Oracle® Fusion Middleware Oracle Team Productivity Centerユーザーズ・ガイド 11g リリース2(11.1.2.4.0) B66155-04 |
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この章では、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでのユーザー、チームおよびリポジトリの管理方法について説明します。
この章には、次の項があります。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、一定の管理が初期設定時に、および継続的にも必要です。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターの管理は、リポジトリ、ユーザー、チームおよびロールの4つの領域に関する管理で構成されています。
リポジトリには、製品の問題、機能およびその他の要素をそのライフサイクル全体で追跡、管理およびフォローアップするためにチームが使用する情報が格納されます。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターに追加したリポジトリは、チーム・メンバーが使用できるようにする必要があります。チーム・メンバーがこれらのリポジトリの情報にアクセスして相互作用できる方法は、リポジトリとその情報の性質(バグ追跡データベースやタスク・リポジトリなど)と、各個人ユーザーまたはそのユーザーが属するチームに割り当てられている権限の2つの状況によって決まります。
新しいユーザーを追加した場合は、そのユーザーにチーム・プロダクティビティ・センターの様々なコンテンツ要素を変更できる権限を割り当てたり、そのユーザーを1つ以上のチームに割り当てます。チームに割り当てられたユーザーは、チーム・プロダクティビティ・センターのコンテンツの様々な側面を変更する機能をまとめてグループ化したメカニズムであるロールを取得します。個々のロールは、個人単位で変更することも、組織のニーズを処理する特定の権限が付与された新しいロールを作成して変更することもできます。
組織で使用するリポジトリを管理することによって、製品のライフサイクルを通じて使用する機能、バグ、進行状況およびその他の追跡メカニズムのレコードに、ユーザーおよびチームがアクセスできるようになります。これらのリポジトリには、開発時に個々の問題を追跡する作業アイテムが格納されます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでリポジトリを使用できるようにするには、最初にネットワーク上のリポジトリにアクセスできる必要があり、次にそのリポジトリとユーザーをリンクするOracleチーム・プロダクティビティ・センター・コネクタをインストールする必要があります。
リポジトリへのコネクタのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Team Productivity Center Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
管理者は通常、次のタスクを実行します。
ユーザーおよびチームが作業アイテムにアクセスできるように、リポジトリをチーム・プロダクティビティ・センターに接続します。詳細は、第3.2項「Oracleチーム・プロダクティビティ・センターへのリポジトリの追加」を参照してください。
チームおよびユーザーへのリポジトリ(Subversionなどのソース管理ソフトウェアで使用するバージョニング・リポジトリを含む)の割当て。詳細は、第3.3項「Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでのリポジトリの有効化」を参照してください。
製品の成熟度に従ってユーザーを作成し、チームを管理します。詳細は、第3.4項「ユーザー、チームおよびロールの使用」を参照してください。
ユーザーおよびチームに割り当てたロールを管理し、適切なチーム・メンバーに、アクセスするリポジトリの適切な要素を変更する機能が付与されていることを確認します。詳細は、第3.4項「ユーザー、チームおよびロールの使用」を参照してください。
これらのタスクにはおおまかな順序がありますが(つまり、リポジトリを追加し、有効にしてから、それらのリポジトリにユーザーおよびチームを割り当てる必要があるなど)、多くの場合、製品の成熟度やチーム・メンバーシップ変更に従って、様々な時期にこれらのタスクに戻って作業を実行します。
チーム・プロダクティビティ・センターでは、権限によって、新しいユーザーやチームの作成に対する制御を定義します。各ユーザーには様々な権限を付与でき、そのユーザーが属するチームに関係なく適用されます。各権限は次のとおりです。
