ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B72432-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

2 アセット・エディタの使用

この章では、Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタを使用して、カテゴリ、リレーションシップ、拒否理由、リポジトリおよびベンダーを構成する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

2.1 概要

アセット・エディタは、アセットの管理と、アセットおよびタイプの構成に使用されます。カテゴリ、リレーションシップ、拒否理由、リポジトリおよびベンダーも、アセット・エディタ内で構成されます。

構成の詳細は、組織のガイドラインによって決まるため、ここで説明するオプションとはわずかに異なる場合があります。

2.2 アセット・エディタの起動

この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面で実行されます。

  1. アセットの編集または管理をクリックします。図2-1に示すように、アセット・エディタが表示されます。

    図2-1 アセット・エディタ

    図2-1の説明
    「図2-1 アセット・エディタ」の説明

2.3 システム・オプションの構成

アセット・エディタの「アクション」メニューでは、様々なシステム・オプションを構成できます。

2.3.1 受入れ可能な値リストの構成

アセット表示のメタデータ要素として使用される単一および複数選択リストを定義および特定します。

  1. 「アクション」メニューで、受入れ可能な値リストの構成を選択します。図2-2に示すように、受入れ可能な値リストの構成ダイアログが表示されます。

    図2-2 受入れ可能な値リストの構成

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 受入れ可能な値リストの構成」の説明

  2. 「追加」をクリックします。図2-3に示すように、受入れ可能な値リストの追加ダイアログが表示されます。

  3. リスト名テキスト・ボックスに適切な名前を入力します。

    図2-3 受入れ可能な値リストの追加ダイアログ

    図2-3の説明が続きます
    「図2-3 受入れ可能な値リストの追加ダイアログ」の説明

  4. 「追加」ボタンの横にあるテキスト・ボックスに適切なリスト項目名を入力します。

  5. 「追加」をクリックします。

  6. 必要に応じて、手順45を繰り返し、他のリスト項目を追加します。

  7. 入力後、「OK」をクリックします。受入れ可能な値リストの構成ウィンドウに新しいリストが表示されます。

  8. 受入れ可能な値リストを編集するには、受入れ可能な値リストの構成ウィンドウでリストを選択します。

  9. 「編集」をクリックします。受入れ可能な値リストの編集ダイアログが表示されます。(受入れ可能な値リストの追加ウィンドウと同じフォーム。)

  10. 必要に応じて変更を加えます。

  11. 「OK」をクリックします。

2.3.2 アーティファクト・ストアの構成

Oracle Enterprise Repositoryのアセットに関連するファイルが保存される場所を決定します。

  1. 「アクション」メニューで、アーティファクト・ストアの構成を選択します。図2-4に示すように、アーティファクト・ストアの構成ダイアログが表示されます。

    図2-4 アーティファクト・ストアの構成ダイアログ

    図2-4の説明が続きます
    「図2-4 アーティファクト・ストアの構成ダイアログ」の説明

  2. 「追加」をクリックします。図2-5に示すように、アーティファクト・ストアの新規作成ダイアログが表示されます。

    図2-5 アーティファクト・ストアの新規作成ダイアログ

    図2-5の説明が続きます
    「図2-5 アーティファクト・ストアの新規作成ダイアログ」の説明

  3. アーティファクト・ストアの名前を入力します。

  4. 「タイプ」リストで、アーティファクト・ストアのタイプを選択します。

    • デフォルト・タイプ:

      • FTP

        FTPサーバーのファイルにアクセスします。

      • HTTP

        Webサーバーのファイルにアクセスします。

      • HTTPS

        セキュアWebサーバーのファイルにアクセスします。

      • UNC

        WindowsまたはSambaの共有を使用するファイルにアクセスします。

      • ローURI

        ローURIを使用してファイルにアクセスします。

      • ローSCM

        ローSCMを使用してファイルにアクセスします。CVS、PerforceなどのSCMタイプの選択を有効にします。選択したSCMタイプは、パスURI接尾辞をダウンロード・フィールドを自動的に移入しますが、フィールドは必要に応じて変更できます。

