。

  • フォーム・アクションのメッセージを表示してURLテンプレートに移動で使用します。

  • ドキュメント・アクションの電子メール・アドレス・テンプレートで使用します。

  • パレットからフォームにドラッグするコントロールに対応したXML要素に指定された名前です。

スキーマからコントロールの名前を変更できますが、スキーマ・コントロールにより基礎となるXSD要素名が保持されます。たとえば、フォーム内の2つのスキーマのコントロールを使用しており、どちらにもFNameというコントロールが含まれるとします。これらのコントロールのいずれかの名前をFirstNameに変更し、フォーム内で一意にすることができます。これは、フォームにルールを追加している場合、またはフォームをテンプレートとして使用する場合に役立ちます。

_dataを除き、XSDに基づくコントロールでは、パレットに基づくコントロールと同じルール(前述)が使用されます。

オプション

これらのコントロールでユーザーに表示される選択肢の移入方法を定義します。このプロパティは、ドロップダウン、ラジオおよびチェック・ボックス・コントロールに対して表示されます。

オプション値と異なるオプション・ラベルがある場合があります。オプションの構文は、<value>=<label>です。<label>はフォームに表示される内容であり、<value>はユーザーがフォームを送信する際に選択した値として保存される内容です。

これらのコントロールのいずれかをフォームに最初にドラッグしたとき、汎用的な値: オプション1、オプション2およびオプション3が割り当てられます。これは、「プロパティ」領域に表示される汎用テキストと一致します。独自の値を指定するには、「オプション」プロパティの値を目的の値で上書きし、必要に応じて追加(または削除)します。

<value>=<label>構文を使用して<value>および<label>の両方を入力しない場合、値はデフォルトでラベルに設定されます。「オプション」プロパティのタブを非表示にするとすぐに、値のないオプションは自動的に構文に変換されます。

ここでは、値なしでオプションを入力します。この場合、Oracle Web Formsによりデフォルトで値がラベルに設定されます。

コントロールでの選択肢の順序は、「プロパティ」領域での順序と一致します。論理的な順序を必要とする選択肢がある場合(米国の各州のドロップダウンは多くの場合アルファベット順にソートする必要があります)、「プロパティ」領域で順序が正しいことを確認してください。(「オプション」プロパティ・フィールドに入力したテキストはソートできませんが、カット・アンド・ペーストは可能です。)

汎用オプション1、2および3の選択肢に加えて、ドロップダウン・コントロールにはデフォルトでリストの最初に表示される空白オプションも含まれます。この空白オプションは、「オプション」プロパティに指定したテキストに関係なく表示されます。空白オプションは削除できませんが、その他のオプションのいずれかをデフォルトに設定できます。デフォルトの設定を参照してください。

'='の文字をオプションで表示するにはどうすればよいでしょうか。1つ目の等号は値とラベルの間のデリミタであるため、等号は次のようにラベルに挿入できます。たとえば、ラベルを"good = gold"とするとします。これをオプションとして入力すると、ドロップダウンに表示されるのは"gold"というラベルです。これを解決するには、オプション文字列: "a=good = gold"を使用します。これでラベルは希望どおりになります。

アップロードされたスキーマから生成された選択肢は変更できません。これは、スキーマにより選択肢が指定されるためです。スキーマから生成されたコントロールでは、「プロパティ」領域の「オプション」プロパティは表示されません。ただし、オプション・ラベルは変更できます。ラベルを参照してください。

パスワード

このフィールドに入力したテキストがブロック・アウトされます。

このプロパティは、テキスト・コントロールおよび他の入力コントロールにのみ適用されます。「パスワード」チェック・ボックスを選択した場合、ユーザーが入力したテキストがアスタリスクでフォームに表示されます(ただし、通常のテキストとして送信されます)。

パターン

ユーザーがコントロールに入力するデータのタイプについて、追加の制限事項を定義できます。

多くのコントロールでは、ユーザーが正しいデータ型を指定したことが自動的に確認されますが、パターンでは、ユーザーが特定のコントロールに入力する内容に対して柔軟に追加の制限を課すことができます。

「プロパティ」領域の「パターン」フィールドに、XMLスキーマの正規表現を使用してパターンを入力します。単純な例として、米国郵便番号として書式設定された文字列のみを許可するよう、テキスト・コントロールを制限するパターンがあります: \d{5}|\d{5}-\d{4}。この表現を「パターン」プロパティに入力した場合、フォームではこのフィールドに入力した値が、5桁、または5桁の後に'-'の文字、さらに4桁が続く場合にかぎり許可されます。