新規チームの作成: この権限が付与されたユーザーは、新しいチームを作成できます。ユーザーは自分自身も新しいチームのメンバーとして追加しないと、この管理ダイアログを終了した後、作成したチームを編集できなくなります。
ユーザー・アカウントの作成: このユーザーは、新しいユーザー・アカウントを作成できます。この新しいユーザー・アカウントは、この管理ダイアログを終了した後は編集できません。それ以降もユーザーを編集できるのは管理者のみです。
管理者: 「管理者」権限のあるユーザーは、チーム・プロダクティビティ・センターのすべての機能を使用できます。ユーザーの編集、リポジトリの追加/編集およびチーム・メンバーのロールの変更を実行できるのは管理者のみです。
ロールは、作業アイテム、問合せ、タグ、ドキュメントなどのチーム・プロダクティビティ・センターの要素を変更する権限をユーザーに付与するために、チーム・プロダクティビティ・センターで使用するメカニズムです。すべてのユーザーには、デフォルトで定義されているロールまたは管理者が定義したロールがあり、各ユーザーのロールには、そのユーザーに付与される機能と権限が定義されています。デフォルトでは、チーム・プロダクティビティ・センターには、次の3つのロールが含まれています。
「チーム・メンバー」は、作業アイテムにアクセスして編集したり、各自が使用する問合せ、タグおよびドキュメントを作成して管理することもできます。
「チーム管理者」にもこれらの権限がありますが、さらにチームのメンバーすべてが使用する問合せ、タグ、ドキュメントおよびソースを作成して管理できます。
「グループ管理者」にもこれらすべての権限がありますが、チームとそのチーム内に含まれる子チームの問合せ、タグ、ドキュメントおよびソースを作成して管理することもできます。
管理者は、これらのデフォルトのロールおよび権限を受け入れることも、ロールごとに選択されている権限を変更して調整することもできます。また、管理者は、「チーム管理」ダイアログの「ロール」タブにある使用可能なリストから権限を選択して、様々な組合せで新しいロールを作成することもできます。
チーム・プロダクティビティ・センターへのリポジトリの追加は通常、リポジトリごとに1度のみですが、重要な管理タスクです。リポジトリの追加によって、チーム・メンバーは、特定のリポジトリのアーティファクトである作業アイテムにアクセスできるようになります。チーム管理者はリポジトリをチーム・プロダクティビティ・センターのチームの実装に追加し、個々のチーム・メンバーは製品開発ライフサイクルの一環として作業アイテムを確認、追跡および編集するときにこれらのリポジトリにアクセスします。
リポジトリを追加する際の重要な前提条件の1つとして、ユーザー(任意のチーム・プロダクティビティ・センター管理者)はそのリポジトリに対するコネクタをチーム・プロダクティビティ・センター・サーバーにインストールしておく必要があります。コネクタは、Oracle Technology Networkからダウンロードして入手できるチーム・プロダクティビティ・センターのインストール・ツールを使用してインストールします。これは、チーム・プロダクティビティ・センター・ユーザーが「ヘルプ」→「更新の確認」からダウンロードするコネクタ拡張機能とは異なることに注意してください。該当するコネクタがチーム・プロダクティビティ・センターのインストール・ツールを使用してリポジトリにJDeveloper拡張機能としてインストールされている場合、ユーザー(任意の管理者)はそのリポジトリをチーム・プロダクティビティ・センターに追加するのみで済みます。
リポジトリへのコネクタのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Team Productivity Center Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
リポジトリを追加する前に、サーバー名やURL、ポート番号、認証資格証明(名前やパスワードなど)、追加するリポジトリへの接続に必要な他のデータなど、必要なすべての接続情報があることを確認してください。
チーム・プロダクティビティ・センターにリポジトリを追加する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」→「リポジトリ」タブの順に選択します。
「リポジトリ・サーバー」領域で、緑色の「+」アイコンをクリックします。
「コネクタ」ドロップダウンから、追加するリポジトリに対して適切なコネクタを選択します。選択できるコネクタは、インストールしたコネクタによって異なります。
名前と説明を入力します。これは、特定のチームで使用可能なリポジトリのリストに表示される名前です。
リポジトリ・サーバーのフィールドに、リポジトリのローカルの別名と説明を入力します。
