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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B72432-01
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3 タイプ・マネージャの使用

この章では、タイプ・マネージャを使用して、Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタやアセット詳細に表示されるように、アーティファクトごとの情報の編成と表示を制御する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

3.1 概要

Oracle Enterprise Repositoryの各アーティファクトは、次の3つのいずれかの見出しに分類されます。

各見出しは様々なタイプで表されます。

これらのタイプはパターンであり、その各種インスタンスは、Oracle Enterprise Repository内で管理できる多様なアーティファクトに対応するように作成されます。次に例を示します。

タイプによって、Oracle Enterprise Repositoryのすべてのアーティファクト(アセット、コンプライアンス・テンプレート、ポリシー)に関する情報の表示とそのアーティファクトの分類の両方が決まります。Oracle Enterprise Repositoryには複数のタイプが付属しています。タイプ・マネージャを使用して、これらのタイプを変更したり、新しいタイプを作成できます。

タイプ・マネージャは、アセット・エディタやアセット詳細に表示されるように、アーティファクトごとの情報の編成と表示を制御します。

3.2 タイプ・マネージャの起動

この手順は、アセット・エディタで実行されます。

  1. 「アクション」メニューで、タイプの管理を選択します。図3-1に示すように、タイプ・マネージャページが表示されます。

    図3-1 タイプ・マネージャページ

    図3-1の説明が続きます
    「図3-1 タイプ・マネージャページ」の説明

  2. ツリーでアセット・タイプ、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシーを選択して、その構成を表示または編集します。

3.2.1 タイプ・マネージャのビュー

各タイプにはエディタとビューアがあります。

各タイプのエディタとビューアのビューの構成に関連する情報は、データベースのXMLファイルに保存されます。タイプ・マネージャは、GUIにXMLファイルをロードします。これにより、タイプの作成、変更および削除が可能になります。タイプが保存されると、データはXMLでアセンブルされ、データベースにロードされます。

3.2.1.1 エディタ

エディタは、アセット・エディタに表示されるように、特定タイプのアセットおよびコンプライアンス・テンプレートの情報の編成と表示を制御します。

図3-2 エディタタブ

図3-2の説明が続きます
「図3-2 エディタタブ」の説明

エディタの表示は次の3つのセクションに分類されます。

  • 一般

    タイプ名、使用ステータス・セレクタ、タイプ・アイコン・セレクタ、「プレビュー」ボタン(アセット・エディタで表示される場合と同様に、アセット、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシー・タイプを表示)が含まれます。

  • タブ

    タイプに使用可能なタブのリストが表示されます。これらのタブは、アセットおよびコンプライアンス・テンプレートのアセット・エディタ・ビューに表示されるタブに相当します。リストされているタブをクリックすると、タブセクションの真下にある「要素」セクションにその要素が表示されます。

  • 要素

    項目をクリックすると、タブセクションにリストされているタブの要素がここに表示されます。

タブセクションと「要素」セクションの右側に次の複数のボタンが表示されます。

  • 追加

  • 編集

  • 削除

  • 上へ移動

  • 下へ移動

これらのアクションは、タブセクションまたは「要素」セクションにリストされるどの項目にも適用できます。単純に項目を選択してから、適切なボタンをクリックします。

次に示される要素は、有効なタイプに必要です。これらの名前を変更できますが、タイプから削除することはできません。

  • 名前

  • バージョン

  • 説明

  • ファイル情報

  • 電子メールで通知

  • キーワード

3.2.1.2 ビューア

ビューアは、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」セクションに表示されるように(アセットとコンプライアンス・テンプレート情報の一般ユーザー・ビュー)、特定タイプのアセット、コンプライアンス・テンプレートまたはポリシーの情報の編成および表示を制御します。

図3-3 「ビューア」タブ

図3-3の説明が続きます
「図3-3 「ビューア」タブ」の説明

「ビューア」の表示は、主に次の3つのセクションに分類されます。

  • 非表示要素

    表示可能なすべての要素をリストします。

    • (右側にある)「編集」ボタンを使用して、リストされている要素の構成を変更します。

    • グループでの表示ボタンを使用して、Oracle Enterprise Repositoryの主なアセット表示にある2つの列のいずれかに要素を割り当てます。

  • グループ

    列1と列2があります。これらは、Oracle Enterprise Repositoryの主なアセット表示にある主要な2つの列に相当します。右側のボタンを使用して、それぞれの列の要素を構成します。

