Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
分析サービスは、ポータルの使用状況およびアクティビティに関するレポートをリアルタイムに作成します。この章では、分析サービスで提供されるページおよびタスク・フローの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。
分析タスク・フローが動作するには、分析スキーマ(アクティビティ)をインストールして構成し、アプリケーションと分析コレクタの間の接続を設定する必要があります。分析スキーマの詳細および分析サービス・バックエンドの管理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の分析サービスの管理に関する項を参照してください。この章では、実行時に分析タスク・フローをアプリケーション・ページに追加する方法について説明します。デザインタイムにOracle JDeveloperを使用して分析タスク・フローを追加する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』を参照してください。
対象読者
この章は、Application-Manage Configuration
権限を持つスペース管理者および自分のスペース内のアクティビティを分析する必要がある個々のスペース・モデレータを対象としています。
スペース管理者とモデレータは、分析サービスを使用して、スペースのトラフィックと使用状況を追跡し、分析できます。分析サービスには、次の基本機能が用意されています。
使用状況追跡メトリック: 分析サービスは、コミュニティやポートレット・トラフィックなど、共通のスペース機能のメトリックを収集し、レポートします。
動作追跡: 分析サービスを使用してスペースのメトリックを分析し、期間内のページの訪問時間や使い方などの使用状況パターンを決定できます。
ユーザー・プロファイルの相関: 分析サービスを使用して、メトリック情報をユーザー・プロファイル情報と関連付けることができます。使用状況追跡レポートを表示し、国、会社またはタイトルなどのユーザー・プロファイル・データによってフィルタ処理できます。
注意: プロファイル情報にはキャッシュの意味があり、ユーザー・プロファイルに対する変更はキャッシュが更新されるまでレポートに反映されません。デフォルトのキャッシュ時間は60分ですが、この値は管理者が変更できます。 |
この項の内容は次のとおりです。
分析コンソールには、Spacesアプリケーション全体のメトリックが表示され、Manage Configuration
権限を持つスペース管理者が使用できます。コンソールは4つのページで構成され、次のような様々なレポートがグループ化されています。
サマリー・メトリック - ポータル・トラフィック、ページ・ビューおよびログイン・メトリック
スペース・メトリック - スペースの使用状況およびレスポンス時間
ポートレット・メトリック - ポートレット・ビューおよびレスポンス時間
サービス・メトリック - 検索、ドキュメント、Wiki、ブログおよびディスカッションの使用状況
すぐに使えるこのコンソールは、「分析」という名前のビジネス・ロール・ページからアクセスできます。ユーザーが「分析」ページを表示するには、スペース管理者が必要な権限を付与する必要があります。このページは、アクセスおよび使用状況の統計を分析する必要があるユーザーを対象としています。そのようなユーザーとして、管理者、営業部門またはマーケティング部門の部長または担当重役、ビジネス・アナリストなどが考えられます。
「分析」ページは、他のビジネス・ロール・ページと同様に、割り当てられているすべてのユーザーにプッシュされ、ホーム・スペースに表示されます。ホーム・スペースに「分析」ページが表示されたら、「ページの管理」ダイアログでこのページの表示/非表示を実行できます。
第7.1.4項「ビジネス・ロール・ページの対象読者の指定」も参照してください。
この項では、スペースに用意されている分析タスク・フローをすべてリストして説明します。次のタスク・フローは、標準設定で使用できます。
アプリケーション分析:
スペース分析:
ポートレット分析:
サービス分析:
注意: この後の各項に示す画像は、各レポートの1つの表示例を示しています。各レポートは、カスタマイズして様々な形式(たとえば、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフまたは表)でデータを表示できます。レポートのカスタマイズの詳細は、第57.2.2項「分析レポートのカスタマイズ」と第57.2.3項「分析レポートのビューのパーソナライズ」を参照してください。 |
WebCenterトラフィック・タスク・フロー(図57-2)は、ポータル内の共通イベントをまとめて表示します。
