Oracle Traffic Directorインスタンスがリクエストおよびレスポンスの処理に費やす時間を最適化するために、リクエストとレスポンスのヘッダー・サイズ、リクエストに許可されているヘッダー・フィールド数、およびOracle Traffic DirectorがHTTPリクエストの本文とヘッダーの受信を待機する時間などのパラメータを構成できます。
管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、HTTPリクエストとレスポンスの制限の変更を表示できます。
管理コンソールを使用したHTTPリクエスト/レスポンスの制限の表示および変更
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
変更する構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「詳細設定」を展開し、HTTPを選択します。
「HTTP設定」ページが表示されます。
ページの「HTTP」セクションに移動します。
変更するパラメータを指定します。
画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。
フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。
「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。
必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。
更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したHTTPリクエスト/レスポンスの制限の表示および変更
現在の設定を表示するには、次の例に示すようにget-keep-alive-prop
コマンドを実行します。
tadm> get-http-prop --config=soa
request-header-timeout=30
request-body-timeout=-1
etag=true
io-timeout=30
max-request-headers=64
strict-request-headers=false
version=HTTP/1.1
discard-misquoted-cookies=true
ecid=true
favicon=true
unchunk-timeout=60
max-unchunk-size=8192
output-buffer-size=8192
request-header-buffer-size=8192
リクエストおよびレスポンスの制限を変更するには、set-http-prop
コマンドを実行します。
たとえば、レスポンス・バッファ・サイズを変更するには、次のコマンドを実行します。
tadm> set-http-prop --config=soa output-buffer-size=16384OTD-70201 Command 'set-http-prop' ran successfully.
更新された構成を有効にするには、deploy-config
コマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイします。
この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--help
オプションを付けてコマンドを実行してください。