  • 要素

    「グループ」、列1またはグループ、列2で項目をクリックし、「要素」セクションでそれぞれの項目の要素を表示します。右側のボタンを使用して、これらの要素を構成します。


注意:

タイプに加えられる変更は、そのタイプに割り当てられるすべてのアセットの表示に影響します。


3.3 新しいタイプの作成

データベースの整合性を維持するには、アセットが現在関連付けられていないタイプのみを削除できます。


注意:

このアクションにより、再利用の測定が変更されます。


  1. 図3-4に示すように、「ファイル」メニューで「新規」を選択すると、新しいタイプの作成ダイアログが開きます。

    図3-4 新しいタイプの作成ダイアログ

    図3-4の説明が続きます
    「図3-4 新しいタイプの作成ダイアログ」の説明

  2. タイプ名テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  3. デフォルトのタイプリストで、新しいタイプの基本テンプレートとして既存のタイプのいずれかを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。図3-5に示すように、新しいタイプがツリーに表示されます。

    図3-5 「アセット・タイプ」リスト

    図3-5の説明が続きます
    「図3-5 「アセット・タイプ」リスト」の説明

3.4 登録ワークフローに対応するタブの構成

タブは、登録ワークフローに対応する論理シーケンスでタイプに配置される必要があります。たとえば、「フレームワーク」アセット・タイプ(Oracle Enterprise Repositoryに付属)では、最初に「一般」情報の入力は直感で行われます。「ドキュメント」タブと「テスト」タブは非常に似ており、互いに近くにあります。ワークフロー・プロセスの最後である実際の登録手順は、「管理」タブで実行されます。そのため、「管理」タブはシステムで生成され、意図的にその位置で固定されます。

タブが承認されると、必ずTabApprovedEventイベントがトリガーされます。このイベントと、タブ名およびその他特定のメタデータが、ワークフローに送られ処理されます。このイベントは、多層ワークフローによって使用されます。この場合、承認されたタブと構成に応じて、承認プロセスの次の層を割り当てる必要があるかどうかがワークフローによって決定されます。

また、ユーザーは、TabApprovedEventイベントを、ChangeAssetLifecycleなどの事前定義済ワークフローに密接につなげることができます。そのため、これはタブ名とも結び付けられます。

3.4.1 タブの追加

タブは、タイプ・マネージャで追加できます。次の手順を実行します。

  1. 図3-6に示すように、変更するタイプを選択します。

    図3-6 「アセット・タイプ」リスト

    図3-6の説明が続きます
    「図3-6 「アセット・タイプ」リスト」の説明

  2. エディタタブのタブセクションで、「追加」をクリックします。図3-7に示すように、タブダイアログが表示されます。

    図3-7 タブ情報ダイアログ

    図3-7の説明が続きます
    「図3-7 タブ情報ダイアログ」の説明

  3. タブ名テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。図3-8に示すように、新しいタブの名前がタブセクションのリストに表示されます。

    図3-8 タブリスト

    図3-8の説明が続きます
    「図3-8 タブリスト」の説明

  5. 「一般」セクションで「プレビュー」をクリックします。「プレビュー」ページが表示されます。図3-9に示すように、新しいタブが表示されます。

    図3-9 コンポーネント・エディタのプレビュー

    図3-9の説明が続きます。
    「図3-9 コンポーネント・エディタのプレビュー」の説明

  6. 「プレビュー」ページを閉じます。

  7. 「保存」をクリックして変更を保存します。

3.4.2 タブの位置の変更

タブの位置を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 変更するタイプを選択します。

  2. エディタタブで、移動するタブを選択します。

    図3-10 タブリスト

    図3-10の説明が続きます。
    「図3-10 タブリスト」の説明

  3. 「上へ移動」または「下へ移動」を適宜クリックします。クリックするたびにタブのレベルが1つ移動します。図3-11に、選択したタブがリストの下から上に移動する状況を示します。

