Oracle Identity Managerのすべてのカスタマイズは、次のタイプのユーティリティを使用して管理されます。
デプロイおよびアンデプロイ・ユーティリティ: デプロイおよびアンデプロイ目的に、次のタイプのユーティリティを使用できます。
データベース固有のユーティリティ: これらは、Oracle Identity Managerのユーティリティであり、入力カスタマイズを使用して、関連するデータベース表に挿入することができます。たとえば、プラグイン登録ユーティリティは、プラグイン・パックを使用して、Oracle Identity Managerデータベースのプラグイン表に挿入します。プラグイン登録ユーティリティの詳細は、「プラグインの開発」を参照してください。
SOA ANTベースのユーティリティ: SOAコンポジットまたは承認ワークフローのデプロイまたはアンデプロイのためのSOA SuiteからのANTベースのユーティリティがいくつかあります。SOA ANTベースのユーティリティの詳細は、SOAのドキュメントを参照してください。
OPSSポリシー移行ツール: このツールは、高度な認可カスタマイズに基づいて変更したOracle Identity Manager認可OESポリシーの移行に使用されます。
Oracle Enterprise Manager: Enterprise Manager (EM)は、Fusion Middlewareの診断および監視アプリケーションです。EMを使用して、メタデータ・ストア(MDS)のカスタマイズおよびSOAコンポジットまたは承認ワークフローをデプロイまたはアンデプロイできます。
EMを使用して、データをMDSに挿入できます。たとえば、EMを使用して、MDSにLDAP同期ユーザー属性マッピングXMLを挿入できます。MDS間でのメタデータ・ファイルのエクスポートおよびインポートの詳細は、「カスタマイズのデプロイおよびアンデプロイ」を参照してください。
IDE: Jdeveloperなどの統合開発環境(IDE)では、SOAコンポジットまたは承認ワークフローのデプロイ方法を提供します。
テストから本番へのユーティリティ: これは、あるOracle Identity Managerデプロイメントから他のデプロイメントへのカスタマイズの移行に使用されるユーティリティのことです。たとえば、テスト環境でOracle Identity Managerをカスタマイズしてから、カスタマイズを本番環境へ移行できます。これは、「構成およびカスタマイズの移行」に説明されているように、デプロイメント・マネージャを使用して行われます。
テストから本番へのユーティリティの他の例は、サンドボックスで、あるデプロイメントから他のデプロイメントへのUIカスタマイズの移行に使用されます。サンドボックスの詳細は、「サンドボックスの管理」を参照してください。
表36-1は、デプロイ/アンデプロイ・ユーティリティおよびテストから本番へのユーティリティを介して移行できるOracle Identity Managerアーティファクトを示しています。
表36-1 Oracle Identity Managerアーティファクトおよびユーティリティのタイプ
| コンポーネント | デプロイ/アンデプロイ用のアーティファクト | テストから本番およびデプロイ/アンデプロイ用のアーティファクト |
|---|---|---|
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アイデンティティ管理 |
エンタープライズ・ロール |
権限 |
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ロール・カテゴリ |
カタログ項目 |
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組織 |
(Oracle Identity Managerプラグインとしての)スケジュール済タスク |
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アクセス・ポリシー |
SOAコンポジット(ワークフロー) |
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リクエスト・プロファイル |
汎用テクノロジ・コネクタ(GTC)プロバイダ |
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参照コード |
(Oracle Identity Managerプラグインとしての)イベント・ハンドラ |
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アテステーション・プロセス |
リソース・バンドル |
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OESポリシー |
Oracle Identity Managerプラグイン |
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ユーザー、ロール、組織、カタログおよびリソースのユーザー定義フィールド(UDF) |
プロビジョニング・カスタマイズ(JARファイル) |
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スケジュール済ジョブ |
(Oracle Identity Managerプラグインとしての)通知イベント |
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ITリソース・タイプ |
コールバック・ポリシー |
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ITリソース |
UIカスタマイズ |
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アプリケーション・インスタンス |
サード・パーティのJARファイル |
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リソース・オブジェクト |
カスタムJAASログイン・モジュール |
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プロセス・フォーム |
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リコンシリエーション・プロファイル |
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プロビジョニング・ワークフローおよびプロセス・タスク・アダプタ |
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データ・オブジェクト定義 |
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ルール |
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OBRルール |
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通知テンプレート |
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エラー・コード |
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システム・プロパティ |
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電子メール定義 |
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UMSベースの通知(Oracle Identity Managerアーティファクト) |
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UMSベースの通知(EMアーティファクト) |
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パスワード・ポリシー |
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GTC |
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承認ポリシー |
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アダプタ |
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Webサービス・セキュリティ構成 |
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Oracle Identity Managerサーバー上のコネクタからのアーティファクト |
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Remote Managerのアーティファクト |
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コネクタと関連付けられているスクリプト/実行可能ファイル |
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OIMConfig.xmlへの変更 |
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診断フレームワークに追加されたカスタム診断テスト |
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レポート |
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Oracle Identity ManagerのHTTPS構成 |
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|
CSFファイルのエントリ |
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Oracle Identity ManagerおよびRemote Manager間でのSSL構成 |
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セキュアなcookie |
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LDAP同期 |
OVDアダプタ |
LDAPコンテナ・ルール |
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idmConfigTool.shによるOracle Identity Manager、OVDおよびLDAPでの構成 |
LDAPリコンシリエーション・プロファイル |
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LDAP属性マッピング |
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Webアクセス管理 |
LDAP同期のすべてのアーティファクト |
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idmConfigTool.shによって行われる構成 |
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Oracle Identity Manager WLS/WAS層 - IAプロバイダおよびその他の構成 |
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Identity Analytics/Compliance |
Oracle Identity Managerのストアド・プロシージャ変更 |
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OIA構成 - Oracle Identity Manager JARファイル、XMLファイル変更、プロビジョニング・サーバー接続 |
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職務の分離(SoD) |
カタログ項目 |
SIL構成 |
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SIL登録アーティファクト |
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SILプロバイダ - JAR |
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SILプロバイダ - XML |