このタスクを使用して、スペース・ビュー、ページ・ビュー、ポータル・ビュー、ログイン、検索回数、Wikiビュー、ブログ・ビュー、ディスカッション・フォーラム・ビューおよびドキュメント・ビューなどのアプリケーション全体のイベントを追跡します。
ページ・トラフィック・タスク・フロー(図57-3)は、ページ・ヒット数および任意のポータル・ページへの一意のユーザー訪問の数を表示します。
このタスク・フローを使用すると、最も訪問数の多いページ(上位ページ)または最も訪問数の少ないページ(下位ページ)、あるいはその両方を簡単な操作で表示できます。ページ・データは、ヒット数(ページ・ビュー合計数)またはユーザー数(ページを表示した一意のユーザーの数)、あるいはその両方で表示できます。レポートをフィルタ処理して、特定のページのデータのみを表示したり(「表示」オプション・リストで「指定」を選択し、「選択」をクリックしてページを選択し、「OK」をクリック)、特定のスペースのページのデータのみを表示したり(「スペース問合せ」オプション)できます。
注意: ホーム・スペースに属するページはデフォルトで除外されますが、必要に応じてその情報を追加するオプションを使用できます。 |
ログイン・タスク・フロー(図57-4)は、スペースへのユーザーのログイン回数をレポートします。
このタスク・フローを使用して、ポータル・ログインの合計数またはポータルへの一意のユーザーのログイン回数、あるいはその両方を表示します。
スペース・トラフィック・タスク・フロー(図57-5)は、個々のスペースの使用状況情報として、ページ・ヒット数、一意のユーザー数および一意の訪問数(同一スペース・セッション中の同一スペース内の連続する複数のページ・ビューを1回の訪問として処理)を表示します。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるスペース(上位)および最も人気のないスペース(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のスペースのみ表示したり、すべてのスペースを表示したりできます。
注意: ホーム・スペースは、データに含まれません。 |
スペース・レスポンス時間タスク・フロー(図57-6)は、指定した期間内の個々のスペースのページ・パフォーマンス情報として、レスポンス時間の平均値、最小値または最大値を表示します。
このタスク・フローを使用すると、最も遅いスペース(下位)および最も速いスペース(上位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のスペースのみ表示したり、すべてのスペースを表示したりできます。
注意: ホーム・スペースは、データに含まれません。 |
ポートレット・トラフィック・タスク・フロー(図57-7)は、ポートレット使用状況情報として、ポートレット・ヒット数(ポートレットが表示された回数)およびポートレットをアクセスした一意のユーザー数を表示します。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるポートレット(上位)および最も人気のないポートレット(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のポートレットのみ表示したり、すべてのポートレットを表示したりできます。同様に、ポートレット・データをスペースでフィルタ処理できます。
注意: ホーム・スペースは、データに含まれません。 |
ポートレット・インスタンス・トラフィック・タスク・フロー(図57-8)は、個々のポートレット・インスタンスの使用状況情報として、ポートレット・ヒット数(ポートレットが表示された回数)およびポートレットにアクセスした一意のユーザー数を表示します。同一ポートレットが異なる複数のページに表示される場合、それぞれが1つのポートレット・インスタンスとみなされます。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるポートレット・インスタンス(上位)および最も人気のないポートレット・インスタンス(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のポートレット・インスタンスのみ表示したり、すべてのポートレット・インスタンスを表示したりできます。同様に、ポートレット・データをスペースでフィルタ処理できます。
注意: ホーム・スペースは、データに含まれません。 |
ポートレット・レスポンス時間タスク・フロー(図57-9)は、個々のポートレットのパフォーマンス情報として、レスポンス時間の平均値、最小値および最大値を表示します。