    図3-11 タブリスト - 最上部にある選択済タブ

    図3-11の説明が続きます
    「図3-11 タブリスト - 最上部にある選択済タブ」の説明

  4. 「一般」セクションで「プレビュー」をクリックします。「プレビュー」ダイアログが表示されます。図3-12のタブの新しい位置に注意してください。

    図3-12 コンポーネント・エディタのプレビュー

    図3-12の説明が続きます
    「図3-12 コンポーネント・エディタのプレビュー」の説明

  5. 「保存」をクリックして変更を保存します。

  6. 「プレビュー」ウィンドウを閉じます。

  7. 「保存」をクリックして変更を保存します。

3.4.3 タブの編集

選択したタブを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 図3-13に示すように、変更するタイプを選択します。

    図3-13 「アセット・タイプ」リスト - タブが選択された状態

    図3-13の説明が続きます。
    「図3-13 「アセット・タイプ」リスト - タブが選択された状態」の説明

  2. 図3-14に示すように、エディタタブで、編集するタブを選択します。

    図3-14 タブリスト

    図3-14の説明が続きます。
    「図3-14 タブリスト」の説明

  3. 「編集」をクリックして、タブの名前を変更します。図3-15に示すように、タブ情報ダイアログが表示されます。

    図3-15 タブ情報ダイアログ

    図3-15の説明が続きます。
    「図3-15 タブ情報ダイアログ」の説明

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「保存」をクリックして変更を保存します。

3.4.4 タブの削除


注意:

タブを削除すると、そのタブに関連付けられているすべてのデータが削除されます。


タブを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 変更するタイプを選択します。

  2. 図3-16に示すように、エディタタブで、削除するタブを選択します。

    図3-16 タブリスト

    図3-16の説明が続きます。
    「図3-16 タブリスト」の説明

  3. 「削除」をクリックします。図3-17に示すように、確認のダイアログが表示されます。

    図3-17 確認のダイアログ

    図3-17の説明が続きます。
    「図3-17 確認のダイアログ」の説明

  4. 「はい」をクリックします。タブが削除され、タブのリストやプレビューに表示されなくなります。

  5. 「保存」をクリックして、変更内容を保存します。

次の必須要素のいずれかを含むタブを除き、すべてのタブをタイプから削除できます。

  • 名前

  • バージョン

  • 説明

  • ファイル情報

  • 電子メールで通知

  • キーワード

システムにより、これらの要素を含むタブは削除されません。これらの要素を含むタブを削除するには、最初に要素を別のタブに移動する必要があります。

3.5 タブの要素

各種要素は、アセット・メタデータの管理やプレゼンテーションに対応するようにタブに追加できます。これらの要素の一部は使い捨てになります。つまり、タイプで一度しか使用されません。要素が割り当てられると、使い捨ての要素は、使用可能な要素のリストに表示されなくなります。各要素タイプのプロパティを次に示します。

3.5.1 要素の操作

数値テキスト要素には数値情報が含まれ、多くの場合、レポートで使用されます。次の例では、タイプの「概要」タブに数値テキスト要素を追加してレポート作成フィールドを作成します。

  1. 変更するタイプを選択します。

  2. 図3-18に示すように、エディタタブの「要素」セクションで、「追加」をクリックします。

    図3-18 「要素」セクション

    図3-18の説明が続きます。
    「図3-18 「要素」セクション」の説明

    図3-19に示すように、追加する要素タイプの選択ダイアログが表示されます。

    図3-19 追加する要素タイプの選択ダイアログ

    図3-19の説明が続きます。
    「図3-19 追加する要素タイプの選択ダイアログ」の説明

  3. リストから数値テキスト・フィールドを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。数値テキスト・フィールドの編集ダイアログが表示されます。

    図3-20 数値テキスト・フィールドの編集ダイアログ

    図3-20の説明が続きます。
    「図3-20 数値テキスト・フィールドの編集ダイアログ」の説明

  5. 「表示名」テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  6. 「必須」を選択する場合、必要なデータがこの要素のすべてのフィールドに入力されるまで、このタイプのアセットを(アセット・エディタで)保存できません。

