この章では、Webサービスの基本機能および拡張機能をテストする方法について説明します。テスト可能な機能には、セキュリティ、サービス品質(QoS)、HTTPヘッダー・オプションなどが含まれます。セキュリティ機能のストレス・テストも実行可能です。
この章の内容は次のとおりです。
WebサービスをWebLogicサーバーにデプロイした後、次のツールのうちの1つを使用して、Webサービスをテスト可能です。
「Webサービスのテスト・クライアントの使用」に記載されている、Webサービスのテスト・クライアント。
「Fusion Middleware ControlのテストWebサービス・ページの使用」に記載されている、Fusion Middleware ControlのテストWebサービス・ページ。
Webサービスのテスト・クライアントを使用すると、次のことが可能です。
基本的な機能性のテストにより、Webサービスがデプロイされ、期待どおりに作動していることを確認。
基本的な認証のセキュリティのテスト。
送信用としてメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)アタッチメントが処理されるWebサービス・クライアント呼出しを実行すると、複数のバッファ・サイズ変更呼出しが発生します。Webサービス・アドレッシング、原子性トランザクション、SOAPメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)、Fast Infoset、およびOracle Web Service Manager (OWSM)のセキュリティ・ポリシーなどの拡張機能のテスト。
適用可能な場合、WebサービスのWSDLおよびインポートされたスキーマの表示。
テスト・ケースのエクスポートおよびインポート。
セキュリティ・テストに使用するためのJava keystores (JKS)の構成。
環境に要求されるHTTPプロキシ設定の構成および使用。
次の項では、Webサービスのテスト・クライアントを使用する方法について説明します。
次の項で説明されているように、Webサービス・エンドポイントまたは管理コンソールを使用して、ブラウザからWebサービスのテスト・クライアントを起動します。
注意: 初めてWebサービスのテスト・クライアントを起動する場合、アプリケーションのデプロイの間にわずかなディレイが生じます。 |
次のURLを入力すると、ブラウザからWebサービスのテスト・クライアントが起動します。
http://host:port/ws_utc
ここで、
host
とは、WebLogicサーバーが運転しているコンピュータです。
ポート
とは、WebLogicサーバーがリスニングするポートの番号です(デフォルト値7001
)。
プロンプトが表示されたら、Webサービスのテスト・クライアントのログイン資格証明を入力します。
Webサービスのテスト・クライアントのホーム・ページが起動します。WebサービスのWSDLの選択に関する詳細は、「テストするWebサービスの選択」を参照してください。
Webサービス・エンドポイントへ移動して、Webサービスのテスト・クライアントを起動します。
Oracle Infrastructure Webサービスで、Webサービス・エンドポイントへ移動すると、Webサービスのテスト・クライアントが選択したWeb serviceのWSDLとともに起動します。
JAX-WSおよびJAX-RPCのWebサービスの場合、中間ページが起動します。テスト」をクリックすると、選択したWebサービスのWSDLとともにWebサービスのテスト・クライアントが起動します。
プロンプトが表示されたら、Webサービスのテスト・クライアントのログイン資格証明を入力します。
Webサービス操作のテストに関する詳細は、「Webサービス操作のテスト」を参照してください。
管理コンソールを使用してデプロイされたWebサービスをテストするには、次の手順を実行します。
次のURLを使用して、ブラウザに管理コンソールを起動します。
http://[host]:[port]/console
ここで、
host
とは、WebLogicサーバーが運転しているコンピュータです。
ポート
とは、WebLogicサーバーがリスニングするポートの番号です(デフォルト値7001
)。
テストしたいデプロイメント表でWebサービスを選択します。詳細は、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解』の「Webサービスが管理コンソール上でどのように表示されるか」を参照してください。
テストタブを選択し、テストするWebサービス・エンドポイントの隣のテスト・ポイントリンク・タブをクリックします。
プロンプトが表示されたら、Webサービスのテスト・クライアントのログイン資格証明を入力します。
Oracle WebLogic管理コンソールのオンライン・ヘルプのWebサービスのテストに関する項に示される手順に従います。
選択したWebサービスのWSDLとともにWebサービスのテスト・クライアントが起動します。Webサービス操作のテストに関する詳細は、「Webサービス操作のテスト」を参照してください。
Webサービスのテスト・クライアントのホーム・ページから、テストするWebサービスに対応したWSDLを入力します。「別のWSDLを選択」を選択すると、いつでもこのページに戻ります。
テストするWebサービスの選択方法
「WSDL URLの入力」フィールドで、WSDLを入力します。
構成されたHTTPプロキシを使用するには、「HTTPプロキシ」チェック・ボックスをクリックします。
プロキシの構成の詳細は、「HTTPプロキシの構成」を参照してください。
「テスト」をクリックします。
または、WSDLリストからロード済のWSDLを選択できます。「WSDLリストの表示」または「WSDLリストの非表示」をクリックして、リストを切り替えます。
テストに使用可能なWebサービス操作が、表示されます。詳細は、「Webサービスの操作のテスト」を参照してください。
Webサービス・オペレーションのテスト方法
次のいずれかの方法に従って、テストするWebサービス操作を選択します。
操作ペインで、操作を選択します。