パターンを定義する場合、コントロールで自動処理される対象は制限する必要がありません。番号コントロールにはパターン[a-z]を入力する必要はありません。これは、ユーザーが数値フィールドに文字を入力できないためです。基本的にはコントロールで使用可能なデータ型を展開しようとしているため、Oracle Web Formsはこのパターンを入力した場合に無視します。

パターンを有効にするには、まずフォームを保存する必要があります。パターンはフォーム・デザイナではテストできず、使用モードでのみとなります。

印刷可能

このフォーム・フィールドをフォームのPDFドキュメント・ビューに表示するかどうかを決定します。未選択の場合、フィールドはどちらのビューにも表示されません。

このプロパティはセクション・コントロールに設定でき、このプロパティはセクション・コントロール内のすべてのコントロールに自動適用されます。多くの場合、これはWebフォーム・ルールで使用されます。

必須

フォームを送信する前にコントロールに有効な値を入力するようユーザーに強制する場合は、コントロールが必須であることを定義します。これを行うには、「プロパティ」領域の「必須」チェック・ボックスを選択します。データがオプションの場合は、チェック・ボックスの選択を解除します。

コントロール必須とマークすると、すぐにフォームのコントロールの横に赤いアスタリスクが表示されます。ユーザーがすべての必須コントロールに有効なデータを移入するまで、「送信」ボタンが無効となるためユーザーはフォームを送信できません。

グループ・コントロール(タブ、セクション、パネルおよび繰返し)を必須とマークすることはできません。繰返しコントロールの直接の子である(すぐ内側にある)入力コントロールも必須とマークできず、最小値と最大値のプロパティがこれを定義しているためその必要もありません。ただし、コントロールがセクション、タブおよびパネル内にある場合は必須に設定できます。

アップロードされたスキーマから生成されたコントロールでは、必須のプロパティは編集できません。これは、スキーマでminOccurs属性によりすでにこれが指定されているためです。スキーマからのコントロールが必要に応じて表示され、必須にする必要がない場合は、XSDを編集し、minOccurs=0を設定します。XSDを再アップロードします。その結果、コントロールは必須表示されなくなります。

フォーム内の他の要素に応じてセクションを表示/非表示するルールを使用している場合、このプロパティは非常に役立ちます。セクションを非表示にした場合、必須プロパティをfalseに設定する必要があることがあります。

機密

送信リポジトリに保存された値をフォームのWeb送信ユーザー・インタフェースで表示したときに非表示にするかどうかを決定します。この値は現在、データベースで暗号化されていません。このフィールドにユーザーが入力するデータに、ユーザー・インタフェースで表示する際に表示してはならない機密データが含まれる場合、チェック・ボックスをクリックします。

時間書式

コントロールで使用される時間書式を定義します。

このプロパティは、日付コントロール・ドロップダウンから時間または日付/時間オプションを選択して作成される時間コントロールにのみ適用されます。これは標準および軍用時間書式をサポートしています。このプロパティを使用することで、フォームに入力された時間エントリは選択した書式に従って変換され、選択した書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力した時間エントリは、選択した時間書式に合せて再度書式設定されます。

  • フォーム・フィールドに入力した時間は、選択した書式に従って変換されます。たとえば、軍用時間書式hh:mm:ssを選択し、2:00 PMと入力した場合、時間値は14:00:00に変換されます。

表示可能

ユーザーが最初にフォームにアクセスしたときにコントロールを表示または非表示のどちらにするかを決定します。「有効」プロパティとほぼ同じですが、コントロールを無効にするかわりに非表示にし、ユーザーによる別のコントロールへの入力内容に基づいて表示可能にするルールを記述します。

行数

テキスト領域の初期サイズを定義します。このプロパティはテキスト領域コントロールにのみ適用されます。指定した行数にユーザーが到達すると、スクロール・バーが自動表示されます。


C.2.2 Webフォーム・コントロールのプロパティ - 「スタイル」タブ

テキスト・コントロールの表示固有のプロパティを定義するには、「スタイル」タブを使用します。次の表では、「スタイル」タブで使用できるすべてのプロパティのアルファベット順リストを示します。


注意:

下にリストしたすべてのプロパティがすべてのWebフォーム・コントロールで使用できるわけではありません。


プロパティ 説明

背景色

コントロールの背景に表示される色を指定できます。任意の有効なCSSカラー名またはそれに相当する16進RGBを入力します。たとえば、赤い背景を希望する場合、REDまたは#aa2211という語を入力できます。

太字

コントロールのラベルが太字になります。

境界線の色

コントロールの境界線の色を定義します。

境界線の幅

コントロールを囲む境界線の太さ、書式および色を指定できます。セクションおよび繰返しを除き、境界線はユーザーがデータを入力した領域にのみ適用され、コントロールのラベルは囲みません。

