セマンティック・データ・モデリング

名前付きグラフ

セマンティク・データには、その形式意味論に加え、有向グラフを使用して効率的にモデル化される単純なデータ構造が含まれます。メタデータ文はトリプルとして表されます。トリプルのうち2つの部分がノードで表され、3つ目の部分は2つのノードの関係を記述する有向リンクによって表されます。

文を表すトリプルは、{主語(リソース), 述語(プロパティ), 目的語(値)}という形式です。このマニュアルでは、3つ組を表すために{主語, プロパティ, 目的語}という形を使用し、文という用語とトリプルという用語を同義で使用することもあります。各トリプルは特定のドメインに関する完全かつ一意のファクトであり、有向グラフのリンクで表されます。

名前付きグラフ

RDFグラフ機能は名前付きグラフをサポートします。詳細は、RDF用問合せ言語SPARQLに関するW3C勧告(http://www.w3.org/TR/rdf-sparql-query/#rdfDataset)を参照してください。

このサポートを提供するために、従来の主語、述語、目的語で構成されるRDFトリプルが拡張され、グラフ名を表すコンポーネントが追加されています。拡張されたRDFトリプルは構成要素が4つになりますが、このマニュアルでは引き続きRDFトリプルと呼びます。また、次の用語を使用することがあります。

  • N-Triple: 拡張トリプルを許可しない形式です。つまり、n-tripleは3つの構成要素を持つトリプルのみを含むことができます。

  • N-Quad: 通常のトリプル(構成要素が3つ)と拡張トリプル(グラフ名を含めて構成要素が4つ)を許可する形式です。詳細は、「N-Quads: Extending N-Triples with Context」を参照してください。

  • RDFトリプルのグラフ名要素は、nullまたはURIです。nullの場合、RDFトリプルはデフォルト・グラフに属するとみなされ、そうでない場合、名前がURIによって指定される名前付きグラフに属するとみなされます。