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Oracle® Fusion Middleware Oracle Coherenceリリース・ノート
12c (12.1.2)
B70748-03
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2 ドキュメントの正誤表

この章では、12c (12.1.2)に対するOracle Coherenceドキュメントにおける変更、機能強化および修正の内容について説明します。

12c (12.1.2)に対するCoherenceドキュメントは、次のURLで入手できます。

http://docs.oracle.com/middleware/1212/coherence/index.html

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Coherence*Extend 12c (12.1.2)の後方互換性の例外

Coherence 12.1.2.xクラスタ・プロキシには、Extendクライアントのバージョン3.xとの後方互換性があります。つまり、3.xクライアントで12.1.2.xのクラスタ・プロキシに接続できます。12.1.2.xの後方互換性は、Coherence*Extendバージョンの互換性ポリシーにおける例外です。リリース12.1.2より後のクラスタ・プロキシでは、現在の例外が適用されず、後方互換性が維持されない可能性があります。

2.2 Coherence .NETバージョン番号の変更

Coherence .NETバージョン番号は、最大4桁(N.N.N.N)のみをサポートする.NETバージョン規則をサポートするように変更されました。Oracleバージョン番号は5桁(N.N.N.N.N)を使用しているため、Oracleの4桁目と5桁目が結合されて.NETバージョンの4桁目になります。マッピングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Coherenceリモート・クライアントの開発』のCoherence .NETバージョン番号のマッピングに関する項を参照してください。

2.3 デフォルトのニア・キャッシュ無効化戦略の変更

パフォーマンスよりもネットワーク・トラフィックの軽減を優先するために、デフォルトのニア・キャッシュ無効化戦略のautoが変更されました。12c (12.1.2)以前の無効化戦略のデフォルト動作は、allに設定してください。

2.4 共有ライブラリとしてのGARファイルのデプロイ

共有ライブラリとしてのGARファイルのデプロイには、標準の共有ライブラリのデプロイに関する追加の手順が必要です。詳細は、Oracle WebLogic ServerのためのOracle Coherenceアプリケーションの開発の共有ライブラリとしてのCoherenceアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

2.5 GoldenGate Hot CacheにおけるPOFシリアライズの使用

Oracle Coherence GoldenGate HotCache (HotCache)でPortable Object Format (POF)シリアライズを使用できます。POFは言語に依存しないバイナリ形式です。POFは領域と時間の両面で効率を向上させるように設計されており、Coherenceの使用時に不可欠なものとなっています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Coherenceの統合』のHotCacheでのPortable Object Formatの使用に関する項を参照してください。

2.6 Hibernateの追加のドキュメントによるサポート

『Oracle Fusion Middleware Oracle Coherenceの統合』のHibernateとCoherenceとの統合に関する項に加え、次のURLでCoherenceコミュニティ・プロジェクトにおけるHibernateとCoherenceとの統合に関する情報を参照できます。

https://java.net/projects/cohhib

2.7 Springのドキュメントによるサポートは移動しました

Springサポートのドキュメントは、Coherence 12c (12.1.2)製品のディストリビューションからCoherenceコミュニティ・プロジェクトに移動しました。『Oracle Fusion Middleware Oracle Coherenceの統合』ドキュメントに説明はありません。Oracle CoherenceとSpringの統合については、次のURLを参照してください。

https://java.net/projects/cohspr/

2.8 スティッキー・セッションおよびCoherence*Webのロックに関する誤った情報

『Oracle Fusion Middleware Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』におけるHTTPセッションにおけるロックのトラブルシューティングに関する項には、次のように表示されています。

「HTTPセッション・アクセスに対してメンバー、アプリケーションまたはスレッドのロックを有効にすることは、セッションへのアクセスを必要とする各HTTPリクエストに対してCoherence*Webがクラスタ規模のロックを取得することを意味します。スティッキー・ロード・バランシングが使用可能でCoherence*Webスティッキー・セッション最適化が有効な場合は例外となります。」

「スティッキー・ロード・バランシングが使用可能でCoherence*Webスティッキー・セッション最適化が有効な場合は例外となります。」という文は誤解を招くため、このマニュアルの現行バージョンからは削除されました。スティッキー・セッションが有効化された場合でも、Coherence*Webでは、セッションのクラスタ規模のロックが保持されます(リクエストが完了した後にロックが解放されないだけです)。

2.9 Coherence*Extendのバージョン互換性に関する記述の改訂

Coherence*Extendのバージョン間の互換性に関する記述が改訂されました。新しい記述は次のとおりです。

ExtendプロトコルとPOFの互換性はポイント・リリース間(1.0、1.1など)では維持されますが、メジャー・リリース間(1.0、2.0など)では維持されない可能性があります。


注意:

POFでは、後方互換のシリアライズ変更がサポート可能なため、POFを使用する場合は互換性が要求されます。


12.1.2.0.1より前のリリースでは、Extendクライアントはクラスタ・プロキシとの前方互換性のみをサポートしています。つまり、Extendクライアントは、(同じメジャー・リリース内の)同じバージョン番号以上のクラスタ・プロキシと接続可能です。

リリース12.1.2.0.1以降では、Extendクライアントはクラスタ・プロキシとの前方互換性および後方互換性を両方ともサポートしています。つまり、Extendクライアントは、(同じメジャー・リリース内の)より小さいバージョン番号またはより大きいバージョン番号のクラスタ・プロキシと接続可能です。たとえば、12.1.3のExtendクライアントは、12.1.2.0.1のプロキシに接続できます。Extendクライアントの後方互換性は、バージョン3.7.1以前のプロキシではサポートされていません。

Coherence 12.1.2の後方互換性の例外

Coherence 12.1.2クラスタ・プロキシは、バージョン3のExtendクライアント(3.3、3.4、3.5、3.6および3.7)と後方互換性があります。つまり、バージョン3のクライアントは、12.1.2のクラスタ・プロキシと接続可能です。12.1.2の後方互換性は、前述のCoherence*Extendのメジャー・リリース互換性ポリシーの例外の1つです。リリース12.1.2より後のクラスタ・プロキシでは、現在の例外が適用されず、後方互換性が維持されない可能性があります。