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Oracle® WebCenter Content Imagingユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
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5 ドキュメントの表示、注釈および取得

Oracle WebCenter Content: Imagingに保存されているドキュメントは、ドキュメント・ビューアを使用して表示されます。ドキュメント・ビューアでは、個別ウィンドウでドキュメントが表示されます。ドキュメント以外に、表示権限があれば注釈およびドキュメントのプロパティと履歴が表示されます。ドキュメントのプロパティとは、ドキュメントに関連付けられたすべてのメタデータのリストです。ドキュメントの履歴とは、Imagingでドキュメントに対して発生したすべてのアクションのリストです。

ドキュメントのビューアには、基本と詳細の2つのモードがあります。どちらのモードでも、ドキュメント、注釈、履歴およびプロパティが表示されます。詳細モードでは、セキュリティ権限があれば、ドキュメントの注釈の追加または編集もできます。詳細ビューア・モードを使用して注釈を追加または編集するには、コンピュータにJavaバージョン1.6がインストールされており、ブラウザでJavaアプレットの実行が許可されている必要があります。Javaはコンピュータの機能を拡張する無料のテクノロジです。詳細モードのビューアを初めて使用する際にJavaを実行するように設定されていない場合、Javaプラグインのインストールと承認が確認されます。Javaプラグインをインストールして承認するには、Webブラウザに表示される指示に従います。Javaがインストールされていてコンピュータ上で稼働しているか、詳細ビューア・モードが必要なのに稼働できるかどうか不確かな場合には、システム管理者に問い合わせてください。

ドキュメントを開くデフォルトのビューア・モードは「プリファレンス」ページで設定されており、Imagingをインストールした際に初期定義されています。通常、注釈を作成したり編集する必要がある場合には、プリファレンスを詳細ビューア・モードで使用できるよう確実に設定します。必要に応じて、ビューア内からモードを切り替えることも可能です。


注意:

Oracle Imagingビューアは、クライアント・システムによって使用可能になったメモリーを使用します。より大きく複雑なドキュメントや複数のドキュメントの表示、およびズームインとズームアウトによるドキュメント表示を操作するには、より容量の大きいメモリーがビューアで必要になります。システムに十分なメモリーがあるか不確かである、またはドキュメントの表示が困難な場合は、システム管理者に問い合わせてください。


この章では、ドキュメントの表示と注釈の追加に必要な手順について説明します。この章の内容は次のとおりです。

5.1 ドキュメントの表示

ドキュメントは、検索フォームの基準および検索結果表からビューアで開くことができます。検索結果表からビューアでドキュメントを開く手順は、次のとおりです。

  1. 検索結果表から、開きたい項目の隣にある「MIMEタイプ」列のドキュメント・アイコンをクリックします。ビューアでドキュメントを表示するために別のページが開きます。

または、「検索結果」ツールバーまたは「検索結果」コンテキスト・メニューから「開く」を使用できます。ツールバーを使用してビューアでドキュメントを開く手順は、次のとおりです。

  1. 検索結果表から、ビューアで開くドキュメントを選択します。

  2. ツールバーで「開く」をクリックします。ビューアでドキュメントを表示するために別のページが開きます。

コンテキスト・メニューを使用してビューアでドキュメントを開く手順は、次のとおりです。

  1. 検索結果表から、ビューアで開くドキュメントを右クリックします。コンテキスト・メニューには、ツールバーでも使用可能なオプションが表示されます。

  2. コンテキスト・メニューのオプションから「開く」を選択します。ビューアでドキュメントを表示するために別のページが開きます。

5.1.1 基本ビューア・モードと詳細ビューア・モード間の切替え

ビューアのモードをビューア内から簡単に切り替えることができます。たとえば、ドキュメントを基本ビューア・モードで開くようにデフォルトで設定していて、注釈を追加または編集する必要が生じ、その権限がある場合には、詳細モードに切り替える必要があることがあります。または、詳細ビューア・モードに設定しているユーザーが、基本ビューア・モードに設定しているユーザーへの注釈の表示を確認する場合に、基本ビューア・モードに切り替える必要があることがあります。