タブ・コントロールでは、境界線プロパティにアクセスするには一番右のタブの右側にあるラベル付けされていない領域をクリックします。境界線プロパティは、タブ・グループ内の個々のタブに一様に適用されます。パネルには境界線を適用できませんが、パネルの内側にドラッグしたコントロールの周囲に境界線を作成できます。

境界線の色プロパティはフォームの背景色とは異なる色にしてください。さもないとユーザーが境界線を認識できません。色を指定するには、色の名前またはそれに相当する16進数の入力に関する標準CSS規則を使用します。境界線の幅プロパティを指定する場合、ピクセル(5pxなど)を使用すると最適な動作となります。

境界線スタイル

コントロールの境界線のスタイルを定義します。

斜体

コントロール・ラベルが斜体で表示されます。

アイテムの幅

オプションのレイアウトを縦(1つのラジオ/チェック・ボックスのボタンの下に次)から横に変更する際に使用します。これは長いフォームで縦のスペースを節約する場合に役立ちます。また、それぞれに同じオプション・セットが用意された質問を含むフォームについて、使いやすさを向上させる場合に役立ちます。

このプロパティは、ラジオおよびチェック・ボックス・コントロールで使用されます。

ラベルの色

フォームの特定のコントロールについて、フォント・サイズおよび色を変更できます。色を指定するには、有効なCSSカラー名またはそれに対応する16進数を入力します。

ラベル全体のサイズおよび色を同じにする場合はこれらのプロパティが便利ですが、より洗練されたラベルにするには、コントロールのラベル・プロパティ・フィールドにXHMTLを入力できます。たとえば、同じラベル内で異なる2つのフォント色を適用する場合は、XHMTLを使用します。また、ラベル・サイズのプロパティで選択できるのは汎用フォント・サイズ(小、中など)のみであるため、XMHTLを入力すると、フォントをより細かく指定できます。たとえば、ドロップダウンで小および中のオプションの間のフォント・サイズを必要とするコントロールが存在する場合があります。

ラベル・サイズ

ラベルのサイズ(ピクセル単位)を定義します。

余白

コントロールの外側を囲む余分なスペースを追加できますが、パディングはコントロールの境界線の内側に余分なスペースを追加できます。

標準CSS構文を使用して、余白およびパディングのプロパティを入力します。5%などの単一の値を入力すると、5%の余白またはパディングは、コントロールの4つの辺すべてに均一に適用されます。

また、コントロールの様々な辺に異なる余白またはパディングを指定できます。たとえば、余白プロパティを5px 10px 15px 20pxにすると、上辺の余白5ピクセル、右辺の余白10ピクセル、下辺の余白15ピクセルおよび左辺の余白20ピクセルとして管理できます。

オプション幅

オプション値が単一線より長い場合に使用します。特定のブラウザでは、ラジオまたはチェック・ボックスの下からオプション値が開始する場合があります。80%などの小さいオプション幅を選択することでこれを修正できます。

このプロパティは、ラジオおよびチェック・ボックス・コントロールで使用されます。

パディング

余白プロパティを参照してください。

コントロールの幅を指定するために使用します。

入力コントロールでは、このプロパティによってユーザーがデータを入力する領域の幅を指定します。たとえば、郵便番号を入力する際に使用するコントロールを狭くしたり、名、ミドル・ネームおよび姓を含めたフルネームのコントロールを広げることができます。一般的な例では、パネル内部のテキスト・コントロールを2列レイアウトの一部として使用する場合に、番地用にテキスト・コントロールの幅を90%に設定します。(コントロールがパネルまたは他のグループ・コントロールの内側にある場合、幅のパーセンテージはグループ・コントロールに対して相対的です。コントロールがグループ・コントロールの内側にない場合、幅のパーセンテージはフォーム全体に対して相対的です。)

列が並べて配置される前にパネルの幅を調整する必要があるため、パネル・コントロールに対してこのプロパティは重要です。タブ・コントロールでは、タブ・グループで最後のタブの右側にあるラベル付けされていない領域をクリックすると、幅プロパティにアクセスします。指定した幅はグループ内の各タブに均一に適用されます。(詳細は、パネルおよびタブを参照してください。)

セクションまたは繰返しコントロールには幅プロパティはありません。ただし、これらのコントロールの内側にドラッグしたコントロールの幅プロパティを編集できます。あるいは、セクションまたは繰返しを他のグループ・コントロールの内側にドラッグすると、Oracle Web Formsでは幅が常識的なサイズに自動調整されます。

コントロールの幅プロパティを設定する際には、標準CSS相対値、たとえば5%、5em、5exまたは5pxを使用できます。