Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス 11gリリース1 (10.3.6) B55569-05 |
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この章では、Oracle WebCenter Content用のカスタムWLSTコマンド、およびそのコマンド構文、引数、コマンド例を詳細に説明します。
次の項では、Oracle WebCenter ContentのWLSTカスタム・コマンドについて説明します。これらのコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle WebCenter Content Serverインスタンスをコマンド・ラインから構成および監視できます。次のトピックがあります。
WebCenter Contentおよびコンテンツ・サーバーの管理および構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』を参照してください。
注意: WebCenter Contentカスタム・コマンドを使用するには、コンポーネントがインストールされたOracle共通ホームからWLSTスクリプトを呼び出す必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「カスタムWLSTコマンドの使用」を参照してください。 |
WLST WebCenter Contentコマンドは次のカテゴリに分かれています。
WLSTから呼び出すことができるWebCenter Contentコマンドを表示するには、WLSTプロンプトで次のコマンドを入力します。
help('UCM')
特定のWebCenter Contentコマンドのヘルプを表示するには、'UCM'
をコマンドの名前に置き換えます。たとえば、次のようにします。
help('getUCMServerPort')
WebCenter Content向けのWLSTコンポーネントは、getterおよびsetterメソッドを使用して、複数のアプリケーションがそれらに対応するMbeanを管理対象サーバー上に登録しているが、WLSTは1つのアプリケーションのみと通信できる状況を処理します。
getterメソッド
getterメソッドは、ゼロまたは1つの引数を処理するように設計されています。
WLST WebCenter Contentコマンドに引数を指定しない場合、次の2つのうちの1つが発生します。
サーバー上に1つのアプリケーションのみによってそのMbeanが登録されている場合、WLST WebCenter Contentコマンドは正常に機能し、その出力が表示されます。
サーバー上に複数のアプリケーションによってMbeanが登録されている場合、エラー・メッセージが表示され、引数に具体的なアプリケーション名を入力するように求めらます。
WLST WebCenter Contentコマンドに対する引数が1つである場合、次のようになります。
引数を入力するときに、適切なアプリケーション名を入力する必要があります。名前が適切に入力されていない場合、エラー・メッセージが表示され、引数に有効なアプリケーション名を入力するように求めらます。
setterメソッド
setterメソッドは、1つまたは2つの引数を処理するように設計されています。
最初の引数は、パラメータに設定するvalueです。
2番目の引数はapplication nameであり、NULLまたは文字列です。
表19-2のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスを構成します。
表19-2 WLSTサーバー構成コマンド
コマンド | 説明 | WLSTの使用状況 |
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HTTPサーバー・アドレス値を表示します。 |
オンライン |
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HTTPサーバー・アドレス値を設定します。 |
オンライン |
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Intradoc Server Port構成パラメータを表示します。 |
オンライン |
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Intradoc Server Port構成パラメータを設定します。 |
オンライン |
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IPアドレス・フィルタ値を表示します。 |
オンライン |
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IPアドレス・フィルタ値を設定します。 |
オンライン |
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SSLの使用に関する値を表示します。 |
オンライン |
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SSLの使用に関する値を設定します。 |
オンライン |
WLSTの使用状況:オンライン
config.cfgファイル内のHTTPサーバー・アドレス値を設定します。HTTPサーバー・アドレスは、abc.xyz.defの形式またはポート番号を含むIPアドレスです。
HTTPサーバー・アドレスは、Content Serverユーザー・インタフェースにおいて完全なURLを生成するために使用されます。
WLSTの使用状況:オンライン
WebCenter Content IPアドレス・フィルタ値を設定します。それは、"*.*.*.*"形式またはIPV6形式の必要があります。値は、Intradoc Server Portを介してContent Serverインスタンスと通信するために許可されているIPアドレスのリストから取得する必要があります。
表19-3のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスの電子メールを構成します。
表19-3 WLSTの電子メール構成コマンド
コマンド | 説明 | WLSTの使用状況 |
---|---|---|
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メール・サーバー値を表示します。 |
オンライン |
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メール・サーバー値を設定します。 |
オンライン |
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SMTPポート値を表示します。 |
オンライン |
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SMTPポート値を設定します。 |
オンライン |
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管理アドレス値を表示します。 |
オンライン |
|
管理アドレス値を設定します。 |
オンライン |
WLSTの使用状況:オンライン
config.cfgファイル内のメール・サーバー値を設定します。メール・サーバー値は、SMTPベースの電子メールを送信するためにContent Serverインスタンスによって使用されるメール・サーバーの名前です。
WLSTの使用状況:オンライン
config.cfgファイル内のSMTPポート値を設定します。SMTPポートは、1から65535までの正の整数にする必要があります。ポートをNULLにリセットするには、値にNoneと入力します(setUCMSmtpPort(None))。
表19-4のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンスを監視するための追加の設定を構成します。