名前/値ペアのセットであるリポジトリ・パラメータを入力します。これらは、リポジトリにアクセスするためにコネクタで必要なデータによって異なります。Atlassian JIRA ®などの一部のコネクタでは、「名前」フィールドはサーバーURLで、「値」フィールドは、このリポジトリを提供するJIRAサーバーのURLである必要があります。他のコネクタでは、追加の名前の入力が必要になる場合があります。このリポジトリの追加時に入力する必要がある特定のデータの詳細は、コネクタ作成者に問い合せるか、コネクタのオンライン・ヘルプを確認してください。いずれの場合も、コネクタがインストールされるとパラメータ名が指定されるため、管理者が入力する必要があるのは、名前のパラメータに対する値のみです。
新しく作成したリポジトリをチームで使用できるようにするには、そのリポジトリをチームに割り当てる必要があることにも注意してください。詳細は、第3.3項「Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでのリポジトリの有効化」を参照してください。
リポジトリを削除する前に、今後のある時点でシステムにそのリポジトリを再度追加することが必要になることに備えて、様々なURLとそれに関連付けられているパラメータを書き留めてください。
チームが使用しているリポジトリは削除できないことに注意してください。これによって、チームのリポジトリとの関連付けの削除が防止されます。
リポジトリを削除する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」→「リポジトリ」の順に選択します。
削除するリポジトリをクリックします。
赤色の「X」ボタンをクリックします。
リポジトリとその関連付けがチームから削除されます。
追加したリポジトリは、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターのユーザーとチームが使用できるようにする必要があります。これによって、追加したリポジトリの作業アイテムにチームとユーザーがアクセスできるようになります。さらに、バージョニング・リポジトリを作成すると、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターの「リポジトリ」タブを介して選択したソース管理システムにすばやくアクセスする方法をチーム・メンバーに提供できます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターは、JDeveloperユーザーを外部リポジトリにリンクします。これらのリポジトリには、欠陥追跡データベース、カスタマ・リクエスト・ツール、およびバージョニング・システムなどのその他のデータのコレクションが含まれている場合があります。
管理者は、チーム・プロダクティビティ・センターにリポジトリを追加できます。そのためには、特定のリポジトリに対するOracleチーム・プロダクティビティ・センター・コネクタをOracleチーム・プロダクティビティ・センターのサーバーに事前にインストールしておく必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Team Productivity Center Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
リポジトリに関連する管理タスクは通常、「チーム管理」ダイアログから開始します。
「チーム管理」ダイアログの「リポジトリ」タブにアクセスする手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」→「チーム管理」→「リポジトリ」
「チーム管理」ダイアログを使用すると、インストールされているコネクタに基づいてリポジトリを追加、削除および変更できます。チームが世界中に分散しているのが通常の状況では、同じリポジトリを指し示す異なるサーバーを追加すると便利な場合があります。組織の複数のブランチにローカル・サーバーを追加することで、組織のパフォーマンスおよび効率を上げることができます。
チーム管理者がリポジトリを設定した後、管理権限のあるユーザーは、チームが使用するリポジトリを選択できます。
チームが使用するリポジトリを選択する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」→「チーム管理」→「チーム」→「チーム・リポジトリ」
さらに、チーム・プロダクティビティ・センター・ユーザーは、チームが使用するリポジトリに対するコネクタをダウンロードしていることを確認する必要があります。これらは、「ヘルプ」→「更新の確認」からダウンロードできます。
チーム管理者は、インストールされているコネクタに基づいてリポジトリを追加できます。チームが世界中に分散しているのが通常の状況では、同じリポジトリを指し示す異なるサーバーを追加すると便利な場合があります。組織の複数のブランチにローカル・サーバーを追加することで、組織のパフォーマンスおよび効率を上げることができます。