  7. Oracle Enterprise Repositoryの検索に要素フィールドを含めるには、「索引付き」を選択します。

  8. 「最小値」フィールドと「最大値」フィールドに適切な情報を入力します。

  9. 入力後、「OK」をクリックします。

3.6 タイプ・マネージャ・アイコンのイメージの追加

タイプ・マネージャ・アイコンにイメージを追加できます。この項の内容は次のとおりです。

3.6.1 アイコン・イメージの要件

  • サイズ: 16x16ピクセル

  • 形式: GIF形式

  • 保存先: Oracle Enterprise Repositoryインストール・ファイルのホスト・ディレクトリのサブディレクトリimages/tree/enterprise/asset

アイコン要素を追加するには、次のようにします。

  1. images/tree/enterprise/assetサブディレクトリでicons.xmlファイルを見つけます。

  2. icons.xmlを必要に応じて編集し、新しいGIFイメージのアイコン要素を追加します。

  3. これが開いている場合、アセット・エディタを閉じて再度開きます。

3.6.2 使用可能なタイプ・アイコンの表示と選択

この手順は、タイプ・マネージャで実行されます。

  1. タイプを選択します。

  2. 図3-21に示すように、エディタタブの「一般」セクションで、「割当て」をクリックします。

    図3-21 「一般」セクション

    図3-21の説明が続きます。
    「図3-21 「一般」セクション」の説明

    図3-22に示すように、アイコンの選択ダイアログが表示されます。

    図3-22 アイコンの選択ダイアログ

    図3-22の説明が続きます。
    「図3-22 アイコンの選択ダイアログ」の説明

  3. リストからアイコンを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「保存」をクリックして変更を保存します。図3-23に示すように、サイドバーのリストのタイプの横に新しいアイコンが表示されます。

    図3-23 「アセット・タイプ」リスト - 新しいタイプ

    図3-23の説明が続きます。
    「図3-23 「アセット・タイプ」リスト - 新しいタイプ」の説明

3.7 一意のID

Oracle Enterprise Repositoryに発行されるすべてのアセットには、Oracle Enterprise Repositoryに固有のID番号が自動的にタグ付けされます。これは、アセットの編成と管理に使用されます。ただし、特定の環境や状況では、組織が特定のアセットに追加のカスタム特定キーを割り当てる場合に効果があります。たとえば、Oracle Enterprise Repositoryに対して外部のシステムのリソースまたはアセットにアセットを関連付ける場合、一意のIDキーを使用して一意性を実行できます。

Oracle Enterprise Repositoryの一意のID機能を使用すると、タイプ・マネージャへのアクセス権を持つユーザーは、選択したアセット・タイプまたはコンプライアンス・テンプレート・タイプ(あるいはその両方)に一意のID要素を追加できます。タイプごとに追加できる一意のID要素は1つのみです。この一意のID要素は、選択したタイプのアセットのアセット・エディタ表示に表示されます。

アクセス・エディタへのアクセス権を持つユーザーは、「一意のID」テキスト・ボックスに適切な情報を追加することで、これらのアセットおよびコンプライアンス・テンプレートに一意のIDキーを割り当てることができます。

各IDキーの一意性は、システム全体で実行したり、特定のタイプ内での実行に制限したりすることができます。たとえば、システム全体で実行される場合、タイプに関係なく2つのアセットに同じ一意のIDキーを割り当てることはできません。タイプ内で実行される場合、同じタイプの2つのアセットに同じキーを割り当てることはできません。ただし、同じ一意のIDを異なるタイプの複数のアセットに割り当てることができます。アセット・エディタ内では、すでに別のアセットに割り当てられた一意のIDキーを含むアセットを保存しようとすると、エラー・メッセージが生じます。

一意のID要素の具体的なタイプ・マネージャ構成によって、その中に含まれる要素や情報が、Oracle Enterprise Repositoryの各アセットのアセット詳細表示に表示されるかどうかが決まります。