    • Oracle Enterprise Repositoryのインストールに含まれる統合オプションに応じて、次の1つ以上のタイプを使用できます。

      • Perforce

        Perforceソース・コントロール管理システムにアクセスします。

      • PVCS

        PVCSソース・コントロール管理システムにアクセスします。

      • ChangeMan DS

        ChangeMan DSソース・コントロール管理システムにアクセスします。

      • ClearCase

        ClearCaseソース・コントロール管理システムにアクセスします。

      • CVS

        CVSソース・コントロール管理システムにアクセスします(ViewCVSまたは類似製品の構成が必要)。

      • FileStores

        ClearCaseまたはその他のSCMコントロール管理システムにアクセスします。

      • ClearQuest

        ClearQuest不良追跡システムにアクセスします。

  5. サーバーのホスト名とパスを入力します。

  6. (オプション)ユーザー名とパスワードを入力します。このオプションを実行すると、自動ログインが有効になります。

  7. 入力後、「OK」をクリックします。

  8. アーティファクト・ストアを編集するには、アーティファクト・ストアの構成ウィンドウのリストで、編集するストアを見つけます。

  9. 「編集」をクリックします。アーティファクト・ストアの編集ダイアログが表示されます。(アーティファクト・ストアの新規作成ウィンドウと同じフォーム。)

  10. 必要に応じて変更を加えます。

  11. 「OK」をクリックします。

2.3.3 カテゴリ分けの構成

カテゴリ分けによって、アセットの編成方法と表示方法が決まります。これらも、同様の方法でプロジェクトに適用できます。

  1. 「アクション」メニューで、カテゴリ分けの構成を選択します。図2-6に示すように、カテゴリ分けの構成ダイアログが表示されます。

    図2-6 カテゴリ分けの構成ダイアログ

    図2-6の説明が続きます
    「図2-6 カテゴリ分けの構成ダイアログ」の説明

  2. 「追加」をクリックします。図2-7に示すように、カテゴリ分けの追加ダイアログが表示されます。

  3. 各テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

    図2-7 カテゴリ分けの追加ダイアログ

    図2-7の説明は次にあります。
    「図2-7 カテゴリ分けの追加ダイアログ」の説明

  4. このカテゴリ分けタイプのいずれかのカテゴリ分けにのみアセットを割り当てることができる場合は、相互排他の割当てですか?オプションを選択します。

  5. カテゴリ分けがアセットではなくプロジェクトに割り当てられるようにするには、プロジェクトに割当て可能ですか?オプションを選択します(このオプションがOracle Enterprise Repository管理者によって有効になっている場合)。

  6. 使用環境でUDDIが有効な場合、Oracle Enterprise Repositoryは、カテゴリ分けのtModelKeyを自動で作成します。必要に応じて、管理者は、特定のUDDIバージョン2またはバージョン3のtModelKeyを任意のカテゴリ分けに割り当てることができます。

  7. 「追加」をクリックして、サブカテゴリ分けを追加します。図2-8に示すように、カテゴリ分けの追加ダイアログが表示されます。

    図2-8 カテゴリ分けの追加ダイアログ

    図2-8の説明は次にあります。
    「図2-8 カテゴリ分けの追加ダイアログ」の説明

  8. 入力後、「OK」をクリックします。カテゴリ分けの構成ウィンドウに新しいカテゴリ分けが表示されます。

  9. カテゴリ分けを編集するには、カテゴリ分けの構成ウィンドウのリストで、編集するカテゴリ分けを見つけます。

  10. 「編集」をクリックします。カテゴリ分けの編集ダイアログが表示されます。(カテゴリ分けの追加ウィンドウと同じフォーム。)

  11. 必要に応じて変更を加えます。

  12. 「OK」をクリックします。

2.3.4 リレーションシップの構成

リレーションシップは、アセット間の関係、相互作用または相互依存を定義します。構成される場合、使用するために選択されたアセットに対する特定のリレーションシップの影響を受けるアセット(つまり、使用 - ダウンロードボタンがクリックされている)もダウンロードできます。

  1. 「アクション」メニューで、リレーションシップの構成を選択します。図2-9に示すように、リレーションシップの構成ダイアログが表示されます。

    図2-9 リレーションシップの構成ダイアログ

    図2-9の説明が続きます。
    「図2-9 リレーションシップの構成ダイアログ」の説明

  2. 「追加」をクリックします。図2-10に示すように、リレーションシップの追加ダイアログが表示されます。

  3. 各テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

    図2-10 リレーションシップの追加ダイアログ

    図2-10の説明が続きます
    「図2-10 リレーションシップの追加ダイアログ」の説明

  4. 「方向」リストで適切な選択を行います。

    選択した方向は、ソース・アセットテキスト・ボックスとターゲット・アセットテキスト・ボックスに表示される情報に影響を与えます。たとえば、双方向リレーションシップでは、ターゲットとソースが内部依存していますが、双方向、並び順を使用すると、連続するバージョンのアセット間のリレーションシップ(Asset v0.90とAsset v1.0間のリレーションシップなど)を記述できます。

