Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード 12c (12.1.2) E47976-02 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperインストールをOracle Fusion Middleware 12c (12.1.2) Infrastructureにアップグレードする詳しい手順について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperインストールをOracle Fusion Middleware 12.1.2 Infrastructureにアップグレードする前に、既存の11g環境をバックアップする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』のアップグレードのためのバックアップおよびリカバリ計画に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 12.1.2 Infrastructureに対するOracle Databaseの要件を理解し、必要に応じてOracle Fusion Middleware Databaseをアップグレードします。
12c向けのOracle Databaseのアップグレードと準備の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』の12c (12.1.2)でのOracle Databaseのアップグレードと準備に関する項を参照してください。
既存の11g環境でファイルベースのセキュリティ・ストアを使用している場合、アップグレード処理を開始する前に、次のタスクを実行する必要があります。
詳細は、次のタスクを参照してください。
11g Repository Creation Utilityを使用して、サポートされているDatabaseで新しい11g Oracle Platform Security Services (OPSS)および監査スキーマ(IAU)のスキーマを作成します。
11gスキーマ作成の詳細は、11gリリース1 (11.1.1.7.0)の『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRepository Creation Utilityの入手と実行に関する項を参照してください。
11g環境でファイルベースのセキュリティ・ストアを使用している場合、ファイルベースのストアをデータベースベースのリポジトリおよびOPSSスキーマに再関連付けします。
OPSSスキーマとデータベースベースのリポジトリの再関連付けの詳細は、11gリリース1 (11.1.1.7.0)ドキュメント・ライブラリのOracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイドのOPSSセキュリティ・ストアの再関連付けに関する項を参照してください。
監査データ・ストアがファイルベースである場合、データベースで監査ロードを有効にし、監査レコードをファイルに格納する方式からデータベース監査データ・ストアを使用する方式に変更する必要があります。
監査ロードの有効化の詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』の監査データ・ストアおよびバスストップ・ストレージの構成に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperのOracleホームをインストールしたホストに、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2をインストールします。
注意: Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2を構成しないでください。 |
表2-1に示す指示に従い、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.2をインストールします。
表2-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureインストール・ロードマップ
タスク | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
12.1.2のインストール用にシステムを準備します。 |
Infrastructure 12.1.2をインストールする前に、システムおよびネットワークの最小要件が満たされていることを確認します。 |
『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「システム環境の確認ロードマップ」。 |
Infrastructureディストリビューションを入手します。 |
Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューション( |
『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの理解と入手」。 |
Infrastructure 12.1.2インストーラを起動します。 |
ダウンロードした場所からInfrastructureインストーラを起動します。 |
『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「インストール・プログラムの起動」。 |
インストーラ画面に従います。 |
インストーラを使用してInfrastructure 12.1.2をインストールします。 |
『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』の「インストール画面の操作」。 |
11gドメインに、そのドメインに関連付けられたOracle HTTP Serverインスタンスが含まれる場合、次のマシンにOracle HTTP Server 12.1.2をインストールする必要があります。
11g Oracle HTTP Serverインスタンスが実行されているマシン
管理サーバーが実行されているマシン
Oracle HTTP Server 12.1.2のインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverのインストールと構成』のOracle HTTP Serverソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
注意: Oracle HTTP Server 12.1.2を構成しないでください。 |
アップグレード・アシスタントを実行する前に、すべてのOracle Fusion Middleware管理対象サーバー、管理サーバーおよび更新するスキーマまたは構成を使用している可能性があるシステム・コンポーネント(OHSなど)を停止します。これを行わないと、アップグレードが不完全になったり失敗する場合があります。
ノード・マネージャを実行している場合は、ノード・マネージャも停止する必要があります。これを行うには、ノード・マネージャが実行されているコンソール・ウィンドウを閉じるか、stopNodeManager
