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Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkの理解
12c (12.1.2)
E48094-02
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10 Oracle Metadata Services

この章では、Oracle Metadata Services (MDS)フレームワークをシード・カスタマイズで使用して、ADFアプリケーションで永続性を変更する方法について概説します。

この章には次の項が含まれます:

10.1 Oracle Metadata Services (MDS)について

Oracle Metadata Services (MDS)フレームワークを使用すると、顧客が自社のユーザーや顧客に対してさらにカスタマイズでき、エンドユーザーもカスタマイズできるアプリケーションを作成できます。

図10-1に示すように、MDSは、ADF Faces、ADF Controller、ADFモデル、ADFビジネス・コンポーネントなど、ADFテクノロジ・スタック内のその他の一連のコンポーネントに適用できます。

図10-1 Metadata Servicesに関するADFアーキテクチャ

MDSを強調表示したADFアーキテクチャの図

MDSを使用して、次のタイプのカスタマイズをアプリケーションで有効化できます。

10.2 MDSのコアな利点

MDSのアーキテクチャと機能には、次の利点があります。

10.3 MDSの主要概念

MDSを理解するための中心となる概念は、次のとおりです。

10.4 MDSの主要コンポーネント

MDSの主要コンポーネントは、次のとおりです。

10.5 MDSプロセス・フローの概要

アプリケーションでMDS使用する一般的な手順は、次のとおりです。

  1. デザイン・タイムにJDeveloperで使用し、アプリケーションで使用可能にするカスタマイズ・クラスを作成します。

  2. 任意のページに対するシード・カスタマイズまたはカスタマイズ可能にするその他のアーティファクトを有効化します。

  3. adf-config.xmlファイルでカスタマイズ・クラスを指定します。

  4. オプションで、アプリケーションのランタイム・カスタマイズに制限を設定します。

  5. オプションで、エンドユーザーのカスタマイズを有効化し、カスタマイズできるコンポーネントやそのプロパティを指定します。さらに、ページ固有のカスタマイズの構成を設定し、子コンポーネントの並替えなどに対応するプログラム上のカスタマイズを実装できます。

  6. カスタマイズ・レイヤーとその値をCustomizationLayerValues.xmlファイルで指定します(レイヤー値を決定し、カスタマイズ開発者が「カスタマイズ・コンテキスト」ウィンドウで使用できるようにします)。

  7. JDeveloperで、Studio開発者ロールまたはカスタマイズ開発者ロールを使用して、追加するシード・カスタマイズを実装します。

  8. カスタマイズ可能なアプリケーションをデプロイするサーバーで、MDSリポジトリを構成していない場合には、構成します。

  9. MARファイル内のカスタマイズをパッケージ化し、そのMARをアプリケーション・サーバーにデプロイするアプリケーションのEARファイルの一部として追加します。

10.6 MDSの詳細について

次のリソースには、MDSの使用に関する詳細が記載されています。