操作ペインで選択したWebサービス・ポート・フォルダを使用して、テストするWebサービス操作に関連する「テスト」をクリックします。
「パラメータ」セクションに各パラメータの値を入力します。
必要なパラメータは、を使用して特定されます。
XMLソースの編集に関する詳細は、「入力引数のXMLソースとしての編集」を参照してください。
エンドポイントURL、基本認証設定、エンコーディングとバインディング・タイプ、および使用する場合は構成したHTTPプロキシなどのテスト・クライアントの基本設定を構成します。詳細は、「基本的なテスト設定の構成」を参照してください。
「Webサービスの高度な機能およびセキュリティのテスト」で説明するとおり、設定(使用可能な場合)を構成して、Webサービスの高度な機能をテストします。
拡張機能の設定が、テストするWebサービス・エンドポイントと互換性を持つことを確認します。互換性がない場合、テストは失敗し、「テスト結果」セクションにスタック・エラーが表示されます。
「呼出し」をクリックします。
テスト結果セクションがコンテント・エリアの下部に表示され、SOAPリクエストおよびレスポンス・メッセージが表示されます。テストが失敗すると、「テスト結果」セクションにスタック・エラーが表示されます。
設定セクションの基本設定タブをクリックして、表5-1で定義された値を設定して、起動をクリックしてWebサービスを起動することにより、基本認証のユーザー名およびパスワードを含むWebサービスのテスト・クライアントの基本設定を構成できます。
表5-1 基本的なテスト・クライアント設定
設定 | 説明 |
---|---|
エンドポイントURL |
Webサービス・エンドポイント・アドレスをオーバーライドします。 |
ユーザー名 |
基本認証のテストに使用するユーザー名です。 注意: 「JKSキーストアの構成」の説明に従って、JKSキーストアを構成します。 |
パスワード |
基本認証のテストに使用するパスワードです。 注意: 「JKSキーストアの構成」の説明に従って、JKSキーストアを構成します。 |
エンコーディング |
エンコーディング規格です。有効な値には |
バインディング・タイプ |
バインディング・タイプです。有効な値は次のとおりです。
|
HTTPプロキシ |
HTTPプロキシが有効かどうかを指定するフラグ。「HTTPプロキシの構成」の説明に従って、グローバルHTTPプロキシ設定を構成します。 注意: この設定は、開発モードでのみ使用できます。 |
Webサービスの拡張機能のテストは、次の各項で説明します。
WSアドレシングは、Webサービスおよびそれらの関連するメッセージをアドレスするためにトランスポート・ニュートラルのメカニズムを提供します。WSアドレシングを使用すると、エンドポイントは、SOAPヘッダーに、独特かつ明白に定義されます。詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスのアドレシングの使用」を参照してください。
Webサービスで使用できる場合、設定セクションのアドレシングタブをクリックして、表5-2で定義された値を設定して、起動をクリックしてWebサービスを起動することにより、WSアドレシングをテストできます。
表5-2 WSアドレシングのテスト設定
設定 | 説明 |
---|---|
有効 |
WSアドレシングが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。 |
バージョン |
WSアドレシングのバージョンです。有効な値は次のとおりです。
|
ReplyTo |
|
FaultTo |
FaultToヘッダーのタイプです。有効な値には |
Webサービスは、次の仕様のサポートを通じて、Websphere、Microsoft .NETなどの他の外部トランザクション処理システムとの相互運用を可能にします。
Webサービスの原子性トランザクション(WS-AtomicTransaction)バージョン1.0、1.1、および1.2: http://docs.oasis-open.org/ws-tx/wstx-wsat-1.2-spec-cs-01/wstx-wsat-1.2-spec-cs-01.html
Webサービス・コーディネーション(WS-Coordination)バージョン1.0、1.1、および1.2: http://docs.oasis-open.org/ws-tx/wstx-wscoor-1.2-spec-cs-01/wstx-wscoor-1.2-spec-cs-01.html
Webサービスの原子性トランザクションの詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のWebサービスの原子性トランザクションの使用を参照してください。
Webサービスで使用できる場合、設定セクションの原子性トランザクションタブをクリックして、表5-3で定義された値を設定して、起動をクリックしてWebサービスを起動することにより、原子性トランザクションをテストできます。
表5-3 原子性トランザクションのテスト設定
設定 | 説明 |
---|---|
有効 |
原子性トランザクションが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。 |
バージョン |
Webサービスのテスト・クライアントで使用されるWebサービスの原子性トランザクションの調整コンテキストのバージョン。有効な値は、 |
トランザクション・フロー・タイプ |
フラグは、Webサービス原子性トランザクション調整コンテキストがトランザクション・フローとともに渡されるかどうかを指定します。この値の設定に関する詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のWebサービスにおけるWebサービス原子性トランザクションの有効化を参照してください。 |
起動後のアクション |
起動後に必要なアクションです。有効な値にはトランザクションの |
SOAP Message Transmission Optimization Mechanism/XML-binary Optimized Packaging (MTOM/XOP)は、SOAPメッセージ内のxs:base64Binary
