B Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディレクトリ構造の理解

この付録では、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのインストールとドメイン構成の終了時にシステムに作成されるディレクトリ構造について説明します。

ディレクトリ構造を図B-1に示します。

Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングで推奨ディレクトリ構造の理解に関する項に記載されているように、この例は推奨ディレクトリ構造を示しています。これらのディレクトリをシステムで作成するように選択した場所に応じて、ディレクトリ構造が若干異なる場合があります。

図B-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディレクトリ構造

「図B-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディレクトリ構造」の説明

ドメイン・ホーム、アプリケーション・ホーム、およびOracleホーム・ディレクトリの内容は、表B-1で詳細に説明します。

表-1 WebLogic ServerとCoherenceのOracleホームに関するディレクトリの説明

ディレクトリまたはファイル	説明
ドメイン・ホーム	このディレクトリには、ノード・マネージャ、管理サーバーおよび管理対象サーバーの起動と停止を行うスクリプトを含めて、ドメイン関連データが格納されます。
アプリケーション・ホーム	このディレクトリにはカスタム・アプリケーション・データが格納されます。
oracle_common	このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverで必要な共通バイナリおよびライブラリ・ファイルが格納されます。
wlserver	このディレクトリには、WebLogic Server製品ファイルが格納されます。 このディレクトリは、WebLogicホーム・ディレクトリまたはWL_HOMEとも呼ばれます。
coherence	このディレクトリには、Coherence製品ファイルが格納されます。
OPatch	このディレクトリには、OPatchとサポート対象ファイルが格納されます。OPatchは、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアにパッチを適用するために使用するツールです。
cfgtoollogs	このディレクトリには、インストールと構成トランザクションのログ・ファイルが格納されます。
install	このディレクトリには、インストール関連のファイルとスクリプトが格納されます。
inventory	このディレクトリには、このOracleホーム・ディレクトリにインストールされているパッチ、機能セットおよびコンポーネントに関するメタデータが格納されます。
oui	このディレクトリには、アンインストーラ・プログラムを含めて、Oracle Universal Installerで使用されるファイルが格納されます。製品インストール後にOracle Universal Installerを再び実行する必要がある場合、このディレクトリから実行する必要があります。
logs	このディレクトリには構成ウィザードからのログ・ファイルが格納されます。
domain-registry.xml	このOracle Fusion Middleware Infrastructureで現在登録されているドメインすべての場所が、このレジストリ・ファイルに格納されます。新しいドメインを追加すると、このファイルに登録されます。