WLSTコマンドを使用します。
Oracle Fusion Middleware環境を停止する手順は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
SYS
ユーザーとしてデータベースに接続し、次のSQLコマンドを使用して、データベースにインストール済のOracle Fusion Middleware 11gスキーマのリストを表示します。
SELECT comp_id, owner, version, status, upgraded FROM schema_version_registry
後でこのリストを使用して、作成するスキーマとアップグレードする必要があるスキーマを決定できます。
アップグレードする前に、サポートされているデータベースに1つ以上のスキーマをインストールする必要があります。
次のシナリオを検討してください。
11gでデータベースを使用していなかった場合、サポートされているデータベースをインストールして構成し、第1.1.3.2項「Infrastructure 12cは特定のデータベース・スキーマを必要とする」の説明に従って、1つ以上のデータベース・スキーマを作成する必要があります。
Application Developer 11gドメインのスキーマをホストするためにデータベースをすでに使用していた場合は、第2.7項の説明に従い、スキーマ・バージョン・レジストリを使用して、データベースですでに利用可能なOracle Fusion Middleware 11gスキーマの一覧を表示します。
スキーマ・バージョン・レジストリに表示されるどのスキーマも作成しないでください(かわりに、後でOracle Fusion Middleware Upgrade Assistantをアップグレード処理で使用して、11gスキーマを12.1.2にアップグレードできます)。
ただし、その場合も、第1.1.3.2項「Infrastructure 12cは特定のデータベース・スキーマを必要とする」の説明に従って特定のスキーマを作成する必要があることに注意してください。
次の手順を実行して、必要なスキーマを作成します。
注意: 新しい12.1.2スキーマを作成する場合、一意のスキーマ接頭辞を使用するようにしてください。この接頭辞によって、データベースにインストール済またはアップグレード済のスキーマと、Oracle Fusion Middleware 12.1.2専用に作成したものとを区別できます。 |
次の方法によるRepository Creation Utility (RCU)の起動
システムのORACLE_HOME
/oracle_common/bin
ディレクトリに移動します。
RCUを起動します。
(UNIX) ./rcu
(Windows) rcu.bat
RCU画面に従ってInfrastructureアップグレードに必要なスキーマを作成します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のRCU画面でのスキーマの作成に関する項を参照してください。
注意: エディションベースの再定義(EBR)を使用すると、1つのデータベース・スキーマの複数のバージョンを同一のデータベースで、同時にサポートできます。再定義のためのサーバーでのエディション作成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』のエディションベースの再定義のためのサーバーでのエディション作成に関する項を参照してください。 |
アップグレード・アシスタントを使用してInfrastructureスキーマをアップグレードするには、この項の手順に従います。
Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントを起動する前に、第2.7項の手順を使用して、スキーマ・バージョン・レジストリで既存の11gスキーマのリストを参照します。
これが、アップグレード・アシスタントで選択するコンポーネント・スキーマです。
次の手順を実行して、アップグレード・アシスタントを起動します。
ディレクトリをORACLE_HOME
/oracle_common/upgrade/bin
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\oracle_common\upgrade\bin
(Windowsオペレーティング・システムの場合)に変更します。
次のコマンドを入力してアップグレード・アシスタントを起動します。
(UNIX) ./ua
(Windows) ua.bat
スキーマのアップグレード時、アップグレード・アシスタントでは表2-2に示す一連の画面が表示されます。各画面でそれぞれの操作を実行します。
表2-2 アップグレード・アシスタント画面: スキーマのアップグレード
画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|
ようこそ |
この画面では、アップグレード・アシスタントの概要と、アップグレード前の重要なタスクについての情報が示されます。 |
スキーマ |
「スキーマ」を選択します。 |
使用可能なコンポーネント |
この画面では、アップグレード可能なスキーマがあるインストール済のOracle Fusion Middlewareコンポーネントのリストが提供されます。コンポーネントを選択すると、スキーマとすべての依存関係が自動的に選択されます。 選択するコンポーネントを決定するには、タスク1「アップグレードするスキーマの決定」を参照してください。 |
ドメイン・ディレクトリ |
この画面では、「使用可能なコンポーネント」画面でOracle Platform Security ServicesまたはOracle監査サービスのどちらを選択したかが表示されます。 既存の11g WebLogicドメイン・ディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてアップグレードする11gドメイン・ディレクトリを選択します。 |
前提条件 |
スキーマ・アップグレードの前提条件が満たされているかどうかを確認します。 |
スキーマの選択 |
この画面を使用して、アップグレードする各スキーマのデータベース接続の詳細を入力します。
注意:
|
調査 |
各コンポーネントを調査し、コンポーネントのアップグレード準備が整っていることを検証するアップグレード・アシスタントのステータスを確認します。 |
アップグレード・サマリー |
スキーマ・アップグレードのために選択したオプションのサマリーを確認します。 「アップグレード」をクリックしてスキーマをアップグレードするか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。 |
アップグレードの進行状況 |
アップグレード処理のステータスを確認します。 アップグレードが完了したら「次へ」をクリックします。 |
アップグレード成功 |
