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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード
12c (12.1.2)
E47976-02
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2 Infrastructureアップグレードの実行

この章では、Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperインストールをOracle Fusion Middleware 12c (12.1.2) Infrastructureにアップグレードする詳しい手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 既存のOracle Fusion Middleware 11g環境のバックアップ

Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperインストールをOracle Fusion Middleware 12.1.2 Infrastructureにアップグレードする前に、既存の11g環境をバックアップする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』のアップグレードのためのバックアップおよびリカバリ計画に関する項を参照してください。

2.2 Oracle Fusion Middleware Databaseのアップグレード(必要な場合)

Oracle Fusion Middleware 12.1.2 Infrastructureに対するOracle Databaseの要件を理解し、必要に応じてOracle Fusion Middleware Databaseをアップグレードします。

12c向けのOracle Databaseのアップグレードと準備の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』の12c (12.1.2)でのOracle Databaseのアップグレードと準備に関する項を参照してください。

2.3 アップグレード前のファイルベースのセキュリティ・ストアの再関連付け

既存の11g環境でファイルベースのセキュリティ・ストアを使用している場合、アップグレード処理を開始する前に、次のタスクを実行する必要があります。

詳細は、次のタスクを参照してください。

タスク1   11g OPSSおよびIAUスキーマの作成

11g Repository Creation Utilityを使用して、サポートされているDatabaseで新しい11g Oracle Platform Security Services (OPSS)および監査スキーマ(IAU)のスキーマを作成します。

11gスキーマ作成の詳細は、11gリリース1 (11.1.1.7.0)の『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』Repository Creation Utilityの入手と実行に関する項を参照してください。

タスク2   11gセキュリティ・ストアとデータベースベースのセキュリティ・ストアおよびOPSSスキーマとの再関連付け

11g環境でファイルベースのセキュリティ・ストアを使用している場合、ファイルベースのストアをデータベースベースのリポジトリおよびOPSSスキーマに再関連付けします。

OPSSスキーマとデータベースベースのリポジトリの再関連付けの詳細は、11gリリース1 (11.1.1.7.0)ドキュメント・ライブラリのOracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイドOPSSセキュリティ・ストアの再関連付けに関する項を参照してください。

タスク3   監査データ・ストアの構成

監査データ・ストアがファイルベースである場合、データベースで監査ロードを有効にし、監査レコードをファイルに格納する方式からデータベース監査データ・ストアを使用する方式に変更する必要があります。

監査ロードの有効化の詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』の監査データ・ストアおよびバスストップ・ストレージの構成に関する項を参照してください。

2.4 APPHOSTへのOracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2のインストール

Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperのOracleホームをインストールしたホストに、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2をインストールします。


注意:

Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2を構成しないでください。


表2-1に示す指示に従い、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2をインストールします。

表2-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureインストール・ロードマップ

タスク 説明 詳細

12.1.2のインストール用にシステムを準備します。

Infrastructure 12.1.2をインストールする前に、システムおよびネットワークの最小要件が満たされていることを確認します。

『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「システム環境の確認ロードマップ」。

Infrastructureディストリビューションを入手します。

Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューション(wls_jrf_generic.jar)を入手します。

『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの理解と入手」。

Infrastructure 12.1.2インストーラを起動します。

ダウンロードした場所からInfrastructureインストーラを起動します。

『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「インストール・プログラムの起動」。

インストーラ画面に従います。

インストーラを使用してInfrastructure 12.1.2をインストールします。

『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「インストール画面の操作」。


2.5 APPHOSTへのOracle HTTP Server 12.1.2のインストール

11gドメインに、そのドメインに関連付けられたOracle HTTP Serverインスタンスが含まれる場合、次のマシンにOracle HTTP Server 12.1.2をインストールする必要があります。

Oracle HTTP Server 12.1.2のインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverのインストールと構成』のOracle HTTP Serverソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。


注意:

Oracle HTTP Server 12.1.2を構成しないでください。


2.6 サーバーとプロセスの停止

アップグレード・アシスタントを実行する前に、すべてのOracle Fusion Middleware管理対象サーバー、管理サーバーおよび更新するスキーマまたは構成を使用している可能性があるシステム・コンポーネント(OHSなど)を停止します。これを行わないと、アップグレードが不完全になったり失敗する場合があります。

ノード・マネージャを実行している場合は、ノード・マネージャも停止する必要があります。これを行うには、ノード・マネージャが実行されているコンソール・ウィンドウを閉じるか、stopNodeManager WLSTコマンドを使用します。

Oracle Fusion Middleware環境を停止する手順は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。