ビューア内からビューア・モード間を切り替える手順は、次のとおりです。

  1. 基本ビューア・モードの場合、「ビュー」「詳細ビューアの使用」の順に選択します。ドキュメントが詳細モードで表示され、「詳細ビューア」ツールバー・オプションが有効になります。詳細ビューア・モードの場合、「ビュー」「基本ビューアの使用」の順に選択します。ドキュメントが基本モードで表示され、「詳細ビューア」ツールバー・オプションが無効になります。

5.1.2 デフォルトのアプリケーション・ビューアでドキュメントを開くには

Imagingビューア内からデフォルトのアプリケーション・ビューアでドキュメントを開くことができます。このオプションは、Imagingビューアでもレンダリングされないことがある埋込みフォントが含まれたPDFドキュメントの場合、特に便利です。

デフォルトのアプリケーション・ビューアでドキュメントを開く手順は、次のとおりです。

  1. ビューア内から、「ビュー」「ネイティブ・ビューアの起動」の順に選択します。デフォルトのアプリケーション・ビューアの個別のブラウザ・ウィンドウでドキュメントが開きます。デフォルトのアプリケーションが指定されていない場合、ドキュメントを開くためのデフォルトのアプリケーションを選択するオプションが表示されます。


    注意:

    元のドキュメントを表示する権限がない場合、ツールバーで「起動」ボタンをクリックするとエラー・メッセージが表示されます。


5.1.3 ドキュメントの回転

ドキュメントが不適切な方向でアップロードされていたり、別の理由でビューア内でのドキュメントの方向を回転する必要がある場合には、90°ごとに時計回りまたは反時計回りでドキュメントを回転できます。

ドキュメントを基本ビューア・モードで回転した場合、ドキュメントを閉じると回転前の方向に戻ります。次に基本ビューア・モードまたは詳細ビューア・モードでドキュメントを開く際には、再び回転させる必要があります。詳細ビューア・モードでドキュメントを回転させると、次の場合に新しい方向が保持されます。

  • ドキュメントに対して少なくとも「標準の注釈付け」セキュリティ権限を持っている場合

  • 回転後にドキュメントの変更内容を保存する場合

詳細ビューア・モードで回転させ、その変更内容を保存すると、ドキュメントは回転を実行したユーザーおよびその他のすべてのユーザーに対して、基本ビューア・モードおよび詳細ビューア・モードで新しい方向で表示されるようになります。

ビューアでドキュメントを回転する手順は、次のとおりです。

  1. ビューアでドキュメントを表示し、ビューアのツールバー「反時計回りに回転」アイコンか「時計回りに回転」アイコンをクリックします。ドキュメントがリクエストされた方向に90°回転されます。

5.1.4 ドキュメント表示のズーム

ドキュメントの表示サイズをいくつかの方法で拡大または縮小できます。元のサイズまたはImaging内のドキュメントの解像度は変更されません。ドキュメントが表示されるサイズのみが変更されます。

この項の内容は次のとおりです。

5.1.4.1 一定の単位でのズーム

ドキュメントの表示サイズを一定の単位で変更する手順は、次のとおりです。

  1. ビューアでドキュメントを表示させ、ビューアのツールバー「ズームイン」アイコンをクリックしてサイズを拡大し、「ズームアウト」アイコンをクリックしてサイズを縮小します。ドキュメントが最大サイズまたは最小サイズにズームされると、「ズーム」アイコンは無効になります。

5.1.4.2 ドキュメントの表示をビューアのサイズにあわせて調整

ドキュメントを素早くズームして、ドキュメントの全幅、全高、フル・ページを最大化したり、元のサイズに戻すことができます。

ドキュメントの全幅を最大化する手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「幅合せ」アイコンをクリックします。ドキュメントは、全幅を表示できる最大サイズに変更されます。ドキュメントの高さが幅より大きく配置された場合、最初、ドキュメントの下部はページからはみ出します。ページの下部を見るには、ドキュメントを下へスクロールします。

ドキュメントの全高を最大化する手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「高さ合せ」アイコンをクリックします。ドキュメントは、全高を表示できる最大サイズに変更されます。ドキュメントの幅が高さより大きく配置された場合、ドキュメントの左右どちらかはページからはみ出します。ページのはみ出し部分を見るには、ドキュメントをスクロールします。

ドキュメント全体を表示できるようにサイズを最大化する手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「最適」アイコンをクリックします。ドキュメントの全高と全幅の両方で表示できる最大サイズに変更されます。