このタスク・フローを使用すると、最も遅いポートレット(下位)と最も速いポートレット(上位)を表示したり、パフォーマンス・データを比較したりできます。ページ・パフォーマンスと最も遅いポートレットは直接リンクしていることが多いので、ポートレット・レスポンス時間は重要です。スペース内のパフォーマンスの低さをトラブルシューティングする際、パフォーマンスが最も低いポートレットを特定することが重要です。データをフィルタ処理して特定のポートレットのみ表示したり、すべてのポートレットを表示したりできます。同様に、ポートレット・データをスペースでフィルタ処理できます。
ポートレット・インスタンス・レスポンス時間タスク・フロー(図57-10)は、個々のポートレット・インスタンスのパフォーマンス情報として、レスポンス時間の平均値、最小値および最大値を表示します。同一ポートレットが異なる複数のページに表示される場合、それぞれが1つのポートレット・インスタンスとみなされます。
このタスク・フローを使用すると、最も遅いポートレット・インスタンス(下位)と最も速いポートレット・インスタンス(上位)を表示したり、パフォーマンス・データを比較したりできます。データをフィルタ処理して特定のポートレット・インスタンスのみ表示したり、すべてのポートレット・インスタンスを表示したりできます。同様に、ポートレット・データをスペースでフィルタ処理できます。
検索メトリック・タスク・フロー(図57-11)は、ポータル内で実行される検索を追跡します。
このタスク・フローを使用すると、最もリクエストが多い検索フレーズ(上位)および最もリクエストが少ない検索フレーズ(下位)を簡単な操作で表示できます。
ドキュメント・メトリック・タスク・フロー(図57-12)は、ドキュメントのアクセス数を追跡します。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるドキュメント(上位)および最も人気のないドキュメント(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のスペースのみ表示したり、すべてのスペースを表示したりできます。
注意: ホーム・スペースのドキュメントは、このレポートに含まれています。 |
注意: 同じ名前を持つ2つの異なるレポートが存在する場合、それらは2つの別々のドキュメントとして処理されます。メトリックには、コンテキストの親フォルダも含まれます。 |
Wikiメトリック・タスク・フロー(図57-15)は、ポータル内でのWikiのアクセス数を追跡します。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるWiki(上位)および最も人気のないWiki(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のスペースのみ表示したり、すべてのスペースを表示したりできます。
ブログ・メトリック・タスク・フロー(図57-14)は、ポータル内でのブログのアクセス数を追跡します。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるブログ(上位)および最も人気のないブログ(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のスペースのみ表示したり、すべてのスペースを表示したりできます。
ディスカッション・フォーラム・メトリック・タスク・フロー(図57-15)は、ポータル内のディスカッション・フォーラムを追跡します。
このタスク・フローを使用すると、最も人気のあるディスカッション(上位)および最も人気のないディスカッション(下位)を簡単な操作で表示できます。データをフィルタ処理して特定のスペースのみ表示したり、すべてのスペースを表示したりできます。
スペースのリソース・カタログでは、適切な権限を持つユーザーにのみ分析タスク・フローが表示されます。
管理者 - Administrator
ロールを持つユーザーは、すべての分析タスク・フローにアクセスできます。
モデレータ - スペース内では、Moderator
ロールを持つメンバーのみがそのスペースに固有のタスク・フローにアクセスできます。
タスク・フローがページに追加された後は、そのページへのアクセス権を持つ任意のユーザーがタスク・フローを表示できます。
この項の内容は次のとおりです。
分析タスク・フローをページに追加するプロセスは、他のタスク・フローの場合と同じです(詳細は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照)。唯一異なるのは、タスク・フローをリソース・カタログで見つけることができる点です。すべての分析タスク・フローは、「分析」フォルダの下に存在します。
注意: 分析タスク・フローをスペースに追加した場合、すべてのスペースではなく、そのスペースの情報が表示されます。 |