アップグレードが成功していれば「閉じる」をクリックします。 アップグレードが失敗した場合または正常に完了する前にアップグレードを取り消した場合は、ログ・ファイルを確認してバックアップ環境をリストアし、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。 |
次のSQLコマンドを使用して、schema_version_registry
のスキーマ・バージョンが正しく更新されていることを検証します。
SELECT OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY;
VERSION列の数値が、そのスキーマの最新のバージョン番号に一致していることを確認します。『Upgrade Assistantによるアップグレード』の表1-1「アップグレードが必要なスキーマ」を参照して、スキーマの更新されたバージョン番号が正しいことを確認します。
問合せ結果のSTATUSフィールドは、スキーマへのパッチ適用処理中は「UPGRADING」または「UPGRADED」に、処理が終了すると「VALID」になります。
ステータスが「INVALID」と表示された場合は、ステータスの更新が失敗しています。ログ・ファイルを調べて、失敗した理由を判定する必要があります。
Oracle Databaseを使用している場合は、アップグレード・アシスタントを実行した後、SYS
としてデータベースに接続し、SQL*Plusから次の方法を実行することで、データベース・オブジェクトを再コンパイルしてください。
SQL>@?/rdbms/admin/utlrp.sql
これによって、アップグレード・アシスタントによってアップグレードされたデータベース・オブジェクトがコンパイルされます。
その後、次の問合せを発行して、無効なデータベース・オブジェクトがなくなったことを確認します。
SELECT owner, object_name FROM all_objects WHERE status='INVALID';
この時点で、アップグレードしたスキーマに無効なデータベース・オブジェクトがあってはなりません。もしあった場合は、utlrp.sqlコマンドをもう一度実行して再確認します。問題が続く場合は、サービス・リクエストを提出します。
再構成ウィザードを使用して既存の11gドメインを再構成するには、この項の手順に従います。
次の手順を実行して、再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動します。
ドメインが存在するシステムにログインします。
コマンド・シェル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはコマンド・プロンプト・ウィンドウ(Windowsオペレーティング・システムの場合)を開きます。
次のディレクトリに移動します。
(UNIX) ORACLE_HOME
/oracle_common/common/bin
(Windows) ORACLE_HOME
\oracle_common\common\bin
ORACLE_HOME
はOracleホーム・ディレクトリです。
次のコマンドを実行します。
(UNIX) ./reconfig.sh -log=log_file (Windows) reconfig.cmd -log=log_file
log_fileは、ドメイン再構成セッション用に作成するログ・ファイルの絶対パスに置き換えます。これは、再構成処理をトラブルシューティングする必要がある場合に役立つことがあります。
注意:
*sys-package-mgr*: can't create package cache dir 環境変数
|
再構成ウィザードでは表2-3に示す一連の画面が表示されます。各画面でそれぞれの操作を実行します。
表2-3 再構成ウィザードの画面
画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|
ドメインの選択 |
既存の11gドメイン・ディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてドメイン・ディレクトリを選択します。 |
再構成セットアップの進行状況 |
再構成テンプレートの適用の進行状況が表示されます。 |
ドメイン・モードとJDK |
ドメイン・モードは変更できません。 ドメインで使用するJDKを選択するか、「参照」をクリックして使用するJDKを選択します。 Oracle Fusion Middleware 12cにはJava SE 7が必要であることに注意してください。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の検証に関する項を参照してください。 |
データベース構成タイプ |
「手動構成」を選択して「次へ」をクリックします。 11gのスキーマをアップグレードしない場合、「RCUデータ」オプションを使用してサーバー表(STB)スキーマに接続できることに注意してください。Repository Creation Utilityはサービス表を自動的に使用して、他の12cスキーマ資格証明を自動的にロードします。 ただし、多くの場合、ドメイン再構成時に新しい12cとアップグレードした11gのスキーマの組合せを選択する必要があるため、正しいスキーマに確実に接続できるように、「手動構成」オプションを使用して、データソース情報を手動で入力することをお薦めします。 詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース |
この画面は、11gでデータベースベースのOPSSセキュリティ・ストアまたは監査データ・ストア用にカスタム・データソースを作成していた場合に表示されます。 この画面では、ドメイン・ソースに定義されているJDBCデータ・ソースを構成します。 このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCデータソースに関する項を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース・テスト |
「JDBCデータ・ソース」画面で構成したデータソース接続をテストします。 このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCデータソースのテストに関する項を参照してください。 |
JDBCコンポーネント・スキーマ |
各スキーマ名の横のチェック・ボックスを選択して、画面に表示された各スキーマのデータソース設定を指定します。 注意:
|
JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト |
前の画面でデータソースに指定した構成をテストします。テストするスキーマ名の横のチェック・ボックスを選択し、「選択された接続のテスト(T)」をクリックします。 テストの結果は「ステータス」列に表示されます。すべてのスキーマでテストに成功した場合、「次へ」をクリックします。 |
拡張構成 |
次の1つ以上に該当する場合は「デプロイメントとサービス」を選択します。
Oracle WSMまたは12cのOPSSおよびIAUスキーマを使用していない場合、このページのどのオプションも選択する必要はありません。 |