ドキュメントを元のサイズに戻す手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「デフォルト・サイズをリストアします。」アイコンをクリックします。ドキュメントは元のサイズに戻ります。

5.1.4.3 選択した領域をビューア・サイズにあわせてズーム

一定の単位でズームするのではなく、ドキュメント表示の特定の小部分をビューアの領域に素早くあわせる手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「ラバーバンド・ズーム・モードを開始します。」アイコンをクリックします。

  2. クリックし、拡大するドキュメントの領域にカーソルをドラッグします。選択した部分をわかりやすくするための囲み線が表示されます。ドキュメントが最大サイズに達したら、それ以上に拡大されなくなります。ラバーバンド・ズームをさらに使用しようとすると最大サイズのままで、選択した領域が表示の中央になります。

  3. マウスのボタンを放して、選択した領域をビューアのサイズにあわせます。

5.1.5 複数ページのドキュメントのナビゲート

複数ページのドキュメントを表示する場合、ドキュメントを一度に1ページごとにナビゲートしたり、表示するドキュメントのページ番号を選択できます。

ページをページごとに一定単位でナビゲートする手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「1ページ進む」アイコンをクリックします。ドキュメントの次のページが表示されます。

  2. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「1ページ戻る」アイコンをクリックします。ドキュメントの前のページが表示されます。

ドキュメントの最初および最後のページに素早くナビゲートする手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「最後のページに移動します。」アイコンをクリックします。ドキュメントの最後のページが表示されます。

  2. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「最初のページに移動します。」アイコンをクリックします。ドキュメントの最初のページが表示されます。

ドキュメントの特定のページに素早くナビゲートする手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントをビューアで表示し、ビューアのツールバー「移動先ページ番号」アイコンをクリックします。選択したページが表示されます。


    注意:

    ドキュメントのページ番号がメニューの長さを超えて表示される場合には、メニューのスクロールバーを必要なページ番号までスクロールできます。


5.2 ドキュメント情報の表示

ドキュメントがアップロードされると、そのアップロードに使用されたアプリケーションはメタデータをドキュメントに関連付けます。1つのドキュメントをアップロードする場合には、メタデータを手動でフォームに入力します。大量のドキュメントをアップロードする際には、システム管理者は自動アップロードを指定します。ドキュメントが表示されると、ビューアの「プロパティ・パネル」にはそのドキュメントに関連付けられたメタデータがすべて表示されます。同様に、Imagingのドキュメントで実行される各アクションは「履歴パネル」で追跡され、表示されます。次のイベントが「履歴パネル」で追跡されます。

5.2.1 ドキュメントの履歴とプロパティの表示

ドキュメントの履歴とプロパティは、ビューアの「履歴パネル」「プロパティ・パネル」に表示されます。履歴パネルとプロパティ・パネルは、下部か横のパネルに表示されます。「プリファレンス・ページ」でパネルのデフォルトの表示サイズを指定でき、パネルの境界をクリックしてドラッグするとビューアでパネルのサイズを動的に変更できます。「プリファレンス・ページ」ではデフォルトで各パネルを表示するかどうかおよび表示する場所を選択することもでき、ビューアのメニューを使用してビューアに表示される各ドキュメントに対してデフォルトの設定を一時的にオーバーライドできます。

この項の内容は次のとおりです。

5.2.1.1 デフォルトのパネル表示と場所の変更

履歴パネルまたはプロパティ・パネルのデフォルトの表示と場所を変更する手順は、次のとおりです。

  1. Imagingのホーム・ページのバナー領域にある「プリファレンス」をクリックします。「プリファレンス」ページが表示されます。

  2. 「ビューア設定」の下の「履歴パネルの配置」フィールドまたは「プロパティ・パネルの配置」フィールドから、次のいずれかを選択します。

    • 非表示: デフォルトでパネルの表示を非表示にします。

    • 左側: パネルはページの左側領域のパネルに表示されます。

    • 下部: パネルはページ下部領域のパネルに表示されます。

5.2.1.2 ドキュメント表示の際のパネルの場所の変更

ドキュメントを表示して履歴パネルおよびプロパティ・パネルの場所を変更するには、「ビュー」メニューを使用します。変更は、変更後の現在のビューア・セッションおよび、現在のビューア・セッションで現在表示されているか開かれているドキュメントに影響します。現在のビューア・セッションが閉じられると、パネルの配置が「プリファレンス・ページ」「ビューア設定」セクションで指定されたプリファレンスに戻ります。