2.7 スキーマ・バージョン・レジストリを使用した既存の11gスキーマの識別

SYSユーザーとしてデータベースに接続し、次のSQLコマンドを使用して、データベースにインストール済のOracle Fusion Middleware 11gスキーマのリストを表示します。

SELECT comp_id, owner, version, status, upgraded FROM schema_version_registry

後でこのリストを使用して、作成するスキーマとアップグレードする必要があるスキーマを決定できます。

2.8 アップグレード前の必要な12.1.2スキーマの作成

アップグレードする前に、サポートされているデータベースに1つ以上のスキーマをインストールする必要があります。

2.8.1 作成するスキーマの決定

次のシナリオを検討してください。

  • 11gでデータベースを使用していなかった場合、サポートされているデータベースをインストールして構成し、第1.1.3.2項「Infrastructure 12cは特定のデータベース・スキーマを必要とする」の説明に従って、1つ以上のデータベース・スキーマを作成する必要があります。

  • Application Developer 11gドメインのスキーマをホストするためにデータベースをすでに使用していた場合は、第2.7項の説明に従い、スキーマ・バージョン・レジストリを使用して、データベースですでに利用可能なOracle Fusion Middleware 11gスキーマの一覧を表示します。

    スキーマ・バージョン・レジストリに表示されるどのスキーマも作成しないでください(かわりに、後でOracle Fusion Middleware Upgrade Assistantをアップグレード処理で使用して、11gスキーマを12.1.2にアップグレードできます)。

    ただし、その場合も、第1.1.3.2項「Infrastructure 12cは特定のデータベース・スキーマを必要とする」の説明に従って特定のスキーマを作成する必要があることに注意してください。

2.8.2 Repository Creation Utilityを使用した必要なスキーマの作成

次の手順を実行して、必要なスキーマを作成します。


注意:

新しい12.1.2スキーマを作成する場合、一意のスキーマ接頭辞を使用するようにしてください。この接頭辞によって、データベースにインストール済またはアップグレード済のスキーマと、Oracle Fusion Middleware 12.1.2専用に作成したものとを区別できます。


  1. 次の方法によるRepository Creation Utility (RCU)の起動

    1. システムのORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリに移動します。

    2. RCUを起動します。

      (UNIX) ./rcu

      (Windows) rcu.bat

  2. RCU画面に従ってInfrastructureアップグレードに必要なスキーマを作成します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のRCU画面でのスキーマの作成に関する項を参照してください。


注意:

エディションベースの再定義(EBR)を使用すると、1つのデータベース・スキーマの複数のバージョンを同一のデータベースで、同時にサポートできます。再定義のためのサーバーでのエディション作成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』のエディションベースの再定義のためのサーバーでのエディション作成に関する項を参照してください。


2.9 アップグレード・アシスタントを使用した11gスキーマのアップグレード

アップグレード・アシスタントを使用してInfrastructureスキーマをアップグレードするには、この項の手順に従います。

タスク1   アップグレードするスキーマの決定

Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントを起動する前に、第2.7項の手順を使用して、スキーマ・バージョン・レジストリで既存の11gスキーマのリストを参照します。

これが、アップグレード・アシスタントで選択するコンポーネント・スキーマです。

タスク2   アップグレード・アシスタントの起動

次の手順を実行して、アップグレード・アシスタントを起動します。

  1. ディレクトリをORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin (Windowsオペレーティング・システムの場合)に変更します。

  2. 次のコマンドを入力してアップグレード・アシスタントを起動します。

    (UNIX) ./ua

    (Windows) ua.bat

タスク3   スキーマのアップグレード

スキーマのアップグレード時、アップグレード・アシスタントでは表2-2に示す一連の画面が表示されます。各画面でそれぞれの操作を実行します。

表2-2 アップグレード・アシスタント画面: スキーマのアップグレード

画面 説明および必要なアクション

ようこそ

この画面では、アップグレード・アシスタントの概要と、アップグレード前の重要なタスクについての情報が示されます。

スキーマ

「スキーマ」を選択します。

使用可能なコンポーネント

この画面では、アップグレード可能なスキーマがあるインストール済のOracle Fusion Middlewareコンポーネントのリストが提供されます。コンポーネントを選択すると、スキーマとすべての依存関係が自動的に選択されます。

選択するコンポーネントを決定するには、タスク1「アップグレードするスキーマの決定」を参照してください。

ドメイン・ディレクトリ

この画面では、「使用可能なコンポーネント」画面でOracle Platform Security ServicesまたはOracle監査サービスのどちらを選択したかが表示されます。

