この章では、このマニュアルの内容および構成について説明します。
パフォーマンスのチューニングは、アプリケーション開発者、Oracle Fusion Middleware管理者、データベース管理者およびWebマスターを対象としています。このマニュアルでは、Fusion Middlewareの管理とハードウェアのパフォーマンス・チューニングに関する基本的な知識、ならびにWebLogic Server、XMLおよびJavaプログラミング言語の知識があることが前提となります。
この章、第1章「概要とロードマップ」では、このマニュアルの目的および構成を示します。
第2章「主なパフォーマンス分野」では、Oracle Fusion Middlewareの主なチューニング分野について説明します。この章は、アプリケーション・チューニングのクイック・スタート・ガイドとなります。
第3章「パフォーマンス計画」では、Oracle Fusion Middlewareのパフォーマンス計画手法およびチューニングの概念について説明します。
第4章「Oracle Fusion Middlewareの監視」では、Oracle Fusion Middlewareとそのコンポーネントを監視してパフォーマンス・データを取得し、システムのチューニングやパフォーマンスに問題のあるアプリケーションのデバッグに役立てる方法を説明します。
第5章「Oracle Dynamic Monitoring Serviceの使用」は、Oracle Dynamic Monitoring Service (DMS)の概要と使用可能な機能について説明しています。
第6章「Oracle HTTP Serverのパフォーマンス・チューニング」では、Oracle Fusion MiddlewareのWebサーバー・コンポーネントであるOracle HTTP Serverのパフォーマンスを最適化する手法を説明します。Oracle WebLogic Serverのリスナーと静的ページ、動的ページおよびWeb上のアプリケーションのホスティングのフレームワークを提供します。
第7章「Oracle Metadata Service (MDS)のパフォーマンス・チューニング」では、Oracle Metadata Service (MDS)のチューニングのヒントを示します。MDSは、Oracle Application Development Frameworkにより、メタデータの管理に使用されます。
第8章「Oracle Application Development Frameworkのパフォーマンス・チューニング」では、アプリケーションにおけるADFスタックのパフォーマンスおよびスケーラビリティを最大化する方法についての基本的なガイドラインを示します。Oracle ADFは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)標準およびオープンソース・テクノロジをベースとするエンドツーエンドのアプリケーション・フレームワークで、サービス指向アプリケーションの実装を簡素化および迅速化します。この章では、設計時、構成時およびデプロイメント時のパフォーマンスに関する考慮事項を取り上げます。
第9章「Oracle TopLink (EclipseLink) JPAのパフォーマンス・チューニング」では、Java Persistence API (JPA)エンティティ・アーキテクチャのパフォーマンスに関する選択肢を示します。Oracle TopLinkには、EclipseLinkがJPA実装として含まれています。
詳細は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)のドキュメント・セットにある次のドキュメントを参照してください。
Oracle Fusion Middlewareの管理
Oracle Fusion Middlewareの概要
Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護
高可用性ガイド
Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング
Oracle HTTP Serverの管理
Webサービスの管理