ドキュメントを表示して各パネルの場所を変更する手順は、次のとおりです。

  1. ビューアでドキュメントを下部にパネルが表示された状態で表示し、「ビュー」を選択して「履歴を左に」または「プロパティを左に」を選択し、メニュー項目を有効化してページ領域の左に目的のパネルを表示します。

  2. ビューアでドキュメントを左側にパネルが表示された状態で表示し、「ビュー」を選択して「履歴を左に」または「プロパティを左に」を選択し、メニュー項目を無効化してページ領域の下部に目的のパネルを表示します。

5.2.1.3 ドキュメント表示の際のパネルの表示および非表示

ドキュメントを表示して履歴パネルおよびプロパティ・パネルを表示または非表示にするには、「ビュー」メニューを使用します。変更は、変更後の現在のビューア・セッションおよび、現在のビューア・セッションで現在表示されているか開かれているドキュメントに影響します。現在のビューア・セッションが閉じられると、パネルの配置が「プリファレンス・ページ」「ビューア設定」セクションで指定されたプリファレンスに戻ります。

ドキュメントを表示して各パネルを表示または非表示にする手順は、次のとおりです。

  1. ビューアで左側または下部にパネルを表示した状態でドキュメントを表示し、「ビュー」を選択して「履歴の表示」または「プロパティの表示」を選択し、メニュー項目を無効にするとパネルが非表示になります。このパネルがパネル内で最後に表示していたパネルの場合、このパネルも非表示になります。

  2. ビューアで左側または下部にパネルを表示した状態でドキュメントを表示し、「ビュー」を選択して「履歴の表示」または「プロパティの表示」を選択し、メニュー項目を有効にするとパネルが表示されます。このパネルがパネル内で最初に表示していたパネルの場合、このパネルも表示されます。

5.3 注釈の操作

権限があれば、ドキュメントに注釈を追加したり他のユーザーが追加した注釈を表示できるため、プロセスを通してさらに容易にドキュメントを渡すことができるようになります。さらに、ドキュメントに対して「承認済」のスタンプを押し、特定のテキストを強調表示し、特定の問題に対応する注釈を追加することが可能です。また、セキュリティ権限を設定して注釈を非表示にし、確実に適切なユーザーのみが注釈を表示する権限を有するようにできます。

この項の内容は次のとおりです。

5.3.1 注釈の表示および非表示

注釈は基本ビューア・モードまたは詳細ビューア・モードで表示できます。

ドキュメントを表示する状況によっては、注釈が、表示する必要のあるドキュメントに関する情報の表示の妨げとなることがあります。たとえば、情報が編改訂されているとします。表示/非表示のアイコンを詳細ビューア・モードで使用すると、適切な権限を持つ注釈を非表示にしてドキュメントのみを表示できます。注釈を非表示にする手順は次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードで注釈付ドキュメントを表示し、「詳細ビューア」ツールバーのオプション「注釈の表示/非表示」アイコンをクリックします。注釈が非表示になります。注釈を表示するには、もう一度アイコンをクリックします。


注意:

注釈が「制限付き」セキュリティ・モードに設定されている場合、その注釈を変更する権限を持たないと、その注釈を非表示にはできません。注釈のセキュリティ権限の詳細は、「注釈セキュリティ・レベルの割当て」を参照してください。


5.3.2 注釈の作成

注釈を作成するには、ビューアのツールバー「詳細ビューア」ツールバーのオプションを使用します。注釈を作成できるのは、ドキュメントを詳細ビューア・モードで表示している場合のみです。注釈ツールを選択してドキュメントをクリックすると、注釈を作成して編集できるようになります。作成された注釈のタイプに応じて、使用できるオプションは異なります。すべての注釈には、作成時にセキュリティ・レベルを割り当てる必要があります。

この項の内容は次のとおりです。


注意:

注釈は座標に基づいて配置されます。各コンピュータで一貫性のないフォントの使用により、コンテンツが注釈の下に移動することがあります。注釈の場所の移動を最小限にするには、注釈の保存後に注釈をビューアの基本モードで表示して、適切に配置されていることを確認してください。