  5. ダウンロード可能なターゲット・アセットをソース・アセットで作成するチェック・ボックスで、適切な選択を行います。

  6. 入力後、「OK」をクリックします。

  7. リレーションシップを編集するには、リレーションシップの構成ウィンドウのリストで、編集するリレーションシップを見つけます。

  8. 「編集」をクリックします。リレーションシップの編集ダイアログが表示されます。(リレーションシップの追加ウィンドウと同じフォーム。)

  9. 必要に応じて変更を加えます。

  10. 「OK」をクリックします。

2.3.4.1 システム供給リレーションシップの構成

Oracle Enterprise Repositoryにはシステム供給リレーションシップもあります。これは、エンド・ユーザーに対して読取り専用機能が制限されています。標準のアセット・リレーションシップとは異なり、システム供給リレーションシップは、不変の名前と方向が必要なコンテキストで使用されます。そのため、特に指定のないかぎり、ユーザーがこれらのリレーションシップを追加、削除または変更することはできません。

2.3.5 拒否理由の構成

以前に使用またはダウンロードされたアセットを拒否するユーザーが利用可能な拒否理由の選択を決定します。拒否理由によって、アセットに関するローカル・コミュニティの重要なフィードバックが提供されます。

  1. 「アクション」メニューで、拒否理由の構成を選択します。図2-11に示すように、拒否理由の構成ダイアログが表示されます。

    図2-11 拒否理由の構成ダイアログ

    図2-11の説明が続きます
    「図2-11 拒否理由の構成ダイアログ」の説明

  2. 「追加」をクリックします。図2-12に示すように、拒否理由の編集ダイアログが表示されます。

    図2-12 拒否理由の編集ダイアログ

    図2-12の説明が続きます
    「図2-12 拒否理由の編集ダイアログ」の説明

  3. 拒否理由テキスト・ボックスに適切なテキストを入力します。

  4. 入力後、「OK」をクリックします。

  5. 拒否理由を編集するには、拒否理由の構成ウィンドウのリストで、編集する拒否理由を見つけます。

  6. 「編集」をクリックします。拒否理由の編集ダイアログが表示されます。

  7. 必要に応じて変更を加えます。

  8. 「OK」をクリックします。

2.3.6 ベンダーの構成

アセットを提供するベンダーをリポジトリに定義および特定します。

  1. 「アクション」メニューで、ベンダーの構成を選択します。図2-13に示すように、ベンダーの構成ダイアログが表示されます。

    図2-13 ベンダーの構成ダイアログ

    図2-13の説明が続きます
    「図2-13 ベンダーの構成ダイアログ」の説明

  2. 「追加」をクリックします。図2-14に示すように、ベンダー名の追加ダイアログが表示されます。

    図2-14 ベンダー名の追加ダイアログ

    図2-14の説明が続きます
    「図2-14 ベンダー名の追加ダイアログ」の説明

  3. 「名前」テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  4. 入力後、「OK」をクリックします。

  5. ベンダーを編集するには、ベンダーの構成ウィンドウのリストで、編集するベンダーを見つけます。

  6. 「編集」をクリックします。ベンダー名の編集ウィンドウが開きます。(ベンダー名の追加ウィンドウと同じフォーム。)

  7. 必要に応じて変更を加えます。

  8. 「OK」をクリックします。

2.4 高度なアセット発行

この機能により、(適切な権限を持つ)ユーザーは、Webコンソールからではなくアセット・エディタからアセットを発行できます。このため、ユーザーは、発行時にアセットの詳細をさらに入力できます。この手順は、アセット・エディタで実行されます。(アセット・エディタへのアクセスは、ユーザーが割り当てられるロールによって決まります。)

  1. アセット・エディタで「ファイル」メニューを開き、「新規」を選択します。図2-15に示すように、アセットの新規作成ダイアログが表示されます。

    図2-15 アセットの新規作成ダイアログ

    図2-15の説明が続きます
    「図2-15 アセットの新規作成ダイアログ」の説明

  2. 「名前」テキスト・ボックスと「バージョン」テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  3. 図2-16に示すように、「タイプ」リストで適切なタイプのテンプレートを選択します。