またはxs:hexBinary
タイプのXMLデータの転送を最適化するためのメソッドを定義します。転送プロトコルがHTTPの場合、HTTPでのMultipurpose Internet Mail Extension (MIME)添付によるデータ転送を使用して、送信側と受信側の双方が、base64Binary
またはhexBinary
データをマーシャリングするためにMIMEアーティファクトが使用されていることを意識せずに直接SOAPメッセージのXMLデータにアクセスできるようにします。
MTOMの詳細は、次を参照してください。
JAX-WS: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「MTOM/XOPを使用したバイナリ・データ転送の最適化」を参照してください。
Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のMTOMエンコード化メッセージ添付の使用に関する項
Webサービスで使用できる場合、設定セクションのMTOMタブをクリックして、表5-4で定義された値を設定して、起動をクリックしてWebサービスを起動することにより、MTOMをテストできます。
Fast Infosetは、テキストベースのXMLフォーマットより効率的なシリアライゼーションを提供する圧縮されたバイナリ・コード化フォーマットです。Fast Infosetの詳細は、次を参照してください。
JAX-WS: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Fast Infosetを使用したXMLの最適化」を参照してください。
Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項
Webサービスで使用できる場合、設定セクションのFast Infosetタブをクリックして、表5-5で定義された値を設定して、起動をクリックしてWebサービスを起動することにより、Fast Infosetをテストできます。
表5-5 Fast Infosetのテスト設定
設定 | 説明 |
---|---|
有効 |
原子性トランザクションが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。 |
ネゴシエーション・タイプ |
ネゴシエーション戦略です。有効な値は次のとおりです。
コンテンツのネゴシエーション戦略の詳細は、次を参照してください。
|
設定セクションのOWSMタブをクリックして、表5-6で定義された値を設定して、起動をクリックしてWebサービスを起動することにより、OWSMセキュリティ・ポリシーをテストできます。
注意: Java EE Webサービスの場合、このタブは、OWSMがインストールされている場合のみ使用できます。 |
表5-6 OWSMのテスト設定
設定 | 説明 |
---|---|
有効 |
OWSMポリシーが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。 |
ポリシー |
関連するチェック・ボックス列を選択して、クライアントにおいてテストするポリシーを選択します。セキュリティ・ポリシーのサブセットのみテストできます。 注意: 選択したポリシーに対して、次の必要なプロパティを構成する必要があります。それ以外の場合は例外がスローされます。 |
ユーザー名 |
基本認証に使用するユーザー名です。 |
パスワード |
基本認証に使用するパスワードです。 |
キーストアの場所 |
キーストア・ファイルの場所。KSSの場合、KSSのURIです。「ファイルの選択」をクリックして、ローカル・ディレクトリのファイルに移動します。 |
リモート・キーストアの場所 |
リモート・キーストアの場所です。指定がない場合、サーバーに対してローカルなキーストアを使用します。 |
キーストア・パスワード |
キーストア・アクセスに使用するパスワードです。 |
暗号化キーの別名 |
サービスからのレスポンスの復号化に使用されるキーストア内のキーの別名です。このプロパティは、WSS11ポリシーには使用されません。 |
暗号化キーのパスワード |
復号化に使用されるキーストア内のキーのパスワードです。このプロパティは、WSS11ポリシーには使用されません。 |
署名キーの別名 |
デジタル署名に使用されるキーストア内のキーの別名です。WSS11ポリシーの場合、このプロパティは相互認証の場合にのみ使用されます。 |
署名キーのパスワード |
デジタル署名に使用されるキーストア内のキーの別名のパスワードです。 |
受信者キーの別名 |
アウトバウンド・メッセージ・タイプの暗号化に使用される受信者の公開キーの別名です。 |
SAMLオーディエンスのURI |
リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このプロパティではワイルドカードを使用できます。 |
SAML発行者名 |
SAMLメカニズムを使用して保護されているサービスにアクセスしようとする場合に、使用されるSAML発行者名です。 |
ユーザー・ロールの組込み |
SAMLアサーションのユーザー・ロールです。 |
マッピング属性のアテスト |
アテスト・エンティティの表現で使用されるマッピング属性。現在サポートされているのはDNのみです。この属性は、送信者保証メッセージ保護ユースケースにのみ適用されます。SAML over SSLポリシーには適用されません。 |
現在のWebサービスのWSDLを表示するには、「WSDL」をクリックします。
インポートされたWSDLおよびスキーマを表示するために、インポートされたWSDLおよびスキーマをクリックします。ダイアログ・ボックスで、表示するインポートされたファイルをクリックします。右上隅のxをクリックして、ダイアログ・ボックスを閉じます。
注意: 構成設定は、開発モードでのみ使用できます。 |
次の項で説明されているように、HTTPプロキシの定義、デフォルトの作業ディレクトリの設定、またはJavaキーストア(JKS)の定義によって、Webサービスのテスト・クライアントを構成します。
Webサービスのテスト・クライアントのHTTPプロキシを、一般設定ページで構成します。
HTTPプロキシの構成方法:
Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のをクリックします。
ナビゲーション・ペインで、一般をクリックします。
Httpプロキシ・ホストにプロキシ・ホストを入力します。
Httpプロキシ・ポートにプロキシ・ポートを入力します。
発行をクリックします。
Webサービスのテスト・クライアント・セキュリティ・ページでテストするOWSMセキュリティ・ポリシーに関連するJKSキーストアを構成します。
WebLogicサーバーにおけるJKSキーストアの定義の詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』の「WebLogicサーバーにおけるJKSキーストアの構成方法」を参照してください
Javaキーストア(JKS)の構成方法:
Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のをクリックします。
ナビゲーション・ペインで、セキュリティをクリックします。
新規JKSキーストアの追加方法:
追加をクリックします。
設定名フィールドに、JKSキーストアの名前を入力します。
キーストア・パスワード・フィールドに、JKSキーストアのパスワードを入力します。
注意: 製品環境が推奨されていないJKSキーストアのパスワードを定義します。 |
キーストア・ファイルフィールドにファイルへのパスを入力するか、ファイルの選択をクリックして、ローカル・ディレクトリにファイルを移動します。
発行をクリックします。
既存のJKSキーストアの編集または削除方法:
「編集」をクリックします。
をクリックして、JKSキーストアを削除します。
をクリックし、フィールドを編集し、編集の発行をクリックして、JKSキーストアを編集します。
編集の取消をクリックして、編集モードを終了します。
Webサービスのテスト・クライアントのデフォルトの作業ディレクトリを構成できます。デフォルトでは、作業ディレクトリは、ドメイン・ディレクトリのサブディレクトリに従って設定されます。
<domain-directory>/tmp/WSTestPageWorkDir
デフォルトの作業ディレクトリの構成方法:
Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のをクリックします。
ナビゲーション・ペインで、一般をクリックします。
現在の作業ホームフィールドを編集して、望ましい作業ホーム・ディレクトリを示します。
発行をクリックします。
入力引数は、ユーザーにわかりやすい形式で表示できます。また、XMLソース・コードを直接編集できます。XMLソースを直接編集する場合は、有効なXMLを入力する必要があります。入力引数をXMLソースとして表示するために、未処理メッセージをクリックします。ユーザー・フレンドリなフォームに切り替えるために、フォーム入力をクリックします。
注意: イノベーション履歴ペインは、最初のテスト操作の起動後にのみ表示され、開発モードでのみ利用可能です。 |
イノベーション履歴ペインの操作のクリックによって、現在のセッションに、以前に実行したテストの結果を表示できます。テストの失敗例は、イノベーション履歴ペインに赤で表示されます。
注意: この機能は開発モードでのみ使用できます。 |
次の各項の説明に従って、個別のテストケースをWebサービスのテスト・クライアントからエクスポートして、その後、他のテスト環境にインポートできます。
Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のをクリックして、テスト・ケースをエクスポートします。テスト・ケースは、ws-testcase.xml
のファイル名で、XMLファイルとして保存されます。複数のテスト・ケースを保存する場合、ws-testcase(
n
).xml
のようにファイル名に拡張子が追加されます(n
は、新しいテスト・ケースが保存されるたびに増えます)。
テスト・ケースのインポート方法:
Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のをクリックします。
ファイルの選択をクリックします。
テスト・ケース・ファイルに移動して、開くをクリックします。
インポートをクリックします。
開発環境では、デフォルトで、Webサービスのテスト・クライアントは有効です。本番環境では、デフォルトで、Webサービスのテスト・クライアントは無効(かつアンデプロイ済)です。
Webサービスのテスト・クライアント・ポリシーを有効または無効にするには、次の手順のうちの1つを実行します。
次で説明されているように、管理コンソールを使用します。
「Fusion Middleware Controlを使用したWebサービスのテスト・クライアントの有効化または無効化」で説明されているように、ドメインまたはWebサービス・エンドポイントでFusion Middleware Controlを使用します。
「WLSTを使用したWebサービスのテスト・クライアントの有効化または無効化」で説明されているように、WLSTを使用します。
Webサービスのテスト・クライアントを無効にすると、Webサービスを公開するアプリケーションについて外部から参照できる詳細が少なくなり、セキュリティが向上します。
注意: 本番モードでは、Webサービスのテスト・クライアントを有効化しないように推奨されています。本番モードの詳細は、『Oracle WebLogic Server ドメイン構成の理解』の「ドメイン・モード」を参照してください。 |
管理コンソールを使用したドメイン・レベルのWebサービスのテスト・クライアントの有効化または無効化方法:
「Oracle WebLogic管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールを起動します。
コンソール・ホーム・ページの「ドメイン構成」セクションの「ドメイン」をクリックします。
「構成」→「全般」を選択して、ドメインの一般的な構成オプションを表示します。
「詳細」をクリックし、構成の詳細設定を表示します。
Webサービスのテスト・ページの有効化構成フラグを切り替えると、Webサービスのテスト・クライアントを有効化または無効化できます。
「保存」をクリックします。
サーバーを再起動して、構成設定を有効にします。
本番環境でWebサーバーのテスト・クライアントが有効になると、サーバーの再起動時にクライアントがデプロイされます。
この項では、Fusion Middleware Controlの「Webサービスのテスト」ページを使用して、SOAP Webサービス(WSDL)またはRESTful (WADL)サービスから想定どおりの結果を受信できるかどうかを確認する方法について説明します。
Webサービスのテスト・ページを使用すると、次のことが可能です。
基本的な機能性のテストにより、Webサービスがデプロイされ、期待どおりに作動していることを確認。
Webサービス・アドレッシング、MTOM、およびHTTPヘッダーのような拡張機能をテストします。
拡張機能をテストします。
Webサービス・エンドポイントをストレス・テストします。
「Webサービスのテスト」ページを使用すると、WSDLまたはWADLドキュメントで公開されている任意の操作をテストできます。任意のアクセス可能なホストにデプロイされたWebサービスをテストできます。Webサービスをこのホストにデプロイする必要はありません。
注意: 「Webサービスのテスト」ページでは、ASCII文字のみを含むWSDLまたはWADL URLを解析できます。URLに非ASCII文字が含まれている場合、解析操作は失敗します。URLに非ASCII文字が含まれているWebサービスをテストするには、ブラウザでWSDLまたはWADL URLを変換できるようにし、エンコードされたWSDL URLを「Webサービスのテスト」ページで使用します。 ポリシーを使用するWebサービスをテストする場合、Fusion Middleware Controlを実行しているドメインと同じドメインにOWSMコンポーネントをインストールする必要があります。そうしないと、無効なポリシー例外が返されます。 |
様々な方法で「Webサービスのテスト」ページに移動できます。次の項では、2種類の事例について説明します。
Oracle WebLogic Serverドメインのホーム・ページからWebサービスにアクセスします。
ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスをテストするドメインを表示します。
ドメインを選択します。
「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」→「Webサービスのテスト」を選択します。「Webサービスのテスト」入力ページが表示されます。
テストするWebサービスのWSDLまたはWADL URLを入力します。WSDLまたはWADLがわからない場合、検索アイコンをクリックし、登録されているWebサービス(存在する場合)から選択します。
「WSDLまたはWADLの解析」をクリックします。
WSDLまたはWADLがHTTP Basic認証で保護されている場合は、「WSDLまたはWADLアクセスのためのHTTP Basic認証オプション」をクリックし、WSDL解析の前にユーザー名とパスワードを入力します。
Webサービス・アプリケーションのホーム・ページからWebサービスにアクセスします。
「Webサービスのテスト」ページがSOAP WebサービスのWSDLの詳細によって更新されると、テストするサービス、ポート、および操作タイプの選択とともに、様々なインプット・パラメータを指定できます。
第5.3.1項 「テストのためのWebサービスへのアクセス」で説明されているメソッドを使用して、テストWebサービスのページへアクセスします。
「WSDLまたはWADLの解析」をクリックします。
WSDLがHTTP Basic認証で保護されている場合は、「WSDLまたはWADLへのアクセスのためのHTTP Basic認証オプション」をクリックし、WSDL解析の前にユーザー名とパスワードを入力します。
テストするサービスとポートを選択します。図5-1に示されているように、WSDLに複数のサービスとポートがある場合は、これらのフィールドがドロップダウン・メニューとして表示されます。WSDLのサービスおよびポートが1種類だけの場合、これらのフィールドは読み取り専用です。
「操作」メニューからテストする操作を選択します。使用可能なオプションはWSDLにより決定されます。
テストのエンド・ポイントURLを変更する場合は、「エンドポイントURL」をクリックしてURLを変更します。
選択されていない場合は、「リクエスト」タブを選択します。
テスト・オプション・セクションを開きます。展開表示の「Webサービスのテスト」ページを図5-2に示します。
「セキュリティ」セクションで、WebサービスのテストでOWSMセキュリティ・ポリシー、HTTP Basic認証またはカスタム・ポリシーの認証を使用するか、あるいは資格証明を使用しないかを指定します。WSDLのポリシーではセキュリティ設定は決定されないため、テストするセキュリティのタイプを指定できます。デフォルトは「なし」です。選択したオプションに応じて、追加のフィールドが表示されます。使用可能なオプションの詳細は、「セキュリティ・テスト」を参照してください。
「サービスのクオリティ」セクションで、WS-AddressingまたはMTOMポリシーを明示的にテストするかどうかを指定します。使用可能なオプションの詳細は、「サービスのクオリティ・テストの有効化」を参照してください。
「HTTPヘッダー」セクションでは、Webサービスにリクエスト情報を渡すHTTPヘッダーを追加、変更または削除できます。詳細は、「HTTPヘッダーのテスト」を参照してください。
Webサービスを同時に複数回起動する場合は、「追加テスト・オプション」セクションでストレス・テストの有効化オプションを選択します。このオプションを設定すると、ストレス・テストのオプションに値を入力することも、デフォルトをそのまま使用することもできるようになります。詳細は、「Webサービス操作のストレス・テスト」を参照してください。
「引数の入力」セクションでは、Webサービスの入力引数を「値」フィールドに入力します。パラメータとタイプおよび要求される入力値は、WSDLにより決定されます。
「ツリー表示」または「XML表示」を選択して、入力パラメータの階層リストとXMLコンテンツの階層リストを切り替えます。
「Webサービスのテスト」をクリックしてテストを開始します。
テストを終了すると、「レスポンス」タブに結果が表示されます。
テストが成功すると、図5-3に示すように、「テストのステータス」フィールドに「リクエストは正常に受信されました。」と表示され、レスポンス時間が表示されます。
テストが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。たとえば、図5-4には、var-Intパラメータのタイプ・エラーが原因のエラーが表示されています。この例の場合には、intが必要な状況でstringデータが入力されました。
注意: レスポンスタブの結果は、標準Webサービス結果の簡易バージョンです。 |
「Webサービスのテスト」ページが非同期WebサービスのWSDLの詳細によって更新されると、図5-5に示されている追加テスト・オプションセクションで利用可能なテスト・レスポンス・オプションに従う場合を除き、SOAP Webサービスの「Webサービスのテスト」ページはほぼ同一です。
非同期レスポンス・テスト – テストの実行時に非同期レスポンスをリクエストするかどうかを指定します。
「レスポンス・キー」 – 非同期レスポンスと関連付ける値(例: myasynctest)を入力します。各レスポンス・キーは一意である必要があります。非同期レスポンスは、後で「非同期レスポンス・テスト」ページで、対応するレスポンス・キーを指定して追跡することもできます。
テストが成功すると、「テストのステータス」フィールドに「リクエストは正常に受信されました。」と表示され、レスポンス時間が表示されます。非同期レスポンスに一致するユーザー定義のレスポンス・キー値も表示されます。
図5-6に示されているように、「レスポンスの表示」をクリックすると、レスポンスが存在する場合、「レスポンス」フィールドにXMLフォーマットでテスト・レスポンスが表示されます。
注意: 非同期リクエストのレスポンスは、サーバーが再起動されていない場合のみ存在します。 |
レスポンスが利用できない場合、後で「非同期レスポンス・テスト」ページで、対応するレスポンス・キーを使用して追跡することもできます。
テスト後の非同期テスト・レスポンスへのアクセス
ナビゲーション・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、希望するドメインを表示して、非同期Webサービスのテスト・レスポンスへアクセスします。
ドメインを選択します。
「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」、「非同期テスト・レスポンス」を順に選択します。
次のいずれかの方法で、「非同期レスポンス・テスト」ページで、対応するレスポンス・キーを指定できます。
レスポンス・キー・リストを使用して、既存、ユーザー定義のレスポンス・キーを選択します。
レスポンス・キーの検索フィールドを使用して、既存、ユーザー定義のレスポンス・キーを検索します。
「レスポンスの表示」をクリックすると、レスポンスが存在する場合、「レスポンス」フィールドにXMLフォーマットでテスト・レスポンスが表示されます。
注意: 非同期リクエストのレスポンスは、サーバーが再起動されていない場合のみ存在します。 |
ステップ4に戻り、レスポンス・キーを持つ他の非同期テスト・レスポンスへアクセスして表示する。
Web Application Description Language (WADL)は、RESTful Webサービス・アプリケーションについて説明したXMLに基づいたファイル形式です。「Webサービスのテスト」ページがRESTful WebサービスのWADLの詳細によって更新されると、テストするリソース、メソッド、およびメディア・タイプを選択可能な場合を除き、WSDLの「Webサービスのテスト」ページはほぼ同一です。このリリースはWSDLページより制限があるため、様々なインプット・パラメータも設定できます。
第5.3.1項 「テストのためのWebサービスへのアクセス」で説明されているメソッドを使用して、テストWebサービスのページへアクセスします。
「WSDLまたはWADLの解析」をクリックします。
WADLがHTTP Basic認証で保護されている場合は、「WSDLまたはWADLへのアクセスのためのHTTP Basic認証オプション」をクリックし、WADL解析の前にユーザー名とパスワードを入力します。
テストするリソースおよびメソッドのタイプを選択します。「メソッド」フィールドに、「リソース」フィールドで選択したリソース・パスに対応するHTTPメソッドが表示されます。
WADLに複数のリソース・メソッドがある場合は、図5-8に示されているように、これらのフィールドがドロップダウン・メニューとして表示されます。WADLのリソースおよびメソッドが1種類だけの場合、これらのフィールドは読み取り専用です。
注意: GETおよびPOSTメソッドだけが、今回のリリースでサポートされています。(WADLに他のメソッドが存在する場合、それらのメソッドは無視されます。) |
「リクエストのための表現メディア・タイプ」メニューから、「テスト・リクエスト」に使用するMIMEメディア・タイプを選択します。利用可能なタイプを、存在する場合はWADLから決定します。
「レスポンスのための表現メディア・タイプ」メニューから、「テスト・レスポンス」に使用するMIMEメディア・タイプを選択します。利用可能なタイプを、存在する場合はWADLから決定します。このリリースでサポートされているメディア・タイプは次のとおりです。
application/xml
application/json
text/xml
application/x-www-form-urlencoded
選択されていない場合は、「リクエスト」タブを選択します。
「セキュリティ」セクションにおけるオプションは、HTTP Basic認証またはNoneだけです。RESTful Webサービスのテスト時に、SOAPプロトコルが使用されないのが原因です。デフォルトは「なし」です。詳細は、「セキュリティ・テスト」を参照してください。
「HTTPヘッダー」セクションでは、RESTful Webサービスにリクエスト情報を渡すHTTPヘッダーを追加、変更または削除できます。詳細は、「HTTPヘッダーのテスト」を参照してください。
「引数の入力」セクションでは、RESTful Webサービスの入力引数を「値」フィールドに入力します。パラメータとタイプおよび要求される入力値は、WADLにより決定されます。
リクエストのヘッダーおよびボディセクションに直接インプットできる箇所では、「ツリー表示」または「Raw表示」を選択して、入力パラメータの階層リストと未処理データ表示を切り替えます。
「Webサービスのテスト」をクリックしてテストを開始します。
テストを終了すると、「レスポンス」タブに結果が表示されます。
テストが成功すると、図5-9に示すように、「テストのステータス」フィールドに「リクエストは正常に受信されました。」と表示され、レスポンス時間が表示されます。
レスポンスタブの「Raw表示」オプションのみが使用可能で、リクエストの呼出しからレスポンス全体が表示されます。
テストが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。たとえば、図5-10には、var-Intパラメータのタイプ・エラーが原因のエラーが表示されています。この例の場合には、intが必要な状況でstringデータが入力されました。
入力引数は、ユーザーにわかりやすい形式で表示できます。また、XMLソース・コードを直接編集できます。XMLソースを直接編集する場合は、有効なXMLを入力する必要があります。
ツリー表示とXML表示を切り替えるには、ページの「引数を入力」セクションのドロップダウン・リストを使用します。
「Webサービスのテスト」ページでは、OWSMセキュリティ・ポリシー、HTTP Basic認証またはカスタム・ポリシーを使用してWebサービスのセキュリティをテストできます。ページの「セキュリティ」セクション内のいずれかのオプションを選択することによって、テストのタイプを選択できます。
WSDLのポリシーではセキュリティ設定は決定されないため、テストするセキュリティのタイプを指定できます。デフォルトは「なし」です。
使用できるオプションは次のとおりです。以降の項で、その詳細を説明します。
「OWSMセキュリティ・ポリシー」: OWSMセキュリティ・ポリシーによる認証およびメッセージ保護に必要な資格証明やその他のセキュリティ・オプションを使用します。
HTTP Basic認証: ユーザー名およびパスワードの資格証明をHTTPトランスポート・ヘッダーに挿入します。ユーザー名およびパスワードの両方が必須です。
ユーザー名とパスワードを指定する場合は、存在していて有効なものを指定する必要があります)。
拡張: カスタム・ポリシーを使用してユーザーを認証します。ポリシーのURIを指定する必要があります。構成のオーバーライドも指定できます。
なし - 資格証明は含まれません。
注意: RESTful Webサービスのテスト時には、SOAPプロトコルは使用されないため、セキュリティ・オプションはHTTP Basic認証またはなしのみです。 |
OWSMセキュリティ・ポリシー
「OWSMセキュリティ・ポリシー」を選択すると表示されるオプションを、図5-13に示します。この図では、「拡張オプション」フィールドが選択されているために、使用可能なすべてのフィールドが表示されています。
注意: このオプションでは、このリリースのRESTful Webサービスは使用できません。 |
OWSMセキュリティ・ポリシーを使用してWebサービスのセキュリティをテストする手順は、次のとおりです。
WSDLで指定されている、互換性があるクライアント・ポリシーの一覧が表示される「互換性のあるクライアント・ポリシー」で、テストするクライアント・ポリシーを選択します。
または、エンドポイントでネガティブ・テストを実行するには、「その他のクライアント・ポリシー」リストから、互換性のないポリシーまたは「すべて」を選択します。
注意: セキュリティ・ポリシーでないもの、およびテスト機能でサポートされていないポリシーは、読取り専用で表示され、選択できません。テスト機能でサポートされるクライアント・ポリシーのリストについては、「サポートされるクライアント・セキュリティ・ポリシー」を参照してください。 複数のセキュリティ・ポリシーをサポートするサービス・ポリシーは、テスト機能でサポートされません。 |
選択したポリシーで必須の構成プロパティは、アスタリスク(*)付きで表示されます。次に例を示します。
username_tokenおよびhttp_tokenポリシーの場合、「ユーザー名」と「パスワード」フィールドは必須です。SAMLポリシーの場合、「ユーザー名」フィールドのみ必須です。
メッセージ保護ポリシーおよびSSLポリシーの場合、JKSキー・ストアの場所とJKSキーストア・パスワードのフィールドは必須です。
ポリシーが必須と判断したフィールドに値を入力します。
「JKSキーストア・ロケーション」フィールドおよび「JKSキーストア・パスワード」フィールドがポリシーによって要求される場合、NFSがアクセス可能な一時ユーザーが作成したキーストアの場所とパスワードを入力し、「キーのロード」をクリックします。「拡張オプション」の下にある関連するキーストア・フィールドに、キーストアで指定されている別名が移入されます。
キーストアの作成の詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』の秘密鍵の生成とJavaキーストアの作成に関する項を参照してください。
「拡張オプション」をクリックします。追加のキーストア別名およびSAMLプロパティのフィールドが表示されます。選択したポリシーで必須のプロパティは、アスタリスク付きで表示されます。該当のフィールドに必要な値を入力するか、オーバーライド値を入力します。
HTTP Basic認証
