ステップ2: 管理サーバーの作成、SSL証明書の生成および管理対象サーバーのクローニング

このステップでは、図にhost1と示されていたマシンで、Endeca Serverアプリケーションを含むWebLogicドメインをデプロイし、管理サーバーを起動して、ここでSSL証明書を生成し、さらに3つの管理対象サーバーを作成します。

ここでは、3つすべてのマシンで必要なソフトウェアがすでにインストールされているものの、WebLogic Serverはまだ起動されていないことを前提としています。

管理サーバーを作成するには、そこでEndeca ServerのSSL証明書を生成し、管理対象サーバーを作成して、次を実行します。

  1. Endeca Server用のWebLogicドメインを作成します。

    「Endeca Server用のWebLogicドメインの作成」を参照してください。

    この手順では、WebLogicドメインendeca_server_domainが作成済であることを前提としています。このドメインを作成すると、現在そこに構成されている唯一のマシンが管理サーバーとなります。

  2. 管理サーバーを起動します。host1で、$DOMAIN_HOME/<domain_name>/binに移動し、次を実行します。
    startWebLogic.sh
  3. 管理サーバーでEndeca ServerのSSL証明書を生成します。「SSL証明書の作成」を参照してください。

    このステップは、SSLを使用してセキュア・モードでEndeca Serverをインストールした場合にのみ必要となります(この手順およびこれ以降の手順は、このようにインストールされていることが前提となっています。)

    注意: 以前単一マシンにEndeca Serverソフトウェアをインストールした場合は、Endeca Server Javaアプリケーションは管理サーバーにデプロイされている可能性があります。これは単一マシンのデプロイメントでは有効な構成です。ただし、Endeca Serverクラスタ・デプロイメントでは、最初に管理サーバーでEndeca Server Javaアプリケーションを起動してそのSSL証明書を生成しても、最終的にはEndeca Serverは、管理対象サーバーのみで起動する必要があります。これは、Endeca Serverクラスタのデプロイメント手順全体の最終ステップで明らかになります。
  4. 最初の管理対象サーバーを作成します。
    1. 管理コンソール(http://host1:7001/console)にアクセスします。
    2. 「ロックして編集」を選択します。
    3. 「環境」「サーバー」に移動し、「管理サーバー」を選択します。

      「クローンの作成」オプションがアクティブ化されます。



    4. 「クローンの作成」をクリックします。

      次のウィンドウが開かれます。

    5. 「サーバー名」(これは管理対象サーバー名です)をManaged-1に変更します。
    6. 「サーバー・リスニング・ポート」を7003に変更し、その他のフィールドは変更せずに、「OK」をクリックします。

      Managed-1というサーバーが作成されますが、その「SSLリスニング・ポート」は有効化および指定する必要があります。

    7. 編集するため「Managed-1」をクリックし、編集画面で「SSLリスニング・ポートの有効化」を選択して、「SSLリスニング・ポート」を7004に変更し、その他のオプションは変更せずに「保存」をクリックします。
    続行してあと2つの管理対象サーバーを作成します。
  5. Managed-2を作成します。「環境」「サーバー」に移動し、「Managed-1」をクリックして「クローンの作成」を選択します。
  6. サーバー名をManaged-2に変更し、その「リスニング・ポート」を7003に変更します。
  7. このサーバーの編集画面で、その「SSLリスニング・ポート」がすでに有効化され、7004としてリストされていることを確認します。
  8. 変更内容を保存します。
  9. ステップ5から8を繰り返し、Managed-3を作成して、名前をManaged-3に変更し、ポートはManaged-1およびManaged-2と同じにします。
    重要: Endeca Serverクラスタを機能させるには、3つすべての管理対象サーバーのポートが同じである必要があります。さらに、管理対象サーバーの1つが管理サーバーとマシンを共有する場合(この手順で使用されている例の図のとおり)、管理サーバーのポート(7001、7002)は、管理対象サーバーのポート(7003、7004)とは別にする必要があります。

結果として、host1にセキュアにインストールされたEndeca ServerのWebLogicドメインが作成され、ここに1つの管理サーバーと3つの管理対象サーバーの計4つのサーバーが構成されます。管理対象サーバーの1つ、Managed-1は、管理サーバー(host1)と同じマシンで実行されるように構成されます。管理サーバーがhost1で実行される一方で、管理対象サーバーは作成されてはいるものの、まだ実行されていないことにも注意してください。

次のステップでは、pack.*およびunpack.*スクリプトを使用したこの構成に基づくWebLogic Serverテンプレートの作成、および3つの管理対象サーバーのうちの2つ、host2host3でのこのテンプレートのデプロイを行います。(host1ではドメイン・テンプレートの解凍を行う必要はありません。これは、ここにはすでにこのWebLogicドメインの構成が含まれているためです。)