リポジトリに関連するほとんどの管理タスクは、「チーム管理」ダイアログから開始します。このダイアログにアクセスするには、「チーム・ナビゲータ」→「チーム管理」→「リポジトリ」の順に選択します。「チーム管理」ダイアログを使用すると、リポジトリを追加、削除および変更できます。
多数のリポジトリが存在する場合は、「チーム管理」メニューのクイック・フィルタ機能を使用して表示されるリポジトリを絞り込むことで、適切なリポジトリをすばやく簡単に識別できます。
クイック・フィルタ機能を使用してリポジトリを検索する手順は、次のとおりです。
「チーム管理」ダイアログの「リポジトリ」タブをクリックします。
「リポジトリ」列の上部にある「フィルタ」フィールドに、リポジトリの名前の最初の数文字を入力します。
JDeveloperによって、入力した文字を名前に含むすべてのリポジトリがリスト表示されます。
各文字を入力するたびに、フィルタによってプログレッシブに検索されます。フィルタでは大/小文字が区別されないため、小文字で入力でき、JDeveloperでは大/小文字に関係なくリポジトリ名が表示されます。
リポジトリを割り当てるには、インストールされているコネクタに基づいて使用可能なリポジトリのリストからリポジトリを選択します。チーム管理者はリポジトリをチーム・プロダクティビティ・センターのチームの実装に追加し、個々のチーム・メンバーは製品開発ライフサイクルの一環として作業アイテムを確認、追跡および変更するときにこれらのリポジトリにアクセスします。
このチームがアクセスできるリポジトリを決定する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」→「チーム管理」→「チーム」→「チーム・リポジトリ」タブ
これによって、チーム・プロダクティビティ・センターのインストールで使用可能なすべてのリポジトリのリストが表示されます。一部のリポジトリでは、パラメータ(URLやポート番号など)の入力が必要になる場合があります。
チームによるリポジトリのアクセスを有効または無効にする手順は、次のとおりです。
新しいチームがリポジトリにアクセスできるようにするには、各リポジトリの横にあるボックスを選択します。
チームがリポジトリにアクセスできないようにするには、選択を解除します。
すべてのボックスを設定または設定解除するには、最も上にあるボックス(「名前」フィールドの横)をクリックします。
バージョニング・リポジトリを作成すると、「リポジトリ」タブを介してバージョニング・システムにすばやく移動する方法がチームに提供されます。
バージョニング・リポジトリを作成する手順は、次のとおりです。
「チーム管理」→「リポジトリ」の順に選択します。
緑色の「+」記号をクリックして、新しいリポジトリを作成します。
注意: 特定のバージョン・コントロール・システムに対する既存リポジトリが存在しないことを確認するために、「リポジトリ」ノードの横にある「+」記号をクリックします。これによって、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターで現在使用できる、使用可能バージョン・コントロール・リポジトリのリストが表示されます。同じバージョン・コントロール・システムに新しいリポジトリを作成する必要がある場合は、リポジトリに新しい名前を指定できます。 |
「コネクタ」ドロップダウンをクリックし、該当のバージョン・コントロール・システムに対するコネクタを選択します。
「名前」フィールドに、作成するリポジトリの名前を入力します。これが、すでにリポジトリがあるバージョン・コントロール・システムに対する新しいリポジトリ(プロジェクトの異なるブランチやバージョンに対するリポジトリなど)の場合は、簡単に識別できる名前にしてください。
「説明」フィールドに、作成するバージョニング・リポジトリの説明を入力します。
「OK」をクリックします。
バージョニング・リポジトリを作成した後は、「チーム管理」ダイアログの「チーム」タブから、そのリポジトリにアクセスできるチームを制御できます。
バージョニング・リポジトリに対するアクセス権をチームに付与する手順は、次のとおりです。
「チーム管理」→「リポジトリ」→「チーム・リポジトリ」タブの順に選択します。
ダイアログの左ペインにあるチーム・リストをスクロールして、新しいリポジトリへのアクセス権を付与するチームを検索します。
ダイアログの右ペインにあるリポジトリ・リストをスクロールして、選択したチームに対して使用可能にするリポジトリを検索します。
選択したチームに対してアクセス可能にするリポジトリの横にあるボックスをそれぞれ選択します。
「OK」をクリックします。