分析レポートのデフォルトを設定する場合は、ページ編集モードでレポート設定を編集します。編集モードで変更した内容は、ページ表示モードですべてのユーザーのデフォルト・レポート設定になります。たとえば、「分析」ページを編集し、「サマリー・メトリック」ページの「トラフィック」レポートの設定で、レポート・タイプを円グラフに、時間枠を今週に、それぞれ変更し、さらにディスカッション・フォーラムが表示されないように変更できます。これらの設定は、ユーザーが「分析」ページを表示した場合にデフォルトで適用されます。ユーザーはこの後、それぞれのニーズに合わせて必要に応じてこのレポートを編集できます。これは、ユーザーが共通に使用することがわかっている特定の設定が存在する場合またはグループ固有のページ上の特定の分析タスク・フロー・インスタンスをカスタマイズする場合に役に立ちます。
レポート設定を構成して、表示モードでユーザーが使用可能なコントロールを決定することもできます。ページ編集モードで、「レポート・プリファレンスの構成」アイコンをクリックして、「レポート設定」ポップアップを表示します。このポップアップで、次のレポート設定を表示するかどうかを指定できます。
チャート
「チャート形式」リストでは、レポートの色スキームを選択できます。
「チャート形式オプション」では、レポートの上部にチャート形式(棒、円、折れ線、表)を表示または非表示にできます。
データ選択
「レポート・サマリー」では、レポートの左側の「レポート・サマリー」セクションを表示または非表示にできます。
「メトリック・セレクタ」では、メトリック(「ヒット」、「ユーザー数(重複を除く)」など)のリストを表示または非表示にできます。
「表示オプション」(「ログイン」では使用不可)では、表示オプション(「スペース」、「ページ」、「ポートレット」など)のリストを表示または非表示にできます。
「選択ボタン」(「トラフィック」、「ログイン」、「スペース・トラフィック」、「スペース・レスポンス時間」、「検索メトリック」、「ドキュメント・メトリック」、「Wikiメトリック」、「ブログ・メトリック」、「ディスカッション・フォーラム・メトリック」では使用不可)では、「表示」リストの「指定」オプションおよびレポート上部の「選択」ボタンを表示または非表示にできます。
「追加オプション」(「トラフィック」、「ログイン」、「スペース・トラフィック」、「スペース・レスポンス時間」、「ポートレット・トラフィック」、「ポートレット・インスタンス・トラフィック」、「ポートレット・レスポンス時間」、「ポートレット・インスタンス・レスポンス時間」、「検索メトリック」、「ドキュメント・メトリック」、「Wikiメトリック」、「ブログ・メトリック」、「ディスカッション・フォーラム・メトリック」では使用不可)では、レポートの左側の「追加オプション」セクションを表示または非表示にできます。
フィルタリング
「時間枠フィルタ」では、レポートの左側の「時間枠」セクションを表示または非表示にできます。
「ユーザー・プロパティ・フィルタ」では、レポートの左側の「ユーザー・プロパティ」セクションを表示または非表示にできます。
「スペース・フィルタ」(「トラフィック」、「ログイン」、「検索メトリック」では使用不可)では、レポートの左側の「スペース」セクションを表示または非表示にできます。
グループ化
「グループ化基準オプション」では、レポートの左側の「グループ化オプション」セクションを表示または非表示にできます。
分析タスク・フローには、レポートの上部に表示オプション、レポートの左側に問合せオプションがあります。これらのオプションを使用してレポートに追加するメトリックやレポートの表示方法を変更することによって、ニーズに合わせてレポートをパーソナライズできます。大部分のオプションは、すべての分析タスク・フローで同じです。
レポート上部にあるレポートの表示オプションを使用して、レポートのタイプの選択、追加するメトリックのタイプの選択、および一部のタスク・フローでは表示する上/下範囲の制御を実行できます。
レポート・タイプ
レポートは、選択する表示オプションと問合せオプションに応じて、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフまたは表として表示できます。レポート・タイプを選択するには、対応するアイコンをクリックします。
表57-1に、様々な表示オプションと問合せオプションで使用可能なレポート・タイプを示します。この表には次の列があります。
選択したメトリックは、メトリックのリストで選択した1つまたは複数のメトリックを示します。
注意: 検索メトリック・タスク・フローとドキュメント・メトリック・タスク・フローは、それぞれのメトリックのみを表示します。メトリックを選択するリストは表示されません。 |
グループ化基準オプションは、レポートの左側の「グループ化オプション」で選択した、「選択なし」または選択可能ないずれかのオプションを示します。
棒、円、折れ線および表は、指定した選択でそのタイプのレポートを表示できるかどうかを示します。
表57-1 分析タスク・フローの表示オプション
