Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72084-02 |
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作成したアプリケーションを複数の国のユーザーが表示する場合、様々なロケールを使用するようにそのJSFページまたはアプリケーションを構成することによって、ユーザーのブラウザの言語設定に応じた言語を表示できます。たとえば、作成したページがイタリアで表示されることがわかっている場合は、イタリア語を使用するようにユーザーのブラウザが設定されたときに、そのブラウザ・ページにテキスト文字列をイタリア語で表示するように、ページをローカライズできます。
また、選択するロケールによっては、そのロケールに適用される特殊な書式設定を考慮する必要があります。たとえば、情報の通常の表示方向(左から右または右から左)や数字の表記(通貨情報など)が考えられます。
複数言語に対応したポータルを開発する場合、次のことを考慮する必要があります。
Oracle WebCenter Portal: Servicesで提供される複数言語のサポートを利用します。詳細は、第70.1項「ADF Facesコンポーネントの言語サポート」を参照してください。
すべてのリソースをリソース・バンドルに含め、代替言語リソース・バンドルを提供し、ユーザーによって選択された言語に対応できるようにアプリケーションをコーディングします。詳細は、第70.2項「リソース・バンドルを使用した複数言語のサポート」を参照してください。
使用するデータベース文字セットで、必要なすべての言語がサポートされていることを確認します。
詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の文字セットの選択に関する項を参照してください。
必要なすべてのロケールをサポートする数字、日付および時間書式を使用します。
詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のグローバリゼーション・サポート環境の設定に関する項を参照してください。
言語ソート・パラメータを使用して、ロケールに合ったソート順序を適用します。
たとえば、フランス語とフランス語(カナダ)では、同じ文字でもソート順序が異なります。
詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の言語ソートと文字列検索に関する項を参照してください。
左から右または右から左(アラビア言語をサポートする必要がある場合)に正しくレンダリングされるWebページを記述します。
グローバリゼーションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド』または『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のページの国際化とローカライズに関する項を参照してください。
いくつかのADF Facesコンポーネントは、コンポーネントの一部であるテキストを含むことがあります。たとえば、データの初期ロード中に表がデータをフェッチしているとき、または表がスクロールされているときに、af:table
コンポーネントでは、ブラウザで表示されるメッセージ・テキストにリソース文字列af_table.LABEL_FETCHING
が使用されます。Oracle JDeveloperでは、これらのテキスト・リソースの28言語の翻訳を提供します。したがって、指定されたコンポーネントを使用するときは、コンポーネントのテキストを翻訳するために追加の手順を実行する必要はありません。
テキスト属性を設定してaf:commandButton
コンポーネントのラベルを定義する場合など、どのテキストをコンポーネントに追加する場合でも、実際のテキストを保持するリソース・バンドルを提供し、各ロケールに対応したリソース・バンドルのバージョンを作成し、<locale-config>
要素をアプリケーションのfaces-config.xmlファイル内に追加してデフォルトのロケールとサポート対象のロケールを定義する必要があります。また、<resource-bundle>
要素をアプリケーションのfaces-config.xmlファイルに追加して、アプリケーションのすべてのページからリソース・バンドルを使用できるようにする必要があります。一度リソース・バンドルを構成および登録すると、式言語(EL)エディタにそのバンドルのキーが表示されるため、アプリケーション・ページ内でバンドルを参照しやすくなります。
ADFコンポーネントに追加するテキスト用のテキスト・リソースをより簡単に作成するために、JDeveloperでは、ビジュアル・エディタ内のどの翻訳可能な文字列に対しても、リソース・バンドルの自動同期がサポートされます。コンポーネントをビジュアル・エディタまたはプロパティ・インスペクタ内で直接編集すると、テキスト・リソースがベース・リソース・バンドル内に自動的に作成されます。
自動リソース・バンドルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド』のJDeveloperにおけるリソース・バンドルの自動統合の使用に関する項を参照してください。
手動によるリソース・バンドルの定義の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド』の手動によるリソース・バンドルとロケールの定義に関する項を参照してください。