Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド 12c (12.1.2) E49825-03 |
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この章では、Oracle Data Integratorを使用してレガシー・ソースでキャプチャされた変更を統合するための、Oracle Changed Data Capture AdaptersおよびAttunity Streamの使用方法ついて説明します。
この章には次の項が含まれます:
Oracle Changed Data Capture Adaptersでは、CICS、VSAM、Tuxedo、IMS DB、IMS TMなどのエンタープライズ・データ・ソースのチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)が提供されます。キャプチャされた変更は、ステージング領域(Oracle Data Integratorマッピングのステージング領域とは異なる)と呼ばれる記憶域に格納されます。
Attunity StreamはAttunity Integration Suite (AIS)の一部で、Oracle Changed Data Capture Adaptersと同じ機能を提供します。この項では、両製品ともAttunity Streamと呼びます。
Attunity Streamのステージング領域には、ソースからキャプチャされた変更を格納するために、Attunity Streamによって使用される変更表が含まれます。ここには、Oracle Data Integratorによって読み取られた最後の位置(Attunity Streamのコンテキストであり、Oracle Data Integratorのコンテキストの概念とは異なります)が保持され、次回、Oracle Data Integratorからのリクエストを受け取ったとき、この位置から開始されます。変更表はAttunity Streamデータソースを介してアクセスされます。
Oracle Data Integratorでは、Attunity Streamデータソースをマッピングのソースとして使用します。ターゲットまたはステージング領域として使用することはできません。このテクノロジでは、ジャーナル化またはデータ品質チェックを行うことはできません。
Attunity Streamの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。ポートをリスニングしているAttunity Stream(またはデーモン)内の1つの作業領域は、Oracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このデーモン内で、各データソース(またはデータソースと所有者のペア)は1つのODI物理スキーマに対応します。各データソースで、変更表は、Attunityテクノロジに基づくODIモデルのODIデータストアとして表示されます。
Oracle Data Integratorには、Attunity Streamデータを処理するためのLKM Attunity to SQLが用意されています。これらのKMではAttunity Stream固有の機能が使用されます。
Oracle Data Integrator CDCナレッジ・モジュールでは、JDBCインタフェースを介したAttunity Streamステージング領域からの統合が提供されます。次のことが可能です。
Attunity StreamデータソースからAttunity Streamデータを読み取ります。
このAttunity Streamデータを、Oracle Data Integratorステージング領域内のステージング領域として使用するANSI SQL-92準拠データベースにロードします。
読み取られた変更の一貫した使用を保証するAttunity Streamコンテキストを処理します。
Oracle CDC KMではAttunityステージング領域で提供されるデータを使用して、作業環境のクリーニング(一時表の削除)、Attunity Streamコンテキスト情報の決定と保存、ジャーナル化されたデータの収集表へのロードおよびロードされたデータのジャーナルからのパージが行われます。
注意: Attunity Streamはソース・システムでの変更のキャプチャに使用されますが、通常のJDBCソースとして使用されます(LKMのみ使用されます)。このテクノロジにはOracle Data Integratorジャーナル化フレームワークが使用されません。 |
Oracleナレッジ・モジュールの使用を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。
インストールを実行する前に、システム要件および動作要件のドキュメントを読んで、使用する環境がインストールする製品の最低インストール要件を満たすことを確認する必要があります。
サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technical Network (OTN)からアクセスできます。
http://www.oracle.com/technology/products/oracle-data-integrator/index.html
使用するソース・サーバーのStreamsのインストールおよび設定に関する要件および手順は、Attunity StreamsまたはOracle Changed Data Capture Adaptersのドキュメントを参照してください。
Attunity Streamテクノロジを使用するには、まず、Oracle Data IntegratorインストールのdriversディレクトリにAttunityドライバをインストールし、ODIを再起動する必要があります。『Oracle Data Integratorのインストールと構成』のドライバの追加およびツールのオープンに関する項を参照してください。
ドライバ・ファイルにはnvjdbc2.jar
、nvapispy2.jar
、nvlog2.jar
が含まれます。
トポロジの設定には次が含まれます。
各Attunity Streamデータ・サーバーは、Attunity Streamデータソースを格納するサーバーおよび作業領域に対応します。
