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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72084-02
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69 WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイおよびテスト

この章では、Oracle JDeveloperとともにパッケージ化され、デフォルト・サーバー(DefaultServer)として構成されている統合WebLogic Server(統合WLS)を使用して、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションをデプロイおよびテストする方法について説明します。また、JDeveloperを使用して、アプリケーションのデプロイをテストし、本番環境のアプリケーションをホストするように構成されているOracle WebLogic管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイする方法についても説明します。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic管理コンソールおよびWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドなど、他のメカニズムを使用したWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

この章には次の項が含まれます:

69.1 Oracle WebLogic Serverの概要

この項では、統合WebLogic Server(または統合WLS)およびOracle WebLogic管理対象サーバーの概要について説明します。Oracle JDeveloperを使用すると、アプリケーションを統合WLSでテストして、ステージングや詳細なテストのためにOracle JDeveloperの外部に存在するOracle WebLogic管理対象サーバーにデプロイしたり、あるいは必要な権限を持っている場合は実際の本番環境にデプロイしたりできます。

統合WebLogic Server

統合WebLogic Server (IntegratedWebLogicServer)は、Oracle JDeveloperとともにパッケージ化されています。統合WebLogic Server接続は、「IDE接続」→「アプリケーション・サーバー」の下の「リソース・パレット」でIntegratedWebLogicServerと表示されます。統合WLSを使用すると、デザインタイムにアプリケーションを短時間で簡単にテストでき、アプリケーションをパッケージ化してWebLogic管理対象サーバーを作成および構成する必要はありません。

アプリケーションを実行すると、そのアプリケーションの統合WLSインスタンスが自動的に起動されます。JDeveloperの「実行」→「サーバー・インスタンスの起動」メニュー・オプションを選択して、統合WLSを手動で起動することもできます。その場合、すべてのアプリケーションに対応するサーバー・インスタンスが1つ作成され、実行する任意のアプリケーションがこのサーバー・インスタンスを使用します。

統合WLSでWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションをテストすることは、次のようにデザインタイムの作業向上に役立ちます。

統合WLSでのWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのテストの詳細は、第69.2項「統合WebLogic ServerへのFrameworkアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

WebLogic管理対象サーバー

Oracle WebLogic管理対象サーバーは、ドメインの一部としてOracle JDeveloperの外部に存在し、そのドメイン内の管理サーバーの管理下にあります。WebLogic管理対象サーバーでは、アプリケーションが、アプリケーションに必要なライブラリや他のリソースとともに、ホストされます。ドメインは、Oracle WebLogic Serverリソースの論理的に関連付けられたグループであり、任意の個数の管理対象サーバーが属することができます。管理対象サーバーは、テスト環境または本番環境、あるいはその両方の環境でアプリケーションを実行するように構成できます。

Oracle WebLogic管理対象サーバーへのWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイの詳細は、第69.3項「WebLogic管理対象サーバーへのFrameworkアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

69.2 統合WebLogic ServerへのFrameworkアプリケーションのデプロイ

統合WLSは、デプロイメント・プロファイルを作成しなくても、Oracle JDeveloper内でアプリケーションを実行できるように事前構成済です。

ただし、統合WLSインスタンスが停止すると、アプリケーションはアンデプロイされ、使用できなくなります。もっと安定したテスト・シナリオを実現するために、アプリケーションを統合WLSにデプロイすることもできます。これらの2つのオプションについては、次のサブセクションで説明します:

69.2.1 統合WebLogic ServerでのFrameworkアプリケーションの実行

WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションを実行するには、アプリケーション・ナビゲータで、プロジェクト・フォルダ内の.jspxページを右クリックして「実行」を選択するか、「実行」メニューから「実行」を選択するか、またはツールバーから「実行」アイコンをクリックして、現在のプロジェクトを実行できます。

JDeveloperでアプリケーションを実行する場合、アプリケーションに基づいて名前が付けられたサーバー・インスタンスが自動的に作成されます。アプリケーションの実行中に、JDeveloperとブラウザを切り替えながら、アプリケーションをデザインタイムに変更し、変更を保存し、ブラウザでJSPXページをリフレッシュして変更を反映させることができます。JDeveloperでは、アプリケーションの処理状況を監視したり、サーバー・インスタンスを停止(それによってアプリケーションを停止)したりすることもできます。

アプリケーション・ページまたはプロジェクトを実行するとき、アプリケーションにちなんで名付けられた統合WLSインスタンス上のWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのパッケージ化およびデプロイをトリガーします。「Run Manager」パネル(図69-1参照)を使用して統合WLSのインスタンスを停止することができます。インスタンスを停止するには、DefaultServerを選択し、「Run Manager」タブの赤い「停止」アイコンをクリックします。

DefaultServerの「ログ」ウィンドウ(図69-2を参照)には、アクティビティの処理状況が表示されます。

図69-2 DefaultServerの「ログ」ウィンドウ

図69-2の説明が続きます
「図69-2 DefaultServerの「ログ」ウィンドウ」の説明


注意:

統合WLSでWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションを実行する場合、セキュアな属性と資格証明はデフォルトで移行されます。


69.2.2 統合WebLogic ServerへのFrameworkアプリケーションのデプロイ

統合WLSインスタンスが停止するとき、アプリケーションはアンデプロイされ、したがって、使用不可になります。より永続的なテストのシナリオのために、アプリケーションを右クリックして「デプロイ」を選択することで、統合WLSにアプリケーションをデプロイできます。これは、デフォルト・サーバー・インスタンスにアプリケーションをデプロイし、デフォルト·サーバーが実行している間は、常に利用できるようになります。このメソッドを選択した場合は、第69.3.2.2項「デプロイメント・プロファイルの作成」で説明されたように、最初にデプロイメント·プロファイルを作成する必要があります。統合WLSにアプリケーションをデプロイする場合は、「デプロイメント構成」ダイアログは、デプロイメント設定を構成し、カスタマイズできるように表示します。JDeveloperによって事前作成されたファイル・システムのMDSリポジトリは、「リポジトリ名」フィールドに表示されます。

統合WLSでアプリケーションをデプロイして実行するには:

  1. JDeveloperでアプリケーションを開きます。

  2. WebCenter Portalのローカル・データ・ソースを作成します。

    ローカル・データ・ソースの作成方法の詳細は、第7.2.2項「データベース接続の設定」を参照してください。

  3. 分析タスク・フローを使用している場合は、アクティビティのローカル・データ・ソースを作成します。

    1. 「ファイル」メニューから、「新規」を選択します。

    2. 「接続」カテゴリで「データベース接続」を選択して、「OK」をクリックします。

    3. アクティビティ・スキーマへの接続の詳細を入力して、「OK」をクリックします。

    4. 図69-3に示すように、接続をActivitiesDSデータ・ソースと関連付けて、「OK」をクリックします。

      図69-3 「データソースへの関連付け」ダイアログ - ACTIVITIESスキーマ

      図69-3の説明が続きます
      「図69-3 「データソースへの関連付け」ダイアログ - ACTIVITIESスキーマ」の説明

  4. 「実行」メニューで「xxxx.jprの実行」(ここでxxxxはプロジェクトの名前)を選択し、アプリケーションをデプロイおよび実行します。

69.3 WebLogic管理対象サーバーへのFrameworkアプリケーションのデプロイ

外部のテスト・サイトまたはステージング・サイトを使用してFrameworkアプリケーションをテストする準備ができたら、JDeveloperから直接Oracle WebLogic管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイできます。

Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic管理コンソールおよびWLSTコマンドを使用したFrameworkアプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

この項の内容は、次のとおりです。

69.3.1 デプロイのロードマップ

この項では、フロー・チャートと表を使用して、FrameworkアプリケーションをOracle WebLogic管理対象サーバーにデプロイするために必要な前提条件とタスクの概要について説明します。図69-4に、Frameworkアプリケーションをデプロイする手順およびそれを実行するためのロールを示します。

図69-4 管理対象サーバーへのFrameworkアプリケーションのデプロイ

図69-4の説明が続きます Step 1 - Package the application Step 1a - Select the data source type Step 1b - Package application security data Step 1c - Create deployment profiles Step 2 - Prepare the target environment Step 2a - Create and provision the Managed Server Step 2b - Create and register the MDS repository Step 2c - Configure the target environment Step 2d - Create the server connection Step 3 - Deploy the application to a Managed Server from JDeveloper
「図69-4 管理対象サーバーへのFrameworkアプリケーションのデプロイ」の説明

表69-1は、タスク、サブタスク、誰がJDeveloperからFrameworkアプリケーションをデプロイするために、それらを遂行する必要があるかを示しています。

表69-1 管理対象サーバーへのFrameworkアプリケーションのデプロイ

アクター タスク サブタスク ノート

開発者

1. アプリケーションのパッケージ化

1.a データ・ソース・タイプの選択(データベース接続のパッケージ化)

グローバル・データ・ソースまたはアプリケーションレベル・データ・ソースのどちらかを使用できます。

グローバル・データ・ソースを使用する場合、デプロイの前にWLS管理コンソールでデータ・ソースを作成する必要があります。

アプリケーションレベル・データ・ソースを使用する場合、デプロイの後にWLS管理コンソールで資格証明マッピングを追加する必要がある場合があります(次の注意を参照)。

注意: JDeveloperからデプロイする方法は2つあります。

1つは管理対象サーバーに直接デプロイする方法、もう1つはEARファイルにデプロイした後でFusion Middleware Control、WLSTまたはWLS管理コンソールのいずれかを使用してEARファイルをデプロイする方法です。

JDeveloperから直接デプロイする場合、JDeveloperが自動的に資格証明マッピングを処理するので、資格証明マッピングの手順は必要ありません。ただし、JDeveloperの外部でEARファイルをデプロイする場合はその手順が必要です。



