Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
|
前 |
次 |
タスク・フロー・エディタのシステム・ページで、アプリケーションの実行時のタスク・フローをカスタマイズして、すべてのインスタンスが影響を受けるようにカスタマイズできます。すべてのタスク・フローのインスタンスはアプリケーション・レベルで、または指定されたスペース内のインスタンスでのみ変更できます。
この章では、実行時タスク・フローのカスタマイズの詳細、およびアプリケーション全体あるいはスペース全体におけるタスク・フローのカスタマイズの手順について説明します。内容は次のとおりです。
関連項目: システム・ページの詳細は、第7.3項「システム・ページの使用」を参照してください。タスク・フローのカスタマイズは、Oracle JDeveloperを使用した設計時にも実行できます。その手順は、この章で説明する実行時の手順とは大きく異なります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のタスク・フローのカスタマイズに関する項を参照してください。 |
実行時のタスク・フローのカスタマイズでは、特定のタスク・フローの構成が現在のスコープ内にあるそのタスク・フローのインスタンスすべてに反映されるように実行できます。
タスク・フローのカスタマイズ機能は、タスク・フロー・エディタのシステム・ページでのみ使用できます。タスク・フロー・エディタのシステム・ページは、アプリケーション・レベルとスペース・レベルの両方で使用可能です。
目的のタスク・フローのインスタンスすべてをすべてのスペース(ホーム・スペースなど)にわたって変更するには、アプリケーションレベルのタスク・フロー・エディタのシステム・ページでタスク・フローをカスタマイズします。
特定のスペースに公開されたタスク・フロー・エディタのインスタンスのみを変更するには、スペースレベルのタスク・フロー・エディタのシステム・ページでタスク・フローをカスタマイズします。
注意: アプリケーション・レベルでタスク・フロー要素をカスタマイズする際に、別のユーザーが同じタスク・フロー要素をスペース・レベルでカスタマイズすると、スペース・レベルのカスタマイズがそのスペースで優先となります。 |
「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでは、どのシード済タスク・フローもカスタマイズできます(リソース・マネージャで作成したカスタム・タスク・フローはこの方法ではカスタマイズできません)。「タスク・フロー・エディタ」ページを編集し、任意のシード済タスク・フローをそれに追加します。タスク・フローを編集するには、ページ上のいずれかのタスク・フロー要素を選択して、選択した要素のプロパティを編集します。
「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでタスク・フローに実行した変更は、アプリケーションレベルのシステム・ページをカスタマイズすると、アプリケーション・レベルのタスク・フローのインスタンスすべてに影響し、スペースレベルのシステム・ページをカスタマイズすると、現在のスペースのスコープ内で影響します。
システム・ページには、アプリケーション・レベルとスペース・レベルの両方で、「デフォルトに戻す」機能が備わっており、これにより権限を持つユーザーはすべてのページのカスタマイズを削除してシステム・ページをデフォルトの状態に戻すことができます。「デフォルトに戻す」では、カスタマイズしたタスク・フローをデフォルトの状態には戻さないことに注意してください。タスク・フローのカスタマイズを削除するには、個別のコントロールの「タスク・フローのリセット」を使用できます(詳細は、第8.4項「タスク・フローのカスタマイズの削除」を参照してください)。
注意: 実行時に作成したタスク・フローへのカスタマイズ(リソース・マネージャで作成したもの)は、階層化されたカスタマイズではなくベース・ドキュメントの編集です。したがって、リセットできません。実行時に作成したタスク・フローをComposerで編集する場合、「保存」を明示的にクリックしなくても、編集内容は保存されます。 |
実行時のタスク・フローのカスタマイズは、ページ編集モードの「ソース」ビューで実行します。「ソース」ビューには、「タスク・フローの編集」リンクがタスク・フローを表示する領域の横に用意されています。このリンクをクリックすると、カスタマイズの手順を開始できます(図8-1)。
アクセスすると、異なるタスク・フロー要素をページ上で直接選択し、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを使用してその要素のプロパティを編集できます。この方法で実行したすべての変更は、カスタマイズを開始した場所に応じて、アプリケーション全体またはスペースのスコープ内のいずれかで、タスク・フローのすべてのインスタンスに反映されます。1つの要素に対する変更は、すべての同様の要素に影響を与えます。たとえば、ドキュメント・エクスプローラのタスク・フローでフォルダを選択してそのアイコンを変更すると、現在のスコープ内にあるすべてのドキュメント・エクスプローラのタスク・フローのすべてのフォルダのアイコンが影響を受けます。
この項では、アプリケーション・レベルにおける実行時タスク・フローのカスタマイズを実行する方法について説明します。
注意: アプリケーション・レベルでタスク・フロー要素をカスタマイズする際に、別のユーザーが同じタスク・フロー要素をスペース・レベルでカスタマイズすると、スペース・レベルのカスタマイズがそのスペースで優先となります。 |
アプリケーション全体の実行時タスク・フローのカスタマイズを実行する手順は次のとおりです。
「スペース管理」ページに移動し、「ページ」タブをクリックしてそのタブを前面に表示し、「システム・ページ」をクリックしてシステム・ページを表示します。