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』のデータ・サーバーの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Attunity Streamテクノロジ用データ・サーバーを作成します。この項では、Oracleデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
「定義」タブ:
ユーザー: 作業領域に接続するユーザーのプロファイル。匿名アクセスを使用する場合、またはURLでユーザーとパスワードを指定する場合、このフィールドと「JDBCパスワード」フィールドを空のままにします。
パスワード: ユーザー・プロファイルのマスター・パスワード。
「JDBC」タブ:
JDBCドライバ: com.attunity.jdbc.NvDriver
JDBC URL: jdbc:attconnect://<host_name>:<port>/<workspace> [;AddDefaultSchema=1][;<parameter>=<value>
]
URLでは、次の表にリストされているプロパティを使用できます。
表19-1 JDBC Attunityドライバのプロパティ
オプション | 説明 |
---|---|
<host_name> |
Attunityデーモンを実行しているマシンの名前。 |
<port> |
デーモンがリスニングするポート。 |
<workspace> |
デーモンの作業領域。デフォルトは |
AddDefaultSchema=1 |
このパラメータでは、データ・ソースで所有者がネイティブ・サポートされない場合に、スキーマによってデフォルトの所有者名 |
<parameter>=<value> |
JDBCドライバに使用できる任意のパラメータ。Oracle Data Integratorでは完全修飾構文( |
JDBC URL接続の詳細は、『Oracle Application Server CDC Adaptersインストレーション・ガイド』を参照してください。
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』の物理スキーマの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Attunity Stream物理スキーマを作成します。
この物理スキーマは、変更されたデータを読み取るAttunity Streamデータソースを表します。データ・サーバーが正しく構成されている場合、物理スキーマを定義する際、作業領域で使用できるデータソースと所有者のリストが表示されます。データソースおよび所有者が存在しない場合は、publicが表示されます。
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』の論理スキーマの作成に関する項に記載されている標準の手順で、この物理スキーマ用の論理スキーマを作成し、特定のコンテキストで関連付けます。
Attunity Streamを使用してプロジェクトを設定するには、標準の手順に従います。『Oracle Data Integrator開発者ガイド』の「統合プロジェクトの作成」を参照してください。
Attunity Streamでの作業を開始するにあたり、使用するプロジェクトにLKM Attunity to SQLをインポートすることをお薦めします。
この項には次のトピックが含まれます:
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』のモデルの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Attunity Streamモデルを作成します。
Attunity Streamでは、標準のリバース・エンジニアリングがサポートされています。標準リバースエンジニアリングでは、データソースに格納されている変更表がデータストアとして返されます。変更表には、統合に使用されるデータ列の他に一部のCDCヘッダー列も含まれます。これらの列には、タイムスタンプ、表名、操作、トランザクションID、コンテキストなどが含まれます。ヘッダー列のコンテンツに関する詳細は、Attunity Streamのドキュメントを参照してください。
Oracleで標準のリバース・エンジニアリングを実行するには、『Oracle Data Integrator開発者ガイド』のモデルのリバース・エンジニアリングに関する項に記載されている通常の手順を行います。
Oracle Data Integratorでは、Attunity Streamデータソースをマッピングのソースとして使用します。ターゲットまたはステージング領域として使用することはできません。このテクノロジでは、ジャーナル化またはデータ品質チェックを行うことはできません。
Attunity StreamデータをOracle Data Integrator統合プロジェクトにロードするマッピングを作成するには、次のようにします。
Attunity Streamソース・データストアを使用してマッピングを作成します。
通常どおり結合、フィルタおよびマップ属性を作成します。変更表間の結合はソースで許可されないことに注意してください。マッピングのステージング領域で行う必要があります。
マッピングの物理ダイアグラムで、ソース変更表を含む実行ユニットに対するアクセス・ポイントを選択します。このオブジェクトのプロパティ・インスペクタが開きます。
「ロード・ナレッジ・モジュール」タブで、LKM Attunity to SQLを選択します。
次のようにKMのオプションを設定します。
DELETE_TEMPORARY_OBJECTS - 一時オブジェクト(ファイルとスクリプト)を統合後保持する場合、このオプションをNo
に設定します。
PK_LIST - ジャーナル化された表の主キーを含むソース属性のリストを指定します。SQL構文を使用し、ORDER_ID, CUSTOMER_ID
などのように各属性名は先頭に表の別名を付けず、カンマ(,)で区切ります。
注意: このLKMを使用してマッピングを実行する場合、変更表からの変更が使用されます。このKMでは、同じ変更を2回読み取ることはサポートされません。 |