次のトピックでは、Oracle Toplinkの新機能と変更機能およびこのガイドで説明する主な変更について紹介し、その他の参考資料へのリンクを示します。このマニュアルは、以前Oracle TopLinkソリューション・ガイドと呼ばれていたマニュアルの新しいエディションです。
Oracle TopLink 12c (12.1.2)には、このマニュアルに記載されている次の新機能および機能変更があります。このリストには、このリリースの新機能または変更された機能をすべては含んでいません。このマニュアルに記載されている新機能のみが含まれます。
既存のOracleホームを含む希望の場所にTopLinkをインストールするクイック・インストーラ。第2章「Oracle TopLinkのインストール」を参照してください。
複数のアプリケーション・テナントがデータベース表やスキーマを共有する場合のクライアントの分離。これによりアプリケーションでは、同じアプリケーションの複数のテナントのエンティティを管理できます。第14章「TopLinkを使用したテナントの分離」を参照してください。
JavaScript Object Notation (JSON)から直接オブジェクトを変更するJSON結合。これは、Java API for RESTful Web Services (JAX-RS)サービスでJSONメッセージを使用しRESTfulサービスを作成する際に便利です。第16章「JSONドキュメントからのオブジェクトの変換」を参照してください。
JSONまたはXMLメディアのいずれかを使用するJAX-RSなどの標準に基づくRESTfulサービスを介してJava Persistence API (JPA)エンティティを公開するRESTful永続性。第20章「RESTfulデータ・サービスを介したJPAエンティティの公開」を参照してください。
ライブ問合せによってバッキング・データ・ストアの変更が追跡されるTopLinkライブ・データ問合せ(ライブ問合せ)。第21章「TopLinkライブ・データ問合せを使用したデータの更新」を参照してください。
キャッシュされたオブジェクトが共有キャッシュで無効化できるように、データベースがデータベースの変更をTopLinkに通知するOracle Database連続問合せ通知(CQN)に対するサポート。第22章「キャッシュを無効にするためのデータベース・イベントの使用」を参照してください。
NoSQLデータベースに対する非リレーショナル(NoSQL)データ・ソースへのマッピングのサポート。第23章「NoSQLデータベースでTopLinkを使用する方法」を参照してください。
このリリースの変更の全一覧については、http://www.oracle.com//toplink/
を参照してください。
12c (12.1.2)でこのガイドは何箇所か更新されています。次の表に、追加または変更された項を示します。
インストール情報が、付録から第2章「Oracle TopLinkのインストール」に移動され、古い情報は新しいクイック・インストーラの情報に置き換えられました。
第5章「JBoss 7 Application ServerでのTopLinkの使用」という新しい章が、JBoss Application Server 7.1にデプロイされたアプリケーションでTopLinkをどのように使用するか説明するために追加されました。
第6章「IBM WebSphere Application ServerでのTopLinkの使用」という新しい章が、IBM WebSphere Application ServerにデプロイしたアプリケーションでTopLinkをどのように使用するか説明するために追加されました。
第7章「ネイティブTopLinkからの移行」という新しい章が、TopLink 11g,リリース1 (11.1.1)以上でTopLinkのコア・ライブラリとなった、現在のEclipseLink APIに、ネイティブTopLinkオブジェクト・リレーショナル・マッピング(ORM) APIを使用しているアプリケーションを移行する方法を説明するために追加されました。
第10章「クラスタ内のアプリケーションのスケーリング」が、データのパーティション化を説明するために追加されました。
第11章「Software as a Serviceの提供」が4つの章に分割されました。
第11章「Software as a Serviceの提供」では、次の3つの章の概要のみを示しています。
第14章「TopLinkを使用したテナントの分離」(この章には、仮想プライベート・データベース(VPD)のマルチテナントおよびテナントごとの表マルチテナントに関する情報も含まれています)。
第16章「JSONドキュメントからのオブジェクトの変換」という新しい章が、JSONからまたJSONに直接オブジェクトを変換する方法を説明するために追加されました。
第17章「コンテナ外部のJPAのテスト」に、ウィービングに関する情報を、コンテナの外のアプリケーション(たとえば、Java Platform, Standard Edition (Java SEプラットフォーム)のアプリケーション)をテストするために永続性ユニットのJARファイルを使用する方法を説明するために追加されました。
第19章「TopLink GridでのOracle Coherenceを使用したアプリケーションのスケーリング」という新しい章が、高可用性の実現およびパフォーマンスの向上のためにアプリケーションでTopLink Gridを使用する方法を説明するために追加されました。
第20章「RESTfulデータ・サービスを介したJPAエンティティの公開」という章が、JSONまたはXMLメディアのいずれかを使用して、Java Persistence API-RESTful Services (JPA-RS)を介してJPAエンティティを公開する方法を説明するために追加されました。
第21章「TopLinkライブ・データ問合せを使用したデータの更新」という新しい章が、バッキング・データ・ストアに対する変更をトラッキングするためにTopLinkライブ問合せを使用する方法を説明するために追加されました。
第22章「キャッシュを無効にするためのデータベース・イベントの使用」という新しい章が、JPA環境でキャッシュを共有するためにEclipseLinkデータベース変更通知(DCN)の使用方法を説明するために追加されました。データベースはDCNにより、EclipseLinkにデータベースの変更を通知できるようになります。変更されたオブジェクトは、EclipseLinkの共有キャッシュでは無効になります。失効したデータは、他のアプリケーションがデータベース内の同じデータにアクセスする場合でも破棄されます。
第24章「Oracle DatabaseでOracle TopLinkを使用する方法」という新しい章が、TopLinkでサポートされるOracle Databaseの機能を使用する方法を説明するために追加されました。