既存の11g WebLogicドメイン・ディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてアップグレードする11gドメイン・ディレクトリを選択します。

前提条件

スキーマ・アップグレードの前提条件が満たされているかどうかを確認します。

スキーマの選択

この画面を使用して、アップグレードする各スキーマのデータベース接続の詳細を入力します。

  1. 「データベース・タイプ」ドロップダウン・メニューからデータベース・タイプを選択します。

  2. データベース接続の詳細を入力して、「接続」をクリックします。

  3. 「スキーマ・ユーザー名」ドロップダウン・メニューからアップグレードするスキーマを選択し、スキーマのパスワードを入力します。

  4. 「次へ」をクリックします。

注意:

  • 「スキーマの選択」画面のタイトルは、アップグレードするスキーマに応じて変化します。たとえば、MDSスキーマをアップグレードする場合、画面のタイトルは「MDSスキーマ」と表示されます。

  • WLSスキーマをアップグレードする場合、最初はデータベースに接続して利用可能なスキーマのリストを取得できないため、かわりに、「スキーマ・ユーザー名」フィールドにWLSスキーマ名を入力して「次へ」をクリックする必要があります。

  • データベースへの接続に必要なフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Upgrade Assistantによるアップグレード』のスキーマの選択に関する項を参照してください。

調査

各コンポーネントを調査し、コンポーネントのアップグレード準備が整っていることを検証するアップグレード・アシスタントのステータスを確認します。

アップグレード・サマリー

スキーマ・アップグレードのために選択したオプションのサマリーを確認します。

「アップグレード」をクリックしてスキーマをアップグレードするか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。

アップグレードの進行状況

アップグレード処理のステータスを確認します。

アップグレードが完了したら「次へ」をクリックします。

アップグレード成功

アップグレードが成功していれば「閉じる」をクリックします。

アップグレードが失敗した場合または正常に完了する前にアップグレードを取り消した場合は、ログ・ファイルを確認してバックアップ環境をリストアし、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。


タスク4   スキーマのアップグレードの検証

次のSQLコマンドを使用して、schema_version_registryのスキーマ・バージョンが正しく更新されていることを検証します。

SELECT OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY;

VERSION列の数値が、そのスキーマの最新のバージョン番号に一致していることを確認します。『Upgrade Assistantによるアップグレード』の表1-1「アップグレードが必要なスキーマ」を参照して、スキーマの更新されたバージョン番号が正しいことを確認します。

問合せ結果のSTATUSフィールドは、スキーマへのパッチ適用処理中は「UPGRADING」または「UPGRADED」に、処理が終了すると「VALID」になります。

ステータスが「INVALID」と表示された場合は、ステータスの更新が失敗しています。ログ・ファイルを調べて、失敗した理由を判定する必要があります。

タスク5   無効なデータベース・オブジェクトの確認

Oracle Databaseを使用している場合は、アップグレード・アシスタントを実行した後、SYSとしてデータベースに接続し、SQL*Plusから次の方法を実行することで、データベース・オブジェクトを再コンパイルしてください。

SQL>@?/rdbms/admin/utlrp.sql

これによって、アップグレード・アシスタントによってアップグレードされたデータベース・オブジェクトがコンパイルされます。

その後、次の問合せを発行して、無効なデータベース・オブジェクトがなくなったことを確認します。

SELECT owner, object_name FROM all_objects WHERE status='INVALID';

この時点で、アップグレードしたスキーマに無効なデータベース・オブジェクトがあってはなりません。もしあった場合は、utlrp.sqlコマンドをもう一度実行して再確認します。問題が続く場合は、サービス・リクエストを提出します。

2.10 再構成ウィザードを使用したドメインの再構成

再構成ウィザードを使用して既存の11gドメインを再構成するには、この項の手順に従います。

タスク1   再構成ウィザードの起動

次の手順を実行して、再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動します。

  1. ドメインが存在するシステムにログインします。

  2. コマンド・シェル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはコマンド・プロンプト・ウィンドウ(Windowsオペレーティング・システムの場合)を開きます。

  3. 次のディレクトリに移動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ORACLE_HOMEはOracleホーム・ディレクトリです。

  4. 次のコマンドを実行します。

    (UNIX) ./reconfig.sh -log=log_file
    (Windows) reconfig.cmd -log=log_file
    

    log_fileは、ドメイン再構成セッション用に作成するログ・ファイルの絶対パスに置き換えます。これは、再構成処理をトラブルシューティングする必要がある場合に役立つことがあります。