選択したメトリック | グループ化基準オプション | バー | 円 | 折れ線 | 表 |
---|---|---|---|---|---|
単一メトリック |
「選択なし」 |
N |
N |
N |
Y |
単一メトリック |
「選択なし」 |
Y |
Y |
N |
Y |
単一メトリック |
「時間間隔」、「ユーザー・プロパティ」または「両方」* |
Y |
N |
Y |
Y |
複数メトリック |
「選択なし」 |
Y |
Y |
N |
Y |
複数メトリック |
「選択なし」 |
Y |
N |
Y |
Y |
複数メトリック |
「時間間隔」または「ユーザー・プロパティ」 |
Y |
N |
Y |
Y |
複数メトリック |
「時間間隔」または「ユーザー・プロパティ」 |
N |
N |
N |
Y |
複数メトリック |
「両方」* |
N |
N |
N |
Y |
* グループ化オプション「両方」は、ログイン・トラフィック・タスク・フローの場合のみ選択できます。
メトリック
レポートに追加するメトリックのタイプを選択できます。使用するタスク・フローに応じて、メトリック・オプションは異なります。
WebCenterトラフィック: 「スペース」、「ページ」、「ポートレット」、「ログイン」、「検索」、「Wiki」、「ブログ」、「ディスカッション・フォーラム」、「ドキュメント」
ページ・トラフィック: 「ヒット」、「ユーザー数(重複を除く)」
ログイン・メトリック: 「ログイン」、「ユーザー数(重複を除く)」
スペース・トラフィック: 「ヒット」、「ユーザー数(重複を除く)」、「訪問」
スペース・レスポンス時間: 「平均レスポンス時間」、「最小レスポンス時間」、「最大レスポンス時間」
ポートレット・トラフィック: 「ヒット」、「ユーザー数(重複を除く)」
ポートレット・インスタンス・トラフィック: 「ヒット」、「ユーザー数(重複を除く)」
ポートレット・レスポンス時間: 「平均レスポンス時間」、「最小レスポンス時間」、「最大レスポンス時間」
ポートレット・インスタンス・レスポンス時間: 「平均レスポンス時間」、「最小レスポンス時間」、「最大レスポンス時間」
検索メトリック: このタスク・フローは検索メトリックのみ表示するので、メトリックを選択するオプションは存在しません。
ドキュメント・メトリック: このタスク・フローはドキュメント・メトリックのみ表示するので、メトリックを選択するオプションは存在しません。
Wikiトラフィック: 「ビュー」、「ユーザー数(重複を除く)」
ブログ・トラフィック: 「ビュー」、「ユーザー数(重複を除く)」
ディスカッション・フォーラム・トラフィック: 「ビュー」、「ユーザー数(重複を除く)」
レポートに追加するメトリックを選択するには、レポート上部のリストからメトリックを選択します。
上位、下位またはカスタム範囲
一部のタスク・フローでは、レポートにメトリックの上位、下位、すべてまたはカスタム範囲のどれを表示するかを指定できます。これらのオプションを使用して、ポータルで最も人気のあるアイテムと最も人気のないアイテムを表示します。
レポートにメトリックの上位または下位を表示するには、レポート上部のリストで「上」または「下」を選択し、数を選択して範囲を定義します。
カスタム範囲を表示するには、レポート上部のリストで「指定」を選択し、「選択」をクリックします。
上/下オプションは、ページ、ポートレット・トラフィック、ポートレット・インスタンス・トラフィック、レスポンス時間、ポートレット・レスポンス時間、ポートレット・インスタンス・レスポンス時間で選択できます。
カスタム範囲オプションは、ページ、トラフィック、レスポンス時間、ポートレット・トラフィック、ポートレット・インスタンス・トラフィック、レスポンス時間、ポートレット・レスポンス時間、ポートレット・インスタンス・レスポンス時間、検索メトリック、ドキュメント・メトリック、Wikiメトリック、ブログ・メトリック、ディスカッション・フォーラム・メトリックで選択できます。
分析タスク・フローには、レポートの左側に次の問合せオプションがあります。
レポート・サマリー
レポートに表示することを選択した表示オプションと問合せオプションのサマリーを表示します。
時間枠
レポートに表示するメトリックの日付範囲を指定できます。「昨日」、「今日」、「今週」、「先週」、「今月」、「先月」、「過去3か月間」、「過去6か月間」、「今年」または「昨年」のいずれかのオプションを選択するか、固有の日付範囲を指定できます。
ユーザー・プロパティ
レポートをユーザー・プロパティでフィルタ処理できます。リストからプロパティを選択した後で、そのプロパティに含まれている必要がある値または含まれていてはいけない値を指定できます。これにより、フィルタ処理するプロパティに当てはまるメトリックのみがレポートに表示されます。
プロパティ: レポートをフィルタ処理するプロパティを選択します。選択できるのは、「市区町村」、「会社」、「国」、「部門」、「表示名」、「従業員ID」、「IMユーザー」、「マネージャ」、「電話番号」、「都道府県」、「番地」、「タイトル」または「郵便番号」です。
演算子: プロパティをフィルタ処理する方法を選択します。選択できるのは、「次を含む」または「次を含まない」です。
値: プロパティをフィルタ処理する値を選択します。
注意: ワイルドカード(たとえば、 |
追加オプション
レポート・データにホーム・スペースのページを追加できます。このオプションは、ページ・タスク・フロー(「ページ・トラフィック」レポート)で使用できます。
スペース
分析タスク・フローをホーム・スペースまたはビジネス・ロール・ページで表示する場合、レポートに追加するスペースを選択できます。分析タスク・フローを特定のスペース内で使用する場合は、そのスペースのメトリックのみが表示され、「スペース」オプションは使用できません(グレー表示)。
レポートに追加するスペースを指定するには、「スペース・フィルタ」アイコンをクリックして「スペースの指定」ポップアップを表示します。レポートに追加するスペースを選択します。複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながらクリックします。
このオプションは、トラフィック、ログイン・メトリックまたは検索メトリックの各タスク・フローでは使用できません。
グループ化オプション
レポートでメトリックをグループ化するオプションを選択できます。グループ化に使用できるのは、時間間隔(「時間」、「日」、「週」、「月」または「年」)またはユーザー・プロパティです。ログイン・タスク・フローでは両方を使用できます。
分析サービスのタスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、コンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図57-18)。
「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。
次の各項では、イベント・サービス・タスク・フローのプロパティと、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。
デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第57.3.2項「分析サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。ページとコンポーネントの結付けの詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。
「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。
「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。
「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。
注意: 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。 汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。 |
表57-2では、分析サービスのタスク・フローに固有のパラメータを説明しています。
表57-2 「分析」タスク・フローのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
Analytics Report Title |
分析データの上部に表示される表示タイトルを指定します。 注意:
|
Analytics Resource Id |
MDSでタスク・フロー・インスタンスのユーザー・カスタマイズ/アプリケーション・カスタマイズを格納するために使用するMDSドキュメントを指定します。 警告: この値は編集しないでください。 |
Application Name* |
分析データを表示するWebCenter Portalアプリケーションを指定します。Spacesの場合は常に 分析データベースには複数のアプリケーションからイベント・データを格納できるので、このパラメータはどのアプリケーションのデータを表示するのかを指定するために必要です。 省略した場合、タスク・フローは、サポートしているすべてのWebCenter Portalアプリケーションの分析データを表示します。 |
Max Data Points Per Series |
棒グラフまたは折れ線グラフに表示するデータ・ポイントの最大数を指定します。デフォルト値は25です。1から1000までの値が有効です。 注意: データ・ポイントの数を増やすと、レポートのレンダリングにかかる時間が長くなる可能性があります。 |