1.b アプリケーション・セキュリティ・データのパッケージ化

このサブタスクでは、資格証明、アイデンティティ・データおよびアプリケーション・ポリシーのパッケージ化が行われます。



1.c デプロイメント・プロファイルの作成

このサブタスクでは、WARファイルとEARファイルの作成が行われます。

管理者

2. ターゲット環境の準備

2.a 管理対象サーバーの作成およびプロビジョニング




2.b MDSリポジトリの作成および登録




2.c ターゲット環境の構成




2.d サーバー接続の作成


開発者

3. JDeveloperから管理対象サーバーへのアプリケーションのデプロイ


最後の手順で、JDeveloperから管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイします。


69.3.2 Frameworkアプリケーションのパッケージ化

WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションをデプロイする場合、データベースに接続するためにデータベース接続と関連セキュリティも移行する必要がある場合があります。また、アプリケーションをOracle WebLogic管理対象サーバーにデプロイできるようにWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションとその関連ファイルをパッケージ化する方法を示すデプロイメント・プロファイルをプロジェクトレベルとアプリケーションレベルで作成する必要もあります。

この項の内容は、次のとおりです。

69.3.2.1 データベース接続とアプリケーション・セキュリティのパッケージ化

WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションをデプロイする場合、データベースに接続するためにデータベース接続と関連セキュリティも移行する必要があります。この項では、JDBCデータ・ソースとJDBC URLの2つのデータベース接続タイプのどちらかを使用するWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションをパッケージ化する方法について説明します。また、パスワードを指定するデータベース接続を使用するアプリケーションまたは共有資格証明またはパブリック資格証明を指定する外部アプリケーションのセキュリティの移行について説明します。

管理者によって定義されているポリシー(たとえば管理者がアプリケーションレベルのデータ・ソースを一切許可していない場合)に基づいて、ターゲット・サーバーへのデータベース接続および個々の資格証明を移行する必要がある場合があります。後述するパッケージ化オプションを使用して、データベース接続の処理方法を選択できます。

この項の内容は、次のとおりです。

69.3.2.1.1 データベース接続のパッケージ化

WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションでJDBCデータベース接続を使用する場合、JDeveloperからそれらのデータベース接続をOracle WebLogic管理対象サーバーに移行する方法を選択する必要があります。次の選択肢があります。

  • グローバル・データ・ソース:

    Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic管理コンソールまたはWLST (wldeployer)コマンドを使用して本番モードで動作中の管理対象サーバーにアプリケーションEARファイルをデプロイする場合は、このタイプのデータ・ソースを選択することをお薦めします。

    グローバル・データ・ソースを選択するには、パスワードのインダイレクションを使用するアプリケーションレベルのデータ・ソースがJDeveloperによって作成されないように、EARファイルを作成する際に「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」チェック・ボックスの選択を解除します。かわりに、デフォルトのWebCenter PortalスキーマとACTIVITIESスキーマを使用して本番モードの管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイする前またはデプロイした後に、Oracle WebLogic管理コンソールを使用してグローバル・データ・ソースを作成します。グローバル・データ・ソースの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』のJDBCデータ・ソースの作成に関する項を参照してください。

  • パスワードのインダイレクションを使用するアプリケーションレベルのデータ・ソース:

    統合WLSでアプリケーションを実行する場合、JDeveloperではパスワードのインダイレクションを使用するアプリケーションレベルのデータ・ソースがデフォルトで生成されます。これは、図69-5に示すように、「アプリケーションのプロパティ」ダイアログで「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」チェック・ボックスが選択されている場合です。

    図69-5 「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」チェック・ボックス

    図69-5の説明が続きます
    「図69-5 「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」チェック・ボックス」の説明

    アプリケーション・レベルのインダイレクションを使用するデータ・ソースを生成するために、JDeveloperでは次の処理が実行されます。

    • アプリケーション・リソースの接続ごとに<connection>-jdbc.xmlファイル(WC-jdbc.xmlなど)が生成されます。

    • <connection>-jdbc.xmlファイルに間接パスワード属性が設定されます。

      <jdbc-driver-params>
      <use-password-indirection>true</use-password-indirection>
      </jdbc-driver-params>
      
    • weblogic-application.xmlを更新して、各<connection>-jdbc.xmlファイルをモジュールとして追加します。例:

      <module>
      <name>WC</name>
      <type>JDBC</type>
      <path>META-INF/WC-jdbc.xml</path>
      </module>
      
    • web.xmlファイルが存在する場合、このファイルの各JDBC JNDI名にリソース参照を追加します。例:

      <resource-ref>
      <description>WC-Connection</description>
      <res-ref-name>jdbc/WCDS</res-ref-name>
      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
      <res-auth>Container</res-auth>
      </resource-ref> 
      

    パスワードのインダイレクションを使用するアプリケーション・データ・ソースを生成する場合、アプリケーションを有効化できるようにするために、Oracle WebLogic管理コンソールで資格証明マッピングを追加する必要があります。資格証明マッピングの追加の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』のJDBCデータ・ソースの作成に関する項を参照してください。