    注意:

    reconfig.cmdまたはreconfig.shコマンドを実行すると、デフォルト・キャッシュ・ディレクトリが無効であることを示す次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。

    *sys-package-mgr*: can't create package cache dir
    

    環境変数CONFIG_JVM_ARGSを設定することでキャッシュ・ディレクトリを変更できます。次に例を示します。

    CONFIG_JVM_ARGS=-Dpython.cachedir=valid_directory


タスク2   ドメインの再構成

再構成ウィザードでは表2-3に示す一連の画面が表示されます。各画面でそれぞれの操作を実行します。

表2-3 再構成ウィザードの画面

画面 説明および必要なアクション

ドメインの選択

既存の11gドメイン・ディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてドメイン・ディレクトリを選択します。

再構成セットアップの進行状況

再構成テンプレートの適用の進行状況が表示されます。

ドメイン・モードとJDK

ドメイン・モードは変更できません。

ドメインで使用するJDKを選択するか、「参照」をクリックして使用するJDKを選択します。

Oracle Fusion Middleware 12cにはJava SE 7が必要であることに注意してください。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の検証に関する項を参照してください。

データベース構成タイプ

「手動構成」を選択して「次へ」をクリックします。

11gのスキーマをアップグレードしない場合、「RCUデータ」オプションを使用してサーバー表(STB)スキーマに接続できることに注意してください。Repository Creation Utilityはサービス表を自動的に使用して、他の12cスキーマ資格証明を自動的にロードします。

ただし、多くの場合、ドメイン再構成時に新しい12cとアップグレードした11gのスキーマの組合せを選択する必要があるため、正しいスキーマに確実に接続できるように、「手動構成」オプションを使用して、データソース情報を手動で入力することをお薦めします。

詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCデータ・ソース

この画面は、11gでデータベースベースのOPSSセキュリティ・ストアまたは監査データ・ストア用にカスタム・データソースを作成していた場合に表示されます。

この画面では、ドメイン・ソースに定義されているJDBCデータ・ソースを構成します。

このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCデータソースに関する項を参照してください。

JDBCデータ・ソース・テスト

「JDBCデータ・ソース」画面で構成したデータソース接続をテストします。

このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCデータソースのテストに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ

各スキーマ名の横のチェック・ボックスを選択して、画面に表示された各スキーマのデータソース設定を指定します。

注意:

  • 第2.9項でアップグレードしたスキーマの11gスキーマの詳細を指定する必要があります。それ以外については、12.1.2スキーマの詳細を指定します。

  • このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト

前の画面でデータソースに指定した構成をテストします。テストするスキーマ名の横のチェック・ボックスを選択し、「選択された接続のテスト(T)」をクリックします。

テストの結果は「ステータス」列に表示されます。すべてのスキーマでテストに成功した場合、「次へ」をクリックします。

拡張構成

次の1つ以上に該当する場合は「デプロイメントとサービス」を選択します。

  • 11gドメインでOracle Web Services Manager (Oracle WSM)を使用している場合(そうしないと、ドメインの再構成が失敗する可能性があります)。

  • アップグレード処理で新しいOPSSおよびIAUの12cスキーマを作成した場合。

Oracle WSMまたは12cのOPSSおよびIAUスキーマを使用していない場合、このページのどのオプションも選択する必要はありません。

デプロイメント・ターゲット指定

Oracle Web Services Managerを使用している場合、owsm-pmアプリケーション・デプロイメントのターゲットに管理サーバーを指定します。

  1. 「デプロイメント」リスト・ボックスでwsm-pmを探して選択します。

  2. 「ターゲット」リスト・ボックスでAdminServerを選択します。

  3. 矢印アイコン青い右矢印アイコン。をクリックして、wsm-pmのターゲットに管理サーバーを指定します。

サービス・ターゲット指定

アップグレード処理でOPSSおよびIAUの12cスキーマを作成している場合、「サービス」リスト・ボックスでopss-audit-DBDSopss-audit-viewDSおよびopss-data-sourceを選択し、それらのターゲットに、「ターゲット」リスト・ボックスに表示されるドメインの管理対象サーバーを指定します。

そうでない場合は、ドメインのアップグレード時または再構成時にこの画面で操作は必要ありません。

構成のサマリー

構成のサマリーを確認します。

「再構成」をクリックしてドメインを再構成するか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。

再構成の進行状況

再構成の進行状況を確認します。処理が完了したら「次へ」をクリックします。

再構成に成功しました

再構成処理の最終的なステータスを確認します。「終了(F)」をクリックして再構成ウィザードを終了します。


2.11 管理サーバーの起動

ディレクトリDOMAIN_HOME/bin (UNIXの場合)またはDOMAIN_HOME\bin (Windowsの場合)から次のコマンドを実行して、管理サーバーを起動します。

(UNIX) ./startWebLogic.sh

(Windows) startWebLogic.cmd


注意:

管理対象サーバーを起動しないでください。


11gドメインが正しく再構成されたことを確認するには、次のURLを使用して管理コンソールにログインし、コンソールに表示されるバージョン番号が12.1.2かどうかを確認します。

http://administration_server_host:administration_server_port/console

2.12 アップグレード・アシスタントを使用したドメイン・コンポーネント構成のアップグレード

アップグレード・アシスタントを使用して追加ドメイン・コンポーネント構成をアップグレードするには、この項の手順に従います。

タスク1   アップグレード・アシスタントの起動

次の手順を実行して、管理サーバーが実行されているホストでアップグレード・アシスタントを起動します。

  1. ディレクトリをORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin (Windowsオペレーティング・システムの場合)に変更します。

  2. 次のコマンドを入力してアップグレード・アシスタントを起動します。

    (UNIX) ./ua

    (Windows) ua.bat

タスク2   コンポーネント構成のアップグレード

WebLogicコンポーネント構成のアップグレード時、アップグレード・アシスタントでは表2-4に示す一連の画面が表示されます。各画面でそれぞれの操作を実行します。

表2-4 アップグレード・アシスタント画面: WebLogicコンポーネント構成のアップグレード

画面 説明および必要なアクション

ようこそ

この画面では、アップグレード・アシスタントの概要と、アップグレード前の重要なタスクについての情報が示されます。

「次へ」をクリックして続行します。

WebLogicコンポーネント

「WebLogicコンポーネント構成」を選択します。

次のフィールドにアップグレードするドメインの詳細を入力します。

  • ホスト: WebLogic管理サーバーが実行されているホストを入力します。完全ホスト名を入力します。次に例を示します。

    host.example.com

  • ポート: 管理サーバーのリスニング・ポートを入力します。通常、管理サーバーはポート7001をリスニングします。

  • ユーザー名: 管理サーバーへのログインに使用されるユーザー名を入力します。

  • パスワード: 管理サーバーへのログインに使用される管理者アカウントのパスワードを入力します。

「次へ」をクリックします。

OWSMポリシー・マネージャ

この画面は、11g環境に複数のWebLogic Serverドメインがある場合に、OWSMポリシー・マネージャが1つのWLSドメインのみにあり、他のドメインにはOWSMエージェントがあるときに表示されます。

Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシー・マネージャがデプロイされているWebLogic管理サーバー・ドメインの資格証明を指定します。

このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Upgrade Assistantによるアップグレード』のOWSMポリシー・マネージャに関する項を参照してください。

コンポーネント・リスト

この画面では、ドメインのコンポーネント構成アップグレードに含められるコンポーネントのリストが提供されます。

前提条件

コンポーネント構成アップグレードの前提条件が満たされているかどうかを確認します。

調査

各コンポーネントを調査し、コンポーネントのアップグレード準備が整っていることを検証するアップグレード・アシスタントのステータスを確認します。

アップグレード・サマリー

スキーマ・アップグレードのために選択したオプションのサマリーを確認します。

「アップグレード」をクリックしてスキーマをアップグレードするか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。

アップグレードの進行状況

アップグレード処理のステータスを確認します。

アップグレードが完了したら「次へ」をクリックします。

アップグレード成功

アップグレードが成功していれば「閉じる」をクリックします。

アップグレードが失敗した場合または正常に完了する前にアップグレードを取り消した場合は、ログ・ファイルを確認してバックアップ環境をリストアし、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。


2.13 アップグレード後のタスクの実行

Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperをOracle Fusion Middleware 12.1.2 Infrastructureにアップグレードした後に、第3章「アップグレード後に実行するタスク」の説明に従ってアップグレード後のタスクを完了する必要があります。

2.14 ドメイン・コンポーネント構成のアップグレードの確認

ドメイン・コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、次のURLを使用して管理コンソールおよびFusion Middleware Controlにログインし、各コンポーネントでアップグレードされたバージョン番号を確認します。

管理コンソールのURL: http://administration_server_host:administration_server_port/console

Fusion Middleware ControlのURL: http://administration_server_host:administration_server_port/em


注意:

アップグレード後に、11g Oracleホームではなく、新しい12.1.2 Oracleホームからいずれかの管理ツールを実行する必要があります。