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Oracle® Fusion Middleware Oracle Infrastructure Webサービスの開発
12c (12.1.2)
E48045-01
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10 スタンドアロン・クライアントからのWebサービスの起動

この章では、スタンドアロン・クライアントからOracle Infrastructure Webサービスを起動する方法について説明します。

Oracle Fusion Middlewareがローカルでインストールされていない環境から、CLASSPATHにOracle Fusion Middlewareクラスのセット全体を設定してOracle Infrastructure Webサービスを起動するときは、そのWebサービスの起動にスタンドアロン・クライアントのJARファイルを使用できます。

スタンドアロン・クライアントのJARは、Oracle Infrastructure Webサービスの基本的なクライアント側機能と、OWSMセキュリティ・ポリシーをサポートします。

クライアント・アプリケーションでスタンドアロン・クライアントのJARファイルを使用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle JDeveloperなどの任意のIDEを使用してJava SEクライアントを作成します。

  2. ファイルORACLE_HOME/oracle_common/modules/clients/com.oracle.webservices.fmw.client_12.1.2.jarを、Oracle Fusion Middlewareをホストするコンピュータからクライアント・コンピュータにコピーします。ORACLE_HOMEは、Oracle Fusion Middlewareのインストール時にOracleホームに指定したディレクトリです。

    たとえば、ファイルを、クライアント・アプリケーションによって使用される他のクラスを格納したディレクトリにコピーできます。

  3. JARファイルを、使用しているCLASSPATHに追加します。

  4. Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシーの環境を構成します。この手順は省略可能で、Webサービス・クライアントにOWSMセキュリティ・ポリシーをアタッチする場合にのみ必要です。

    必要な構成手順は、アタッチするポリシーのタイプによって異なります。次に例を示します。構成の要件の詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のOPSSを使用するJava SEアプリケーションの構成に関する説明を参照してください。

    例: BASIC認証

    たとえば、oracle/wss_http_token_client_policyセキュリティ・ポリシーを使用してBASIC認証をサポートするには、次の手順を実行します。

    1. jps-config-jse.xmlおよびaudit-store.xmlファイルを、domain_home/config/fmwconfigディレクトリからWebサービス・クライアントにアクセス可能な場所にコピーします。domain_homeは、ドメインの名前および位置です。

    2. 手順aでファイルのコピー先にした場所にウォレット(cwallet.sso)を作成します。このウォレットで、oracle.wsm.securityというマップと、クライアント・アプリケーションが使用する資格証明のキー名(weblogic-csf-keyなど)を定義します。

      ファイルcwallet.ssoの場所を、構成ファイルjps-config-jse.xmlの要素<serviceInstanceに指定します。詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のウォレット・ベースの資格証明ストアに関する説明を参照してください。

    3. Javaコマンドラインで、手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義する次のプロパティを渡します。

      -Doracle.security.jps.config=<pathToConfigFile>
      

      詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のシナリオ3: Java SEアプリケーションの保護に関する説明を参照してください。

    例: SSL

    たとえば、SSLポリシーをサポートするには、次の手順を実行します。

    1. jps-config-jse.xmlおよびaudit-store.xmlファイルを、domain_home/config/fmwconfigディレクトリからWebサービス・クライアントにアクセス可能な場所にコピーします。domain_homeは、ドメインの名前および位置です。

    2. Javaコマンドラインで、手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義する次のプロパティを渡します。

      手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義します。

      -Doracle.security.jps.config=<pathToConfigFile>
      

      詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のシナリオ3: Java SEアプリケーションの保護に関する説明を参照してください。

      信頼できる証明書を格納するトラスト・ストアを定義します。

      -Djavax.net.ssl.trustStore=<trustStore>
      

      詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のLDAPへの一方向SSL接続に関する説明で、Java SEアプリケーションを使用する場合のWebLogic Serverの設定方法を参照してください。

      トラスト・ストアのパスワードを定義します。

      -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=<password>