注釈が移動されている場合、一貫性のあるフォントのセットがサーバーとクライアント間で使用されていることを確認するようシステム管理者に連絡してください。


5.3.2.1 クリップボードに対するテキストのコピー/貼付け

Java Runtime Environmentバージョン1.6.0_24以上を使用する場合には、クリップボードに対するテキストのコピーまたは貼付けがセキュリティの影響を受け、クライアント・マシンに定義されたセキュリティ・ポリシーに応じて変わります。

Imagingのビューアでクリップボードに対するテキストおよび付箋の注釈のテキストへのコピー/貼付けを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. 各マシン上でJavaのインストール・ディレクトリ下のjre\lib\securityディレクトリにナビゲートします。C:\Java\jre\lib\securityなどになります。

  2. java.policyファイルを編集するには、次のテキストを任意のユーザーが読める「標準」プロパティに追加します。

    permission java.awt.AWTPermission "accessClipboard";
    
  3. 変更内容を有効にするには、ブラウザを再起動します。

5.3.2.2 注釈セキュリティの割当て

すべての注釈がすべてのユーザーに表示されなかったり、変更を許可されていないことがあります。たとえば、上位管理により今後のマージに関する関連情報の提案のリクエストが注釈として付けられる場合があります。合法的にその提案にアクセスする必要のある組織内の他のユーザーとその情報を共有できないため、注釈の権限は適切な権限を持たないユーザーに対して注釈を非表示にするように設定されています。またはマネージャにより呼出しを拒否する呼出しリクエストが注釈として付けられる場合があります。リクエストを作成したユーザーが注釈を変更してリクエストを承認できないように注釈を制限できます。または、改訂および保護する必要のある社会保障番号や健康問題などの個人情報がドキュメントに含まれている場合があります。他のユーザーが非表示にしたり、情報を表示して編集するのを避けるために、改訂注釈を制限付きに設定できます。

ユーザーには、次のうち1つまたは複数のセキュリティ権限が付与されています。

  • 標準: すべてのユーザーに対してドキュメントのページで注釈が表示されます。注釈は「標準」注釈セキュリティ権限を付与されたユーザーのみが適用して変更できます。

  • 制限付き: すべてのユーザーが注釈を表示できますが、変更できるのは制限付き権限を付与されたユーザーのみです。制限付き権限(制限付きドキュメントを変更する権限)を付与されていない場合、注釈を表示できますが注釈や権限を変更できません。

  • 非表示: 注釈は非表示権限を付与されているユーザーにのみ表示されます。非表示権限を付与されたユーザーのみが、非表示として注釈をマークしたり、既存の非表示注釈を変更できます。


注意:

注釈セキュリティが割り当てられていないユーザーは、新しい注釈を作成したり既存の注釈を変更できません。ただし、「標準」注釈および「制限付き」注釈の表示は可能です。これにより、改訂注釈は確実にドキュメントを表示する権限を持つすべてのユーザーに適用されます。


ユーザーには、注釈に割り当てられるセキュリティ・レベルが付与されている必要があります。たとえば、制限付きセキュリティ・レベルのみが割り当てられたユーザーは、作成するすべての注釈に制限付きセキュリティ・レベルしか付与できません。管理者により標準セキュリティ・レベルと制限付きセキュリティ・レベルが割り当てられているユーザーは、標準または制限付きのセキュリティ・レベルを指定できますが、非表示は指定できません。

注釈の別のセキュリティ・レベルが必要な場合には、Imagingシステムのセキュリティ管理者に問い合せてください。


注意:

改訂注釈は非表示にマークできません。


セキュリティ・レベルを注釈に割り当てる手順は、次のとおりです。

  1. 作成する注釈のタイプに必要な手順に基づいて注釈を作成するか、変更する既存の注釈を選択します。

  2. 適切なセキュリティ・レベルを注釈ツールバーのセキュリティ・フィールドから選択します。

5.3.2.3 テキスト注釈の追加

テキスト注釈を使用すると、表示したドキュメントに短いコメントをオーバーレイできます。テキスト注釈は、ドキュメントに直接表示されます。テキスト注釈を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードでドキュメントを表示し、ビューア・ツールバーで「テキスト」アイコンをクリックし、クリックおよびドラッグしてテキストを表示するドキュメントの領域を指定します。「テキスト注釈」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. ダイアログ・ボックスに注釈のテキストを入力します。「現在のユーザー」および「現在の日付」をクリックすると、コンピュータ・システムで定義したとおりユーザー名と現在の日付を簡単に追加できます。

