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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server RMIのプログラミング
11gリリース1 (10.3.6)
B61626-04
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5 WebLogic RMIでのT3プロトコルの使い方

この章では、WebLogic RMIとT3プロトコルを組み合せた使用法について説明します。

WebLogic ServerにおけるRMI通信

WebLogic ServerのRMI通信では、WebLogic Serverと他のJavaプログラム(クライアントおよび他のWebLogic Serverインスタンスを含む)との間のデータを、T3プロトコルを使用してトランスポートします。サーバー・インスタンスは、接続された個々のJava仮想マシン(JVM)を追跡して、JVMに対するすべてのトラフィックを実行できる単一のT3接続を作成します。Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプT3プロトコルの構成に関する項を参照してください。

たとえば、JavaクライアントがWebLogic Server上のエンタープライズBeanおよびJDBC接続プールにアクセスすると、1つのネットワーク接続がWebLogic ServerのJVMとクライアントのJVMとの間に確立されます。T3プロトコルは1つの接続上のパケットを見えない形で多重化するため、EJBおよびJDBCのサービスでは、専用のネットワーク接続を単独で使用しているかのように記述することができます。

接続の可用性の判断

有効なT3接続を備える任意の2つのJavaプログラム(2つのサーバー・インスタンス、またはサーバー・インスタンスとJavaクライアントなど)では、定期的なポイントツーポイントの「ハートビート」を使って、継続的な可用性の通知と判断を行います。各エンド・ポイントは、定期的にピアへのハートビートを発行し、また同様に、ピアから継続的にハートビートが受信されていることに基づき、ピアがまだ使用可能であることを判断します。

WebLogic T3/T3sクライアント・プロキシの使用

WebLogic T3/T3sクライアント・プロキシでは、発信クライアント・リクエストをプロキシWebLogic T3サーバーにルーティングする機能が提供されます。この場合、各クライアントはすべての発信リクエストをプロキシ・サーバーにルーティングします。プロキシ・サーバーは、リクエストに応じるWebLogic Serverインスタンスにリクエストを回送します。クライアント側とサーバー側の両方で、クライアントにT3接続を使用するすべてのアプリケーションが構成によって影響を受けます。たとえば、アプリケーションでT3接続を作成してWebLogic T3サーバーにアクセスする(WebLogic RMIを使用してリモード・オブジェクトに対するメソッドを呼び出すなど)場合、接続ロジックにプロキシ構成が適用されます。

クライアント・プロキシを有効にするには、次のプロパティを設定します。

T3:

-Dhttp.proxyHost=<proxy hostname>
-Dhttp.proxyPort=<proxy port>
-Dhttp.nonProxyHosts=<hostnames> 

T3s:

-Dhttps.proxyHost=<proxy hostname>
-Dhttps.proxyPort=<proxy port>
-Dhttps.nonProxyHosts=<hostnames> 

説明: