Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Assembly Builderのインストール 12c (12.1.2) E47989-02 |
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この章では、Oracle Virtual Assembly Builder Studioおよびデプロイヤのインスタンスをリリース11g PS5 (11.1.1.6.0)から12c (12.1.2/12.1.3)にアップグレードするプロセスについて説明します。どちらのアップグレード・プロセスも標準的なOracleアップグレード・フレームワークは使用しませんが、フレームワークで採用しているガイドラインや手順には従います。この章には次の項が含まれます:
Studioインスタンスのアップグレードはインプレースで実行され、インスタンスがPS5インスタンスから12cインスタンスに変換されます。PS5インスタンスに関連付けられた元のORACLE_HOMEはそのままで、PS5インスタンスがPS5 ORACLE_HOMEを参照しなくなるため、事実上孤立します。
アップグレード・プロセスでは、ファイルへの操作が行われる前に、変更または移動される各ファイルのバックアップが作成されます。バックアップ・ファイルは、作業中になんらかのエラーが発生した場合に、アップグレードをロールバックするために使用します。アップグレードが正常に実行されたら、これらのファイルは削除されます。
すでに12cバージョンになっているインスタンスでアップグレードを実行しても、操作は行われず、なにも変化しません。
アップグレード・プロセスには、次の手順があります。
新しい12c ORACLE_HOMEをインストールします(インスタンスを作成する必要はありません)。
PS5インスタンスでアップグレード・プロセスを実行します。
PS5インスタンスのアップグレードが正常に終了すると、インスタンスは12cバージョンになります。
PS5 ORACLE_HOMEをアーカイブまたは削除します。
アップグレードを実行するには:
$12c_ORACLE_HOMEに12c ORACLE_HOMEをインストールします。
コマンドcd $12c_ORACLE_HOME/bin
を入力します。
コマンド./upgradeInstance.sh <location of PS5 instance>
を入力します。
デプロイヤ・インスタンスのアップグレードはホーム外で実行され、PS5インスタンスは12cの場所にコピーされてからアップグレードされます。元のPS5インスタンスおよびORACLE_HOMEはそのまま残ります。
PS5デプロイヤが接続されているOVMプールは、アップグレードするか、または12cと互換性のあるプールに置き換える必要があります。
アップグレード・プロセスには、次の手順があります。
新しいコンパクト12cドメインをインストールします。
リポジトリおよび状態をPS5ドメインから12cドメインにコピーします。
12cドメインでアップグレード・プロセスを実行します。
管理サーバーを起動します。
アップグレードでは次の重要な場所が定義されます。
OVAB_12c_DOMAIN
- 新しい12cドメインの場所
OVAB_PS5_DOMAIN
- 古いPS5ドメインの場所
OVAB_PS5_INSTANCE
- ドメインの下のPS5インスタンスの場所通常、$OVAB_PS5_DOMAIN/ab_instance
です。
アップグレードを実行するには:
新しい12cデプロイヤ・コンパクト・ドメインを$OVAB_12c_DOMAINにWLSTスクリプトを使用してインストールします。第5章「コンパクト・ドメインの作成」を参照してください。
次のコマンドを実行して、PS5の状態を12c領域にコピーします。
cd $OVAB_12c_DOMAIN/ab_instance
。
cp -r $OVAB_PS5_INSTANCE/repository
。
cp -r $OVAB_PS5_INSTANCE/state
。
cp -r $OVAB_PS5_INSTANCE/config
。
次の手順を実行してPS5の状態をアップグレードします。
JAVA_HOME環境変数を有効なJava 1.6ホームに設定(またはエクスポート)します。
ORACLE_HOME環境変数を$OVAB_12c_DOMAINに設定(またはエクスポート)します。
コマンドcd $ORACLE_HOME/bin
を入力します。
コマンド./upgradeDeployer.sh -instanceDirPath $OVAB_PS5_INSTANCE
を入力します。
アップグレードで新しいOVMのURLおよびバージョンの入力が求められます。例:
"新しいovm.urlを入力してください: <URL of OVM>
"
"新しいovm.vmmversionを入力してください: <new version, 3.2>
"
管理サーバーを起動します。
WLS管理コンソールを使用して"ovabAdmin"ユーザーを追加し、そのユーザーをグループ"CloudAdmins"および"ApplicationAdmins"に割り当てます。
次のコマンドを健全性テストとして12c Studioインストールから実行します。
./abctl describeTargets
./abctl describeTargetUsers
./abctl describeRegistrations
./abctl describeAssemblyArchives
./abctl describeAssemblyInstances
./abctl describeApplianceInstance