  3. 「OK」をクリックしてテキスト注釈のダイアログ・ボックスを閉じ、「テキスト注釈」ツールバーを表示します。

  4. テキスト注釈ツールバーを使用して、注釈セキュリティを設定し、テキストのフォント、フォントの色、アウトラインの色、背景色を変更します。

  5. ビューア・ツールバーでカーソルのアイコン上をクリックし、テキスト注釈ツールバーを閉じます。

  6. ビューア・ツールバー「保存」アイコンをクリックして、ドキュメントを新しい注釈とともに保存します。


    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.3.2.4 ハイライト注釈の追加

ハイライト注釈を使用すると、ドキュメントの特定のテキストやその他のオブジェクトをハイライトして表示されたドキュメントのページに半透明の色付きボックスをオーバーレイできます。ハイライト注釈を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードでドキュメントを表示し、ビューア・ツールバーで「強調表示」アイコンをクリックし、クリックおよびドラッグしてハイライトを適用するドキュメントの領域を指定します。「ハイライト注釈」ツールバーが表示されます。

  2. ハイライト注釈のツールバーを使用して、注釈セキュリティを設定し、ハイライトの色と透明度を変更します。

  3. ビューア・ツールバーでカーソルのアイコン上をクリックし、ハイライト注釈ツールバーを閉じます。

  4. ビューア・ツールバー「保存」アイコンをクリックして、ドキュメントを新しい注釈とともに保存します。


    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.3.2.5 線の注釈の追加

線の注釈を使用すると、ドキュメントの特定のテキストやその他のオブジェクトの下線や指示線として使用する際に表示したドキュメントのページで色付き線をオーバーレイできます。線の注釈を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードでドキュメントを表示し、ビューア・ツールバーで「線」アイコンをクリックし、クリックおよびドラッグして線を適用するドキュメントの領域を指定します。「線注釈」ツールバーが表示されます。

  2. 線注釈のツールバーを使用して、注釈セキュリティを設定し、線の色と両端キャップを変更します。いずれかの端に矢印がある線、両端に矢印がある線、端がない線から選択できます。

  3. ビューア・ツールバーでカーソルのアイコン上をクリックし、ハイライト注釈ツールバーを閉じます。

  4. ビューア・ツールバー「保存」アイコンをクリックして、ドキュメントを新しい注釈とともに保存します。


    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.3.2.6 付箋注釈の追加

付箋の注釈を使用すると、表示したドキュメントにさらに長いコメントをオーバーレイでき、そのドキュメントで書式設定やその他のオブジェクトの挿入が可能になります。付箋の注釈では、ドキュメントに小さなノートのアイコンが表示され、それを選択して開くとノート全体が表示されます。さらに、ドキュメントが表示されると、ドキュメントの付箋の注釈がすべて、「付箋」パネルに表示されます。


注意:

付箋のコンテンツはドキュメントとともにダウンロードや印刷されず、RESTビューアで表示可能にもなりません。付箋のコンテンツは、「付箋」パネルで付箋を開き、Webページで印刷するという制限付きで印刷できます。


付箋注釈を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードでドキュメントを表示し、ビューア・ツールバーで「付箋」アイコンをクリックし、テキストを表示するドキュメントの領域をクリックします。付箋注釈リッチ・テキスト・エディタが表示されます。

  2. ダイアログ・ボックスに注釈のテキストを入力します。付箋注釈リッチ・テキスト・エディタの編集ツールを使用すると、書式設定、箇条書きリスト、イメージおよびその他のオブジェクトを容易に追加できます。

  3. OKをクリックしてエディタを閉じ、「付箋注釈」ツールバーを表示します。

  4. 注釈ツールバーを使用して注釈セキュリティを設定し、ドキュメントに表示される付箋の色を変更します。

  5. ビューア・ツールバーでカーソルのアイコン上をクリックし、ハイライト注釈ツールバーを閉じます。

  6. ビューア・ツールバー「保存」アイコンをクリックして、ドキュメントを新しい注釈とともに保存します。


    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.3.2.7 改訂注釈の追加

改訂注釈を使用すると、表示したドキュメントのページに不透明なボックスを完全にオーバーレイして、機密テキストやその他のオブジェクトをドキュメントに適用できます。改訂注釈の権限は「非表示」に設定できません。改訂注釈を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードでドキュメントを表示し、ビューア・ツールバーで改訂アイコンをクリックし、クリックおよびドラッグして改訂を適用するドキュメントの領域を指定します。「改訂注釈」ツールバーが表示されます。