    図2-16 アセットの新規作成ダイアログ - 「タイプ」リスト

    図2-16の説明が続きます
    「図2-16 アセットの新規作成ダイアログ - 「タイプ」リスト」の説明

  4. 「OK」をクリックします。図2-17に示すように、アセット・エディタに新しいアセットが表示されます。

    図2-17 アセット・エディタ - 新しいアセット

    図2-17の説明が続きます
    「図2-17 アセット・エディタ - 新しいアセット」の説明

    レビューと登録を行うアセットが発行されます。

2.5 アセット、コンプライアンス・テンプレート、ポリシーの移行

移行とは、あるアセット、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシーのメタデータやファイルを、別のアセット、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシー(通常は同じタイプ)に転送することです。メタデータの編集はその再作成よりも簡単であるため、この機能を使用すると、ユーザーは、異なるバージョンのアセット、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシーをすばやく作成できます。たとえば、JavaComponent v1.0を作成するには、JavaComponent v0.90のメタデータとファイルを移行してから、v1.0アセットのメタデータに必要な変更を加えます。アセットを移行する場合、新しいアセットの名前またはバージョン番号(あるいはその両方)は異なる必要があります。移行では、Oracle Enterprise Repositoryの元のアセットが削除されるわけではありません。

アセット、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシーを別のタイプに移行することもできます。ただし、異なるメタデータ要素は転送されません。たとえば、元のアセット・タイプがそのタブのいずれかで表を使用し、同じ表要素を持たないアセット・タイプに移行される場合、表とそのメタデータは移行されません。表のメタデータ要素は、新しいアセット・タイプで作成される必要があります。

2.5.1 アセット、コンプライアンス・テンプレート、ポリシーの移行

この手順は、アセット・エディタで実行されます。

  1. 図2-18に示すように、「検索」を使用するか、アセット・エディタのファイル・ツリーを参照して、移行するソース・アセットまたはコンプライアンス・テンプレートを見つけます。

    図2-18 アセット・エディタ - 「検索」ボタン

    図2-18の説明が続きます
    「図2-18 アセット・エディタ - 「検索」ボタン」の説明

  2. 「ファイル」メニューでコピーと移行を選択します。

    図2-19に示すように、コピーと移行ダイアログが表示されます。

    図2-19 コピーと移行ダイアログ

    図2-19の説明が続きます
    「図2-19 コピーと移行ダイアログ」の説明

  3. 「名前」テキスト・ボックスと「バージョン」テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  4. 「タイプ」リストで宛先のタイプ(ソース・アーティファクトが移行されるタイプ)を選択します。

    類似しないタイプ間でアセットを移行すると、アセット詳細やアセット・エディタでのアセット情報の表示に影響があります。

  5. 入力後、「OK」をクリックします。

    図2-20に示すように、移行したアセットがアセット・エディタに表示されます。

    図2-20 アセット・エディタ - 「概要」タブ

    図2-20の説明が続きます
    「図2-20 アセット・エディタ - 「概要」タブ」の説明

  6. 図2-21に示すように、新しいアセットの「管理」タブをクリックします。

    図2-21 「管理」タブ

    図2-21の説明が続きます
    「図2-21 「管理」タブの説明

  7. 新しいアセットを登録するか、登録するためにそのアセットを別のユーザーに割り当てます。

2.6 アセット登録ステータス

レジストラは、アセット・エディタの「管理」タブを使用して、アセットにステータスを割り当てることができます。

2.6.1 アセットのステータスの割当てまたは変更

この手順は、アセット・エディタで実行されます。アセットのステータスに対する変更は、アセット・エディタで自動的に保存されます。

  1. 「検索」を使用するか、アセット・エディタのファイル・ツリーを参照して、変更するソース・アセットまたはコンプライアンス・テンプレートを見つけます。

  2. 「管理」タブをクリックします。

  3. 図2-22に示すように、「ステータス」リストで、アセットに割り当てられるステータスを選択します。

    図2-22 「ステータス」リスト

    図2-22の説明が続きます
    「図2-22 「ステータス」リスト」の説明


    注意:

    割り当てられたステータスに応じて、アセットはツリーで表示されなくなるか(「削除済」)、ユーザー検索に使用できなくなります(「リタイア」)。