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Oracle® Fusion Middleware Oracle Help開発者ガイド
11gリリース2 (11.1.2.4.0)
B71911-02
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1 Oracle Helpの紹介

この章では、Oracle HelpテクノロジであるOracle Help for JavaおよびOracle Help for the Webの概要について説明します。また、Javaベース環境のアプリケーションおよびWebアプリケーションのHTMLベースのヘルプシステムを開発し、表示する方法の概要についても説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 Oracle Helpについて

Oracle Helpテクノロジは、Oracle Help for JavaとOracle Help for the Webの2つのカテゴリに分けられます。作成者は、Oracle Help for Java (OHJ)を使用するJava環境とOracle Help for the Webを使用するWeb環境の両方で、変更なしで表示可能な1つのヘルプ・システムを作成できます。または、Oracle Help for Javaのみを使用してJava環境用アプリケーションのヘルプを作成し、Oracle Help for the Webのみを使用してWeb環境用アプリケーションのヘルプを作成することもできます。Oracle Help for the Webには、Oracle Help for the WebとOracle Help for the Web-UIXの2つのバージョンがあります。

このガイドでは、説明内容がOracle Help for JavaとOracle Help for the Webの両方に該当する場合は、Oracle Helpと表記します。説明内容がOracle Help for Javaにのみ該当する場合は、OHJと表記します。OHWは、説明内容がOracle Help for the Webにのみ該当する場合に使用します。

1.2 Oracle Help for Java

Oracle Help for Javaは、HTMLに基づくヘルプ・コンテンツをJava環境で開発して表示するためのJavaコンポーネント、Java API、ファイル形式の仕様のセットです。OHJは、基本的にJavaアプリケーションでヘルプを表示するように設計されていますが、Java環境で使用するスタンドアロン・ドキュメント・ビューアとして実装することもできます。

Oracle Help for Java Developer's Kit (OHJDK)には、OHJテクノロジとともにJavaアプレットおよびアプリケーションの状況依存ヘルプを開発するためのツールとドキュメントが含まれています。これに含まれる内容は、次のとおりです。

OHJ機能の詳細は、第2章「Oracle Help for Javaユーザー・インタフェース」を参照してください。

1.3 Oracle Help for the Web

Oracle Help for the Webは、Web環境にHTMLベースのヘルプ・コンテンツを配信します。Oracle Help for the Webは、その充実したインタフェースから、Oracle Help for the Web – Rich Client (OHW-RC)とも呼ばれます。これは、Java Server Faces (JSF)テクノロジに基づいたOracle Application Developer Framework (ADF)を使用して、オラクル社のBrowser Look And Feel Plus (BLAF+)の動作およびガイドラインに準拠したユーザー・インタフェースを構築します。

Oracle Help for the Webは、次のような様々な状況で使用できます。

Oracle Help for the Webに含まれる内容は、次のとおりです。

1.4 Oracle JDeveloperのOracle Help

JDeveloperには、内部のJDeveloperヘルプ・システム自体に使用するものに加えて、Oracle Help for Javaランタイム・ライブラリが含まれているため、JDeveloperを使用してJavaアプリケーションを開発している場合は、Javaヘルプ・システム・テクノロジとしてOHJを簡単に組み込むことができます。詳細は、第12章「Oracle Help for Java Developer's Kitの紹介」を参照してください。

JDeveloperには、Oracle Help for the Webは含まれていません。これを含む完全なOracle Help for Java開発キットは、Oracle Technology Network (OTN)で入手できます。

1.5 Oracle Helpのライセンスおよびサポート

お客様とソフトウェア・コミュニティへのサービスの一環として、オラクル社ではOracle Helpのソフトウェアとサポートを無償で提供しています。Oracle Helpソフトウェアには、Oracle Help for JavaおよびOracle Help for the Webが含まれます。

Oracle Helpは無料で提供され、ご自身のアプリケーションのヘルプ・システムとして再配布できます。詳細は、このリリースのライセンス情報を参照してください。

ご質問は、Oracle Technology NetworkのOracle Help Technologies Forumに投稿してください。