3.7.1 タイプへの一意のID要素の追加

この手順は、タイプ・マネージャで実行されます。


注意:

一意のID要素に関連付けられているプロパティを、「管理」画面のシステム設定セクションで有効にする必要があります。


  1. 変更するタイプを選択します。

  2. 一意のID要素が追加されるタブを選択します。

    図3-24 「要素」セクション

    図3-24の説明が続きます。
    「図3-24 「要素」セクション」の説明

    図3-24に示すように、そのタブに割り当てられている要素が「要素」セクションに表示されます。

  3. 「要素」セクションで、「追加」をクリックします。図3-25に示すように、追加する要素タイプの選択ダイアログが表示されます。

    図3-25 追加する要素タイプの選択ダイアログ

    図3-25の説明が続きます。
    「図3-25 追加する要素タイプの選択ダイアログ」の説明

  4. リストから一意の要素を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。図3-26に示すように、一意の要素の編集ダイアログが表示されます。

    図3-26 一意の要素の編集ダイアログ

    図3-26の説明が続きます
    「図3-26 一意の要素の編集ダイアログ」の説明

  6. 一意の要素の編集ダイアログの「表示名」テキスト・ボックスに適切な情報を入力します。

  7. 「OK」をクリックします。図3-27に示すように、「一意のID」要素が「要素」リストに表示されます。

    図3-27 「要素」リスト - 一意のID

    図3-27の説明は次にあります。
    「図3-27 「要素」リスト - 一意のID」の説明

  8. 「保存」をクリックします。

3.7.2 カスタム・レポート作成に必要な情報

カスタム・レポートに一意のID要素を含めるには、この要素のスキーマ情報が必要です。このメタデータは、「アセット」表と結合できる表に格納され、特定のシステム設定の値に基づいて移入されます。メタデータと、そのデータを制御するルールの場所は、このセクションで指定されます。

  • 表名:

    UniqueElementValues

  • フィールド:

    • assetid: アセットのID(assets.idの外部キー)

    • assettypeid: アセット・タイプのID(assettypes.idの外部キー)

    • value: 一意の値(varchar 4000)


    注意:

    アセットの一意のID要素(アセット・エディタに表示される場合と同じ)に値が含まれる場合のみ、レコードがuniqueelementvalues表に表示されます。


プロパティ

次の2つのプロパティが一意の要素に関連付けられます。

  • cmee.unique-element.enable

    • 一意性についてフィールドの有効と無効を切り替えます。

  • cmee.unique-element.per-assettype

    • True = アセット・タイプ内で実行される一意性

    • False = システム全体で実行される一意性


注意:

このプロパティのtrueとfalseを繰り返し切り替えると、予想外のシステム動作が生じることがあります。


サンプル・シナリオ

  • cmee.unique-element.per-assettypeはtrueに設定されます。

    • 一意性はアセット・タイプ内で実行されます。

      • 異なるアセット・タイプの複数のアセットで同じ一意のIDを共有できます。

      • 同じアセット・タイプのアセットで同じ一意のIDは共有できません。

  • cmee.unique-element.per-assettypeはfalseに設定されます。

    • 一意性はシステム全体で実行されます。

      • アセット・タイプに関係なく、2つのアセットで同じ一意のIDは共有できません。

      • このプロパティの変更によって、一意のIDの以前の割当てが影響を受けることはありません。ただし、アセットが一意のIDを共有する場合、アセットの変更保存が拒否されることがあります。

3.8 共通のメタデータ・ビューア

アセット・タイプ、コンプライアンス・テンプレートおよびポリシーには2つの要素があり、これらを使用すると、ユーザーは、アセットに添付するXML形式のメタデータを表示できます。1つはXPath表現に基づき、もう1つはXSLT変換に基づきます。要素がアセット・タイプに追加されると、アセット・エディタ・ビューとアセット詳細ビューでメタデータを表示できます。メタデータはアセット・エディタに表示されますが、これは参照目的のみです。これらのビューアでメタデータの編集は行えません。

