次のトピックでは、Oracle JDeveloperの新機能や変更された機能について、およびこのガイドに記載されるその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。このドキュメントは、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド』の新版になります。
Oracle JDeveloper 12c (12.1.2)には、このドキュメントで説明する次の新機能と変更された機能が含まれています。
JDeveloper全体:
「アプリケーション」ウィンドウ、「リソース」ウィンドウ、「プロパティ」ウィンドウ(以前のアプリケーション・ナビゲータ、リソース・パレット、プロパティ・インスペクタ)などのウィンドウが、JDeveloperメイン・メニューの「ウィンドウ」から起動されるようになりました。(以前のバージョンでは、メイン・メニューの「表示」から起動していました。)
ソース・エディタおよびモデラー内のコード・インサイトとコード補完の機能が向上しました。
ユーザー・ロールの選択により、ユーザーにとって必要なテクノロジと機能のみが表示されるようにJDeveloperを設定できるようになりました。
モデリング・ツールの使用。第5章「モデリングを使用するアプリケーション開発」を参照してください。
UML 2.4のサポート。
プロファイル・ダイアグラムと、UMLプロファイルのダイアグラムベースのユーザー定義。詳細は、第5.5.3項「UMLプロファイルの使用」を参照してください。
パーティション付きアクティビティ図。
新規ギャラリからステレオタイプ要素を作成できるようになりました。
コード補完のサポート。
Javaライブラリと同じように、モデル・ライブラリをアプリケーションで定義できるようになりました。
ソース・コントロールの使用。第6章「ソース・コントロールを使用したアプリケーションのバージョニング」を参照してください。
GITのサポート。
チーム接続ストアのデータベース・サポート。
デプロイメント
Oracle Java Cloud Serviceへのデプロイメント。第9.1.3項「Oracle Java Cloud Serviceにデプロイするためのアプリケーションの開発」を参照してください。
統合WebLogic Serverの機能向上。第9.2項「統合アプリケーション・サーバーでのJava EEアプリケーションの実行」を参照してください。
統合サーバーを再起動しないでデバッグ中にアプリケーションを切り替えられるようになりました。
統合サーバーで最適化実行がサポートされるようになりました。
デプロイメント・フィードバックの機能向上。
アプリケーション・レベルのライブラリのサポート。
プロジェクト内でのアプリケーション・サーバー共有ライブラリのサポート。
Javaアプリケーションの開発
Mavenサポートの強化。第12.7項「Apache Mavenによるビルドと実行」を参照してください。
プロファイリングの機能向上。
デバッグ・サポートの強化。
Webアプリケーションの開発。第18章「Webページ・ツールを使用したアプリケーションの開発」を参照してください。
Java EE 6.0のサポート。
HTML 5のサポート。
JSF 2.1のサポート。
JSP 2.2のサポート。
CSS 3のサポート。
CSSプロパティ&スキニング・キーとセレクタのクイック・ドキュメントが追加されました。
CSS簡易プロパティの編集機能が拡張されました。
JSP/JSPXプロジェクト・ファイルをFaceletsに変換できるようになりました。第18.2.3項「プロジェクトのFaceletへの変換」を参照してください。
プロキシ設定の選択機能が強化されました。
現在選択されているコンポーネントを設計コンテナに挿入するボタンがツールバーに追加されました。
Expression Language (EL) 2.2のサポート。
新しいビジュアル・エディタWebアプリケーション機能。
レンダリング・エンジンが、WebKitのJava実装であるJavaFXのWebViewにアップグレードされました。精度が向上し、JavaScriptを実行できるようになりました。
panelGridLayout編集のサポート。
EJBおよびJPAコンポーネントを使用した開発
JDeveloperは、次の機能を含むEJB 3.1仕様をサポートしています。第19.2項「EJBバージョンおよび機能のサポート」を参照してください。
シングルトン・セッションBean – アプリケーションごとに1つのステートレス・シングルトンのみがインスタンス化されます。エンタープライズBeanコンポーネントの複数のインスタンス間、またはアプリーション内の複数のエンタープライズBeanコンポーネント間で状態を簡単に共有できます。
インタフェース不要の簡素化されたクライアント・ビュー – EJBデプロイメントが簡素化され、ビジネス・インタフェースを作成しないでも、同じエンタープライズBean機能を提供できるようになりました。