デプロイメント・ターゲット指定 |
Oracle Web Services Managerを使用している場合、owsm-pmアプリケーション・デプロイメントのターゲットに管理サーバーを指定します。
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サービス・ターゲット指定 |
アップグレード処理でOPSSおよびIAUの12cスキーマを作成している場合、「サービス」リスト・ボックスでopss-audit-DBDS、opss-audit-viewDSおよびopss-data-sourceを選択し、それらのターゲットに、「ターゲット」リスト・ボックスに表示されるドメインの管理対象サーバーを指定します。 そうでない場合は、ドメインのアップグレード時または再構成時にこの画面で操作は必要ありません。 |
構成のサマリー |
構成のサマリーを確認します。 「再構成」をクリックしてドメインを再構成するか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。 |
再構成の進行状況 |
再構成の進行状況を確認します。処理が完了したら「次へ」をクリックします。 |
再構成に成功しました |
再構成処理の最終的なステータスを確認します。「終了(F)」をクリックして再構成ウィザードを終了します。 |
ディレクトリDOMAIN_HOME
/bin
(UNIXの場合)またはDOMAIN_HOME
\bin
(Windowsの場合)から次のコマンドを実行して、管理サーバーを起動します。
(UNIX) ./startWebLogic.sh
(Windows) startWebLogic.cmd
注意: 管理対象サーバーを起動しないでください。 |
11gドメインが正しく再構成されたことを確認するには、次のURLを使用して管理コンソールにログインし、コンソールに表示されるバージョン番号が12.1.2かどうかを確認します。
http://
administration_server_host
:
administration_server_port
/console
アップグレード・アシスタントを使用して追加ドメイン・コンポーネント構成をアップグレードするには、この項の手順に従います。
次の手順を実行して、管理サーバーが実行されているホストでアップグレード・アシスタントを起動します。
ディレクトリをORACLE_HOME
/oracle_common/upgrade/bin
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\oracle_common\upgrade\bin
(Windowsオペレーティング・システムの場合)に変更します。
次のコマンドを入力してアップグレード・アシスタントを起動します。
(UNIX) ./ua
(Windows) ua.bat
WebLogicコンポーネント構成のアップグレード時、アップグレード・アシスタントでは表2-4に示す一連の画面が表示されます。各画面でそれぞれの操作を実行します。
表2-4 アップグレード・アシスタント画面: WebLogicコンポーネント構成のアップグレード
画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|
ようこそ |
この画面では、アップグレード・アシスタントの概要と、アップグレード前の重要なタスクについての情報が示されます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
WebLogicコンポーネント |
「WebLogicコンポーネント構成」を選択します。 次のフィールドにアップグレードするドメインの詳細を入力します。
「次へ」をクリックします。 |
OWSMポリシー・マネージャ |
この画面は、11g環境に複数のWebLogic Serverドメインがある場合に、OWSMポリシー・マネージャが1つのWLSドメインのみにあり、他のドメインにはOWSMエージェントがあるときに表示されます。 Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシー・マネージャがデプロイされているWebLogic管理サーバー・ドメインの資格証明を指定します。 このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Upgrade Assistantによるアップグレード』のOWSMポリシー・マネージャに関する項を参照してください。 |
コンポーネント・リスト |
この画面では、ドメインのコンポーネント構成アップグレードに含められるコンポーネントのリストが提供されます。 |
前提条件 |
コンポーネント構成アップグレードの前提条件が満たされているかどうかを確認します。 |
調査 |
各コンポーネントを調査し、コンポーネントのアップグレード準備が整っていることを検証するアップグレード・アシスタントのステータスを確認します。 |
アップグレード・サマリー |
スキーマ・アップグレードのために選択したオプションのサマリーを確認します。 「アップグレード」をクリックしてスキーマをアップグレードするか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。 |
アップグレードの進行状況 |
アップグレード処理のステータスを確認します。 アップグレードが完了したら「次へ」をクリックします。 |
アップグレード成功 |
アップグレードが成功していれば「閉じる」をクリックします。 アップグレードが失敗した場合または正常に完了する前にアップグレードを取り消した場合は、ログ・ファイルを確認してバックアップ環境をリストアし、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。 |
Oracle Fusion Middleware 11g Application DeveloperをOracle Fusion Middleware 12.1.2 Infrastructureにアップグレードした後に、第3章「アップグレード後に実行するタスク」の説明に従ってアップグレード後のタスクを完了する必要があります。
ドメイン・コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、次のURLを使用して管理コンソールおよびFusion Middleware Controlにログインし、各コンポーネントでアップグレードされたバージョン番号を確認します。
管理コンソールのURL: http://
administration_server_host
:
administration_server_port
/console
Fusion Middleware ControlのURL: http://
administration_server_host
:
administration_server_port
/em
注意: アップグレード後に、11g Oracleホームではなく、新しい12.1.2 Oracleホームからいずれかの管理ツールを実行する必要があります。 |