この項の内容は次のとおりです。

3.8.1 XPath共通メタデータ・ビューア

アセット・タイプに追加する場合、共通メタデータ・タイプとXPathを指定する必要があります。アセットを表示する場合、アセットにそのタイプの共通メタデータがある場合、XPathが共通メタデータに対して評価され、結果として作成される項目が簡単なリストとしてアセットに表示されます。

3.8.2 XSLT共通メタデータ・ビューア

これらのビューアは、Oracle Enterprise Repositoryにインポートされます。ビューアがインポートされると、アセット・タイプに追加可能な要素として表示されます。ビューアに名前を付ける以外の構成はありません。ビューアがアセット・タイプに追加されると、ビューアと互換性のある共通メタデータを含む該当タイプのアセットでは、ビューアのXSLTで定義されるメタデータが表示されます。

3.9 タイプXMLスキーマの表示と編集

タイプ・マネージャには、ユーザーがアセット・タイプ、コンプライアンス・テンプレート・タイプおよびポリシー・タイプのXMLスキーマを表示および編集できる機能があります。

3.9.1 XMLスキーマの構成

この項では、使用可能な構成オプションについて説明します。

  • 「スキーマのエクスポート」ビューアは、管理ロールに割り当てられるユーザーのみが使用できます。

  • 表示される「サポート」メニューは、次の条件によって決まります。

    • ユーザーに管理権限がある場合。

      • XMLエディタオプションは「サポート」メニューで使用できます。

    • プロパティcmee.asseteditor.allow.manual.proxyが有効な場合。

      • 手動によるプロキシ構成オプションは、「サポート」メニューで使用できます。

3.9.2 スキーマのエクスポート機能の使用

この手順は、タイプ・マネージャで実行されます。

  1. 「ファイル」メニューで「スキーマのエクスポート」を選択します。図3-28に示すように、「ロード」ダイアログが表示されます。

  2. 「タイプ」リストからXMLスキーマ・タイプを選択します。

    図3-28 「ロード」ダイアログ

    図3-28の説明は次にあります。
    「図3-28 「ロード」ダイアログ」の説明

  3. 「OK」をクリックします。図3-29に示すように、XMLスキーマ表示が表示されます。

    図3-29 XMLスキーマ表示

    図3-29の説明は次にあります。
    「図3-29 XMLスキーマ表示」の説明

    表示ウィンドウでは、スキーマの編集は行えません。ただし、後で使用するためにスキーマをローカル・ファイル・システムに保存できます。(ウィンドウの「ファイル」メニューで「保存」をクリックします。)


    注意:

    タイプXMLドキュメントの検証に使用する目的で、スキーマをローカル・ドキュメントにコピーして貼り付けることもできます。


3.9.3 タイプXMLエディタの使用

XMLエディタでは、アセット・タイプ、コンプライアンス・テンプレートおよびポリシー・タイプのXMLソースの未検証の変更が有効になります。


注意:

XMLソースの変更が適切に行われないと、すべてのタイプが使用不可の状態になる場合があります。


  1. タイプ・マネージャで、「サポート」メニューからXMLエディタを選択します。次の警告メッセージが表示されます。

    XMLエディタで行われた変更が検証されないため、タイプは使用不可と見なされます!

  2. 「OK」をクリックします。空白のダイアログが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。XMLスキーマ表示が開きます。

  4. 空のウィンドウの「ファイル」メニューで、「ロード」を選択します。

  5. 図3-30に示すように、「ロード」ダイアログで、編集するXMLスキーマのタイプを「タイプ」リストから選択します。

    図3-30 「ロード」ダイアログ

    図3-30の説明は次にあります。
    「図3-30 「ロード」ダイアログ」の説明

  6. XMLタイプリストから、エディタまたは「ビューア」を選択します。これらの選択が、タイプ・マネージャでのエディタタブと「ビューア」タブになります。

  7. 「OK」をクリックします。図3-31に示すように、選択したスキーマが表示されます。

    図3-31 XMLスキーマ表示

    図3-31の説明は次にあります。
    「図3-31 XMLスキーマ表示」の説明

  8. 必要に応じてスキーマを編集します。

  9. 「ファイル」メニューで「保存」を選択して変更を保存します。