    注意:

    WLSTではサーバーにパスワードのインダイレクションの資格証明マッピングを設定できないので、パスワードのインダイレクションを使用するアプリケーションレベルのデータ・ソースを使用するアプリケーションをデプロイするために、WLSTコマンドを使用しないでください。


69.3.2.1.2 アプリケーション・セキュリティ・データのパッケージ化

この項で説明する内容は、ADFセキュリティの構成ウィザードを使用してアプリケーションのセキュリティを構成した場合、またはデータベース接続のパスワードなどのセキュアな属性を使用する接続または共有資格証明またはパブリック資格証明を使用する外部アプリケーションがアプリケーションに含まれる場合にのみ適用可能です。

資格証明のパッケージ化

資格証明を移行する必要がない場合、「アプリケーションのプロパティ」ダイアログの「セキュリティ・デプロイメント・オプション」セクションの「資格証明」チェック・ボックスの選択を解除します(図69-6を参照)。

図69-6 セキュリティ・デプロイメント・オプション

図69-6の説明が続きます
「図69-6 セキュリティ・デプロイメント・オプション」の説明

「セキュリティ・デプロイメント・オプション」セクションのデフォルト選択をそのままにする場合、WebLogicドメインが開発モードまたは本番モードのどちらであるかに応じて、資格証明の移行が次のように実行されます。

  • WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションを本番モードで実行されている管理対象サーバーにデプロイする場合、アプリケーション内にパッケージ化されている接続のセキュアな属性および外部アプリケーションで指定されている共有資格証明またはパブリック資格証明は、ドメインレベルの資格証明ストアには移行されません。これは、セキュアなプロパティがデプロイ環境と本番環境で異なる可能性があるからです。したがって、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のセキュリティに関連する項で説明されているように、WLSTコマンドまたはFusion Middleware Controlを使用して、接続のセキュアな属性および外部アプリケーションの共有資格証明またはパブリック資格証明を再設定する必要があります。

    資格証明の移行の動作の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』の資格証明ストアの構成に関する項を参照してください。

  • 開発モードでFrameworkアプリケーションをデプロイする場合、最初に資格証明の移行を有効化する必要があります。開発モードでデプロイするアプリケーションの資格証明の移行を有効化するには、domain\binにあるsetDomainEnv.cmdファイルまたはsetDomainEnv.shファイルに次のオプションを追加することによって、管理対象サーバーを-Djps.app.credential.overwrite.allowed=trueを指定して起動します。

    set EXTRA_JAVA_PROPERTIES=-Djps.app.credential.overwrite.allowed=true %EXTRA_JAVA_PROPERTIES%
    

アイデンティティ・データのパッケージ化

図69-6では、「セキュリティ・デプロイメント・オプション」セクションの「ユーザーとグループ」チェック・ボックスはデフォルトで選択されています。これは、ドメインで構成されているAuthenticatorがユーザーとグループの作成を許可している場合、アプリケーションのjazn-data.xmlファイルで定義されているユーザーとグループがWebLogic管理対象サーバーに構成されているアイデンティティ・ストアに移行されることを示しています。アイデンティティ・ストアを移行するとき、管理対象サーバー用に構成されたアイデンティティ・ストアに定義されているユーザーおよびグループは、アプリケーションのアクセスに使用される必要があるので、このオプションの選択を解除する必要があります。

アプリケーション・ポリシーのパッケージ化

「アプリケーション・ポリシー」チェック・ボックスが選択されているとき、weblogic-application.xmlファイルのjps.policystore.migrationパラメータはOVERWRITEに設定されます。これは、アプリケーションのデプロイメントと再デプロイメントの間、アプリケーションとともにパッケージ化されたアプリケーション・ポリシーはアプリケーションがデプロイされているドメインのドメインレベルのポリシー・ストアで上書きされることを意味します。「アプリケーション・ポリシー」チェック・ボックスが選択されていない場合は、jps.policystore.migrationパラメータはMERGEに設定されます。これは、アプリケーション・ポリシーがアプリケーションの再デプロイメント中ではなく、デプロイメント中に移行し、既存のアプリケーション・ポリシーは上書きされないことを意味します。

69.3.2.2 デプロイメント・プロファイルの作成

JDeveloperの外部に存在する管理対象サーバーにFusion Middleware ControlまたはWLS管理コンソールを使用してアプリケーションをデプロイすることは、デプロイメント・プロファイルまたはエンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルを使用する場合にかぎり実行できます。WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションをOracle WebLogic管理対象サーバーにデプロイできるように、EARファイルにはアプリケーションとその関連ファイルがパッケージ化(またはアーカイブ)されます(これは通常はターゲットが本番サーバーである場合にシステム管理者によって実行されます)。


注意:

WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションなどのOracle ADFアプリケーションは、EARファイルとしてのみデプロイできます。