非同期のセッションBeanの起動 – セッションBeanが、メソッド起動時にクライアントに即時制御を戻すようにEJBコンテナに指示する非同期クライアント起動セマンティクスを持つメソッドを公開できるようになりました。
Context and Dependency Injection (CDI)仕様のサポート。緩くても型保証される方法でアプリケーション内の依存関係を指定するインジェクションを使用するためのサービス・セットを定義することにより、Web層とJava EEプラットフォームのトランザクション層を結び付けることができるようになりました。JDeveloperでエンタープライズ・アプリケーションを開発する際、CDIにより、インジェクション可能なクラスとAPIの自動検出および自動構成が行われ、実行時にインジェクション可能な新しいクラスが定義されるようになったので、サードパーティのフレームワークとの統合がよりスムーズに行われるようになりました。
Oracle TopLinkは、次の機能を含むJPA 2.0機能をサポートするようになりました。
JPA 2.0プロジェクト・タイプのサポートおよびJPA 2.0永続性ユニット・プロパティ。ダイアログとウィザードでJPA 2.0を選択して、JPA 2.0機能を構成できます。第20.2項「TopLink JPAプロジェクトの開発」および第20.2.1項「JPAバージョンの指定方法」を参照してください。ダイアログとウィザードのこれらの機能については、オンライン・ヘルプも参照できます。
区切られた識別子。メタデータ識別子を引用符で囲むことができ、大文字小文字を区別したデータベースとの比較が可能です。第20.2.8.1項「永続性ユニットのデフォルトの構成方法」を参照してください。
導出された識別子。エンティティのIdが親エンティティのIdから導出されます。第20.2.11項「マッピングでの導出IDの指定方法」を参照してください。
混合アクセス。管理対象クラス属性の永続状態に、構成内のフィールドおよびプロパティという複数レベルからアクセスできるようになりました。第20.2.8.2項「アクセス・タイプのデフォルトとオーバーライドの設定方法」を参照してください。
一方向の1対多マッピング。結合表は一方向の1対多関係には使用されません。第20.2.6項「JPAマッピングの使用について」および1対多マッピング・エディタ - ページの結合に関するオンライン・ヘルプを参照してください。
検証モード。自動ライフサイクル・イベント検証を有効にするかどうかを決定します。第20.2.5項「永続性ユニットの構成方法」を参照してください。
要素コレクション。第20.2.6.8項「埋込みオブジェクトのマッピング」および要素コレクション・マッピング・エディタに関するオンライン・ヘルプを参照してください。
埋込み可能マッピング。埋込みクラス(親エンティティとのみ永続するクラスの特殊型)をマップします。第20.2.6.8項「埋込みオブジェクトのマッピング」を参照してください。
Webサービスの開発
RESTful Webサービスとクライアントの開発および保護の完全サポート。第23.5項「RESTful Webサービスおよびクライアントの作成」を参照してください。
WADL構造ビューとHTTPアナライザのRESTful Webサービス・セキュリティのサポート。第8.3.14.2項「RESTful Webサービスに対するHTTPアナライザの使用」を参照してください。
注釈を使用してOWSMポリシーをWebサービス・クライアントに添付できるようになりました。第23.6.3.1.2項「注釈を使用したポリシーのアタッチ」を参照してください。
SOAP over JMSトランスポートにより、WebサービスとクライアントがHTTP接続ではなくJMS宛先を使用して通信できるようになりました。第23.4.5項「SOAP over JMSトランスポートの使用方法」を参照してください。
JUnitでのWebサービスのテスト。第23.8.3項「JUnitを使用したWebサービスのテスト方法」を参照してください。
EclipseLink MOXyまたはGlassfish RI JAXBのいずれかを使用して、JAXBプロバイダを構成できるようになりました。第23.2.4項「型マッピングの使用方法」を参照してください。
アプリケーション・サーバーのWebサービス・メッセージ・ログを表示できるようになりました。第23.8.4項「アプリケーション・サーバーのWebサービス・メッセージ・ログの表示方法」を参照してください。
データベースとオフライン・データベースの機能
Oracle Database Cloud Serviceへのデプロイメント。第26.5項「Oracle Database Cloud Serviceへの接続およびデプロイ」を参照してください。
サポート:
Oracle Database 12.1c
SQLite
MySQL 5.1および5.5
オフライン・データベース・オブジェクト用の新しいエディタ
オフライン・データベース・オブジェクトにも履歴ビューアを使用可能
オフライン・データベース・リファクタ操作の機能向上
非Oracleデータベースのビュー・サポート
データベース・リンクを使用したオブジェクト参照のサポート
表領域など強化されたテンプレート・サポート