StorageTek Automated Cartridge System Library Software 高可用性 8.3 クラスタインストール、構成、および操作 リリース 8.3 E54098-01 |
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ACSLS HA 8.3 は、Solaris 11 下の 2 ノードシステムで動作する ACSLS アプリケーションを、Solaris Cluster 4.1 の制御下にある IPMP および ZFS と統合したものです。
ACSLS サービスがアクティブノードで実行されていることを確認するには、ユーザー acsss
として次のコマンドを使用します。
# su - acsss $ acsss status
1 つ以上のサービスが無効になっている場合、$
acsss enable
を使用して有効にします。
ステータスの表示によって、1 つ以上の ACSLS サービスが保守モードになっていることが明らかになった場合、コマンド $ acsss l-status
を実行します。
障害があるサービスのログファイルへのパスを探して、サービスが保守モードになっている理由を説明するヒントをそのログで確認します。
1 つ以上の acsls サービスが保守モードになっている場合、acsss
コマンドを使用してそのサービスを無効にしてから有効にすることでクリアできます。
$ acsss shutdown $ acsss enable
root
として、個々のサービスをクリアすることもできます。# svcadm clear <service name>
根本的な障害を修正するまで、サービスはクリアされません。
問題の原因を明らかにする手段として、特定の動作ログも確認するべきです。これらの大部分は、 $ACS_HOME/log
ディレクトリにあります。
確認すべきプライマリログは acsss_event.log
です。このログには、ACSLS の操作全体に関するほとんどのイベントが記録されます。
問題が ACSLS GUI または論理ライブラリの操作に関係している場合、関連するログは $ACS_HOME/log/sslm
ディレクトリにあります。
ACSLS GUI および WebLogic の場合、AcslsDomain.log
、AdminServer.log
、および gui_trace.logs
を探してください。
WebLogic に関するインストールの問題は、weblogic.log
にあります。
論理ライブラリの問題の場合、論理ライブラリの構成後に、slim_event.logs
と smce_stderr.log
を調べることができます。
acsls-storage リソースがアクティブなクラスタノードに対してオンラインになっていることを確認します。
# clrs status acsls-storage
acsls-storage リソースがオンラインではない場合、アクティブノードでリソースが ZFS にマウントされているかどうかを確認します。
# zpool status
acslspool がアクティブノードでマウントされていない場合、スタンバイノードでマウントされているかどうかを確認します。
# ssh standby hostname
zpool status
共有ディスクリソースがスタンバイノードでマウントされている場合、クラスタの制御をそのノードに切り替えます。
# clrg switch -n standby hostname
acsls-rg
acslspool がアクティブノードでマウントされておらず、acsls-storage リソースがオフラインになっている場合、アクティブノードで acslspool を表示できるかどうかを確認します。
# zpool import (no argument)
注: acsls-storage がオフラインになっている場合にのみ、この操作は機能します。オフラインにするには、コマンド clrs disable acsls-storage を使用します。 |
アクティブノードから acslspool を表示できる場合、インポートを試行できます。
# zpool import -f acslspool
import
操作が成功する場合、acsls-storage
リソースを Solaris Cluster に対してオンラインにします。
# clrs enable acsls-storage
アクティブノードで acslspool
を表示できない場合、共有ドライブへの物理接続をトラブルシューティングする必要があります。
論理ホスト名が Solaris Cluster に登録されていることを確認します。
# clrslh list
アクティブノードを判別します。
# clrg status | grep -i Online
アクティブノードに対して ping を実行できることを確認します。
# ping <node name>
logical-host-name リソースがアクティブノードに対してオンラインになっていることを確認します。
# clrslh status
論理ホストがオンラインではない場合、有効にしてください。
# clrs enable <logical host>
パブリックグループに割り当てられた IP インタフェースの状態を確認します。
# ipadm
出力の表示で、パブリック ipmp グループの各メンバーの ok 状態を確認します。
パブリックグループ (ipmp0) 内のインタフェースごとに、その物理的な状態を確認します。
# dladm show-phys
論理ホストが、パブリック ipmp グループ内にある 2 つのインタフェースのいずれか (手順 5 で確認) に plumb されていることを確認します。
# arp <logical-hostname> # ifconfig net0 # ifconfig net4
この例では、net0 と ne4 がパブリック ipmp グループに割り当てられたことを想定しています。
2 つのインタフェースのうちいずれかの MAC アドレスは、論理ホスト名に割り当てられた MAC アドレスと一致するはずです。