各チームは個々に選択する必要がありますが、そのチームに対して適切なすべてのリポジトリは、該当するすべてのリポジトリを選択して「OK」をクリックすることにより、1回の操作で指定できます。
管理者のジョブの主要部分はチーム・メンバーの管理に関係します。つまり、ユーザー・アカウントを保守し、ユーザーを適切なチームに保持し、すべてのユーザーに各自のジョブの実行に必要な機能が付与されていることを確認します。これは、製品の成熟度に従って新しいメンバーが製品開発グループに参加する動的環境では特に重要です。チーム・プロダクティビティ・センターの管理では、ユーザーの追加と削除、ユーザー情報の変更、およびチームの管理に対して様々な方法が提供されます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、ロールを使用して各チーム・メンバーの機能を定義します。管理者は、機能の一意の組合せが含まれたロールを定義し、組織のニーズに基づいて個々のメンバーにそれぞれのロールを割り当てることができます。各ロールには権限の独自の組合せがあり、これによって、Oracleチーム・プロダクティビティ・センター内の様々な要素(問合せ、タグ、ドキュメントなど)の作成および変更をチーム・メンバーに対して許可できます。
ロールの管理の詳細は、第3.4.7項「チーム・メンバー・ロールの設定方法および変更方法」を参照してください。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者が実行する継続的なタスクの1つは、チーム・メンバー用のアカウントを作成することです。これには、チームに参加した個人を追加することに加え、チーム・プロダクティビティ・センターの様々な機能に対するアクセス権がチーム・メンバーに適切に付与されていることを確認する作業も含まれます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者のタスクには次の作業が含まれ、製品ライフサイクルの開始時または開発中に、チーム・メンバーやリポジトリが追加されたときに任意の順序で実行できます。
ユーザーの追加。チームを最初に設定したとき、または後で他のユーザーがチームに参加したときに実行できます。
既存ユーザーの情報の変更。連絡先情報、権限およびその他の情報が対象となる場合があります。
チーム・メンバー・ロールの変更。チーム・メンバーには、チーム内のロールが割り当てられます。問合せの変更および他のチーム全体との相互作用に関しては、これらのロールは、チーム・メンバーに付与されている権限の中で重要な役割を果たします。
リポジトリの管理。ユーザー・アカウントでは、チームが使用する様々なリポジトリへのアクセス権を個々のチーム・メンバーに付与するため、個々のリポジトリで必要なアカウントと権限がチーム・メンバーに付与されていることを確認するなど、一部のリポジトリ情報の管理を求められる場合もあります。
通常の本番環境では、チームは製品の成熟度に従って増大し、発展します。Oracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者は、チーム・プロダクティビティ・センターの管理ダイアログを使用して新しいユーザーを追加できます。
チーム・プロダクティビティ・センターの管理ダイアログを使用して、チーム・プロダクティビティ・センターに新しいユーザーを追加する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」メニューにあるチーム・サーバー管理のアイコンをクリックして開きます。
「ユーザー」タブをクリックします。
緑色の「+」記号をクリックして、新しいユーザー・ダイアログを開きます。
パスワードの設定やステータスの「アクティブ」または「非アクティブ」への設定を含む、ユーザー登録情報を完了します。
次のユーザー権限オプションを設定します。
新規チームの作成: ユーザーが新しいチームを作成できるようにする場合は、このオプションを選択します。
新規ユーザーの作成: ユーザーが追加のユーザーをシステムに追加できるようにする場合は、このオプションを選択します。
管理者: このユーザーをOracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者にする場合は、このオプションを選択します。管理者であるユーザーには、ユーザーおよびチームを作成する機能が自動的に付与されます。
「OK」をクリックします。
ユーザーが「ユーザー」登録に表示されます。これは、新しいユーザーをチームに割り当てることができることも意味します。
チーム・プロダクティビティ・センターの管理ダイアログを使用して、チーム・メンバーを既存のチームに追加したり、既存のチームから削除できます。
既存のチームにチーム・メンバーを追加する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」メニューにあるチーム・サーバー管理のアイコンをクリックして開きます。
