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StorageTek Automated Cartridge System Library Software 高可用性 8.3 クラスタインストール、構成、および操作
リリース 8.3
E54098-01
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7 ACSLS HA 8.3 のインストールと起動

SUNWscacsls パッケージには、Oracle Solaris Cluster と通信する ACSLS エージェントソフトウェアが含まれています。これには、ACSLS と Solaris Cluster との間の正しい操作を確保する特殊な構成ファイルとパッチが含まれています。

基本インストール手順

  1. ダウンロードした SUNWscacsls.zip ファイルを /opt 内で unzip します。

    # cd /opt
    # unzip SUNWscacsls.zip
    
  2. SUNWscacsls パッケージをインストールします。

    # pkgadd -d .
    
  3. 隣接するノードで手順 1 と 2 を繰り返します。

  4. 2 つのノードのいずれかで acslspool がマウントされたままになっていることを確認します。

    # zpool status acslspool
    

    acslspool がマウントされていない場合、ほかのノードを確認します。

    acslspool がいずれのノードでもマウントされていない場合、次のようにして現在のノードにインポートします。

    # zpool import -f acslspool
    

    次に、zpool status を使用して確認します。

  5. いずれかのノードの /opt/ACSLSHA/util ディレクトリに移動して、copyUtils.sh スクリプトを実行します。この操作は、両方のノードで重要なファイルを更新するか適切な場所にコピーします。隣接するノードでこの操作を繰り返す必要はありません。

    # cd /opt/ACSLSHA/util
    # ./copyUtils.sh
    
  6. acslspool がアクティブなノードで、ACSLS アプリケーションを起動して、動作していることを確認します。発生した問題をすべて解決します。主な問題は、ノードで STKacsls パッケージを削除して再インストールすることで解決することがあります。

    STKacsls パッケージを再インストールする必要がある場合、パッケージのインストール後に /opt/ACSLSHA/util/copyUtils.sh スクリプトを実行します

  7. acsls をシャットダウンします。

    # su - acsss
    $ acsss shutdown
    $ exit
    #
    
  8. アクティブノードから acslspool をエクスポートします。

    # zpool export acslspool
    

    注:

    ユーザー acsss がログインしている場合、ユーザーシェルが acslspool 内のいずれかの場所でアクティブな場合、または acsss サービスが有効なままになっている場合、この操作は失敗します。

  9. 隣接するノードから acslspool をインポートします。

    # zpool import acslspool
    
  10. このノードで ACSLS アプリケーションを起動して、ライブラリの操作が成功したことを確認します。発生した問題をすべて解決します。主な問題は、ノードで STKacsls パッケージを削除して再インストールすることで解決することがあります。

    STKacsls パッケージを再インストールする必要がある場合、パッケージのインストール後に /opt/ACSLSHA/util/copyUtils.sh スクリプトを実行します。

ACSLS HA の起動

ACSLS HA の起動スクリプトは、/opt/ACSLSHA/utils ディレクトリにあります。このユーティリティーは、ACSLS エージェントを Solaris Cluster に登録して、3 つの引数を渡します。

ACSLSHA を起動するには、次のようにします。

# cd /opt/ACSLSHA/util
# ./start_acslsha.sh -h logical hostname -g IPMP group -z acslspool

この操作には数分かかる場合があります。

クラスタ操作の確認

  1. acslsha が起動して、Solaris Cluster に登録されたら、クラスタコマンドを使用して、ACSLS リソースグループと関連するリソースのステータスを確認します。

    # clrg status
       === Cluster Resource Groups ===
       Group Name       Node Name       Suspended      Status
       ----------       ---------       ---------      ------
       acsls-rg         node1           No             Online
                        node2           No             Offline
    
    # clrs status
       === Cluster Resources ===
       Resource Name       Node Name      State        Status Message
       -------------       ---------      -----        --------------
       acsls-rs            node1          Online       Online
                           node2          Offline      Offline
       acsls-storage       node1          Online       Online
                           node2          Offline      Offline
       <logical host>      node1          Online       Online
                           node2          Offline      Offline
    
  2. 初期テストを容易にするために、クラスタのフェイルオーバー準備を一時的に中断します。

    # clrg suspend acsls-rg
    # clrg status
    
  3. アクティブノードからスタンバイへのクラスタの切り替え操作をテストします。

    # clrg switch -n standby hostname acsls-rg
    

    切り替え操作が発生したら、2 つの各システムコンソールからアクティビティーをモニターします。

    tail -f file_name を使用して、次の観点から各ノードでのアクティビティーをモニターします。

    a) /var/adm/messages
    c) /var/cluster/logs/DS/acsls-rg/acsls-rs/start_stop_log.txt
    

    スイッチオーバーイベント中に明らかになったすべての問題を解決します。

  4. ACSLS サーバーの論理ホスト名を使用して、ACSLS クライアントシステムからネットワーク接続を確認します。

    $ ping acsls_logical_host
    $ ssh root@acsls_logical_host hostname
    passwd:
    

    この操作は、アクティブノードのホスト名を返すはずです。

  5. ACSLS 操作を確認します。

    $ acsss status
    
  6. 反対側のノードから手順 3、4、および 5 を繰り返します。

  7. クラスタのフェイルオーバー準備の再開

    # clrg resume acsls-rg
    # clrg status
    
  8. アクティブノードをリブートして、2 つのシステムコンソールと、上の手順 3 で提示した観点から操作をモニターします。スタンバイノードへの自動フェイルオーバー操作を確認します。

  9. 手順 4 で提示されているように、クライアントシステムから論理ホストへのネットワークアクセスを確認します。

  10. ACSLS 操作が新しいノードでアクティブになったら、このノードをリブートして、反対側のノードへのフェイルオーバーアクションを調べます。

  11. 手順 4 で提示されているネットワークの確認を繰り返します。