この項には次のトピックが含まれます:
次に示すように、ORACLE_HOME/bin
からtadm
コマンドを実行することで、Oracle Traffic Directorのコマンドライン・インタフェース(CLI)にアクセスできます。
./tadm [subcommand] --user=admin_user --host=adminserver_host [--password-file=path_to_file] --port=adminserver_port
CLIでは、管理サーバーへのアクセスを許可するかどうかに、パスワードに基づく認証が使用されます。--password-file
オプションを指定しない場合、管理者のユーザー・パスワードを入力するためのプロンプトが表示されます。パスワードの入力後、指定されているサブコマンドが実行されます。
tadm
コマンドでは、Oracle Traffic Directorのすべての機能の設定の作成、表示、更新および管理に使用できるサブコマンドの包括的なセットがサポートされています。サブコマンドを指定せずにtadm
コマンドを実行する場合、CLIのシェル・モードに入ります。シェル・モードでは、管理サーバーへの接続オプション(user
、host
、port
、password
)はすでに指定済であるため、接続オプションを毎回指定することなく、個々のサブコマンドを実行できます。
--help
オプションを使用してサブコマンドを実行することで、サブコマンドのヘルプを表示できます。
使用モード(スタンドアロン、シェル、ファイル)などCLIの使用、tadm
コマンドでサポートされているサブコマンド、および各サブコマンドのオプションの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照してください。
管理コンソールは、Oracle Traffic Directorインスタンスを作成、構成および監視できる、ブラウザ・ベースのグラフィカル・インタフェースです。
Oracle Traffic DirectorコンソールでサポートされているWebブラウザ・バージョンの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
のOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成を参照してください。
管理コンソールにアクセスするには、次の操作を行います。
管理コンソールのURLに移動します。
管理コンソールのURLは、Oracle Traffic Directorインストレーション・ガイドの管理サーバー・インスタンスの作成に関する項で説明されているように、管理サーバーの作成時に指定したホスト名およびポート番号に依存します。
たとえば、admin.example.com
ホストのポート1895
を使用して管理サーバーを作成した場合、管理コンソールのURLは次のようになります。
https://admin.example.com:8989
注意: 管理サーバーとの通信はSSLで実行されます。URLで |
SSLが有効化された管理サーバーでは、信頼できる認証局から発行された証明書ではなく、自己署名デジタル証明書が使用されます。このため、管理コンソールへの最初のアクセスでは、invalid security certificate
メッセージが表示されます。
証明書を信頼することを選択し、管理コンソールのログイン・ページに進みます。
証明書を信頼するために実行する手順は、使用しているブラウザによって異なります。たとえば、Mozilla Firefox 4.0では、エラー・ページで「リスクを理解します」リンクをクリックし、「例外の追加」ボタンをクリックして、次に表示されるページで、「セキュリティ例外の確認」ボタンをクリックします。
Oracle Traffic Director管理コンソールのログイン・ページが表示されます。
管理サーバーの作成時に指定した管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
管理コンソールのホームページが表示されます。
これでOracle Traffic Director構成を作成し、管理ノードのインスタンスとしてデプロイできるようになりました。詳細は、第4章「構成の管理」を参照してください。
注意: 管理コンソール・ブラウザ・セッションが30分間アイドル状態だった場合、ユーザーはログアウトされ、ログイン・ページが表示されます。 |