「チーム」タブをクリックします。
調整するメンバーシップのチーム名をクリックします。
「チーム・メンバー」パネルに関連する緑色の「+」記号をクリックします。
選択可能なユーザーからメンバーを1人以上選択します。
複数のユーザーを選択するには、[Ctrl]-[Shift]キーを使用し、一定範囲のユーザーを選択するには、[Shift]キーを使用します。すべてのユーザーを選択するには、右向きの二重矢印記号を使用します。
チームにユーザーを追加した場合は、新しいメンバーのロールをクリックし、適切なロールを選択します。このステップは、チームでこのユーザーに付与される管理権限が決定されるため重要です。
「OK」をクリックします。
既存のチームからチーム・メンバーを削除する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」メニューにあるチーム・サーバー管理のアイコンをクリックして開きます。
「チーム」タブをクリックします。システム内のチームのリストが表示されます。
ユーザーを削除するチームの名前をクリックします。
チーム・メンバーの領域にあるユーザーの名前をクリックします。
「チーム・メンバー」パネルの横にある赤色の「X」をクリックします。
ユーザーがチーム登録から削除されます。
注意: チームからユーザーを削除するかわりに、ユーザーのステータスを「非アクティブ」に設定する方法もあります。詳細は、第3.4.4項「チーム・プロダクティビティ・センターからのユーザーの削除方法」を参照してください。 |
管理権限が付与されている場合は、システム内のユーザーに関連する情報を変更できます。
ユーザー情報を変更する手順は、次のとおりです。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター・マストヘッドにあるチーム・サーバー管理のアイコンをクリックして開きます。
「ユーザー」タブをクリックします。
ユーザー登録の名前をクリックします。
必要に応じて、情報を変更します。
「OK」をクリックします。
ヒント: ユーザーが1つ以上のチームに割り当てられると、ユーザー構成情報の下に、そのチームが読取り専用書式でリスト表示されます。チームの割当ては、チーム管理タブを介して変更できます。 |
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターからユーザーを削除できるのは、ユーザーを追加した初期セッション中のみです。ユーザーがデータベースに追加された後は削除できなくなります。これは、ユーザーのアカウントに関連付けられているOracleチーム・プロダクティビティ・センターのユーザー情報(チーム・メンバーシップ、タグ、問合せなど)を削除できないためです。
チーム・プロダクティビティ・センターに現在は参加していないユーザーが存在する場合、解決方法は、そのユーザーのステータスを「アクティブ」から「非アクティブ」に変更することです。
ユーザーのステータスを「非アクティブ」に変更する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」→「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」の順に選択します。
「ユーザー」タブをクリックします。
ユーザー登録にあるユーザーの名前をクリックします。
「ステータス」ドロップダウン・リストをクリックし、「非アクティブ」を選択します。
「OK」をクリックします。
この手順を実行するには、管理者権限が必要です。
同じ手順を使用して、ユーザーのステータスを「アクティブ」に変更できます。「チーム管理」メニューからユーザーの名前を選択した後は、「ステータス」ドロップダウン・リストから「アクティブ」をクリックし、「OK」をクリックします。
また、アクティブまたは非アクティブのユーザーを表示する設定を変更するには、「非アクティブ・ユーザーの表示」チェック・ボックスを選択します。
非アクティブ・ユーザーを表示する手順は、次のとおりです。
「非アクティブ・ユーザーの表示」というラベルのチェック・ボックスをクリックします。
多数のメンバーがいる大規模チームが存在する場合は、「チーム管理」メニューのクイック・フィルタ機能を使用して、個々のメンバーの検索が容易になるように検索を絞り込むことができます。
クイック・フィルタ機能を使用してユーザーを検索する手順は、次のとおりです。
「チーム管理」ダイアログの「ユーザー」タブをクリックします。
「ユーザー」列の上部にある「フィルタ」フィールドに、ユーザーの名前の最初の数文字を入力します。
JDeveloperによって、入力した文字を名前に含むすべてのユーザーが表示されます。