EARファイルには、adf-config.xmlconnections.xmlweblogic-application.xmljazn-data.xml、メタデータ・アーカイブ(MAR)ファイルおよびすべてのプロジェクト関連WARファイルなどのアプリケーション・アーティファクトが含まれます。MDSのメタデータまたはポートレットが含まれるWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションの場合は、メタデータ・アーカイブ・ファイル(拡張子.MAR)が自動的に生成され、EARファイルに格納されます。このファイルには、MDSのメタデータとポートレットのすべてのカスタマイズ・データが含まれます。

Frameworkアプリケーションの場合、アプリケーションをビルドする際に、WAR(プロジェクトレベル)とEARレベルの両方のデプロイメント・プロファイルが自動的に作成されます。これらにはそれぞれ次のような名前が付けられます。

<application name>_webapp1
<application name>_application1

<application name>は、作成時にアプリケーションの名前として指定された名前です。これは、WebCenter Portalテンプレートに基づいて作成されたFrameworkアプリケーションにのみ該当することに注意してください。

一方、WebCenter Portalテンプレートを使用しないで作成されたアプリケーションの場合は、アプリケーションのデプロイメント・プロファイル・ファイルを作成する必要があります。また、EARファイルに固有の名前を付けたり、「アプリケーション・アセンブリ」セクションを使用してEARファイルに含まれる内容を変更したりする必要がある場合も、固有のEARファイルを作成できます。

EARファイルを作成するには:

  1. JDeveloperで、アプリケーション・ナビゲータでアプリケーションを右クリックし、「新規」を選択します。

  2. 「新規ギャラリ」で、「一般」を開き、「デプロイメント・プロファイル」「EARファイル」の順に選択して「OK」をクリックします。

  3. 「デプロイメント・プロファイルの作成 -- EARファイル」ダイアログで、デプロイメント・プロファイルの名前を入力して「OK」をクリックします。

  4. 「EARデプロイメント・プロファイルのプロパティの編集」ダイアログで、「アプリケーション・アセンブリ」を選択し、プロジェクト・ファイルで使用できるようにするプロジェクトWARを選択して、「OK」をクリックします。

  5. 「アプリケーションのプロパティ」ダイアログで、デプロイメント・オプションを選択して「OK」をクリックします。

    「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」オプションの詳細は、第69.3.2.1.1項「データベース接続のパッケージ化」を参照してください。デプロイメント・セキュリティ・オプションの詳細は、第69.3.2.1.2項「アプリケーション・セキュリティ・データのパッケージ化」を参照してください。

  6. アプリケーション・ナビゲータで、アプリケーション名を右クリックし、「デプロイ」「デプロイメント・プロファイル名」「デプロイ先」「EARファイルへ」の順に選択します。これは、図69-7に示されているように、EARファイルをJDEV_HOME\mywork\application_name\deploy\に位置するdeployフォルダに作成します。

    図69-7 デプロイメントのEARステータス - ログ

    図69-7の説明が続きます
    「図69-7 デプロイメントのEARステータス - ログ」

69.3.3 デプロイのためのターゲット環境の準備

この項では、Frameworkアプリケーションをデプロイする前にWebLogic管理対象サーバーのインスタンスを作成およびプロビジョニングする方法について説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

69.3.3.1 Oracle WebLogic管理対象サーバーのインスタンスの作成およびプロビジョニング

WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションをデプロイする前に、必要なすべての共有ライブラリとMDSリポジトリが含まれる"Oracle WebCenter Custom Portal"テンプレートに基づいて、WebLogic管理対象サーバーを作成する必要があります。新しい管理対象サーバーの作成方法の手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』の既存のドメインの拡張に関する項を参照してください。新しいドメインの作成方法の手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』の新しいドメインの作成に関する項を参照してください。


注意:

インストール中に作成される事前構成済の3つの管理対象サーバーまたはドメイン管理サーバーにFrameworkアプリケーションをデプロイすることはお薦めしません。


69.3.3.2 メタデータ・サービス・リポジトリの作成および登録

WebLogic管理対象サーバー・インスタンスを作成およびプロビジョニングした後、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメタデータ・サービス(MDS)リポジトリの作成および登録に関する項で説明されているように、WebLogicドメインの管理サーバー・インスタンス上にアプリケーションのメタデータ・サービス・リポジトリ(MDS)スキーマを作成および登録する必要があります。

69.3.3.3 ターゲット環境の構成

管理対象サーバーを作成、および、MDSリポジトリを作成および登録した後、データ・ソースの構成、および、アイデンティティ・ストアおよびポリシー・ストアと資格証明ストアへの接続を継続します。データ・ソースの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』のJDBCデータ・ソースの作成に関する項、または、Oracle WebLogic ServerのJDBCデータ・ソースの作成方法を参照してください。データ・ソースを設定するとき、パスワードを入力する必要があります。そうでないと、アプリケーションのデプロイ時に接続が作成されない場合がありますので注意してください。