このオプションでは、HTTPトランスポート・ヘッダーに挿入されたユーザー名およびパスワード資格証明が必要です。ユーザー名とパスワードは存在していて、WebLogic Serverで有効である必要があります。
拡張
「拡張」を選択すると表示されるオプションを、図5-14に示します。
「拡張」オプションでは、カスタム・ポリシーを使用してWebサービスのセキュリティをテストできます。これを行うには、次の操作を実行します。
カスタム・ポリシーのURIは、「ポリシーURI」フィールドで指定します。このフィールドは必須です。
「名前」と「値」フィールドに、ポリシー構成のオーバーライドを指定します。プロパティを追加するには、「追加」をクリックして、構成をオーバーライドする名前と値のペアを指定します。プロパティを削除するには、表内のプロパティを選択して、「削除」をクリックします。
注意: プロパティの指定には、各プロパティの完全名を使用する必要があります。たとえば、 |
テスト機能では次のOWSMクライアント・セキュリティ・ポリシーがサポートされます。
oracle/wss_http_token_client_policy
oracle/wss_http_token_over_ssl_client_policy
oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_policy
oracle/wss_saml_token_over_ssl_client_policy
oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_policy
oracle/wss_saml20_token_over_ssl_client_policy
oracle/wss_username_token_client_policy
oracle/wss_username_token_over_ssl_client_policy
oracle/wss10_message_protection_client_policy
oracle/wss10_saml_token_with_message_integrity_client_policy
oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_ski_basic256_client_policy
oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss10_username_id_propagation_with_msg_protection_client_policy
oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss10_username_token_with_message_protection_ski_basic256_client_policy
oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss11_message_protection_client_policy
oracle/wss11_saml_token_identity_switch_with_message_protection_client_policy
oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss11_username_token_with_message_protection_client_policy
oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_client_policy
注意: この項の内容は、RESTful Webサービスのテスト時には適用されません。 |
「Webサービスのテスト」ページの「サービスのクオリティ」セクション(図5-15)では、サービスのクオリティ(QoS)のWS-AddressingおよびMTOMという3つの特性をテストできます。サービスのクオリティの各タイプには、3つのオプションがあります。
WSDLデフォルト: WSDLのデフォルト動作を実行します。たとえば、「MTOM」に「WSDLデフォルト」が選択され、WSDLにMTOMポリシーへの参照が含まれている場合は、そのポリシーが実行されます。WSDLにMTOMポリシーへの参照が含まれない場合は、MTOMポリシーは実行されません。
なし - WSDLに含まれている場合でも、特定のQoSのポリシーは実行されません。
カスタム - カスタム・ポリシーが実行されます。たとえば、WS-AddressingポリシーがWSDL内で参照されている場合、このポリシーは無視され、かわりに「URI」フィールドで指定されたポリシーが使用されます。
URI: ポリシーが実行される場所を指定します。
「HTTPヘッダー」セクションでは、SOAPまたはRESTful Webサービスにリクエスト情報を渡すHTTPヘッダーを追加、変更または削除できます。サービス起動後、HTTPヘッダーはメッセージ・レスポンスの一部として表示されます。
Webサービス操作の連続した呼出しを起動するには(図5-17)、ストレス・テストの有効化チェック・ボックスを選択します(図5-17)。次のオプションがあります。
同時スレッド: 起動を送信する同時スレッド数。デフォルトは5スレッドです。
スレッドごとのループ: 操作を起動する回数。デフォルトは10回です。
ミリ秒単位の遅延 - ある操作から次の操作を起動するまでに待機する時間(ミリ秒数)。デフォルトは1000ミリ秒(1秒)です。
テストを起動すると、進捗ボックスにテストのステータスが表示されます。ストレス・テストが完了すると、確認ページにテストの結果が表示されます。
「レスポンス」タブには、エラーが発生したテスト数、レスポンス時間の平均値、最小値および最大値など、ストレス・テストに関する追加情報が表示されます。各テストの詳細は、表形式で示されます。各テストについて、スレッド数、ループ数、テスト時間、テストの開示時刻と終了時刻、および呼出しステータスを表示できます。表に表示されたフィールドは、「表示」メニューを使用してフィルタリングできます。