各文字を入力するたびに、フィルタによってプログレッシブに検索されます。フィルタでは大/小文字が区別されないため、小文字で入力でき、JDeveloperでは大/小文字に関係なくユーザー名が表示されます。クイック・フィルタでは、チーム全体のリストの検索も機能します。
クイック・フィルタ機能を使用してチームを検索する手順は、次のとおりです。
「チーム管理」ダイアログの「チーム」タブをクリックします。
「チーム」列の上部にある「フィルタ」フィールドに、チームの名前の最初の数文字を入力します。
JDeveloperによって、入力した文字から名前が始まるすべてのチームが表示されます。
ユーザーのフィルタと同様に、チームのフィルタはプログレッシブです。たとえば、T、EおよびSの文字を入力すると、名前に「Test」という語を含むすべてのチームのリストが表示されます。
フィルタでは大/小文字が区別されず、「Test」の例では、JDeveloperによって、名前にTEST、Testおよびtestという語を含むチームが返されます。
チーム・プロダクティビティ・センターでは、ユーザーをグループ化してチームおよびサブチームに自由に配置し、各チームのメンバーを事前定義のロールのいずれかに割り当てたり、作業環境で必要な場合は新しいロールを作成して割り当てることもできます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターからチームを削除できるのは、チームを追加した初期セッション中のみです。チームがデータベースに追加された後は削除できなくなります。
管理権限が付与されている場合は、チーム・プロダクティビティ・センターの管理ダイアログを使用してチームを追加できます。Oracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者は、チーム階層を調整できます。チーム管理者は、作成したチームを含むチーム管理ロールが割り当てられているチームに制限されます。グループ管理者は、その管理者が属するチーム、およびそのグループ管理者のチームの子チームを変更できます。
ヒント: チーム登録は別のチーム名の下位で重複できますが、チームを複数の親チームに含めることはできません。 |
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターにチームを追加する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」の順に選択します。
「チーム」タブをクリックします。チームおよびサブチーム(存在する場合)のリストが表示されます。
チーム名をクリックします。階層内の最上位エントリを選択すると、そのチームが最上位レベルのチームになります。それ以外の場合は、既存チームの名前をクリックし、新しいチームをその子として作成します。(作成したチームのチーム階層内での場所は簡単に調整できます。)
緑色の「+」記号をクリックします。「無題」というチームが表示されます。
次の情報を入力します。
チーム名。(システム内の他のチームのネーミング・スタイルと一貫性のある名前を使用してください。)
親。作成するチームが既存チームのサブチームである場合は、親を選択します。それ以外の場合は、空白のオプションを選択して、システム内の主要チームのピアであるチームを作成します。
ステータス(アクティブまたは非アクティブ)。
オプションの説明。
「OK」をクリックして、チームを作成します。
チームにメンバーを追加すると、そのメンバーの名前が「チーム・メンバー」パネルに表示されます。チームにチーム・メンバーを追加する際は、各チーム・メンバーのロールを必ず選択してください。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターのチームは、そのアカウントに関連付けられているデータ(チーム・メンバー、タグ、問合せなど)があるため、削除できません。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターに現在は参加していないチームが存在する場合、解決方法は、そのチームのステータスを「アクティブ」から「非アクティブ」に変更することです。
チームを非アクティブにする手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」の順に選択します。
「ステータス」ドロップダウン・リストをクリックし、「非アクティブ」を選択します。
「OK」をクリックします。
非アクティブ・チームを表示する手順は、次のとおりです。
「非アクティブ・チームの表示」というラベルのボックスをクリックします。