次のURLを使用して、この場所にアクセスできます。
http://host:port/webcenter/spaces/admin/systempages
タスク・フロー・エディタのシステム・ページの横にある「カスタマイズ」リンクをクリックしてページ編集モードで開きます(図8-2)。
対象のタスク・フローをアプリケーションレベルのタスク・フロー・エディタのシステム・ページに追加します。
「表示」メニューから、「ソース」を選択してページ・ソースを表示します(図8-3)。
カスタマイズするタスク・フローの横にある「タスク・フローの編集」リンクをクリックします(図8-4)。
表示される「タスク・フローの編集を確認」ダイアログで、「編集」をクリックします。
「ソース」ビューが編集中のタスク・フローのソース・コード階層にズームインします(図8-5)。
タスク・フローの要素を選択するには、ページ上でクリックします(図8-6)。
「selected_elementのプロパティの表示」をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます(図8-7)。
要素のプロパティに対して変更を実行します。
注意: 1つの要素に対する変更は、現在のスコープ内にあるタスク・フローのすべての要素に反映されます。たとえば、フォルダ名で使用されるフォントに対する変更は、選択したインスタンスだけでなくスコープ内のすべてのフォルダ名に反映されます。 |
「適用」をクリックして変更内容の影響を確認します。「OK」をクリックして変更内容を保存し、ダイアログを終了します。
現在のスコープ内でカスタマイズしたタスク・フローのすべてのインスタンスが、カスタマイズした内容でレンダリングされます。
「保存」、「閉じる」の順にクリックして、Composerを終了します。
この項では、スペース・レベルでのタスク・フローのカスタマイズを実行する方法について説明します。
注意: アプリケーション・レベルでタスク・フロー要素をカスタマイズする際に、別のユーザーが同じタスク・フロー要素をスペース・レベルでカスタマイズすると、スペース・レベルのカスタマイズがそのスペースで優先となります。 |
タスク・フロー・エディタのシステム・ページを使用したスペース全体のタスク・フローのカスタマイズを実行する手順は次のとおりです。
スペース管理の設定で「ページ」ページに移動し、「システム・ページ」サブページをクリックします。
次のURLを使用して、この場所にアクセスできます。
http://host:port/webcenter/spaces/spaceName
/admin/systempages
タスク・フロー・エディタのシステム・ページの横にある「カスタマイズ」リンクをクリックしてページ編集モードで開きます(図8-8)。
対象のタスク・フローをスペースレベルのタスク・フロー・エディタのシステム・ページに追加します。
「表示」メニューから、「ソース」を選択してページ・ソースを表示します(図8-9)。
カスタマイズするタスク・フローの横にある「タスク・フローの編集」リンクをクリックします(図8-10)。
表示される「タスク・フローの編集を確認」ダイアログで、「編集」をクリックします。
「ソース」ビューが編集中のタスク・フローのソース・コード階層にズームインします(図8-11)。
タスク・フローの要素を選択するには、ページ上でクリックします。
「selected_elementのプロパティの表示」をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます(図8-12)。
要素のプロパティに対して変更を実行します。
注意: 1つの要素に対する変更は、現在のスコープ内にあるタスク・フローのすべての要素に反映されます。たとえば、ボタンに使用されるフォントの変更は、選択したインスタンスだけではなく、スコープ内で選択したタスク・フローのすべてのインスタンスのボタンに反映されます。 |
「適用」をクリックして変更内容の影響を確認します。「OK」をクリックして変更内容を保存し、ダイアログを終了します。
現在のスコープ内でカスタマイズしたタスク・フローのすべてのインスタンスが、カスタマイズした内容でレンダリングされます。
「保存」、「閉じる」の順にクリックして、Composerを終了します。
「タスク・フローのリセット」機能を使用して、シード済タスク・フローからカスタマイズを削除します。
注意: 「タスク・フローのリセット」は、実行時に作成したタスク・フローに適用されません。つまり、リソース・マネージャで作成したタスク・フローには適用されません。リソース・マネージャで作成したタスク・フローへの変更は、階層化されたカスタマイズではなく、ベースの編集です。したがって、「タスク・フローのリセット」をクリックしても、削除するカスタマイズの階層はありません。 |
アプリケーション・レベルまたはスペース・レベルで実行したタスク・フローのカスタマイズを削除する手順は次のとおりです。
アプリケーション・レベルまたはスペース・レベルで「システム・ページ」サブページに移動します。
アプリケーションの「システム・ページ」のサブページに移動するには、次のURLを使用します。
http://host:port/webcenter/spaces/admin/systempages
スペースの「システム・ページ」のサブページに移動するには、次のURLを使用します。
http://host:port/webcenter/spaces/spaceName
/admin/systempages
タスク・フロー・エディタのシステム・ページの横にある「カスタマイズ」リンクをクリックしてページ編集モードで開きます(図8-13)。
「ソース」ビューで、カスタマイズしたタスク・フローを選択し、「タスク・フローのリセット」をクリックします(図8-14)。