69.3.3.4 WebLogic管理対象サーバー接続の作成

JDeveloperの外部に存在するOracle WebLogic管理対象サーバーのインスタンスにJDeveloperを使用してアプリケーションをデプロイできるようにするには、アプリケーションのデプロイ先である管理対象サーバーのインスタンスへの接続を作成する必要があります。Oracle WebLogic管理対象サーバーのインスタンスへの接続を作成する前に、ターゲットの管理対象サーバーのインスタンスが稼働し、必要なライブラリが存在していることを確認します。

Oracle WebLogic管理対象サーバーへの接続を作成するには:

  1. JDeveloperで、「ファイル」メニューから「新規」を選択します。

  2. 「新規ギャラリ」で、「一般」を開き、「接続」「アプリケーション・サーバー接続」の順に選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

  4. アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードのステップ1で、新しい接続の名前(WC_CustomPortalなど)を入力し、「次へ」をクリックします。

  5. ステップ2で、認証のためのユーザー名とパスワードを指定して、「次へ」をクリックします。

  6. ステップ3で、WebLogic管理対象サーバーのホスト名(webcenter.myserver.example.comなど)およびポート番号(7888など)を入力します。

  7. 「WLSドメイン」フィールドで、WebLogic管理対象サーバーのインスタンスが作成されるドメインの名前(wc_serverなど)を指定し、「次へ」をクリックします。

  8. ステップ4で、「接続のテスト」をクリックします。

    テストが正常終了した場合、ターゲットのWebLogic管理対象サーバーへの接続は作成されています。

  9. 「終了」をクリックします。

69.3.4 管理対象サーバーへのFrameworkアプリケーションのデプロイ

Frameworkアプリケーションは、ローカル・アプリケーション・データ・ソースまたはグローバル・データ・ソースのどちらかを使用して、管理対象サーバーにデプロイできます。ローカル・アプリケーション・データ・ソースには、デプロイされたアプリケーションからしかアクセスできません。ただし、JDeveloperから直接デプロイされた場合に他のデータ・ソースを構成しなくても正常に機能するという点では、簡単なデプロイ方法です。

グローバル・データ・ソースは、データベース接続構成の更新がより簡単に維持でき、グローバル・データ・ソースのすべてのユーザーによって利用されやすくなるサーバー上の他のアプリケーションで共有することができることから利益を得ます。データ・ソースの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のデータ・ソースの選択に関する項を参照してください。

この項には次のサブセクションが含まれます:

69.3.4.1 ローカル・データ・ソースを使用した管理対象サーバーへのデプロイ

管理対象サーバーにデプロイする際、アプリケーションのEARファイルが生成されます。EARファイルには、MDSリポジトリにデプロイされるメタデータ・コンテンツを含むメタデータ・アーカイブ(MARファイル)がパッケージ化されます。さらに、adf-config.xmlファイルが再構成されて、mds-configがターゲット・デプロイ環境に合わせて変更されます。アプリケーション全体の機能、セキュリティ、キャッシュおよび変更永続性は、変更されません。他のOracleコンポーネントが存在する場合、それらのプロパティもこのファイルで構成されます。同様に、JSFとJSTLの各共有ライブラリも、パッケージ化でweblogic.xmlファイルに追加されます。

ローカル・データ・ソースを使用してWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションを管理対象サーバーにデプロイするには:

  1. JDeveloperで、アプリケーション・ナビゲータで、デプロイするアプリケーションを開きます。

  2. WebCenter Portalのローカル・データ・ソースを作成します(必要な場合)。

    1. 「ファイル」メニューから、「新規」を選択します。

      「新規ギャラリ」が表示されます(図69-8を参照)。

      図69-8 新規ギャラリ

      図69-8の説明が続きます
      「図69-8 新規ギャラリ」の説明

    2. 「接続」カテゴリで「データベース接続」を選択して、「OK」をクリックします。

      「データベース接続の作成」ダイアログが表示されます(図69-9を参照)。

      図69-9 データベース接続の作成

      図69-9の説明が続きます
      「図69-9 データベース接続の作成」の説明

    3. WebCenter Portalスキーマへの接続の接続詳細を入力し、「OK」をクリックします。


      注意:

      JDeveloperからWLS管理対象サーバーに直接デプロイする場合、パスワードが接続に保存され(すなわち、「パスワードの保存」オプションが選択され)、デプロイ時にデータベースにアクセス可能である場合にのみ、ローカル・データ・ソースが作成されます。パスワードが保存されていないか、または資格証明からデータベースにアクセスできない場合、データ・ソースは作成されず、アプリケーションのデプロイは失敗し、エラーが生成されます。

      一方、Fusion Middleware ControlまたはWLS管理コンソールを使用して間接的にデプロイする場合は、データ・ソースが作成され、デプロイの後に構成可能です。