ロールは、チームの作業環境内で様々な要素(作業アイテム、問合せ、タグおよびドキュメント)を作成および変更するユーザーの権限を管理するために、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターで使用するメカニズムです。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターにはデフォルトのロールがありますが、管理者は、表3-1にリストされている権限から選択して、新しいロールを作成および定義することもできます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターで提供される3つのロールは、次のとおりです。
チーム・メンバー(すべてのユーザーのデフォルト)。「チーム・メンバー」は、作業アイテムにアクセスして編集したり、各自が使用する問合せ、タグおよびドキュメントを作成して管理することもできます。
チーム管理者。「チーム管理者」には、「チーム・メンバー」のすべての権限がありますが、さらにチームのメンバーすべてが使用する問合せ、タグ、ドキュメントおよびソースを作成して管理できます。
グループ管理者。「グループ管理者」には、「チーム・メンバー」および「チーム管理者」のすべての権限がありますが、チームとそのチーム内に含まれる子チームの問合せ、タグ、ドキュメントおよびソースを作成して管理することもできます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターに含まれるこれらのロールに加えて、管理者は、使用可能な権限の組合せが含まれた新しいロールを作成できます。これによって、チーム・メンバーが必要な機能、権限および職責と一致する特定のロールを作成する柔軟性が提供されます。
表3-1に、新しいロールの作成時に使用できる権限を示します。
表3-1 ロールの作成で使用可能な権限
権限 | 説明 |
---|---|
チームの管理 |
担当チームに関するすべての管理職務を実行します。デフォルトでは、「チーム管理者」ロールと「グループ管理者」ロールに対して使用できます。 |
チーム問合せの管理 |
担当チームのすべてのメンバーが使用するデータ・リポジトリに対する問合せを作成、管理および削除します。デフォルトでは、「チーム管理者」ロールと「グループ管理者」ロールに対して使用できます。 |
チーム・タグの管理 |
担当チームのメンバーが使用するタグを作成、管理および削除します。デフォルトでは、「チーム管理者」ロールと「グループ管理者」ロールに対して使用できます。 |
チーム・ドキュメントの管理 |
担当チームのメンバーが使用するドキュメントを作成、管理および削除します。デフォルトでは、「チーム管理者」ロールと「グループ管理者」ロールに対して使用できます。 |
チーム・ソースの管理 |
担当チームのメンバーが使用するソースを作成、管理および削除します。デフォルトでは、「チーム管理者」ロールと「グループ管理者」ロールに対して使用できます。 |
子チームの権限を取得 |
この権限が含まれるロールが割り当てられているユーザーには、階層内で現在のチームの下位にあるすべてのチームに対して、ユーザーがそれらのチームの明示的なメンバーかどうかに関係なく、同じロールが付与されます。この権限は、特定のユーザーが、階層内のすべてのチームをすべてのチームのメンバーでなくても管理できるようにすることを目的としています。 チーム・プロダクティビティ・センター管理者は、これら3つのロール間での権限の割当てを変更し、必要に応じて、様々な権限を混在した新しいロールを作成することもできます。 |
新しいロールを作成するには:
「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」の順に選択します。
「ロール」タブをクリックし、次に緑色のプラス記号をクリックします。これによって、新しいロールが作成されます。
作成する新しいロールの名前と説明を入力します。
新しいロールに関連付ける権限の組合せを選択し、「OK」をクリックします。
作成した新しいロールは、割り当てるチーム・メンバーのユーザー設定を変更することで、個々に割り当てることができます。詳細は、第3.4.3項「ユーザー情報の変更方法」を参照してください。
新しいロール(後でユーザーがチームに参加したときにそのユーザーに割り当てることができるロール)の作成に加えて、チームの任意のメンバーのロールをデフォルトのロールまたは作成した新しいロールから選択して変更することもできます。
チーム・メンバーのロールを変更する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ・メニュー」→「チーム管理」の順に選択します。
「チーム」タブをクリックします。システム内のチームのリストが表示されます。
ロールを変更する1ユーザーまたは複数のユーザーを含むチームの名前をクリックします。
ユーザーの名前をクリックします。
ユーザーの現在のロールをクリックして、ドロップダウン・リストから新しいロールを選択し、「OK」をクリックします。
チーム・メンバーのロールは、いつでも変更できます。変更すると、そのメンバーには、管理者が割り当てた新しいロールの機能が付与されます。