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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成
12c (12.1.2)
E48010-01
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A Oracle Fusion Middleware Infrastructureの配布の理解

この付録では、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの配布に含まれる製品と機能について説明します。

詳細は、表A-1を参照してください。

表A-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureの製品と機能

製品 機能群 説明

Core Server

Core Application Server

Java Enterprise Edition 6 (Java EE 6)テクノロジ、Web Servicesおよびその他の優れたインターネット標準を実装する完全なアプリケーション・サーバーによって、高可用性、スケーラブル、安全なアプリケーションおよびサービスのための信頼性のあるフレームワークが提供されます。Java EE 6の完全サポートを備えた必須のWebLogic Serverランタイムを構成するすべてのコンポーネントが含まれます。

管理コンソール、Web Serverプラグイン、Beehiveランタイム・フレームワーク、JDBCドライバなどの管理ツールとアドオン・テクノロジは、この機能には含まれません。

Coherence Product Files

Coherenceは、信頼性があり、スケーラビリティの高いピアツーピア・クラスタリング・プロトコルの上に、レプリケートおよび分散(パーティション)されたデータ管理およびキャッシング・サービスを提供します。Coherenceには単一障害点がなく、サーバーが動作不能になった場合やネットワークから切断された場合に、クラスタ化データ管理サービスを自動的および透過的にフェイルオーバーおよび再分散します。新しいサーバーが追加されたり、障害の起きたサーバーが再起動されると、サーバーは自動的にクラスタに加わってCoherenceはサービスをそのサーバーにフェイルバックして、クラスタ・ロードを透過的に再分散します。Coherenceには、サーバーが自己修復できるようにするネットワーク・レベルの耐故障性機能と透過的なソフト再起動の機能があります。

Coherenceの詳細は、『Oracle Coherenceスタート・ガイド』を参照してください。

Web 2.0 HTTP Pub-Sub Server

HTTPを介して非同期メッセージを送受信するために、Webベースのクライアント向けにパブリッシュ-サブスクライブのメカニズムを使用したチャネルです。HTTPパブリッシュ・サブスクライブ・サーバーは、Webクライアントからチャネルへのサブスクライブ(宛先をBayeuxで表現)およびチャネルへのメッセージのパブリッシュのために使用できます。開発者の場合はServer Examples製品コンポーネントを選択すると利用可能なパブリッシュ・サブスクライブのサンプルをインストールすることをお薦めします。

このコンポーネントがインストールされていないとWeb 2.0のHTTP Publish-Subscribe機能を利用できません。

詳細は、『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSP の開発』のHTTP Publish-Subscribeサーバーの使用に関する説明を参照してください。

WebLogic SCA

Javaアプリケーション向けのSpringコンテナで、SCAセマンティクスを使用してサービスを公開し、参照を呼び出します。コンテナは、WebLogic Serverのオプション・ライブラリに含まれています。

WebLogic Client Jar

クライアント側のWebLogicアプリケーションです。

Oracle WebLogic Communication Services

Oracle WebLogic Communication Services (OWLCS)は、通信サービスをエンタープライズ・サービスおよびアプリケーションに統合するためのプラットフォームです。

Administrative Tools

Administration Console Additional Language Help Files

WebLogicドメインを構成、管理および監視するための、WebLogicサーバーのWebアプリケーションです。

管理コンソールをインストールしていない場合、管理サーバーを起動してもコンソールは使用できません。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』の管理コンソールについての説明を参照してください。

CIE WLS Config

Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードで使用するファイルを提供します。

Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、Webブラウザ・ベースのグラフィカル・ユーザー・インタフェースで、ドメインを監視および管理するために使用できます。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用の概要に関する説明を参照してください。

Database Support

Third-Party JDBC Drivers

WebLogic Serverにバンドルされたその他のJDBCドライバで、WebLogic Server環境を外部データベースに接続するために使用できます。

この機能の詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic ServerでのJDBCドライバの使用に関する説明を参照してください。

WebLogic Evaluation Database

評価データベース(Server Examplesで使用)はORACLE_HOME/wlserver/common/derbyディレクトリにインストールします。

「Fusion Middlewareインフラストラクチャおよび例」インストール・タイプを選択しない場合でも、この評価データベースはインストールされています。

Open Source Components

Third Party Jackson

JavaScript Object Notation (JSON)のデータ形式を処理するためのサード・パーティ製オープン・ソース・ソフトウェアです。

Third Party Jersey

Representational State Transfer (REST)アーキテクチャの公式実装となるサードパーティのオープン・ソース・ソフトウェアです。

『Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護』を参照してください。

Third Party Maven Apache

Mavenはコンパイル、パッケージング、アーティファクト管理といったプロジェクト・ビルド・タスクのための中心となるビルド管理ツールです。

詳細は、『継続的インテグレーションによるアプリケーションの開発』を参照してください。

Examples

Server Examples

Server Examplesは、WebLogic Serverの主要な機能をデモする、アプリケーションの例です。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード例に関する説明を参照してください。

Coherence Examples

Coherence Examplesは、サポートされている全言語(Java、.NETおよびC++)でのCoherenceの機能の使用方法のデモです。これらの例は1つ以上の機能について使用方法を示す体系化されたコード例で、すべての例をビルドして実行する(言語ごとの)1つの基本的な方法を示しています。例のソース・コードも含まれています。

注意: Server ExamplesとCoherence Examplesは、どちらも「Fusion Middlewareインフラストラクチャおよび例」インストール・タイプを選択した場合にのみインストールされます。

JRF and Enterprise Manager

WLS for FMW

このコンポーネントをインストールすると、指定したOracleホームにoracle_commonディレクトリが作成されます。このディレクトリには次のものが含まれます。

  • Repository Creation Utility

    場所: ORACLE_HOME/oracle_common/bin

    Fusion Middleware製品のデータベース・スキーマを作成するために使用するツールです。詳細は『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』を参照してください。

  • 構成ウィザード

    場所: ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    ターゲット環境向けのドメイン作成と、含める構成オプションを選択するためのプロセス全体を管理します。このドメインと作成したサーバーを管理するために、管理コンソールまたはFusion Middleware Controlを使用できます。

    注意: WebLogic Scripting Tool (WLST)は構成ウィザードに依存性があります。インストールにこのコンポーネントを選択する場合のみ、WLSTを利用できます。

    構成ウィザードの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。

  • アップグレード・アシスタント

    場所: ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin

    アップグレード・アシスタントは、以前のWebLogic Serverリリースのドメイン構成を現在のリリースに変換します。アップグレード・ツールの詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』を参照してください。

  • Oracle Application Development Framework (ADF)

    エンタープライズ・アプリケーションを構築するためのJavaフレームワークであり、ビジュアルで宣言的な方法でJava EE開発を行えます。

Oracle Automatic Diagnostic Repository Feature Set Group

OPatch

OPatchユーティリティはOracle製品への中間パッチの適用とロールバックを可能にするツールです。

Toplink Developer

Oracle TopLinkは、リレーショナル・データベースに永続オブジェクト指向データを格納する、パフォーマンスの高いアプリケーションを作成します。オブジェクト指向データが、リレーショナル・データまたはeXtensible Markup Language (XML)要素に変換されます。