      「データソースへの関連付け」ダイアログが表示されます(図69-10を参照)。

      図69-10 「データソースへの関連付け」ダイアログ

      図69-10の説明が続きます
      「図69-10 「データソースへの関連付け」ダイアログ」の説明

    4. 複数のプロジェクトが存在する場合、プロジェクトを選択し、接続をWebCenterDSデータ・ソースに関連付けて、「OK」をクリックします。

      「データソースへの関連付け」ダイアログは、データベース接続のポップアップ・メニューから開始することもできます(データベース接続を右クリックして、「データソースへの関連付け」をクリックしてください)。これは、データベース接続を別のデータ・ソースに関連付ける場合や、(「それ以外」を選択して)関連付けを解除する場合に便利です。

  3. 分析タスク・フローを使用している場合は、アクティビティのローカル・データ・ソースを作成します。

    1. 「ファイル」メニューから、「新規」を選択します。

    2. 「接続」カテゴリで「データベース接続」を選択して、「OK」をクリックします。

    3. アクティビティ・スキーマへの接続の詳細を入力して、「OK」をクリックします。

    4. 図69-11に示すように、接続をActivitiesDSデータ・ソースと関連付けて、「OK」をクリックします。

      「データソースへの関連付け」ダイアログは、データベース接続のポップアップ・メニューから開始することもできます(データベース接続を右クリックして、「データソースへの関連付け」をクリックしてください)。これは、データベース接続を別のデータ・ソースに関連付ける場合や、(「それ以外」を選択して)関連付けを解除する場合に便利です。

      図69-11 「データソースへの関連付け」ダイアログ - ACTIVITIESスキーマ

      図69-11の説明が続きます
      「図69-11 「データソースへの関連付け」ダイアログ - ACTIVITIESスキーマ」の説明

  4. 「アプリケーション」メニューを右クリックし、「アプリケーションのプロパティ」を選択します。

    「アプリケーションのプロパティ」ダイアログが表示されます(図69-12を参照)。

    図69-12 「アプリケーションのプロパティ」ダイアログ

    図69-12の説明が続きます
    「図69-12 「アプリケーションのプロパティ」ダイアログ」の説明

  5. ナビゲーション・パネルから「デプロイメント」を選択して、「デプロイメント」オプションを表示します。

  6. 「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」オプションが選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。

  7. 「アプリケーション」メニューを右クリックし、「デプロイ」、アプリケーション名の順に選択します。

    「デプロイメント・アクション」ダイアログが表示されます(図69-13を参照)。

    図69-13 「デプロイメント・アクション」ダイアログ

    図69-13の説明が続きます
    「図69-13 「デプロイメント・アクション」ダイアログ」の説明

  8. 「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択して、「次へ」をクリックします。

    「サーバーの選択」ダイアログが表示されます(図69-14を参照)。

    図69-14 「サーバーの選択」ダイアログ

    図69-14の説明が続きます
    「図69-14 「サーバーの選択」ダイアログ」の説明

  9. 管理対象サーバーの接続名(WC_CustomPortalなど)を選択して、「次へ」をクリックします。デプロイ先のサーバーがリストに表示されていない場合は、追加アイコン(+)をクリックし、接続の詳細を入力してアプリケーション・サーバーをリストに追加します。

    「WebLogicオプション」デプロイメント・ダイアログが表示されます(図69-15を参照)。

    図69-15 「WebLogicオプション」デプロイメント・ダイアログ

    図69-15の説明が続きます
    「図69-15 「WebLogicオプション」デプロイメント・ダイアログ」の説明

  10. 「ドメイン内の選択したインスタンスへのデプロイ」を選択し、リストから管理対象サーバー(WC_CustomPortalなど)を選択して、「次へ」をクリックします。

    通常は、「ドメイン内の全サーバー・インスタンスへのデプロイ」の選択を解除し、「サーバー・インスタンス」ダイアログを使用して、デプロイ先に特定のサーバーおよびクラスタを選択します。「サーバーの選択」ダイアログ・オプションの使用の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

    「デプロイメント構成」ダイアログが表示されます(図69-16を参照)。

    図69-16 「デプロイメント構成」ダイアログ

    図69-16の説明が続きます
    「図69-16 「デプロイメント構成」ダイアログ」の説明

  11. リポジトリ名(mds-CustomPortalDSなど)を選択し、パーティション名(パーティションが存在しない場合は、デプロイ時に作成されます)を入力して、「デプロイ」をクリックします。

  12. 「デプロイメント・サマリー」ダイアログで(図69-17を参照)、デプロイメントのオプションがすべて正しいことを確認し、「終了」をクリックしてデプロイメントを開始します。

    図69-17 「デプロイメント・サマリー」ダイアログ

    図69-17の説明が続きます
    「図69-17 「デプロイメント・サマリー」ダイアログ」の説明

  13. その後、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のデプロイ後の構成に関する項の説明に従い、必要に応じてセキュリティまたはデータ・ソース接続の構成を行います。

69.3.4.2 グローバル・データ・ソースを使用した管理対象サーバーへのデプロイ

WebCenter Custom Portalテンプレートを使用して作成された管理対象サーバーでアプリケーションを実行する予定がない場合、またはWebCenterDSActivitiesDSのどちらでもないカスタム・データ・ソースに対してアプリケーションを実行する予定がある場合は、グローバル・データ・ソースを使用して管理対象サーバーにデプロイすることをお薦めします。