  2. 改訂注釈のツールバーを使用して、注釈セキュリティを設定します。

  3. ビューア・ツールバーでカーソルのアイコン上をクリックし、ハイライト注釈ツールバーを閉じます。

  4. ビューア・ツールバー「保存」アイコンをクリックして、ドキュメントを新しい注釈とともに保存します。


    注意:

    改訂注釈は座標に基づいて配置され、一貫性のないフォントの使用で配置が変わることがあります。校訂注釈が移動されている場合、一貫性のあるフォントがサーバーとクライアント間で使用されていることをシステム管理者に確認するよう連絡してください。



    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.3.2.8 スタンプ注釈の追加

スタンプ注釈を使用すると、表示されたドキュメントのページでドキュメントのステータスについての関連情報を伝達する、事前定義されたウォーターマークまたはスタンプをオーバーレイできます。スタンプのオプションには、「承認済」「保留中」「受信済」または「却下済」があります。スタンプ注釈を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 詳細ビューア・モードでドキュメントを表示し、ビューア・ツールバーで「スタンプ」アイコンをクリックし、スタンプを表示するドキュメントの領域をクリックします。「スタンプ注釈」ツールバーが表示されます。

  2. この注釈ツールバーを使用して、ウォーターマークを選択し、注釈セキュリティを設定し、スタンプの透明性を変更し、スタンプのサイズや回転を設定します。

  3. ビューア・ツールバーでカーソルのアイコン上をクリックし、ハイライト注釈ツールバーを閉じます。

  4. ビューア・ツールバー「保存」アイコンをクリックして、ドキュメントを新しい注釈とともに保存します。


    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.3.3 注釈の変更

注釈を作成したら、作成時に使用した注釈ツールバーと同じツールバーを使用して注釈の外観を変更できます。ツールバーを表示するには、変更する注釈をクリックします。ツールバーが表示されます。ツールバーは表示されると、次のように様々な方法で注釈を変更する際に使用できるようになります。

  • テキスト注釈のフォント、フォント・サイズ、フォントの色を変更します。

  • 注釈ツールバーでテキスト・ツールのアイコンをクリックして、「テキスト注釈」ダイアログ・ボックスを表示し、テキスト注釈および付箋注釈の注釈のテキストを変更します。

  • 「リッチ・テキスト・エディタ」の「編集」メニューを使用して、付箋注釈内のコンテンツの切取り、コピー、貼付け、再編成、変更の取消しを実行します。

  • 「リッチ・テキスト・エディタ」の「挿入」メニューを使用して、イメージ、行頭記号または行頭番号付きの箇条書き、表、およびその他のオブジェクトを挿入します。

  • 背景の塗りつぶし色ツールと境界線の色ツールを使用して、注釈の背景と境界線の色を変更します。

  • 注釈をフェードまたは暗くするにはスライダーを使用して、ハイライトやスタンプの注釈の透明度を変更します。

  • スタンプ注釈のサイズを変更したり回転します。

  • テキスト・ボックスの中央の選択アイコンをクリックして新しい場所へドラッグし、注釈を同じページ上の別の場所に移動します。

  • 注釈のサイズを変更するには、テキスト・ボックスの境界線の灰色の四角形をクリックしてドラッグします。

注釈ツールバーの使用の詳細は、「注釈の操作」またはユーザー・インタフェースの項の「注釈」を参照してください。

5.3.4 注釈の削除

注釈を削除する手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメントを詳細ビューア・モードで表示して、削除する注釈をクリックします。注釈のツールバーが表示されます。

  2. キーボードの削除キーを押します。その注釈は表示されなくなります。

  3. 「ビューア」ツールバー「保存」アイコンをクリックして、注釈のないドキュメントを保存します。


    注意:

    変更を保存せずに、表示していたドキュメントから移動すると、その変更は失われます。


5.4 ドキュメントの取得

場合によっては、Imaging外のドキュメントを共有または保管する必要があることがあります。そのような場合には付与されたセキュリティ権限に基づいて、物理コピーを印刷し、ドキュメントの注釈付きコピーを保存し、元のドキュメントのコピーをローカルまたはネットワークのドライブに保存します。

5.4.1 ドキュメントのダウンロード

「検索結果」ツールバーまたは「検索結果」コンテキスト・メニューを使用して、検索フォームの基準および検索結果表からドキュメントをダウンロードできます。ビューアからドキュメントをダウンロードすることもできます。ドキュメントをダウンロードするには、関連付けられた注釈を表示できる適切な権限が必要です。検索結果表からドキュメントをローカル・ディレクトリまたは共有ネットワーク・ディレクトリにダウンロードする手順は、次のとおりです。

  1. 検索結果表で、ダウンロードするドキュメントを選択します。

  2. ツールバーで「ダウンロード」をクリックします。「ドキュメントのダウンロード」ページが表示されます。

  3. Imagingで他のユーザーが元のドキュメントを変更できるようにする場合は、「ドキュメントのロック」を無効にします。デフォルトではこれが有効になっています。

  4. 次のいずれかの操作を実行します。

    1. 「オリジナルのダウンロード」をクリックして、注釈のないドキュメントのコピーをImagingにアップロードした際の形式で保存します。たとえば、元のファイルがTIFFイメージであれば、ダウンロードしたファイルは注釈のないTIFFイメージになります。元のファイルがMicrosoft Wordドキュメントであれば、ダウンロードしたファイルは注釈のないMicrosoft Wordドキュメントのコピーになります。元のドキュメントはImagingに残り、ドキュメントのコピーのみがダウンロードされます。注釈のないドキュメントを表示する権限を持たない場合には、改訂されているドキュメントなどでは、元のファイルのダウンロードは拒否されます。

    2. 「TIFFのダウンロード」をクリックして、元のドキュメントのコピーをドキュメントのすべての注釈とともにTIFF形式で保存します。ダウンロードするドキュメントに注釈を残したい場合や、元のドキュメントがコンピュータで開けない形式のものである場合には、この方法が有用です。

    「ドキュメントのダウンロード」ページが閉じ、ドキュメントを開くかローカル・ドライブまたはネットワーク・ドライブに保存するかを尋ねるダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 選択項目を選択し、必要に応じて、ファイルを保存する場所にナビゲートします。

コンテキスト・メニューを使用してドキュメントをダウンロードする手順は、次のとおりです。

  1. 検索結果表で、ダウンロードするドキュメントを右クリックします。コンテキスト・メニューには、ツールバーでも使用可能なオプションが表示されます。

  2. コンテキスト・メニューのオプションから「ダウンロード」を選択します。「ドキュメントのダウンロード」ページが表示されます。

  3. 上記のダウンロードの手順3以降の手順を続行します。

5.4.2 ドキュメントの印刷

ビューアからドキュメントとその注釈を印刷するには、ビューアのメニューを使用します。ビューアのメニューを使用した印刷では、アクセスしたドキュメントとすべての注釈および付箋が印刷されます。

ドキュメントを印刷する手順は、次のとおりです。

  1. ビューアでドキュメントを表示し、「ファイル」メニューから「注釈の印刷」オプションまたは「付箋の印刷」オプションが選択されていることを確認して、注釈、または付箋、または両方をドキュメントとともに印刷するか、これらのオプションの選択を解除してドキュメントの印刷から注釈の印刷を除きます。

  2. 「ファイル」「印刷」の順に選択します。印刷のダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 使用するプリンタを選択し、「OK」をクリックします。


注意:

100ページを超える大型ドキュメントや300 dpi以上の解像度に設定されたドキュメントの印刷については、既知の制限があります。そのような場合、ドキュメントは空白ページで印刷され、応答に失敗し、コンピュータの再起動が必要となることがあります。この問題を回避するには、ドキュメントをローカルでダウンロードしてから印刷します。ドキュメントに注釈がない場合、または注釈を印刷しない場合には、元のドキュメントをダウンロードして印刷できます。ただし、ドキュメントを注釈とともに印刷する場合には、TIFFバージョンでドキュメントをダウンロードして印刷します。