デフォルトのデータ・ソース名を使用することをお薦めしますが、デフォルトではない事前シード済データ・ソースを使用する場合は、それらのデータ・ソースに適切な名前を付けて、その名前にマップされるデータ・ソースを作成するために、デプロイの前または後にグローバル・データ・ソースを作成する手順を実行する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のデータ・ソースの選択に関する項を参照してください。

グローバル・データ・ソースを使用して管理対象サーバーにデプロイするには:

  1. JDeveloperで、デプロイするアプリケーションを開きます。

  2. アプリケーションでデータ・ソースとして使用するJNDI名を決定します。

    JNDI名は、アプリケーションで使用するデータベース接続をJDeveloperで作成したのか、それともデフォルトを使用するのかによって異なります。次の表にデフォルトのJNDI名を示します。

    データ・ソース JDeveloperのJNDI名 デフォルトのJNDI名

    WebCenterDS

    jdbc/WebCenterConnectionNameDS

    (WebCenterConnectionNameはWebCenter Portalデータベース接続の名前)

    jdbc/webcenter/CustomPortalDS

    ActivitiesDS

    jdbc/ActivitiesConnectionNameDS

    (ActivitiesConnectionNameはActivitiesデータベース接続の名前)

    jdbc/activities/CustomPortalDS


  3. ナビゲーション・パネルから「デプロイメント」を選択して、「デプロイメント」オプションを表示します。

  4. 「デプロイ中にweblogic-jdbc.xmlディスクリプタを自動生成および同期化」オプションが選択されている場合はその選択を解除し、「OK」をクリックします。

  5. 「アプリケーション」メニューを右クリックし、「デプロイ」、アプリケーション名の順に選択します。

    「デプロイメント・アクション」ダイアログが表示されます(図69-13を参照)。

    図69-18 「デプロイメント・アクション」ダイアログ

    図69-18の説明が続きます
    「図69-18 「デプロイメント・アクション」ダイアログ」の説明

  6. 「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択して、「次へ」をクリックします。

    「サーバーの選択」ダイアログが表示されます(図69-14を参照)。

    図69-19 「サーバーの選択」ダイアログ

    図69-19の説明が続きます
    「図69-19 「サーバーの選択」ダイアログ」の説明

  7. 管理対象サーバーの接続名(WC_CustomPortalなど)を選択して、「次へ」をクリックします。デプロイ先のサーバーがリストに表示されていない場合は、追加アイコン(+)をクリックし、接続の詳細を入力してアプリケーション・サーバーをリストに追加します。

    「WebLogicオプション」デプロイメント・ダイアログが表示されます(図69-15を参照)。

    図69-20 「WebLogicオプション」デプロイメント・ダイアログ

    図69-20の説明が続きます
    「図69-20 「WebLogicオプション」デプロイメント・ダイアログ」の説明

  8. 「ドメイン内の選択したインスタンスへのデプロイ」を選択し、リストから管理対象サーバー(WC_CustomPortalなど)を選択して、「次へ」をクリックします。

    通常は、「ドメイン内の全サーバー・インスタンスへのデプロイ」の選択を解除し、「サーバー・インスタンス」ダイアログを使用して、デプロイ先に特定のサーバーおよびクラスタを選択します。「サーバーの選択」ダイアログ・オプションの使用の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

    「デプロイメント構成」ダイアログが表示されます(図69-16を参照)。

    図69-21 「デプロイメント構成」ダイアログ

    図69-21の説明が続きます
    「図69-21 「デプロイメント構成」ダイアログ」の説明

  9. リポジトリ名(mds-CustomPortalDSなど)を選択し、パーティション名(パーティションが存在しない場合は、デプロイ時に作成されます)を入力して、「デプロイ」をクリックします。

  10. 「デプロイメント・サマリー」ダイアログで(図69-17を参照)、デプロイメントのオプションがすべて正しいことを確認し、「終了」をクリックしてデプロイメントを開始します。

    図69-22 「デプロイメント・サマリー」ダイアログ

    図69-22の説明が続きます
    「図69-22 「デプロイメント・サマリー」ダイアログ」の説明

  11. その後、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のデプロイ後の構成に関する項の説明に従い、必要に応じてセキュリティまたはデータ・ソース接続の構成を行います。

69.4 複数の環境間でのカスタマイズのトランスポート

デプロイされているアプリケーションを新しい環境に移行する場合、ページ、WebCenter Portalサービスおよびポートレット(PDK-JavaおよびWSRPバージョン2のプロデューサ)に対して行われたカスタマイズも移行する必要があります。このプロセスを支援するエクスポート・ユーティリティとインポート・ユーティリティが用意されています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenter Portalのバックアップ、リカバリ、エクスポートおよびインポートの管理に関する項を参照してください。